QRコード対応のモバイルオーダーは、店舗が設置したQRコードを顧客がスマホで読み取るだけで、注文から決済までを非接触で完結できる仕組みです。
レジ待ちの削減や人件費の最適化に直結し、飲食店・カフェ・フードコートを中心に導入が急拡大しています。
スタッフの負担を減らしつつ回転率を上げられるため、少人数運営や繁忙店でも高い効果を発揮します。
この記事では、仕組み・メリット・おすすめのシステムまで、導入前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
QRコード対応のモバイルオーダーとは?

QRコード対応のモバイルオーダーとは、店内・店頭に設置したQRコードを読み取るだけで、顧客がスマホから注文・決済まで完了できる仕組みの設備です。
非接触オーダーにより、レジ待ち解消やスタッフの負担軽減が期待でき、少人数運営の店舗でも効率的に回転率を上げられます。
参考記事:QRオーダーシステムとは?メリット・導入方法・選び方と向いている飲食店の特徴を解説
QRオーダーとモバイルオーダーの違い
QRオーダーは、モバイルオーダーの中でもQRコードを読み取って注文する方式を指します。一方、モバイルオーダーにはQRコード型だけでなく、店舗アプリやWebサイト、LINEなどから注文する方式もあります。
QRオーダーは、店内テーブルに設置されたQRコードを顧客が読み取り、そのままブラウザ上で注文する方式が一般的です。一方、モバイルオーダーは、店舗アプリやWebサイトから注文を行うケースが多く、店内注文だけでなくテイクアウト・デリバリー・事前注文など店外注文にも活用されています。
そのため、店内の注文効率化を重視する場合はQRオーダー、テイクアウトや事前決済など幅広い注文導線を構築したい場合はモバイルオーダーが適しています。
| 比較項目 | QRオーダー | モバイルオーダー |
|---|---|---|
| 主な利用場所 | 店内注文 | 店内・店外注文 |
| 注文方法 | QRコード読み取り | アプリ・Webサイト・LINEなど |
| アプリダウンロード | 不要なケースが多い | 必要な場合がある |
| テイクアウト対応 | 一部対応 | 対応 |
| デリバリー対応 | 一部対応 | 対応 |
| 事前決済 | 対応可能 | 対応可能 |
| おすすめ業態 | 居酒屋・焼肉店・食べ放題業態 | カフェ・テイクアウト店・デリバリー対応店 |
| 主な目的 | 店内オーダー効率化 | 注文導線拡大・事前注文対応 |
【Bizcan独自調査】モバイルオーダー導入希望店舗の過半数がQRコード型を選択

Bizcanでは、モバイルオーダーの導入を検討している店舗から寄せられた問い合わせ内容をもとに、希望するモバイルオーダーのタイプを調査しました。
調査の結果、「店内注文型(スマホでQRコードを読み取るタイプ)」を希望する割合が62.5%で最も高く、導入希望店舗の過半数がQRコード型を選択していることがわかりました。
| 希望するモバイルオーダーのタイプ | 割合 |
|---|---|
| 店内注文型(スマホでQRコードを読み取るタイプ) | 62.5% |
| 店外テイクアウト型 | 34.4% |
| 店内・店外両方 | 31.3% |
| 店内注文型(タブレットでのテーブルオーダータイプ) | 31.3% |
※複数回答のため合計は100%を超えます。
Bizcan編集部のワンポイントチェック!
