多くの飲食店で導入されているモバイルオーダーは、店内注文に対応しているものだけでなく、テイクアウト向けサービスも豊富にあります。
中には、店内でのテイクアウト注文のほか、店外から事前注文・事前決済を行うタイプのモバイルオーダーシステムがあるのも特徴です。
本記事では、テイクアウト向けのモバイルオーダーとはなにか解説しながら、テイクアウトに対応可能なモバイルオーダーシステムのおすすめサービスを8選紹介します。
また、実際にモバイルオーダーを導入して、テイクアウトに対応している店舗の事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
テイクアウト向けモバイルオーダーとは
テイクアウト向けモバイルオーダーとは、テイクアウト(持ち帰り注文)のオーダーをスマホやタブレット端末などのデバイスから、受け付けられる設備のことです。
テーブルオーダーのように店内で利用できるサービスもあれば、ゴーストレストランのような店内飲食に対応していない店舗の店外注文で利用できる店外版モバイルオーダーもあります。
商品と引き換えにレジで決済することも可能ですが、注文時にオンラインでキャッシュレス決済ができるサービスがあるのも特徴です。
参考記事:モバイルオーダーとは?メリット・デメリットや主な支払い方法・活用事例を紹介
テイクアウト向けのモバイルオーダーを導入するメリット
テイクアウト向けのモバイルオーダーを導入するメリットは、以下の3項目です。
- 店内の混雑緩和につながる
- 時間指定ができる
- 事前決済でキャンセルによる損失が防げる
それぞれ、具体的にどのような活用シーンが想定されるのか、モバイルオーダーの導入効果を踏まえて解説します。
店内の混雑緩和につながる
テイクアウト向けのモバイルオーダーを導入すると、店内の混雑緩和につながるメリットがあります。店頭でテイクアウト注文を受けている場合、テイクアウト注文の顧客と店内飲食の顧客が店内にいる状態となり、レジ周りが混雑する原因になりかねません。
また、電話でテイクアウト注文を受ける場合も、従業員によるオーダー受注業務が発生することから、接客や料理提供、テーブルのバッシング作業などが滞ります。
モバイルオーダーを導入すれば、オーダー受注をオンラインで行えるようになるため、店舗スタッフがほかの業務に集中でき、混雑緩和のみならず店内飲食の回転率向上にもつながるでしょう。
時間指定ができる
時間指定ができるのも、テイクアウト向けのモバイルオーダーを導入するメリットの1つです。時間帯ごとに受け付けられるオーダー数を絞っておけば、注文が飽和して料理提供を待たせる心配もありません。
顧客にとっても、指定した時間に受け取りに行けば良いため、待ち時間を有効活用できるメリットがあります。モバイルオーダーによるテイクアウト注文の受付は、時間指定によって計画的に調理を進められるのも利点の1つです。
事前決済でキャンセルによる損失が防げる
テイクアウト向けのモバイルオーダーを導入すると、事前決済に対応できるようになるため、キャンセルによる損失が防げるメリットもあります。
テイクアウト注文が入ったにも関わらず、受け取り・支払いに顧客が現れず、無断キャンセルによるトラブルが社会問題となっているのも現状です。
モバイルオーダーの導入で、テイクアウトのオーダーと同時に事前決済ができるようになれば、このようなトラブルの抑止にもつながります。
参考記事:モバイルオーダー導入のメリット・デメリットや導入事例、導入までの流れを解説
モバイルオーダーでテイクアウトに対応する方法

