エルコムは、自動券売機や両替機、ICカード関連機器、入退場システムなどを幅広く手がける企業です。飲食店からレジャー施設、社員食堂、スポーツ施設まで、さまざまな現場で券売機の導入を検討する際の選択肢のひとつとして名前が挙がります。
本記事では、エルコムの事業概要から製品ラインナップ、機能の特徴、導入のメリット・デメリット、費用や導入の流れまでを整理して解説します。
エルコムとは?券売機事業の概要

以下では、エルコムの事業概要、経営理念、強み、対応業種について順番に確認します。
エルコムの概要
- エルコムの事業概要(自動券売機・両替機・ICカード関連機器・入退場システム・販売/開発)
- 経営理念「信頼と安心をすべてのお客様に」と提供価値
- メーカー正規販売店と自社開発の両方を内包する強み
- 対応業種・活用シーン(飲食店・レジャー施設・イベント・社員食堂・スポーツ施設等)
エルコムの事業概要(自動券売機・両替機・ICカード関連機器・入退場システム・販売/開発)
エルコムは、自動券売機や両替機、ICカード関連機器、入退場システムの販売と開発を手がける企業です。券売機単体の提供にとどまらず、両替機やICカード機器、入退場システムと組み合わせた運用まで対応している点が特徴といえます。
飲食店の券売機導入から施設全体の運用システム構築まで、規模やニーズに応じた提案を受けられる体制が整っています。
メーカー正規販売店と自社開発の両方を内包する強み
エルコムの強みは、複数メーカーの券売機を取り扱いながら、自社でシステム開発や製品開発にも対応している点です。メーカー製品の正規取り扱いにより、標準的な機能を備えた券売機を安定して提供できる一方、自社開発によって現場ごとの細かな要望にも対応しやすくなります。
単体の券売機導入から、外部システムと連携させた運用まで、幅広い要望に一気通貫で応じられる体制が整っています。
対応業種・活用シーン(飲食店・レジャー施設・イベント・社員食堂・スポーツ施設等)
エルコムの券売機は、飲食店やレジャー施設、イベント会場、社員食堂、スポーツ施設など、さまざまな業種・シーンで活用されています。
飲食店ではオーダーミスや会計時の混雑緩和、レジャー施設やスポーツ施設では入場券や利用券の発券業務の効率化といった目的で導入されるケースが多く見られます。
社員食堂やイベント会場のように、限られた時間帯に利用が集中する現場でも、券売機の活用は業務負担の軽減につながりやすいです。
エルコムの券売機製品ラインナップ

エルコムの券売機は、ボタン式からタッチパネル式、キャッシュレス専用モデルまで幅広く展開されています。
エルコムの券売機製品ラインナップ
- KB-172NNS ボタン式券売機
- キャンバセル CVS-01-T キャッシュレス券売機
- VT-T21シリーズ券売機(グローリー製)
KB-172NNS ボタン式券売機

KB-172NNSは、飲食店での食券販売や施設の利用券・入場券販売に向く、低額紙幣対応のスタンダードなボタン式券売機です。最大72口座に対応し、見やすいバックライト付きボタンを採用しているため、メニュー数が多い店舗でも顧客が迷いにくい設計になっています。
エルコムが取り扱う券売機には、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済に対応できる機種があります。対応ブランドや決済方法は機種・オプションによって異なるため、導入前に確認が必要です。導入しやすい価格帯で、初めて券売機を導入する飲食店にも選びやすい1台です。
キャンバセル CVS-01-T キャッシュレス券売機

キャンバセル CVS-01-Tは、現金を扱わないキャッシュレス専用の券売機で、飲食店や社員食堂、学生食堂での食券販売、イベントやレジャー・体育施設での入場券・利用券販売に向いています。
21.5インチの大画面タッチパネルにより直感的な操作が可能で、電子マネーやクレジットカード、QRコード決済に対応しています。現金管理が不要になるため運用がシンプルになるほか、縦型レイアウトで省スペースに設置できる点も特徴です。
VT-T21シリーズ券売機(グローリー製)

VT-T21シリーズは、食券販売や利用券・入場券の販売に対応する、高額紙幣に対応したタッチパネル式の券売機です。ユニバーサルデザインを採用しており、幅広い利用者が操作しやすい設計になっています。
標準では現金決済に対応し、オプションで電子マネーやクレジットカード決済に対応できます。また、QRコードを活用したクーポン・会員サービスや、外部決済端末との連携にも対応可能です。インバウンド対応や外部システム連携にも対応しており、現金対応とキャッシュレス対応を柔軟に組み合わせたい施設に向いています。
エルコムの券売機の主な機能と特徴