QRコード型を希望する店舗が62.5%で一番多いみたい!お客さん自身のスマホを使えるから、各テーブルに注文用タブレットを設置せずに費用を抑えて導入できるのもポイントだよ。
【比較表付き】QRコード対応のモバイルオーダーのおすすめシステム8選
QRコード対応のモバイルオーダーを導入する際は、操作性・サポート体制・決済方法・キッチン連携など、店舗運営と相性の良いシステムを選ぶことが大切です。
| サービス名 | 店内QR注文 | 店外注文・テイクアウト | オンライン決済 | POS連携 | キッチン連携 | おすすめの店舗 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CHUUMO | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 店内・店外注文をまとめて導入したい店舗 |
| POS+ self order | ○ | ○※ | ○ | ○ | ○ | POS・多言語・販促までまとめて強化したい店舗 |
| STORES モバイルオーダー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 店内注文とテイクアウトをまとめて効率化したい店舗 |
| Mr.Menu | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 多言語・食べ放題・飲み放題に対応したい店舗 |
| OneQR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 注文・POS・KDSまで店舗DXを進めたい法人店舗 |
| かんたん注文 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | LINE活用や販促も含めて注文環境を整えたい店舗 |
| ISSUE PANDA | ○ | ○ | ○ | 要確認 | ○※ | 既存券売機を活用してキャッシュレス対応を強化したい店舗 |
| ツナグNe! | ○ | 要確認 | ○ | ○ | ○ | POS・注文・勤怠までまとめてDXしたい店舗 |
※POS+ self orderの店外注文は、別サービス「POS+ order&pay」を利用することで対応できます。
※ISSUE PANDAのキッチン連携は、キッチンプリンターへの注文連携に対応しています。
ここでは飲食店・カフェ・フードコートなど幅広い業態で導入が進む代表的な8つのサービスを紹介します。
CHUUMO

CHUUMOは、QRコードを読み取るだけで注文から会計まで完結できる、QRオーダー対応のモバイルオーダーシステムです。
アプリのダウンロードや会員登録が不要で、幅広い決済手段に対応しているため、店舗側も利用者側も導入・利用がしやすい点が特徴です。
主な利用シーンはカフェ・居酒屋・レストランなどの店内飲食ですが、テイクアウト注文にも対応しており、幅広い業態で活用できます。
また、プレミアムプラン以上ではスマレジPOSレジや精算機との連携が可能で、注文管理から会計処理までをさらに効率化できます。
基本は店内利用向けのシステムですが、店外注文にも対応可能。オンライン決済を組み合わせれば、事前決済によるオペレーションの効率化や、直前キャンセルの抑制にもつながる点が魅力です。
POS+ self order

POS+ self orderは、飲食店向けPOSレジ「POS+ food」と連携して利用できる、店内版のモバイルオーダーシステムです。
テーブルに設置したQRコードを顧客がスマホで読み取り、メニューの閲覧から注文までセルフ化できます。日本語だけでなく、英語・中国語・韓国語にも対応しているため、外国人観光客が多い飲食店にもおすすめです。
会計方法はスタッフによる会計のほか、オンライン決済やセルフレジでの精算にも対応。LINE連携や顧客・購買データの分析など、注文業務の効率化だけでなく販促にも活用できます。
