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清掃業者とは、単に掃除を代行するだけでなく、利用者のニーズや環境に応じて専門的な清掃サービスを提供してくれる業者です。清掃業者には、個人宅向けのハウスクリーニングを中心とする業者と、オフィス・店舗・病院・商業施設などの法人施設を対象とする業者があります。法人向け清掃では、衛生環境の維持、従業員の負担軽減、建物や設備の美観・機能維持などを目的に利用されます。
清掃業者によって対応範囲は異なりますが、オフィスや店舗の床・トイレ・共用スペースなどの日常清掃のほか、窓ガラス清掃、床面洗浄、ワックスがけ、カーペット洗浄などの定期清掃・専門清掃を提供しています。
飲食店では食品衛生に配慮した清掃が、医療機関では院内感染対策を踏まえた清掃が求められます。必要な清掃方法や消毒の範囲は施設・場所・汚染状況によって異なるため、施設の衛生管理方針に対応できる業者を選ぶことが重要です。
法人における清掃業者は、自社を衛生的かつ快適に保ち、事業に信頼性を持たせるために欠かせない存在といえます。
清掃業者が提供するサービスは、主に以下の4つに分類できます。ただし、サービスの名称や分類方法は業者によって異なります。
清掃業者が提供する主な清掃サービス
次はそれぞれの内容について解説します。
日常清掃は普段のオフィスや店舗での業務で汚れる場所や、身の回りを清掃するサービスです。具体的な内容としては、以下のものがあります。
日常清掃の主な作業内容
日常清掃は従業員の負担軽減や外部の印象向上などのメリットを得られます。清掃頻度は、施設の規模や利用人数、業種、清掃箇所に応じて、毎日・週数回・週1回などから設定されます。
定期清掃は日常清掃では落としきれない汚れや、特定の設備の掃除を行います。具体的なサービス内容は、以下のとおりです。
定期清掃の主な作業内容
日常清掃では担当しない場所や落としきれない汚れをきれいにするだけでなく、ワックスがけのように汚れにくい状態を作る業務も担当します。
日常清掃とともに行うことで、きれいで汚れにくい環境を構築できます。実施頻度は、清掃箇所や施設の利用状況に応じて、毎月・数か月ごと・年1~2回などに設定されます。
巡回清掃とは、清掃スタッフが複数の建物や施設を定期的に訪問し、共用部などを清掃するサービスです。マンションやアパートのほか、オフィスビル、店舗、施設などでも利用されます。具体的には、以下の場所や清掃を担当します。
巡回清掃の主な作業内容
日常清掃より低めの頻度で、きれいにしたい場合に活用される傾向にあります。実施頻度は物件や施設の利用状況によって異なり、月数回から週数回程度で設定されます。
※植栽管理への対応は業者によって異なり、別契約となる場合があります。
一部の場所や汚れに限定した清掃サービスで、1か所だけ汚れが取れない場合や集中的に掃除してほしいなどのニーズに応えてくれます。
以下のような汚れや清掃を依頼したいときに適しているサービスです。
スポット清掃の主な作業内容
なお、スポット清掃は対応していない業者もあります。利用したい場合は事前に問い合わせましょう。
清掃業者が提供しているサービスは、一見同じに見えてもそれぞれ内容が異なります。利用の前にサービス内容の詳細は必ず確認しておきましょう。
法人向け清掃業者は、清掃場所でも分類できます。
ビル・商業施設向け清掃業者:オフィスビルや商業施設の共用部・専有部、トイレ、通路などに対応する
オフィス向け清掃業者:執務室、会議室、給湯室、トイレなど、オフィス内の清掃を中心に対応する
| 清掃業者の種類 | 主な対応内容 |
|---|---|
| ビル・商業施設向け清掃業者 | オフィスビルや商業施設の共用部・専有部、トイレ、通路などの清掃を行う |
| オフィス向け清掃業者 | 執務室・会議室・給湯室・トイレなど、オフィス内の清掃を中心に対応する |
| マンション・アパート清掃業者 | 共用部分やごみ置き場など、集合住宅内の清掃を中心に担当する |
| ホテル清掃業者 | 宿泊客のチェックアウト後に客室清掃やごみの回収、ベッドメイキングなどを行う |
| 医療・福祉施設向け清掃業者 | 病院・クリニック・介護施設などを対象に、施設ごとの感染対策や衛生管理基準に沿った清掃を行う |
このように、同じ清掃サービスを提供している業者でも、担当範囲によって内容は異なります。
また、同じサービス・清掃範囲を提供している業者でも、業者ごとに価格が異なるため、依頼前には必ず確認しておきましょう。
では、自社に合った業者を選ぶには何を基準に判断すればいいのでしょうか。次は清掃業者を依頼する際におさえておきたいポイントを解説します。
業者からもらった見積価格をチェックする際は、総額だけでなく以下の5点も必ず確認しましょう。
見積書で確認すべきポイント
たとえば、見積書に作業内容の内訳がなく「清掃一式」とだけ記載されている場合、想定していた作業が料金に含まれているか判断できません。状況によっては追加で依頼することになります。
また、料金体系が分かりにくい業者だと、工程に追加費用がかかるオプションが含まれていても、すぐには気がつけません。結果、費用が高額になってしまったというケースもよくあります。
このような事態を防ぐためにも見積もりを依頼する際は、内容をしっかり確認しておくことが大切です。
また、料金に不明点や不審に見えるものがないかを確認するためにも、可能であれば複数社に見積もりを依頼し、内容を比較したうえで依頼先を検討しましょう。
