自動精算機にはさまざまなメリットがあり、多くの店舗・企業で採用されています。自動精算機にはさまざまな種類があり、導入の際には自社に合ったものを選ぶ必要があります。
今回は、自動精算機の大まかな種類と選び方・導入方法を解説します。
自動精算機とその種類

自動精算機とは、会計時の支払い処理を利用者自身が行える機器を指します。セルフレジや券売機も広義では同じセルフサービス型の会計機器に含まれますが、精算のタイミングや利用シーンには違いがあります。
自動精算機は、商品購入時や診療後の会計などで発生する支払い処理を、利用者自身が行えるシステムです。商品登録・精算まで利用者が行うフルセルフレジや、請求情報をもとに精算する医療向け自動精算機などがあります。
レジの場合、従来のものは従業員がレジ打ちや会計対応ですべてを処理しますが、自動精算機を導入すればその作業のすべてまたその一部を顧客自身で行うため、レジ従業員の業務負担を軽減できます。
自動精算機のうち、主に採用されているのが以下の3タイプです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| フルセルフレジ | 商品登録から支払いまで、お客様自身で操作を完結するタイプ。人件費削減や省人化を重視する店舗に向いています。 |
| セミセルフレジ | スタッフが商品登録や会計金額の確定を行い、お客様が精算機で支払いを行うタイプ。接客を維持しながら会計業務を効率化できます。 |
| 券売機型 | 注文・支払いを券売機で事前に行うタイプ。飲食店などの前払い方式の店舗で多く利用されています。 |
なお、自動精算機のタイプは以下のコラムで詳しく解説しています。詳しい情報を知りたい方は、こちらも併せてご覧ください。
参考記事:自動精算機の種類を比較|フルセルフ・セミセルフの違いと選び方を解説
自動精算機を選ぶときのポイント6つ
自動精算機は同じタイプでもメーカーや機種によって搭載されている機能が異なるため、導入の際は自社に合ったものを選ぶ必要があります。このとき、以下6つのポイントをおさえておくと使いやすいものを選べるようになります。
- 導入目的を達成できるか
- システム連携できるか
- 決済手段や現金対応範囲が十分か
- 設置スペースに問題はないか
- 使いやすいか
- サポートが手厚いか
次は、それぞれの内容を解説します。
導入目的を達成できるか
一口に自動精算機といっても、メーカーや機種によって機能は異なります。選ぶ際はまず、導入目的を満たせるかをチェックしましょう。
たとえば会計時は、さまざまなミスやロスが発生します。そのうち、釣銭の計算や渡しミスをなくしたいのか、待ち時間を短縮したいのかで求める機能は変化します。まずは導入目的を明確化し、それを達成できる機能を持っている機種を絞り込みましょう。
システム連携できるか
自動精算機のなかには、システム連携機能が搭載されているタイプがあります。すでに導入しているシステムと連携できれば、利便性を向上させることも可能です。システム連携の有無やその機能は、機種ごとに異なります。使いたい機能があれば、その機能に対応している機種から選びましょう。
なお、すでに導入しているシステムでも、追加機能を搭載するための作業や設定変更が必要になる場合もあります。システムやその契約内容によってはこの作業に費用がかかる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
以下のコラムではPOSレジと連携した場合のメリットなどを解説しています。こちらも併せてご覧ください。
参考記事:自動精算機とPOSレジの違いは?連携メリットや選び方、おすすめサービスを解説
決済手段や現金対応範囲が十分か
自動精算機は現金だけでなくクレジットカードや電子マネーに対応している機種もあります。対応している決済方法が多ければ多いほど、会計がスムーズにできます。顧客に支払いにおける利便性を提供できれば、顧客満足度向上にもつながるでしょう。
機種によっては現金のみ対応しているものや、特定の紙幣だけ対応していない場合があります。導入の際は、対応している支払い方法を必ず確認したうえで選択しましょう。
設置スペースに問題はないか