なお、POS+では店外から事前注文・決済ができる「POS+ order&pay」も提供しているため、店内のQRオーダーと店外版(テイクアウトオーダー)の両方を導入したい店舗にも適しています。
STORES モバイルオーダー

STORES モバイルオーダーは、店内のテーブルオーダーからテイクアウトまで対応できるモバイルオーダーシステムです。
店内ではテーブルに設置したQRコードを読み取り、顧客自身のスマホからメニューを選んで注文できます。STORES レジとの連携にも対応しており、注文・会計・売上管理を効率化できるのが特徴です。
また、スタッフのスマホをハンディとして利用したり、キッチンディスプレイやプリンターと組み合わせたりと、店舗のオペレーションに応じた構成を選択できます。
店外版(テイクアウトオーダー)にも対応しており、WebサイトやSNSなどから事前注文を受け付けることも可能です。店内・店外の注文チャネルをまとめて整備したい店舗におすすめです。
Mr.Menu

Mr.Menuは、顧客のスマホを活用したQRオーダーに加えて、タブレットを使ったテーブルオーダーにも対応しているモバイルオーダーシステムです。
日本語・英語・中国語・韓国語の多言語表示に対応しているほか、食べ放題・飲み放題にも対応できるため、居酒屋や焼肉店、外国人客が多い飲食店などに適しています。
POSレジとの連携にも対応しており、既存POSと併用することも可能です。QRオーダーだけでなく、店舗の客層や運用方法に応じて注文方法を選びたい場合におすすめです。
また、テイクアウトにも対応しているため、店内注文と店外からのテイクアウト注文を組み合わせて運用したい店舗でも活用できます。
OneQR

OneQRは、QRコードを活用したモバイルオーダーをはじめ、POSレジやキッチンディスプレイなどを組み合わせて店舗DXを進められるサービスです。
顧客自身のスマホから注文できるため、専用の注文端末を各テーブルに設置せずにQRオーダーを導入できます。
POS・KDS・プリンターなどの機能を必要に応じて組み合わせられる点も特徴で、小規模店舗から複数店舗を展開する企業まで店舗規模に応じた運用が可能です。
テイクアウトの事前注文・決済にも対応しているため、店内QRオーダーだけでなく店外版モバイルオーダーまで含めて、店舗全体の注文・会計オペレーションを見直したい法人店舗での利用におすすめです。
かんたん注文

かんたん注文は、QRコードを活用したモバイルオーダーをはじめ、POSレジ・ハンディ・テーブルオーダーなどを提供している飲食店向けサービスです。
Webから注文するモバイルオーダーに加えて、LINEを活用したモバイルオーダーにも対応しているため、注文受付だけでなくLINEの友だち獲得や販促にも活用できます。
POSレジやハンディなども同一サービス群で提供されており、QRオーダー単体の導入から店舗オペレーション全体のデジタル化まで段階的に進められる点が特徴です。
また、LINEを活用したモバイルオーダーでは店内・店外からの注文に対応しているため、店内QRオーダーと店外版(テイクアウトオーダー)を組み合わせたい店舗にもおすすめです。
ISSUE PANDA

ISSUE PANDAは、飲食店やフードフェスなどで活用できる、券売機スタイルのモバイルオーダーサービスです。
顧客がスマホからメニューを選択・決済し、決済後に表示されるQRコードを店頭のリーダーに読み取らせることで、食券を発行できます。
既存の現金券売機と併用できるため、食券を利用した店舗のオペレーションを大きく変更せずにキャッシュレス注文を導入できるのが特徴です。
とくに、すでに現金券売機を設置しており、券売機本体を買い替えずにQRオーダー・キャッシュレス対応を強化したい飲食店に適しています。
キッチンプリンターとの連携にも対応しているので、食券タイプではない一般的なモバイルオーダーとして導入することも可能です。
ツナグNe!

