POSレジの機能
POSレジの主な機能や特徴には以下のものがあります。
- 販売管理機能:商品スキャンや金額計算、領収書発行が行える
- 在庫管理機能:商品の入出庫や在庫数のリアルタイム把握が行える
- 顧客管理機能:顧客の購入履歴やポイント管理ができる
- 売上分析機能:売上データを集計し、日次・月次の売上レポートを自動作成できる
- 勤怠管理機能:従業員のシフト作成や勤怠管理(タイムカードの打刻・休暇申請など)が行える
- オーダーエントリー機能:飲食店における注文(オーダー)をキッチンに自動で伝えられる
クラウドPOSシステムであれば、インターネットを通じてデータのバックアップや遠隔管理ができます。また、モバイル対応のPOSシステムなら、スマートフォンやタブレットを利用して簡単に操作できるのも魅力です。
これらの機能を活用することで、店舗運営の効率化や経営判断の迅速化が実現できます。また、POSシステムによってセキュリティ機能も強化されているため、データ保護や不正防止にも役立つでしょう。
POSレジとPOSシステムの違いや、おもなPOSレジ機能について以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:
POSレジ・POSシステムの違いとは?主な機能と導入方法まとめ【POSレジ比較表付き】飲食店におすすめのPOSレジ3選を比較紹介
ここからは、飲食店向けPOSレジの中からおすすめのサービスを3選紹介します。
| Airレジ | Funfo | CASHIER |
---|
設備のサイズ | コンパクト | コンパクト | コンパクト~大型まで多様 |
機種の選択肢 | △ | ×(店内・店外モバイルオーダーも同プラン内で利用可能) | ◎ |
価格 | 0円~ | 0円~ | 初期費用0円・月額利用料8,400円初期費用128,000円・月額利用料0円※タブレット一体型POSレジ |
POSレジの種類 | タブレットPOSレジ | クラウドPOSレジ(タブレット可) | モバイル~ターミナル型POSレジまで豊富 |
サポートサービス | チャットメール電話 | 資料チャット問い合わせフォームオンライン相談 | 資料メール電話オンライン商談 |
キャッシュレス対応 | ◎ | 〇(Squareの決済端末導入で) | 〇(決済端末の導入で) |
Airレジ
出典:
株式会社リクルート Airレジは、株式会社リクルートが提供しているPOSレジアプリサービスです。マルチ決済端末の「Airペイ」でも知られており、Airレジと組み合わせて導入できます。
タブレット端末を所有していれば、アプリをダウンロードして無料で利用開始できるのも特徴です。
タブレットPOSレジとキャッシュドロアやレシートプリンター、バーコードリーダーをセット購入することも可能なため、導入したい設備に応じて選択できます。
複数店舗管理機能も備わっているため、多店舗・チェーン展開を行った際のデータ管理も一元化できるでしょう。
参考サイト:
Airレジ公式サイトfunfo
出典:
Funfo株式会社 Funfoは、POSレジだけでなくモバイルオーダーや、モバイル決済(キャッシュレス決済)の導入も可能な多機能POSレジが利用できるサービスです。
店内モバイルオーダーは、LINEミニアプリと連携しているため、販促・集客施策にも活用できます。また、店外モバイルオーダーでテイクアウトやデリバリーにも対応可能です。
POSレジや店内・店外モバイルオーダーは、同一プラン内ですべての機能が利用できます。飲食店のオーダー受注フローから、まるごと刷新したい方におすすめです。
参考サイト:
Funfo公式サイトCASHIER
出典:
株式会社ユニエイム CASHIERは、株式会社ユニエイムが提供しているPOSレジやセルフレジ・券売機などの設備サービスです。
スマホにPOSシステムを導入するモバイルPOSレジから、自動釣銭機搭載型のPOSレジ、キャッシュレス決済対応の券売機まで、幅広いラインナップを取り揃えています。 また、初期費用を支払って月額料金を抑えたり、初期費用の負担を抑えて月額料金を支払ったりと、利用料金の支払い方法を選択できるのもCASHIERならではの特徴です。
参考サイト:
CASHIER公式サイト このほか、以下の記事ではさらに個人店舗や居酒屋・ラーメン屋など、業態別でおすすめのPOSレジを紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
参考記事:
飲食店におすすめのPOSレジを業種・業態別で9選紹介|選び方のポイントは?【POSレジ比較表付き】小売店におすすめのPOSレジ3選を比較紹介
ここからは、小売店におすすめのPOSレジを3選紹介します。
| Square | ユニエイム | STORES |
---|
設備のサイズ | コンパクト | コンパクト | コンパクト |
機種の選択肢 | △ | ◎ | △ |
価格 | 0円~ | 5,000円~/1週間 | 0円~ |
POSレジの種類 | タブレットPOSレジ (顧客側モニター付き) | モバイル~セルフレジ・券売機 | タブレットPOSレジ |
サポートサービス | チャットメール電話 | 電話・FAX 問い合わせフォーム 設置・データ管理サポートあり | 資料 問い合わせフォーム |
キャッシュレス対応 | ◎ | 〇(決済端末導入で) | 〇(決済端末の導入で) |
Square
出典:
Square株式会社 SquarePOSレジは、コンパクトな設備が特徴のPOSレジ・キャッシュレス決済サービスです。
小売業向けのサービス「Squareリテール」では、商品管理や在庫管理、注文書の自動作成機能・在庫予測機能なども搭載しており、仕入れ~販売までの業務効率化が実現できます。 独自のハードウェアも特徴的で、Squareレジスターは従来のタブレットPOSレジに、顧客側モニターを追加した製品で、対面会計時に顧客に画面を向けることなく対応できる点が魅力です。
