LINEミニアプリは、LINEのアプリ内でユーザーにさまざまなサービスを提供できるようになるシステムです。
いわゆる「店舗アプリ」に搭載できるようなサービスを提供できる点が特徴で、新たなアプリをダウンロードする必要がないため、顧客の利用に対するハードルが低い傾向にあります。そんなLINEミニアプリですが、導入するにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
本記事では、LINEミニアプリの導入にかかる費用の相場や、利用料金の目安について解説します。また、LINEミニアプリの導入方法や費用を抑えるポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
LINEミニアプリとは
LINEミニアプリとは、LINEアプリ内でLINEユーザーに対してさまざまなサービスが提供できるようになるもので、LINEヤフー株式会社が提供しているプラットフォームです。
デジタル会員証やモバイルオーダー、予約・呼び出し機能、キャッシュレス決済などさまざまな機能が活用できます。
LINEユーザーであれば新たなアプリをダウンロードすることなく利用できるため、独自の店舗アプリではなくLINEミニアプリを活用している企業は少なくありません。
LINE公式アカウントと組み合わせたり、外部システムと連携させたりすれば、さらに販促・集客施策の効果向上や業務効率化につながります。
参考記事:LINEミニアプリとは?導入するメリット・デメリットと機能について解説
LINEミニアプリを導入するメリット
LINEミニアプリを導入するメリットは、以下の3点です。
- 新たな顧客体験を提供できる
- アプリをダウンロードしてもらう必要がない
- 店舗アプリ(ネイティブアプリ)よりも導入コストが抑えられる
それぞれ具体的にどのような効果が得られるのか、LINEミニアプリの強みを踏まえて解説します。
新たな顧客体験を提供できる
LINEミニアプリを導入すると、新たな顧客体験を提供できるメリットがあります。
例えば、紙のポイントカードを発行していた店舗で、LINEミニアプリの「デジタル会員証」を導入すれば、ペーパーレス化が実現できるようなイメージです。
ポイントカードをペーパーレス化すれば、持参忘れや紛失などによる付与機会損失が減らせます。複数店舗の紙製ポイントカードを管理するなどの、顧客の負担も抑えられるでしょう。
このように、従来の店舗経営では提供できていなかった顧客体験を提供できるようになるのが、LINEミニアプリを導入するメリットです。
アプリをダウンロードしてもらう必要がない
LINEミニアプリは、アプリを新たにダウンロードしてもらう必要がないメリットもあります。
顧客のスマホ容量を圧迫せずに済むため、サービスが提供しやすく、アプリを削除される心配もありません。店舗アプリ(ネイティブアプリ)の場合、アプリをダウンロードしてもらう施策が必要になります。
しかし、LINEミニアプリであれば新たにアプリをダウンロードせずに利用開始できることから、顧客にとっても利用しやすい点が特徴です。
サービスの利用に対するハードルが下がるため、施策の実施によっては販促・集客効果アップも期待できます。
店舗アプリ(ネイティブアプリ)よりも導入コストが抑えられる
店舗アプリ(ネイティブアプリ)を開発するのと比べて、導入コストが抑えられるのもLINEミニアプリのメリットです。
とくに、後述するパッケージプランでの導入であれば、すでに開発済みのパッケージ化された機能を利用する形になるため、独自開発するのと比べて大幅なコストカットにつながります。
アプリサービスは導入したいが、導入コストは抑えたいという場合には、LINEミニアプリがおすすめです。
一方で、店舗アプリ(ネイティブアプリ)のような独自機能を盛り込みたいときは、LINEミニアプリ開発会社に依頼する必要があります。
参考記事:【機能別】LINEミニアプリの導入事例8選|機能を有効活用する導入のヒント
LINEミニアプリの導入方法は3種類
LINEミニアプリの導入方法は、以下の3種類です。
- パッケージプランの利用
- パッケージプランのカスタマイズ導入
- フルスクラッチ開発
それぞれ導入方法ごとの特徴について、詳しく解説します。
パッケージプランの利用
LINEミニアプリの導入方法として、パッケージプランを利用する選択肢があります。