自動精算機はテーブルに置けるようなコンパクトなサイズから、床に設置する大型サイズまで、さまざまな大きさがあります。
設置予定の場所に問題なく置けるかもチェックしましょう。
操作性に問題はないか
操作性は、自動精算機を選ぶうえで重要な要素です。年齢や性別に限らず、誰でも使いやすいものを選びましょう。操作性が悪いと、会計のたびに担当者がサポートする状態になります。これでは従来のレジとほぼ変わりません。
導入の際は以下の点をチェックしておきましょう。
- 表示される文字の大きさ
- 操作手順の分かりやすさ
- 案内の表示方法
導入の際は実際の機種を操作してチェックできます。チェックの際は上記3点を意識しながら操作しましょう。
サポートが手厚いか
導入・エラー時に迅速かつ丁寧にサポートしてくれるかも、導入における重要なポイントです。サポート体制はメーカーによって異なるため、機種を選ぶときはサポート内容も必ず確認しておきましょう。
たとえば、お客様コールセンターの有無や、ある場合はその受付方法をチェックします。複数の受付方法があれば、メインの連絡方法が使えなくても別の方法でサポートを受けられます。自社に合った方法を採用しているところを選びましょう。
また、サポートのなかには自動精算機のリモート操作やサポートスタッフによる対面対応などもあります。これらを導入している場合は、サポートの受付・利用可能時間も確認しておきましょう。メーカーによっては24時間365日対応してくれるところと、日時が限られているところがあります。
メーカーによってはサポートを有料にしているところもあるので、サポート内容だけでなく料金発生の有無も欠かさず確認してください。
自動精算機はメーカーや機種によって機能や使いやすさが大きく変化します。自社に合ったものを選びましょう。
自動精算機導入の4ステップ
自動精算機の導入は、基本的に以下の4ステップで進みます。
- 相談・打ち合わせ
- 提案・見積もり
- 実機の確認
- 納品
次はそれぞれの内容を解説します。
相談・打ち合わせ
自動精算機はメーカーに連絡すれば希望の機種をそのまま導入できるわけではありません。その前にメーカーや専門のコンサルタントに相談するのが一般的です。導入前の相談や打ち合わせでは、自社の状況やほしい機能について詳しく伝えておきましょう。
メーカーやコンサルタントが、この要望をもとに自社に合った機種を提案してくれます。
提案・見積もり
相談や打ち合わせが終わったら、メーカーやコンサルタントはそれを反映した提案をしてくれます。
複数提案された場合は、そのなかから導入する機器やそのプランを選びましょう。
この段階では見積もり計算や導入スケジュールなどの具体的な提案内容も確認できます。経営や営業への影響も考えながら調整してください。
実機の確認
具体的に導入する機器を決定したら、次はその機器のデモ画面または実機で動作確認します。実機に触れながら確認する場合、以下の内容を確認できます。
- 操作方法
- 操作画面
- アナウンス
- 使用感
導入前に実際に操作してみることで、自社に合っているかどうかをより具体的に見極められます。導入後のギャップや混乱を避けたいなら、実機で確認できる機種を選ぶといいでしょう。
納品
操作確認まで問題なく終わったら、導入と契約の手続きに移ります。導入作業は営業への影響を抑えるため営業時間外に実施される場合がありますが、設置環境や機器構成によって異なるため、事前にスケジュールを確認しましょう。
導入作業後、専門スタッフによる稼働立ち会いと操作・運用方法のレクチャーがあります。ここで教わった内容はきちんと覚えておきましょう。
なお、ここまで解説した内容はあくまでも大まかな流れにすぎません。実際はメーカーや機種によって細かい部分に違いが生まれる場合もあります。実際の流れは、相談や打ち合わせの段階でよく確認しておきましょう。
自動精算機の導入は目的を明確化するのがポイント
自動精算機は、メーカーや機種によってさまざまなタイプ・機能があります。導入を検討・相談する時点で会計における課題やほしい機能を把握しておくと、自社に合ったものを探しやすくなります。
導入手続きの前に、自動精算機を導入する目的や必要な機能を明確にしておきましょう。