モバイルオーダーでテイクアウトに対応する方法は、以下の2通りです。
- 店内版で持ち帰り注文に対応する
- 店外版で事前注文に対応する
それぞれの違いや特徴、モバイルオーダーを活用した対応方法について解説します。
店内版で持ち帰り注文に対応する
モバイルオーダーでテイクアウトに対応する場合、店内版を導入して、持ち帰り注文に対応する方法があります。モバイルオーダーの店内版とは、顧客が店舗に訪れてから注文するタイプのモバイルオーダーです。
基本的に、店内飲食でモバイルオーダーを活用しますが、テイクアウトに対応できるものも多くあります。また、店内飲食を行わなくても、テイクアウト注文ができるモバイルオーダーに対応できるサービスがあるのも特徴です。
店内版モバイルオーダーの導入でテイクアウトに対応する方法は、イートインスペースがある店舗での導入に適しています。
店外版で事前注文に対応する
店外モバイルオーダーを利用して、事前注文受付によるテイクアウトに対応する方法もあります。店外版モバイルオーダーは、店舗に顧客が来店する前に注文できることから、時間指定や事前決済に対応しているサービスも少なくありません。
また、イートインスペースがないテイクアウト専門店・ゴーストレストランや、デリバリー注文に対応しているサービスもあります。
モバイルオーダーの中には、店内版・店外版両方の機能が備わっているものもあるので、自店舗のオーダー方式に合わせてサービスを選定すると良いでしょう。
【比較表付き】テイクアウト向けモバイルオーダーのおすすめサービス8選
ここからは、テイクアウト向けモバイルオーダーの中から、おすすめのサービスを8選紹介します。サービスによって利用できる機能や導入費用・月額利用料などに違いがあるため、自店舗に欲しい機能や予算に応じて比較検討しましょう。
| サービス名 | 事前決済 | 受取時間指定 | デリバリー対応 | POS連携 | LINE連携 | おすすめ業態 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| STORES モバイルオーダー | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | カフェ・ベーカリー |
| GATE モバイルオーダー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 飲食店全般・多店舗 |
| ISSUE PANDA モバイルオーダー | ◎ | 〇 | △ | 〇 | × | テイクアウト専門店 |
| CASHIER モバイルオーダー | 〇 | 〇 | △ | ◎ | × | 飲食店全般 |
| CHUUMO | 〇 | 〇 | △ | 〇 | × | 小規模〜中規模飲食店 |
| POS+ order&pay | 〇 | 〇 | × | ◎ | 〇 | POS+導入店舗 |
| スマレジ モバイルオーダー | 〇 | 〇 | △ | ◎ | × | 多店舗・インバウンド対応店舗 |
| テイクイーツ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | × | テイクアウト専門店・弁当店 |
※比較表の「△」は、一部プラン・オプション対応、または導入環境によって対応可否が異なる場合があります。
STORES モバイルオーダー

STORES モバイルオーダーは、テイクアウト注文の受付から事前決済までオンラインで完結できるモバイルオーダーシステムです。顧客はスマートフォンから商品を選択し、受け取り時間を指定したうえで注文できるため、店舗側はピークタイムの注文集中を分散しやすくなります。
クレジットカード決済などキャッシュレス決済に対応しており、注文受付と会計業務を同時に効率化できる点が特徴です。特にカフェやベーカリー、小規模飲食店など、少人数で運営している店舗と相性が良いサービスといえます。
シンプルな導入設計で運用しやすいため、テイクアウト業務を効率化しながら非対面注文を導入したい店舗におすすめです。
GATE モバイルオーダー

GATE モバイルオーダーは、店内注文だけでなくテイクアウト注文やデリバリー注文にも対応できるモバイルオーダーシステムです。利用者はスマートフォンから事前に商品を注文し、そのままオンライン決済まで完了できるため、店舗側はレジ業務の負担を軽減しながらスムーズな商品受け渡しを実現できます。
POSレジやキッチンプリンターとの連携にも対応しており、注文受付から調理、受け渡しまでのオペレーションを一元化しやすい点が特徴です。注文データをまとめて管理できるため、複数店舗展開している飲食店にも適しています。
店内注文・テイクアウト・デリバリーまで幅広い注文導線を整備したい飲食店におすすめのサービスです。
ISSUE PANDA モバイルオーダー

ISSUE PANDA モバイルオーダーは、スマートフォンからの注文受付と事前キャッシュレス決済に対応したモバイルオーダーシステムです。顧客は来店前に注文と決済を完了できるため、店舗では商品の受け渡し対応に集中しやすくなり、レジ待ちやピークタイムの混雑緩和につながります。
注文後に発行されるQRコードを活用した受け渡しオペレーションにも対応しており、非対面でスムーズに商品を提供できる点が特徴です。テイクアウト需要が多い飲食店では、注文受付業務の効率化と人手不足対策の両立が期待できます。
注文受付から決済、商品受け渡しまでを効率化しながら、テイクアウト業務をスムーズに運用したい店舗におすすめのサービスです。
CASHIER モバイルオーダー

