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2025/07/31

店内版モバイルオーダーシステム3選!導入事例から読み解くオーダーシステムの最適解とは?

  • モバイルオーダーシステム
モバイルオーダー店内版

カフェやファストフード店、居酒屋など、さまざまな店舗でモバイルオーダーシステムの導入が進んでいます。

今や当たり前となりつつあるオーダー方式ですが、店舗で導入する際は店内注文・店外注文のいずれに対応しているシステムなのか、確認しておかなければなりません。

本記事では、モバイルオーダーシステムの中でも、店内注文に対応している「店内版モバイルオーダーシステム」について、特徴やオーダー方式の違い、おすすめのサービスを3選紹介します。

また、実際にモバイルオーダーシステムを導入している企業の事例も紹介していますので、自店舗で導入するシステムを選ぶ際の参考としてお役立てください。

目次

モバイルオーダーシステムとは

スマホに料理の注文画面が表示されているイメージ

モバイルオーダーシステムとは、飲食店で導入されていることが多い、顧客のスマホやタブレット端末・パソコンなどから、料理のオンライン注文ができるシステムのことです。

店員が顧客に対して注文を聞きに行く負担がなくなるため、料理の提供やテーブルのバッシング作業などに注力できるメリットがあります。

また、オーダーの聞き間違いによる注文ミスもなくせることから、業務負担軽減や店舗運営の効率化、人的ミスの抑制など幅広い効果が期待できる設備です。

参考記事:モバイルオーダーとは?メリット・デメリットや主な支払い方法・活用事例を紹介

モバイルオーダーシステムの種類

モバイルオーダーシステムは、以下の3種類に分類されるケースが一般的です。

  • 店内版(イートイン)
  • 店外版(テイクアウト・デリバリー)
  • 汎用型

ここでは、これら3種類のモバイルオーダーシステムの違いや強み、できることについて解説します。

店内版(イートイン)

店内版モバイルオーダーシステムは、イートイン・店内飲食向けのモバイルオーダーシステムです。顧客が店内で飲食する際に、顧客のスマホやテーブルごとに設置されたタブレット端末から、セルフオーダーを行います。

モバイルオーダー店内版は、店頭で注文するタイプの持ち帰り注文に対応しているシステムもあり、後払い会計が採用されていることが多いのも特徴です。

居酒屋やビュッフェレストランのような食べ放題・飲み放題がある店舗向けに、制限時間の表示機能やコースごとの追加オーダー機能が備わっているシステムもあります。

店外版(テイクアウト・デリバリー)

店外版モバイルオーダーシステムは、店外からの事前オーダーによる、テイクアウト注文・デリバリー注文に対応しているタイプのシステムです。

店内版モバイルオーダーとは異なり、事前決済に対応しているものが多い傾向にあります。注文と同時に支払いまで完了する仕組みのため、いたずら注文や直前キャンセルによる料理の廃棄など、損失を被るリスクを軽減できる点が特徴です。

また、おせち料理やクリスマスケーキなど、季節商品の予約注文に対応できるシステムもあります。

参考記事:テイクアウト向けモバイルオーダー5選!店内版・店外版の特徴と導入事例を紹介

汎用型

汎用型のモバイルオーダーシステムとは、店内注文・店外注文の両方のオーダー方式に対応している設備です。店内注文と店外注文を一元管理できる点が特徴で、キッチンのオペレーションを円滑化できるメリットがあります。

店内飲食だけでなく、テイクアウトやデリバリー注文にも対応している飲食店の場合は、汎用型のモバイルオーダーシステムの導入がおすすめです。

モバイルオーダーシステムのオーダー方式

スマホのカメラ機能でテーブル状に設置されたQRコードを読み取る人のイメージ

モバイルオーダーシステムのオーダー方式は、大きく分けて以下の3種類です。

  • QRオーダー
  • タブレットオーダー
  • 店舗アプリ・LINEミニアプリを介したオーダー

それぞれ、具体的にどのような注文方法なのか、特徴やメリット・デメリットについて解説します。

QRオーダー

QRオーダー方式のモバイルオーダーは、顧客のスマホでメニューを参照できるQRコードを読み取って、オーダーを行う仕組みです。QRコードオーダーやセルフオーダーとも呼ばれ、店舗でモバイルオーダーを導入する際の費用を安く抑えられます。