ツナグNe!は、POSレジ・モバイルオーダー・シフト・勤怠管理など、飲食店運営に必要な機能をまとめて利用できるサービスです。
店内ではQRコードを読み取って顧客自身のスマホから注文でき、注文データをPOSレジと連携して管理できます。
会計は店舗のレジだけでなく、スマホ上での決済にも対応。食べ放題・飲み放題の注文管理やLINEを活用した販促、多店舗管理など、飲食店向けの機能が充実しています。
単にQRオーダーを導入するだけでなく、POSレジや勤怠管理まで含めて店舗業務をまとめてDXしたい飲食店・多店舗展開企業におすすめです。
QRコード対応モバイルオーダーの仕組み・使い方
QRコード対応のモバイルオーダーは、店舗に設置したQRコードを顧客がスマホで読み取り、注文する仕組みです。サービスによっては、注文からオンライン決済までスマホ上で完結できます。
STEP1QRコードを生成・設置
テーブルや店頭に注文用のQRコードを設置します。
STEP2スマホでQRコードを読み取る
顧客がQRコードを読み取り、注文画面へアクセスします。
STEP3メニューを選んで注文
スマホから料理やドリンクを選択して注文します。
STEP4注文情報をキッチンへ送信
注文情報が店舗側の端末やキッチンへ自動で共有されます。
STEP5会計・決済
オンライン決済または店舗のレジなどで会計します。
顧客がスマホから直接メニューを閲覧・注文
顧客はQRコードを読み取るだけで、スマホ上に表示されたデジタルメニューから自由に商品を選び、数量やカスタマイズを設定して注文できます。
紙メニューと違いリアルタイムで更新できるため、売り切れ表示や限定商品告知なども即時反映でき、オーダーミスや説明不足を防ぎます。
また、スマホ画面上で注文内容や金額が確認できるため、会計時のトラブルを減少させることも可能です。
多言語表示に対応しているシステムも多く、インバウンド(外国人観光客)の来店が多い店舗でも効果を発揮します。
店舗スタッフがオーダーを受信して調理・提供
QRコード対応のモバイルオーダーで送信された注文データは、店舗側のタブレットやキッチンプリンターへ自動送信されるため、キッチンスタッフは受信したオーダーに沿って調理・提供を進める仕組みです。
口頭での聞き間違いや注文伝達ミスが減り、作業が標準化されるため、経験の浅いスタッフでも正確に業務を進められます。
繁忙期でもレジ対応が発生しない分、提供スピードが上がり、回転率向上にも直結するのです。
また、デジタルオーダーは履歴管理がしやすく、売れ筋分析やメニュー改善にも活かせます。
参考記事:QRオーダーシステムの仕組みとは?使い方の違いと導入するメリット・比較ポイントを解説
QRコード対応のモバイルオーダーの導入メリット

QRコード対応のモバイルオーダーを導入するメリットは、以下の4項目です。
- 省人化による人件費削減
- 注文・会計待ちの解消
- 非接触による衛生面向上
- 顧客データ活用によるリピート促進
QRコード対応のモバイルオーダーの導入は、人手不足が続く飲食業にとって大きな課題解決につながります。
ここでは、QRコード対応のモバイルオーダーの導入メリットについて解説します。
省人化による人件費削減
QRコード対応のモバイルオーダーの最大の効果のひとつが、省人化による人件費削減です。
テーブルオーダーが自動化されることで、スタッフが注文取りに費やす時間がほぼゼロになり、最小限の人数でも混雑時の対応が可能になります。
また、会計作業もスマホ上で完結するため、レジ対応の人員も削減でき、ホールスタッフの業務負担が大幅に軽減します。
結果として、少人数運営が実現し、シフト調整や採用コストも抑えやすくなるのです。
注文・会計待ちの解消
注文を取るために呼び出しを待ったり、会計でレジに行列ができる課題は、QRコード対応のモバイルオーダーを導入することで大幅に改善できます。
顧客はテーブルから直接注文できるため、ピークタイムでも待ち時間がほとんど発生しません。
会計もスマホ上で完了できるため、レジ前の混雑を防止し、店舗全体の回転率が向上します。