パッケージプランとは、すでに開発されたLINEミニアプリ向けの機能をまとめたサービスで、飲食店向けや美容院・サロン向け、クリニック向けなどさまざまなプランがあるのも特徴です。
すでに開発されている機能を利用するため、導入費用だけでなく導入までにかかる時間を短縮できるメリットもあります。
パッケージプランのカスタマイズ導入
LINEミニアプリは、パッケージプランをカスタマイズして導入するのも方法の1つです。
パッケージプランのカスタマイズや開発を行っている事業者に依頼する方法で、既存の機能に独自機能を追加したい場合に適しています。
パッケージ開発は、フルスクラッチ開発と比べれば費用が安く抑えられる反面、パッケージプランをそのまま利用するのと比べると、費用が高くなる点に注意しましょう。
フルスクラッチ開発
フルスクラッチ開発は、LINEミニアプリをゼロベースで独自に個別開発する方法です。
自社内にアプリ開発のノウハウがない場合は、アプリのフルスクラッチ開発を請け負っているシステム開発会社に依頼すると良いでしょう。
自社・自店舗に必要な機能を盛り込める反面、もっとも費用が高額になる導入方法のため、費用をかけてでもより良い機能を盛り込みたいという方におすすめします。
参考記事:LINEミニアプリの開発方法は?開発を依頼する場合の費用目安とおすすめの開発会社5選
LINEミニアプリの費用相場
LINEミニアプリの費用相場は、導入方法によって異なります。
導入方法 | 費用の目安 |
---|---|
パッケージプラン | 数千円~数十万円 |
パッケージプランのカスタマイズ導入 | 約50万円~200万円 |
フルスクラッチ開発 | 約200万円~500万円 |
これらの金額はあくまで目安であり、機能を開発する場合は開発する機能の種類や独自性の高さ、数などによって大きく変動します。
パッケージプランの場合、初期費用無料で導入できるプランもありますが、月額利用料がかかるものや決済手数料の負担が発生するものもあるため、導入時に確認しておくことが大切です。
また、フルスクラッチ開発は、機能にこだわればこだわるほど費用が高額になります。場合によっては、独自の店舗アプリ(ネイティブアプリ)を制作するのと変わらない費用がかかるケースもあるため、注意が必要です。
LINEミニアプリの費用を抑えるポイント
LINEミニアプリの費用を抑えるには、以下の点を意識して導入することが大切です。
- パッケージプランで導入する
- 必要な機能を絞り込む
LINEミニアプリは、導入方法や導入する機能によって費用が大きく変動するため、自社・自店舗の予算に応じて最適な導入方法を検討しましょう。
ここからは、LINEミニアプリの導入費用を抑える方法について、それぞれ具体的なポイントを解説します。
パッケージプランで導入する
LINEミニアプリの導入費用を抑えるには、パッケージプランで導入する方法がおすすめです。
パッケージ利用ならすでに開発された機能を利用する形になるため、低コストでLINEミニアプリを導入できます。
中には、導入費用・月額利用料がかからず、決済手数料のみ負担すれば良いパッケージプランがあるのも特徴です。
業種・業態ごとに特化したパッケージプランも提供されているため、フルスクラッチ開発に費用をかけることが難しい小規模店舗・個人店舗でも導入しやすいでしょう。
必要な機能を絞り込む
LINEミニアプリの導入費用を抑えるには、必要な機能を絞り込んで開発を依頼するのもポイントの1つです。
パッケージプランのカスタマイズ導入やフルスクラッチ開発の場合、際限なく機能を増やしていると開発費用が高額になります。
必要な機能を絞って優先順位の高いものを導入することで、必要以上に開発コストが膨らむのを抑止できるでしょう。
一度導入したい機能をピックアップしたのち、再考を重ねて必要な機能に絞り込むことが大切です。
まとめ
LINEミニアプリの導入にかかる費用は、導入方法によって大きく変動します。自社・自店舗の予算に応じて、導入方法を検討すると良いでしょう。
また、LINEミニアプリではなく独自の店舗アプリを導入したい場合は、作成ツールを使えば低コストで制作することが可能です。
店舗アプリの作成方法や作成ツールについては、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。