QRオーダーは、各テーブルにオーダー用QRコードを設置するタイプと、来店した顧客のグループごとにオーダー用のQRコードを印刷するタイプの2種類あるのも特徴です。

テーブル設置タイプは、最初にQRコードスタンドを導入すれば使用し続けられるため、コストが軽減できるメリットがあります。

一方で、都度QRコードを印刷するタイプの場合、コスト・手間はかかりますが、店外からいたずら注文をされるリスクを抑えられる点が魅力です。

タブレットオーダー

タブレットオーダーは、飲食店の各テーブルに設置されたオーダー用のタブレット端末で、顧客に自らオーダーしてもらうタイプの設備です。

セルフオーダーやテーブルオーダーとも呼ばれており、QRコードによるオーダーに慣れていない、高齢者世代でも比較的簡単に操作できるメリットがあります。

一方で、テーブル数に応じてタブレット端末を導入する必要があることから、QRオーダーと比べて初期コストが高くなる点に注意が必要です。

店舗アプリ・LINEミニアプリを介したオーダー

モバイルオーダーシステムの中には、店舗アプリ・LINEミニアプリを介したオーダー方式を採用している店舗もあります。

モバイルオーダー会員を獲得できる点が特徴で、QRコードを読み取ると店舗アプリやLINEミニアプリのオーダー画面が表示される仕組みです。QRコードオーダーとは異なり、会員登録やLINE公式アカウントの友だち追加が必要になります。

顧客に再来店を促すクーポン券の発行を行ったり、デジタル会員証機能を併用したりしたい場合に効果的です。

ただし、アプリ開発には大きなコストがかかるため、LINEミニアプリのパッケージプランを活用したり、低コストで店舗アプリが作成できるツールを活用したりしてコスト削減に努めましょう。

参考記事:LINEミニアプリで導入できるモバイルオーダーサービス4選!特徴や強みと選び方を解説

店内注文に対応できる店内版モバイルオーダーシステム3選

ここからは、店内注文に対応できるモバイルオーダーシステムを3選紹介します。ピックアップしているサービスは、店内版として導入できるだけでなく、店外版のモバイルオーダーにも対応可能なサービスがあるのも特徴です。費用やPOS連携、導入機器の特徴などを踏まえて、自店舗で導入する設備を選定しましょう。

CASHIER

CASHIERモバイルオーダー公式サイト

出典:株式会社ユニエイム

CASHIERのモバイルオーダーシステムは、店内版・店外版両方のオーダー方式に対応しています。CASHIERはPOSレジやキャッシュレス決済端末、セルフレジなどの導入にも対応しており、店内設備のトータルコーディネートができるのも魅力です。

CASHIERのモバイルオーダーシステムは、POSレジやセルフレジと連携できるほか、キッチンプリンターやキッチンディスプレイとの連携も行えます。

また、ラーメン屋や定食屋、ファストフード、カフェなどの業態に最適な、事前決済注文ができるタッチパネル式券売機もあるので、自店舗の業務フローに合わせて最適な設備を選ぶと良いでしょう。

funfo

funfo公式サイト

出典:ファンフォ株式会社

POSレジとモバイルオーダーシステムを連携導入したい場合は、funfoがおすすめです。funfoは、飲食店向けに特化しているPOSレジ+モバイルオーダーシステムを提供している企業で、登録店舗数5,000店を超える実績があります。