特にランチタイムなど回転が勝負の時間帯では、待ち時間が短縮されることで顧客満足度が上がり、リピートにもつながる大きなメリットとなります。
非接触による衛生面向上
QRコード対応のモバイルオーダーは、注文・会計の多くを非接触化できるため、衛生面の向上に役立つメリットもあります。
メニュー表や現金の受け渡しが減ることで、手指を介した接触機会が少なくなり、顧客・スタッフ双方が安心して利用できます。
ヘルシー志向の強い層やファミリー層から高い評価を受けやすいポイントです。
また、感染症対策が求められる場面でも強く、安心できる環境を整えることで来店ハードルを下げられます。
衛生面への配慮が集客力につながる店舗では大きな武器になります。
顧客データ活用によるリピート促進
QRコード対応のモバイルオーダーでは、注文履歴や人気メニュー、来店頻度などの顧客データが自動で蓄積されるメリットもあります。
これにより、売れ筋商品の把握や仕入れ調整、メニュー改善に活用できるだけでなく、顧客別の好みに合わせたマーケティングも可能です。
例えば、LINE連携やプッシュ通知を活用したクーポン配布など、リピート促進施策を効率的に行えます。
データを元にした運営は、感覚頼りの接客から脱却できるため、売上改善の大きな武器となります。
QRコード対応のモバイルオーダーの主な活用シーン
QRコード対応のモバイルオーダーは、店内のテーブル注文だけでなく、テイクアウトやイベント、宿泊施設まで幅広いシーンで活用できます。
ここでは、QRコード対応のモバイルオーダーの主な活用シーンについて解説します。
店内テーブルオーダー型
飲食店でQRコード対応のモバイルオーダーを導入する代表的な活用方法が、店内でのテーブルオーダーです。
各テーブルに設置したQRコードを顧客がスマホで読み取り、メニューの閲覧から注文までセルフで行えます。サービスによってはオンライン決済にも対応しており、注文から会計までスマホ上で完結させることも可能です。
スタッフが注文を取りにテーブルを回る必要がなくなるため、注文受付業務の負担軽減につながります。また、顧客側もスタッフを呼ぶことなく追加注文できるため、注文機会を逃しにくくなる点もメリットです。
POSレジやキッチンプリンター、KDSなどと連携できるサービスであれば、受け付けた注文をキッチンへ直接共有できます。居酒屋や焼肉店、レストランなど、追加注文が多い業態にもおすすめです。
テイクアウト・事前注文型
QRコード対応のモバイルオーダーは、店内注文だけでなく、テイクアウトの事前注文にも活用できます。
顧客が店頭のQRコードや店舗のWebサイト・SNSなどからメニューを選択し、来店前に注文しておくことで、店舗では商品の受け渡しを中心としたオペレーションにできます。
オンライン決済に対応したサービスであれば、注文時に支払いまで完了できるため、商品受け取り時のレジ対応や待ち時間の削減にも効果的です。
事前に注文内容を把握できることで、調理や商品の準備を進めやすくなるメリットもあります。ランチタイムなど特定の時間帯に注文が集中しやすいカフェ・弁当店・パン屋などに適した活用方法です。
関連記事:【手数料比較表付き】店外版モバイルオーダーシステムおすすめ5選!テイクアウト・デリバリーに最適なサービスの選び方
フードコート・イベント型
フードコートやフードフェス、期間限定イベントなど、短時間に注文が集中しやすい場所でもQRコード対応のモバイルオーダーを活用できます。
顧客がQRコードからスマホで商品を注文できるようにすることで、注文受付のためにレジへ並ぶ必要を減らし、店舗側は調理や商品の受け渡しに人員を配置しやすくなります。
また、オンライン決済に対応していれば、注文受付と会計をスマホ上で完結させることも可能です。POSレジなどの大型機器を多数用意することなく注文・決済環境を構築できるサービスもあり、期間限定のイベントやポップアップストアでも活用できます。
とくに、限られたスタッフで多くの注文に対応したい店舗や、ピーク時のレジ・注文待ちによる混雑を緩和したい場合におすすめです。
ホテル・レジャー施設内注文
ホテル・旅館・温浴施設・カラオケなど、飲食スペース以外から注文を受け付けたい施設でもQRコード対応のモバイルオーダーを活用できます。