見積もりを出す際は問い合わせや実際にサービスを提供する場所を現地調査します。このときの対応も依頼先を選ぶ際にチェックしておきたいポイントです。
対応時にきちんと挨拶や説明をしてくれるかを確認しましょう。
これはスタッフ教育の充実度を測ることができます。対応品質に不安がある場合、長期的な取引の中で行き違いが生じる可能性があります。依頼者への配慮や合意形成を重要視する姿勢がある業者を選びましょう。
清掃業者の専門性を確認する際は、依頼内容に応じた資格者や講習修了者が在籍しているかを確認しましょう。
代表的な資格・講習には、ビルクリーニング技能士、清掃作業監督者、建築物環境衛生管理技術者などがあります。ただし、一般的な清掃作業にこれらの資格が一律で必要なわけではなく、それぞれ役割や対象業務が異なります。
また、ゴンドラや高所作業車を使用する清掃では、作業内容や機械の仕様に応じた特別教育・技能講習が必要です。高所清掃を依頼する際は、作業者が必要な教育・講習を修了しているか確認しましょう。
清掃業者はそれぞれ得意分野や実績が異なります。自社が依頼したいサービス内容やその範囲を得意とする業者に依頼しましょう。
サービスの詳細な内容は、業者がホームページなどで公開している取引実績や導入事例で確認できます。また、会社名をSNSや口コミサイトで調べ、その内容を確認するのも有効です。
清掃スタッフは施設の規模や扱う製品に応じて対応力が求められる仕事です。研修が不十分だと清掃に対する不満やマナー不足によるトラブルにつながる恐れがあります。
スタッフ教育や研修体制が整っているかも欠かさず確認しましょう。
安定した品質やスムーズな現場対応を求める場合は、サービスの実施以外の部分が重要です。サービス内容や料金だけでなく、これらの内容にも注目してください。
清掃中はまれに備品の破壊や事故などのトラブルにつながることもあります。そのため、多くの清掃業者では、補償制度を設けたり損害賠償保険に加入したりしています。ただし加入状況や内容は業者により異なります。
この保険の加入状況や保証内容についてホームページなどに記載されているかも、いい業者を選ぶ際のポイントです。
保証について確認する際は、規約だけでなく補償範囲も含めてチェックしてください。保険加入や補償内容が明確でない場合は、契約前に追加で確認し、納得できない場合は他社も含めて検討すると安心です。
Bizcan編集部のワンポイントチェック!
清掃業者を選ぶときは、料金の安さだけで判断するのは避けよう!見積もり内容や対応品質、実績、トラブル時の補償体制まで確認することで、長期的に安心して依頼できる業者を選びやすくなるよ。
清掃業者に依頼する費用相場は、月額2万円〜50万円程度です。オフィスの日常清掃では月額10万円〜20万円程度が一般的で、施設規模や清掃頻度、依頼する作業内容によって料金は変動します。
特に、定期清掃を契約する場合は、清掃業者が決められた頻度で訪問するため、スポット依頼よりも1回あたりの費用を抑えやすい傾向があります。
ここでは、業種・施設別の清掃費用相場と、定期清掃・スポット清掃の料金差について詳しく解説します。
清掃業者に依頼する費用は、施設の種類や広さ、清掃する範囲、作業頻度によって大きく変わります。
例えば、オフィスの場合は執務室や会議室、トイレ、給湯室などの日常清掃が中心となり、清掃面積や訪問頻度に応じて月額費用が決まります。一方で、ホテルや医療・福祉施設では、利用者の安全や衛生管理が求められるため、より専門的な清掃対応が必要となり、費用も高くなる傾向があります。
以下では、代表的な業種・施設ごとの清掃費用の目安を紹介します。自社の施設規模や必要な清掃内容と照らし合わせ、業者選びの参考にしてください。
| 業種・施設 | 費用目安 | 主な清掃内容 |
|---|---|---|
| オフィス | 月額2万円〜20万円程度 | 執務室、会議室、給湯室、トイレ、共用部などの日常清掃 |
| 飲食店 | 月額3万円〜20万円程度 | 客席、厨房、床、トイレ、油汚れ対策、グリストラップ清掃など |
| 商業施設・店舗 | 月額10万円〜50万円程度 | 売場、通路、バックヤード、トイレ、共用スペースなどの清掃 |
| ホテル | 月額数十万円〜 | 客室清掃、ベッドメイク、アメニティ補充、共用部清掃など |
| 医療・福祉施設 | 月額10万円〜50万円以上 | 院内清掃、衛生管理、感染対策を考慮した専門的な清掃 |
清掃を継続的に依頼する場合は、定期清掃を契約することでスポット依頼よりも1回あたりの費用を抑えられるケースがあります。施設の利用状況や清掃頻度に合わせて、適した依頼方法を選びましょう。
| 依頼方法 | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 定期清掃 | 月額2万円〜20万円程度 | 週1回〜毎日など決めた頻度で依頼。清掃品質を維持しながら1回あたりの費用を抑えやすい |
| スポット清掃 | 1回2万円〜10万円程度 | 必要なタイミングのみ依頼可能。大掃除や繁忙期、臨時清掃に向いている |
清掃サービスを利用したい場合、適切な業者やサービスを選ぶのが難しい場合もあります。Bizcanでは、清掃業者に関するご相談やご案内を引き受けています。資料請求などもお気軽にお申し付けください。
まずはどのような清掃サービスを利用したいのかを相談するところから始めましょう。