店内版モバイルオーダー、店外版モバイルオーダーの両方に対応していることはもちろん、飲み放題・食べ放題機能も備わっているので、幅広い業態の飲食店におすすめです。

また、funfoの有料プラン「funfo LINE Pro」に加入すれば、LINE連携による集客・販促施策も実施できます。

Mr.Menu

Mr.Menu公式サイト

出典:Greedy Cat Japan 株式会社

飲食店でモバイルオーダーシステムを導入するなら、Mr.Menuもおすすめです。Mr.Menuは、卓上にQRコードを設置し、顧客にオーダーしてもらうタイプのQRオーダーに対応しています。

店外注文には対応していませんが、店頭店外(店頭でのテイクアウト注文)には対応している点が特徴です。

多言語表示機能が備わっているのも魅力で、インバウンド顧客の来店が多い店舗での導入にも適しています。食べ放題・飲み放題機能もあるため、幅広い業態で利用できるモバイルオーダーシステムとしておすすめです。

モバイルオーダーシステムの導入事例

ここからは、モバイルオーダーシステムを導入している企業の成功事例を3選紹介します。企業によって採用しているオーダー方式が異なったり、工夫が見られる点もあるので、自店舗でモバイルオーダーシステムを導入する際の参考としてチェックしておきましょう。

マクドナルド(マック)のモバイルオーダーシステム導入事例

マクドナルドでは、さまざまなオーダー方式のモバイルオーダーシステムを導入しています。マクドナルド公式アプリを通じた店外注文のほか、店内のテーブルでモバイルオーダー注文をすると、テーブルまでサービングしてもらえるサービスがあるのも特徴です。受け取り方法が選択できるので、持ち帰り注文にも対応しています。

また、店頭注文の混雑緩和を目的に、キャッシュレス決済で店頭でのセルフオーダーができるKIOSK(キオスク)端末を設置するなど、幅広いオーダー方式に対応している事例です。

参照:モバイルオーダー|マクドナルド

スターバックス(スタバ)のモバイルオーダーシステム導入事例

スターバックスコーヒーでも、モバイルオーダーシステムを導入して注文・事前決済に対応しています。スターバックスのモバイルオーダーの特徴は、さまざまな媒体から利用できる点です。

店舗アプリはもちろん、Webサイト・公式サイトやLINE、AppClipからもオーダーできます。テイクアウト注文・店内飲食のみならず、ドライブスルー注文もモバイルオーダーから利用することが可能です。

スターバックスカードを登録していれば、Star(独自ポイント)が貯まる仕組みになっており、リピーター獲得にも活用しています。

参照:MobileOrder&Pay|スターバックスコーヒー

ケンタッキーのモバイルオーダーシステム導入事例

ケンタッキーでは、会員登録制のネットオーダーサービスを提供しています。アプリを介さず、インターネットからオーダーできる点が特徴で、持ち帰り注文・デリバリー注文で利用可能です。

注文時に受け取り日時を指定できるのも魅力で、顧客の受け取りたい時間に合わせて調理・提供できることから、顧客満足度向上につなげています。

クリスマスのような繁忙期の店内オペレーション円滑化にもつながるなど、店舗・顧客双方にとってメリットがある活用事例です。

参照:インターネットオーダーの利用方法|ケンタッキーフライドチキン

まとめ

モバイルオーダーシステムには、店内版と店外版があり、自店舗が提供しているサービス形態に応じて、最適なものを選ぶ必要があります。

店内版・店外版両方のオーダー方式に対応しているものもあるので、サービスを比較検討してみると良いでしょう。

モバイルオーダーの中でも、タブレットオーダーを導入する場合は導入コストが高くなる傾向にあります。モバイルオーダーシステムの導入時に利用できる補助金・助成金制度を活用すれば、導入コストを抑えられる場合があるのでチェックしてみてください。

参考記事:【2025年最新】モバイルオーダーシステム導入に利用できる補助金・助成金制度まとめ!申請時の注意点も解説

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