エルコムの券売機には、現場での使いやすさや業務継続性を支える機能が搭載されています。
エルコム券売機の主な機能
- 音声ガイダンス機能(操作が苦手な顧客へのサポート・操作手順の自動案内)
- 省電力機能や障害通知など運用を支援する機能(停電時でも電力確保・業務継続性の担保)
- LAN接続対応・PCからのインターネット経由でのメニュー更新(割引・キャンペーン対応・昼夜メニュー自動切替)
- キャッシュレス決済対応(クレジット・交通系電子マネー・流通系電子マネー・QRコード・iD・QUICPay等)
- 外部データ送信・システム連携(POSレジ・ゲートシステム・予約管理システムとの連携)
音声ガイダンス機能(操作が苦手な顧客へのサポート・操作手順の自動案内)
音声ガイダンス機能は、操作に不慣れな顧客に対して手順を案内する役割を果たします。高齢の利用者や券売機に慣れていない顧客が多い現場では、案内音声があることで操作のハードルを下げやすくなります。
また、無停電電源装置(UPS)を搭載しているため、停電が発生した場合でも一定時間の電力確保が可能になり、業務の継続につながりやすい設計です。
省電力機能や障害通知など運用を支援する機能(停電時でも電力確保・業務継続性の担保)
エルコムが取り扱う券売機の中には、近接センサーによる省電力機能や、障害発生時に画面で異常を知らせる機能を備えた機種があります。搭載機能は機種によって異なるため、運用環境に必要な機能を確認したうえで選ぶことが重要です。リモコンによる操作にも対応しているため、設置場所によっては操作性の向上が期待できます。
障害が発生した際には、画面の色でアラートを表示する仕組みが用意されており、異常の早期発見につながりやすい設計です。
LAN接続対応・PCからのインターネット経由でのメニュー更新(割引・キャンペーン対応・昼夜メニュー自動切替)
LAN接続に対応したモデルでは、PCからインターネット経由でメニューの更新が可能です。
割引やキャンペーンの反映、昼と夜でのメニュー自動切替など、現場の運用に合わせた設定変更がしやすくなっています。
紙のメニュー表示を都度差し替える手間を減らせる点は、日々の運用負担の軽減につながります。
キャッシュレス決済対応(クレジット・交通系電子マネー・流通系電子マネー・QRコード・iD・QUICPay等)
エルコムの券売機は、クレジットカードや交通系電子マネー、流通系電子マネー、QRコード、iD、QUICPayなど、幅広いキャッシュレス決済に対応しています。現金以外の支払い手段を求める利用者が増えている中、複数の決済方法に対応していることは、機会損失を防ぐうえで重要な要素です。
店舗や施設の客層に合わせて、対応する決済手段を選択できる点も導入時の検討ポイントになります。
外部データ送信・システム連携(POSレジ・ゲートシステム・予約管理システムとの連携)
エルコムの券売機は、POSレジやゲートシステム、予約管理システムなど、外部システムとのデータ連携に対応しています。入退場管理システムとの連動にも対応しており、券売機単体の導入にとどまらず、施設全体の運用システム構築のサポートを受けられます。
発券から入場、精算までの一連の流れをシステムとして統合したい場合には、この連携機能が選定のポイントになりやすいといえます。
エルコムの券売機を選ぶメリット・デメリット
エルコムの券売機を検討する際は、メリットとデメリットの両方を把握したうえで判断することが重要です。
エルコム券売機のメリット・デメリット
- メリット①:幅広い製品ラインから最適な提案を受けられる
- メリット②:単体使用からシステム構築まで一気通貫で対応できる
- メリット③:レンタルから販売・リースまで導入形態を選べる
- メリット④:現場での使いやすさを意識した機能が搭載されている
- デメリット①:詳細な費用・納期は問い合わせベースのため事前比較がしにくい
- デメリット②:全国対応の可否・サービスエリアの確認が必要
メリット①:幅広い製品ラインから最適な提案を受けられる
ボタン式からタッチパネル式、タブレット型、キャッシュレス専用モデルまで、製品ラインが幅広く用意されています。店舗の規模や客層、運用スタイルに応じて、必要な機能を備えた機種を選びやすい点が特徴です。
メリット②:単体使用からシステム構築まで一気通貫で対応できる