CASHIERのモバイルオーダーも、店内版・店外版両方のテイクアウト注文に対応できるシステムです。事前決済にも対応しているため、レジで会計対応する負担も軽減できます。
CASHIERのモバイルオーダーで受け付けた注文情報は、キッチンディスプレイやキッチンプリンターで、厨房と情報共有できるのも特徴です。
注文管理ディスプレイで受け渡し状況もチェックできるため、注文の抜け漏れを防ぎ、効率的なオペレーションも実現できます。
CHUUMO

CHUUMOは、店内モバイルオーダーとしてテイクアウト注文に対応できる上に、Webサイトからのアクセスで店外注文にも対応できるシステムです。
月額5,000円からとリーズナブルな価格設定も特徴で、店舗の規模や利用したい機能に応じて加入するプランを選択できます。
キャッシュレス決済に加えて現金決済にも対応できる点が特徴で、事前決済・後払いいずれにも対応可能です。モバイルオーダーと連携可能な自動精算機・券売機の導入にも対応しているので、さまざまな業務フローに合わせて導入するシステムや設備を選定できます。
POS+ order&pay

モバイルオーダーシステムを導入してテイクアウト注文に対応するなら、POS+のサービス「order&pay」もおすすめです。テイクアウト注文と同時に決済も完了する仕組みで、店外注文に対応できます。
InstagramやWebサイトなどにオーダー用のQRコードを表示させ、それを読み取ってオーダーする仕組みです。LINEミニアプリ版も配信されており、LINE公式アカウントと連携して導入することもできます。
基本的にはPOS+ foodプランの加入者向けサービスとなっているため、POS+のPOSレジサービスとの併用導入がおすすめです。
スマレジ モバイルオーダー

テイクアウト対応のためにモバイルオーダーを導入するなら、スマレジのモバイルオーダーもおすすめです。
スマレジのモバイルオーダーは、スマレジの拡張アプリを利用したサービスで、「プレミアムプラン」以上の月額プランに加入している場合に利用できます。
日本語だけでなく、英語・中国語(繁体字)・スペイン語・韓国語表記にも対応しているため、インバウンド需要が高い店舗での導入にもおすすめです。
店内・店外を問わずどこからでもオーダーできるため、店頭でのテイクアウト注文だけでなく、事前注文にも対応できます。もちろん事前決済も利用可能です。
テイクイーツ

