モバイルオーダーは、人手不足をカバーできるなど店舗を運営する上で大切なソリューションの一つです。
モバイルオーダーを活用することで、ホールスタッフの業務が削減されるため、人手不足がカバーできるだけでなく注文不足を防げます。
モバイルオーダーシステムを選ぶ際は、どの点に注目すればよいのでしょうか。
今回は、Greedy Cat Japan株式会社 高岡 紗弥奈様にインタビューしました。
―――ズバリ貴社が得意としている店舗施設の課題解決は何かを教えてください。
店舗施設のコスト削減や人件費の削減が弊社にて得意としている店舗施設の課題解決です。
―――店舗が抱える課題はどういったものが多いですか?
基本的には、モバイルオーダーというサービスで、二つの大きな効果があります。コスト削減、人件費の削減、そして売上アップの両方が期待できます。
弊社のデータからも、過去の事例としてそういった結果が出ています。
例えば、あるレストランでは、元々ホールスタッフが5人いたところにモバイルオーダーを導入した結果、5人から3人まで減らしたケースがありました。また、元々3人で運営していた場合でも、注文の作業が不要になったことで、他の作業に集中できるようになりました。
実際に、モバイルオーダーサービスを導入した店舗では、スタッフ1人が1時間1000円の時給で働いている場合、例えば3時間分の作業時間が他の業務に振り分けられる、といった形でコスト削減が可能になります。
モバイルオーダーサービスを導入している店舗の約20~30%は飲食店ですが、そのうち8~9割以上が実際にこのサービスを利用しています。
特に、立地条件が良い場所や繁忙期など、お客様が多い状況でも、スタッフは配膳や後片付けに集中できるため、注文作業にかかる負担が軽減されます。
また、売上アップについては、注文時間の短縮が可能となり、スタッフが待機する時間を削減できます。それにより、回転率が改善され、特に食べ飲み放題の店舗では顕著に効果が現れることがあります。
さらに、モバイルオーダーを導入することで、グループでの食事の際にも注文しやすくなり、結果的に売上が向上するケースもあります。
これら二つの効果は、どのモバイルオーダーサービスにも共通する解決策だと思います。また、弊社が得意としている分野としては、多言語対応があります。
現在、外国籍のスタッフが多いこともあり、中国語、韓国語、英語に対応した完全ネイティブの翻訳チェックを提供しています。
―――では、その課題をどのように解決サポートしていますか?
コードを読み取ることで、自分の携帯を使って注文できる仕組みです。
提供している主なものは以下の三つとなっています。
- サービス全体の管理システム
- メニューの作成
- 多言語対応が必要な場合の翻訳対応
また、サポートについてはLINE、メール、電話などを通じて常時対応しております。QRコードスタンドについても、定番の三角スタンドなどを用意しています。ただし、無料の印刷版も提供しており、お店側で自由に設置いただける形も可能です。
―――お客様から喜ばれているポイントを教えてください。
現在、導入して2年以上利用している店舗が多く、特に「便利だ」という声や、「注文の作業が減った」という評価がよく聞かれます。また、お客様のニーズはそれぞれ異なりますが、最近ではインバウンドに注力されている店舗が多く、多言語翻訳対応が最も喜ばれているポイントだと思います。
―――具体的な解決事例があれば教えてください。
売上が約29%上がった事例と効率化によりスタッフ負担軽減を実現した事例があります。
売上が約29%上がった事例では、モバイルオーダーによってファーストオーダーのスピードが向上し、回転率や追加注文数が増加。一部の店舗では、導入後に売上が約29%アップする成果が見られました。
また、スタッフ負担軽減を実現した事例では、池袋LUMINE内の導入店舗Aの事例をご紹介します。
その店舗では、Mr.Menuを通じた月間注文数が15,000回を超えています。
1注文にかかる時間を平均60秒とすると、月間で約250時間を注文以外の業務に充てることが可能になりました。
―――貴社を一言で表すとどんな課題解決のプロですか?
飲食店様における店内注文関連の課題全般に対応できるプロフェッショナルだと思います。
日本人のお客様だけでなく、外国人のお客様にも対応可能です。
また、注文だけでなく、海外向け決済ツールとの連携も行っています。これにより、例えば5人のお客様の場合、注文から決済まで一貫して対応できるサービスを提供しています。
―――最後に今後の展望を教えてください。
今後はさらにインバウンド需要に注力し、対応を強化していきたいと考えています。
また、インバウンド向けのサービスとしては、一つは注文そのもののサポートだけでなく「トイレはどこですか」といった簡単なコミュニケーションを取る機能が必要になると思います。そのような機能を今後オーダーシステムに組み込むことも検討しています。
―――ありがとうございました。