メーカー正規販売店としての安定した供給体制と、自社開発による柔軟な対応をあわせ持っている点も強みのひとつです。券売機を単体で導入する場合はもちろん、POSレジや入退場管理システムと連携させた運用まで、規模に応じて相談できます。
メリット③:レンタルから販売・リースまで導入形態を選べる
購入だけでなく、レンタルやリースといった導入形態にも対応しています。常設での利用だけでなく、イベントなど短期間の利用を想定している場合でも、予算や運用期間に応じた選択肢を検討しやすくなっています。
メリット④:現場での使いやすさを意識した機能が搭載されている
音声ガイダンスや無停電電源装置(UPS)、近接センサーによる省電力設計など、現場での運用を支える機能が備わっています。操作に不慣れな顧客への配慮や、停電時の業務継続といった、日々の運用で起こりうる課題への対応がしやすい設計です。
デメリット①:詳細な費用・納期は問い合わせベースのため事前比較がしにくい
具体的な費用や納期については、機種や機能、キャッシュレスオプションの有無などによって変動するため、公開情報だけでは他社製品との事前比較がしにくい面があります。導入を検討する際は、見積もりを取り寄せたうえで、条件をそろえて比較する進め方が現実的です。
デメリット②:全国対応の可否・サービスエリアの確認が必要
設置場所によっては、対応可能なエリアや訪問サポートの条件が異なる場合があります。導入前に、自社の店舗や施設が所在する地域が対応範囲に含まれているかどうかを確認しておく必要があります。
エルコムの券売機の費用・導入の流れ
券売機の導入を検討する際は、費用の目安と導入形態、導入から運用までの流れを把握しておくことが大切です。
エルコムの券売機の費用・導入の流れ
- 費用の目安(新品50万円〜・機種・機能・キャッシュレスオプション等により変動)
- 中古・リース・レンタルという選択肢
- 導入の流れとアフターサポート
参考記事:【業種別】券売機の導入事例まとめ|活用方法・注意点を解説
費用の目安(新品50万円〜・機種・機能・キャッシュレスオプション等により変動)
エルコムの券売機は、新品で50万円程度からが目安とされており、機種や搭載する機能、キャッシュレス対応の有無などによって金額が変動します。タッチパネル式やタブレット型、外部連携機能を備えたモデルほど、価格帯が上がりやすい傾向です。
正確な費用を把握するためには、導入予定の店舗や施設の条件をもとに見積もりを依頼することが現実的な進め方といえます。
リース・レンタルという選択肢
エルコムでは券売機の販売に加えて、レンタルやリースにも対応しています。短期間のイベントから長期利用まで、利用期間や予算に応じた導入方法を相談できます。予算や運用期間に応じて導入形態を選べる点も特徴です。
短期間のイベントでの利用を想定している場合や、初期費用を抑えて導入したい場合には、レンタルやリースという選択肢が検討材料になります。
導入の流れとアフターサポート
導入の基本的な流れは、相談・機種選定から始まり、見積もり、契約、設置・設定、そして導入後のメンテナンスサポートへと進みます。導入後は、保守や修理、部品センターでの対応、メニュー変更といったアフターサポートを受けられる体制が整っています。
券売機は長期間にわたって稼働させる機器であるため、導入前だけでなく導入後のサポート体制まで含めて確認しておくことが望ましいといえます。
まとめ|エルコムの券売機は「幅広い製品ライン×システム連携×レンタル対応」が選ばれる理由
エルコムの券売機は、ボタン式からタッチパネル式、タブレット型、キャッシュレス専用モデルまで、幅広い製品ラインナップを備えています。複数メーカーの製品を取り扱う幅広いラインナップと自社開発による柔軟な対応をあわせ持ち、単体での券売機利用から、POSレジや入退場管理システムと連携した運用まで幅広く相談できる点が特徴です。
また、販売に加えてリースやレンタルにも対応しており、予算や運用期間に応じた導入形態を選べます。一方で、詳細な費用や納期は問い合わせベースになっているため、他社製品との比較を行う場合は、見積もりを取り寄せたうえで検討することをおすすめします。
自店舗や施設の規模、運用スタイル、将来的なシステム連携の有無などを整理したうえで、導入形態や機種を検討してみてはいかがでしょうか。