客室や休憩スペース、座席などにQRコードを設置しておけば、利用者は自分のスマホからフードやドリンクなどを注文できます。
スタッフが電話で注文を受けたり、注文内容を伝票へ転記したりする業務を減らせるため、受付業務の効率化や注文ミスの防止につながる点がメリットです。
また、多言語表示に対応したサービスを導入すれば、外国人利用者からの注文を受け付けやすくなります。館内の飲食サービスを効率化したいホテル・旅館や、温浴施設・カラオケなどのレジャー施設にも適した活用方法です。多言語対応可能な設備を導入する場合は、モバイルオーダーだけでなくタッチパネル式券売機も比較検討すると良いでしょう。
QRコード対応のモバイルオーダーの導入費用と料金体系
QRコード対応のモバイルオーダーの導入費用の相場は、約5万円~100万円です。キッチン連携やPOS連携の有無、導入する設備の種類などによって変動します。
QRコード対応のモバイルオーダーは、従来の注文端末やPOSシステムに比べて導入コストが低く、小規模店舗でも始めやすいのが特徴です。
料金体系は「初期費用」「月額利用料」「決済手数料」の3つで構成されており、システムによって金額は大きく異なります。
ここでは、一般的な費用感をわかりやすく解説します。
初期費用(0〜10万円前後)
QRコード対応のモバイルオーダーの初期費用は、システムによって無料〜10万円前後が一般的です。
QRコードを発行して運用する仕組みのため、専用端末や機材を購入する必要がなく、多くのサービスが低コストで導入できます。
無料プランの場合は基本機能のみ利用できますが、キッチンプリンター連携やPOS連携など高度な機能を追加する場合は数万円の初期設定費が必要になるケースもあります。
月額利用料(5,000円〜2万円)
月額利用料は、5,000円〜2万円が相場で、店舗規模や利用機能によって変動します。
基本的な注文管理だけなら低価格帯のプランで十分運用できますが、キッチン連携・分析機能・多店舗管理・LINE連携などを利用する場合は1万円以上のプランを選ぶケースが多くなります。
月額費用はランニングコストとして継続的に発生するため、自店の規模や回転率に適したプランを選ぶことが大切です。
決済手数料(3〜4%)
QRコード対応のモバイルオーダーの決済手数料は、クレジットカードやQRコード決済と同様に3〜4%が一般的な水準です。
注文と決済が一体化しているため、追加の決済端末を用意する必要がなく、キャッシュレス対応を簡単に拡張できます。
手数料はサービス提供会社や決済ブランドによって異なるため、PayPay・楽天ペイ・クレジットカードなど利用する決済手段を事前に確認することが大切です。
レジの省人化や回転率アップによって売上が伸びれば、手数料以上のメリットが期待できます。
参考記事:QRオーダーシステムの料金はいくら?導入費用・月額料金・決済手数料について解説
無料で導入できるQRオーダーシステム
QRオーダーシステムの中には、初期費用・月額料金無料で導入できるサービスもあります。小規模飲食店や個人経営店でも導入しやすく、まずは低コストでQRオーダーを試してみたい場合におすすめです。
ただし、無料プランでは利用できる機能に制限があるケースもあるため、POS連携やLINE連携、事前決済機能の有無などを確認した上で、自店舗に合ったサービスを選びましょう。
以下の記事で、無料導入可能なサービス(モバイルオーダー・QRオーダー含む)を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
参考記事:モバイルオーダーシステムの無料サービス10選|有料サービスとの違いを解説
QRコード対応のモバイルオーダー導入の注意点
QRコード対応のモバイルオーダーは省人化・回転率向上に効果的ですが、導入時には事前に確認すべきポイントがあります。
ここでは、QRコード対応のモバイルオーダー導入の注意点について解説します。
通信環境の安定性
QRコード対応のモバイルオーダーは、注文データの送受信をすべてインターネット経由でおこなうため、通信環境の安定性が最も重要な前提条件です。