テイクイーツは、テイクアウト・デリバリー専門のモバイルオーダーシステムを提供している事業者です。イートイン向けの店内版モバイルオーダーシステムには対応していないため、店外版のみ導入したい飲食店に適しています。
具体的にはテイクアウト専門店のほか、寿司店や仕出し弁当店など、店内でのモバイルオーダーが必要ない飲食店です。
また、ケーキ店やショコラティエ、土用丑の日の鰻重弁当店など、季節料理・商品の予約注文を受付ている店舗での導入にも対応しています。
売上データや顧客データの管理・分析も行えるため、テイクアウト・デリバリーの収益アップに向けた戦略立案にも効果的なサービスです。
テイクアウト向けモバイルオーダーの選び方
テイクアウト対応のモバイルオーダーを導入する際は、単に注文を受け付けられるだけでなく、店舗オペレーションに合った機能が備わっているかを比較することが重要です。
特に、受け渡し業務の効率化やレジ負担の軽減、注文ミス防止につながるかどうかは、導入後の運用に大きく影響します。
ここでは、テイクアウト向けモバイルオーダーを選ぶ際に確認したいポイントを解説します。
- 事前決済に対応しているか
- 受け取り時間指定ができるか
- POSレジ・キッチン連携ができるか
- デリバリー注文にも対応できるか
事前決済に対応しているか
テイクアウト向けモバイルオーダーを選ぶ際は、オンラインで事前決済できるか確認することが重要です。
事前決済に対応していれば、店舗での会計業務を省略できるため、商品受け渡しのみで対応できます。レジ待ち時間を削減できるため、ピークタイムの混雑緩和にもつながります。
また、無断キャンセル防止にも効果が期待できるため、特にテイクアウト比率が高い店舗では優先して確認したい機能です。
受け取り時間指定ができるか
テイクアウトでは、顧客が受け取り時間を指定できる機能があると、店舗側の調理オペレーションを調整しやすくなります。
注文が一度に集中すると調理負担が大きくなりますが、時間指定機能があれば受注を分散できるため、スムーズな商品提供が可能です。
特にランチタイムや夕方に注文が集中しやすい飲食店では重要な比較ポイントになります。
POSレジ・キッチン連携ができるか
モバイルオーダーで受け付けた注文情報をPOSレジやキッチンプリンターと連携できるかも確認すべきポイントです。
連携機能があれば、注文データを手動で入力し直す必要がなくなり、オーダーミス防止や業務効率化につながります。
複数店舗を運営している場合や、注文数が多い店舗ほど導入効果を感じやすいでしょう。
デリバリー注文にも対応できるか
モバイルオーダーの中には、テイクアウトだけでなくデリバリー注文にも対応できるサービスがあります。
今後、Uber Eatsや出前館だけに依存せず、自社注文導線を作りたい場合は、デリバリー機能の有無も確認しておきましょう。
店内注文・テイクアウト・デリバリーまでまとめて管理できるサービスであれば、将来的な販路拡大にもつながります。
テイクアウト向けモバイルオーダーの導入事例
テイクアウト向けのモバイルオーダーは、さまざまな店舗で導入されています。ファストフード店はもちろん、カフェやランチ営業店を含め、幅広い飲食店で導入できる点が魅力です。
これからモバイルオーダーの導入を検討している方は、すでに導入している店舗の活用事例を参考にしながら、サービスの選定を行うと良いでしょう。
ここでは、テイクアウト向けのモバイルオーダーを導入して、サービスを提供している店舗の事例を3選紹介します。
マックのテイクアウト向けモバイルオーダーサービス
出典:日本マクドナルド株式会社
マック(マクドナルド)のモバイルオーダーは、テイクアウトを含め、さまざまな受け取り方に対応しているサービスです。
店頭での受け取りはもちろん、テーブルに商品を届けてもらえるテーブルオーダーや、ドライブスルーでの受け取り時にも利用できます。
受け取り店舗は位置情報サービスから、現在地付近の店舗を自動的にリスト表示してくれるため、外出時にも利用しやすい設計になっている事例です。
コメダ珈琲のテイクアウト向けモバイルオーダーサービス

出典:株式会社コメダ
コメダ珈琲では、提供している店舗アプリ(ネイティブアプリ)内で、モバイルオーダーサービスを提供しています。
コメダ珈琲の店舗アプリには、モバイルオーダーのほかにも、独自の支払いサービス「コメカ」で決済できる機能が備わっている点が特徴です。位置情報を利用して近隣の店舗も探せます。
テイクアウトオーダーは、店舗を指定して受け取り方法を店頭もしくは駐車場に設定することも可能です。
テイクアウトオーダーを行う際は、店舗に到着後店頭のQRコードを読み取ってチェックインすることで、注文完了できる仕組みになっています。
グルービーのテイクアウト向けモバイルオーダーサービス

出典:株式会社グルービー
パスタやピザなどを提供しているグルービーでも、テイクアウト時にモバイルオーダーが利用できます。
グルービーのモバイルオーダーは、アプリではなく公式サイトから利用する点が特徴で、店舗を選んで注文できるので、近隣店舗へ受け取りに行く道中に事前注文が可能です。
モバイルオーダー会員に登録する必要なく利用できるのも特徴で、テイクアウト注文利用1,000円ごとに1ポイント付与されるサービスもあります。
10ポイント貯まるとドレッシング1本と交換できるなど、販促サービスも織り交ぜている事例です。
まとめ
モバイルオーダーは、店内注文だけでなく、店外注文で事前予約サービスを提供できるようになる利便性の高いシステムです。
サービスによって機能に違いがあるため、具体的にどのような機能を盛り込みたいのか、どのように運用していきたいのかを明確にしておく必要があります。
モバイルオーダーのサービスについて、詳しくは以下の記事でも解説していますので、こちらもぜひ参照ください。