そのほか、キャッシュレス決済端末とレシートプリンターが一体になっている「Squareターミナル」や、手のひらサイズのICカード・クレジットカードリーダー「Squareリーダー」なども提供しています。
参考サイト:
Square公式サイトユニエイム
出典:
株式会社ユニエイム ユニエイムは、CASHIERの提供元「株式会社ユニエイム」が展開しているレジ設備のレンタルサービスです。
POSシステムが備わっていない一般的なキャッシュレジスターなら、1週間5,000円からレンタル利用できます。
POSレジをレンタルしたい場合は、モバイルPOSなら1週間35,000円から、タブレットPOSレジなら1週間45,000円からの料金でレンタルすることが可能です。
タブレットPOSレジのレンタルには、キャッシュドロアもセットになっています。短期間のレンタル利用にも対応しているため、イベント出店やポップアップストアなどのレジ業務用としても利用しやすい点が魅力です。
参考サイト:
ユニエイム公式サイトSTORES
出典:
STORES株式会社 STORESでは、タブレット型POSレジとして利用できる、クラウド型POSレジシステム・POSレジアプリを提供しています。
無料で利用をスタートできる点が特徴で、基本的なレジ機能や割引・値引きなどの機能であれば、問題なく利用することが可能です。
有料プランに加入すると、詳細な売上管理や在庫管理・在庫分析機能のほか、ECショップと実店舗の在庫共有・在庫一括編集なども行えるようになります。 ただし、無料プランでもキャッシュレス決済機能を利用して会計を行った際は、決済手数料の負担が生じる点に注意が必要です。
参考サイト:
STORES公式サイト STORESのように、無料で導入スタートできるPOSレジについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
参考記事:
無料のPOSレジアプリおすすめ5選|0円で利用できるサービスの特徴と注意点POSレジの価格はどれくらいが相場?
POSレジにはさまざまな種類の製品があるため、製品によって価格にも差があります。
POSレジを購入した場合の価格相場は、種類別で以下の金額が目安です。
- ターミナル型POSレジ:50万円~100万円
- パソコンPOSレジ:10万円~20万円
- タブレットPOSレジ:5万円~20万円
- モバイルPOSレジ・スマホPOSレジ:5万円~20万円
- 自動釣銭機搭載型POSレジ:100万円~200万円
また、初期費用はかからなくても月額利用料や決済手数料が発生するプランもあるので、端末・設備の価格だけでなくほかの費用も確認しておきましょう。
POSレジのレンタルではなく購入を検討している場合で、導入コストの負担に悩んでいる場合は、国や自治体の補助金・助成金制度を活用できる可能性があります。 POSレジの導入時に活用できる補助金・助成金制度について、詳しくは以下の記事で解説していますのでぜひ参考にしてください。
参考記事:
【2024年最新】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金5選|金額や申請要件について解説POSレジの選び方と7つのポイント
ここからは、自店舗に合うPOSレジを導入するための選び方や、7つの比較ポイントについて解説します。
1. 業種と店舗の規模に適した機能
業種(飲食店、小売店、美容室など)や店舗の規模に応じた機能が備わっているか確認します。例えば、飲食店ではテーブル管理や注文の分割会計機能、小売店では在庫管理機能、美容室では予約管理機能が重要です。
2. 価格とコストパフォーマンス
初期導入費用や月額料金を比較し、予算に合ったPOSレジを選びます。無料プランがあるか、試用期間が提供されているかもチェックしましょう。総合的なコストパフォーマンスを考慮し、長期的な投資対効果を評価します。
3. 使いやすさとインターフェース
スタッフが直感的に操作できるインターフェースかどうかが重要です。使い方が複雑すぎると、教育に時間がかかり、日常業務に支障をきたします。
4. サポート体制とメンテナンス
導入後のサポート体制やメンテナンスサービスが充実しているか確認します。特にトラブル発生時に迅速に対応してもらえるかどうかは重要です。
5. クラウド対応とモバイル互換性
クラウド対応のPOSレジは、インターネットを通じてデータのバックアップや遠隔管理が可能です。また、スマートフォンやタブレットでの操作ができるモバイル互換性も考慮します。
6. セキュリティ機能
顧客データや売上データの保護がしっかりしているかを確認します。不正アクセス防止やデータの暗号化など、セキュリティ機能も充実していることが重要です。
7. 拡張性と将来性
将来的な店舗の拡大や業務内容の変更に対応できる柔軟性や拡張性があるかどうかを考慮します。新機能の追加やシステムアップデートが容易に行えることも重要です。
これらのポイントを考慮することで、自店舗に最適なPOSレジを選べます。
店舗に合わせて最適なPOSレジを選ぶことが大切
導入するPOSレジを選ぶときは、自店舗に合うPOSレジを選ぶことが大切です。業種・業態によって必要な機能が異なるため、まずは業種で絞って検討してみるのも良いでしょう。
POSレジサービスは、飲食店や小売業向け以外にも、美容・サロン向けのものやクリニック・整体院向け、体験型施設向けのものなど種類が豊富にあります。
それぞれの業種に特化しているサービスもあれば、業種問わず利用しやすいPOSレジもあるので、幅広い選択肢から絞り込み、導入する機種を選定すると良いでしょう。
参考記事:
POSレジのおすすめ9選|業種ごとに最適なシステムを比較紹介!