店内Wi-Fiが不安定だったり、電波が弱い席があると、注文が反映されない・決済が途中で止まるなどのトラブルが発生し、顧客体験を大きく損ねます。
導入前にはルーターの位置、通信速度、接続台数などを見直し、必要に応じて業務用Wi-Fiへの切り替えも検討しましょう。
ピーク時にも安定して動作できるネットワーク環境の整備が、運用成功の鍵になります。
POS・キッチン端末との連携設定
QRコード対応のモバイルオーダーの利便性を最大化するには、POSシステムやキッチンプリンターとの連携設定を正しく行うことが不可欠です。
連携が正しくできていないと、注文漏れ・印刷遅延・売上データの不一致といったトラブルが発生し、現場の混乱につながります。
導入時は、POSメーカーとの互換性やキッチン端末の受信設定をよく確認し、テスト注文を複数パターンで繰り返すことが大切です。
注文〜調理〜提供までが途切れず自動でつながる状態を作ることで、業務効率化とミス削減が実現します。
高齢層へのUI配慮
QRコード対応のモバイルオーダーは便利な一方、スマホ操作に慣れていない高齢層にとっては難しく感じる場合があります。
そのため、導入店舗はUI(画面表示)に配慮した運用が求められます。
文字サイズを大きくする、ボタンを押しやすい配置にする、写真付きメニューを用意するなど、視覚的に理解しやすい設計が効果的です。
また、高齢の方が多い地域では、スタッフが軽く案内できる運用体制を整えておくことも大切です。
誰でも迷わず使える設計にすることで、顧客満足度の低下を防ぎ、リピートにつながります。
導入事例|QRコード対応のモバイルオーダーで効率化を実現した店舗
QRコード対応のモバイルオーダーは飲食店からイベント会場まで幅広い業態で導入が進み、実際に業務効率化や売上改善につながった事例が増えています。
ここでは、種類の異なる3つの店舗の成功例を紹介します。
カフェ:スタッフ1名減でも売上維持
カフェではピーク帯の注文集中が負担になり、レジ対応に人手が割かれることが多くありました。
QRコード対応のモバイルオーダーを導入した店舗では、注文・会計をスマホ上で完結できるようになり、レジ担当を1名削減しても店舗オペレーションが滞らなくなりました。
スタッフはドリンク作成や接客品質向上に時間を使えるようになり、提供スピードが上がったことで売上も維持。
人件費を抑えつつサービス品質を落とさない運営が実現した好例です。
居酒屋:テーブルオーダーで回転率20%向上
注文数が多い居酒屋は、どうしてもスタッフが客席と厨房を往復する時間が増え、提供スピードに影響が出やすい業態です。
QRコード対応のモバイルオーダーを導入した店舗では、顧客が席から直接注文できる導線が出来上がり、スタッフが注文取りに割く時間が大幅に減少しました。
結果として、料理提供までの時間が短縮され、1組あたりの滞在時間が減少。
店全体の回転率が約20%向上し、売上アップにつながりました。
少人数運営でも高い効率を実現できる事例です。
フェス会場:行列ゼロの決済体験
フェスやイベント会場では、レジ前の行列が長時間続くことが課題でした。
QRコード対応のモバイルオーダーを採用した飲食ブースでは、来場者がブースに並ばずスマホから注文・決済まで済ませられる仕組みに変更。
注文情報は即時にキッチンへ送られ、運営側は受け取り専用レーンに集中できるようになりました。
その結果、行列はほぼゼロになり、購入機会の損失も大幅に減少。
回転率が向上したことで売上アップにもつながり、イベント特有の混雑問題を解決した成功例となっています。
まとめ|QRコード対応のモバイルオーダーで店舗のDXを加速しよう
QRコード対応のモバイルオーダーは、人手不足が深刻化する店舗運営において、注文・会計の自動化を実現する強力な仕組みです。
省人化による人件費削減、回転率向上、非接触対応など、多くのメリットがあり、小規模店舗から大型施設まで幅広く活用されています。
導入費用も比較的リーズナブルで、DX化の第一歩として取り入れやすい点も魅力です。
自店舗の課題に合わせて最適なシステムを選ぶことで、業務効率と顧客満足度を同時に高められます。





