飲食店や食品を扱う店舗では、専用の冷蔵庫を使用しています。この冷蔵庫は家庭用より耐久性に優れていますが、長年使い続けていると汚れの影響を受けて冷却機能などが低下する場合があります。
このような課題を解決する方法の1つに、業務用冷蔵庫を専門とする清掃業者があります。今回は、業務用冷蔵庫の清掃サービスの内容と、業者の選び方などを解説します。
業務用冷蔵庫に専門的な清掃が必要な理由
業務用冷蔵庫は24時間365日フル稼働しているため、食材を常に新鮮な状態で保つには定期的なメンテナンスが必要です。庫内に汚れやカビ・熱交換器のホコリ詰まりなどがあると、食品衛生面でのリスクや冷却率低下につながります。
なお、庫内の掃除は特殊な知識がなくても対応できますが、熱交換器などのクリーニングには専門的な知識や技術が必要です。従業員の方でも対応できる範囲はありますが、熱交換器などは作業内容によって故障につながるおそれがあるため、不安がある場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
定期清掃を実施するのが望ましいですが、実施が難しい場合に熱交換器のホコリ取りを含めた清掃を依頼する際は、以下のタイミングを目安にしましょう。
業務用冷蔵庫の清掃を業者に依頼した方がよいタイミング
- 冷蔵庫の温度に異常が起こりやすくなった
- エラーが頻発する
- 汚れやカビが目立つ
- 食材由来の嫌なにおいがする
このほか、電気代の削減や冷却効率の改善を検討している場合は、専門の清掃業者への相談も検討しましょう。
業務用冷蔵庫の専門業者が行うサービス内容
業務用冷蔵庫の清掃業者は、主に以下のサービスを提供します。
業務用冷蔵庫を専門としている清掃業者が提供するサービス
- コンデンサーや熱交換器の洗浄
- 冷蔵庫裏の通気口清掃
- 冷蔵庫扉のゴムパッキン細部清掃
次は主なサービス内容について解説します。
コンデンサーや熱交換器の洗浄
コンデンサーや熱交換器の洗浄では、特殊な薬剤を用いてホコリや油汚れを洗浄します。この作業は専門的な知識と技術が求められるため、一般的には専門の清掃業者に依頼されることが多い作業です。
普段のメンテナンスで対応できない場合は、コンデンサーや熱交換器に問題がある可能性が考えられます。少しでもおかしいと感じたら、清掃業者への依頼も併せて検討してください。
冷蔵庫裏の通気口清掃
冷蔵庫の背面、コンデンサー周辺には放熱のための通気口とフィルターがあります。この部分にホコリや油分たまると、冷却効率が大幅に低下してしまいます。このフィルターや通気口洗浄も、業者が実施しているサービスの1つです。
フィルターに汚れや油分があると、その先にあるファンやその周辺も汚れやすくなります。コンデンサーや熱交換器同様、ここも定期的に清掃を依頼しましょう。
冷蔵庫扉のゴムパッキン細部清掃
扉周辺のパッキンには蛇腹状の溝があり、ここに汚れや黒カビが蓄積することがあります。このパッキン部分の洗浄も、業務用冷蔵庫の清掃業者が担当してくれるサービスです。
パッキン部分の清掃は従業員によるメンテナンスでも対応できますが、黒ずみなどの汚れをきれいにするには専門的な知識や技術が必要です。個々の汚れが気になる場合も、清掃業者に依頼しましょう。
なお、こちらで解説したサービス内容は、業者ごとに提供している内容や清掃範囲が異なります。利用したいサービスがある場合は、問い合わせ時に確認しておきましょう。
業務用冷蔵庫の清掃業者に依頼する費用相場
業務用冷蔵庫の清掃料金は、1台あたり1万2,000~3万5,000円程度からが目安です。
| 清掃内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 冷蔵庫・コールドテーブルのクリーニング | 1万2,000~2万円程度 |
| 大型の業務用冷蔵庫を含む業務用家電のクリーニング | 3万5,000円程度~ |
| 熱交換器・コンデンサーの洗浄 | 要見積もり |
| 点検・修理・部品交換を伴う作業 | 要見積もり・別途費用 |
ただし、同じ業務用冷蔵庫でも、庫内だけを清掃する場合と、熱交換器・コンデンサー・フィルターまで洗浄する場合では料金が異なります。清掃のために機器を分解する場合や、油汚れがひどい場合も追加料金が発生する可能性があります。
業務用冷蔵庫の清掃料金が変わる主な要因は、以下のとおりです。
業務用冷蔵庫の清掃料金が変わる主な要因
- 縦型・横型・コールドテーブルなどの種類
- 冷蔵庫の大きさや扉の数
- 庫内・パッキン・フィルター・熱交換器などの清掃範囲
- ホコリ・油汚れ・カビなどの程度
- 分解作業や機器の移動が必要か
- 清掃する台数
- 出張費や駐車料金の有無
また、清掃と保守点検・修理は別の作業です。エラー表示や温度異常がある場合、清掃費用に加えて、故障診断、部品交換、修理などの費用が必要になることがあります。
見積もりを比較する際は、総額だけでなく、庫内や熱交換器などの清掃範囲、分解作業の有無、追加料金が発生する条件まで確認しましょう。
※機種や清掃範囲、汚れの程度、依頼先によって実際の料金は異なります。
業務用冷蔵庫の清掃業者を選ぶポイント
業務用冷蔵庫の清掃サービスは、多くの場合厨房や店舗清掃の一部として扱われている傾向にあります。清掃を依頼する際は、以下のポイントをおさえておきましょう。
コンデンサーや熱交換器まで清掃してくれるところを選ぶ
清掃業者が提供するサービスのなかに業務用冷蔵庫が含まれている場合でも、コンデンサーや熱交換器まで清掃してくれるとは限りません。専門的な知識や技術が必要な部分を任せたいなら、そのサービス内容が明確に含まれているかを確認しましょう。
ホームページなどで確認できない場合は、実績や問い合わせで確認できます。庫内だけでなく冷却性能に関わるパーツまできれいにしてくれるかを必ずチェックしてください。
定期清掃に対応しているところを選ぶ
業務用冷蔵庫を長く使い続けるには、定期的なメンテナンスが必要です。一度だけの依頼で済ませるのではなく、定期清掃で定期的に冷蔵庫を点検・洗浄する習慣を作りましょう。
業者の多くはスポット清掃よりも定期清掃の方が1回の料金を安く設定している傾向にあります。定期清掃は、利用状況や契約内容によっては費用面でメリットが出る場合があります。料金体系や清掃範囲を確認したうえで、スポット清掃と比較して検討しましょう。利用する場合は、よりお得に活用できるプランを吟味しましょう。
以下の記事では定期清掃について解説しています。こちらも併せてご覧ください。
参考記事:定期清掃業者が提供してくれる清掃サービスと依頼時のポイント
見積もりに記載された料金や項目が明確な業者を選ぶ
業者を選ぶ際は複数業者から見積もりを取り、比較・検討しましょう。そのなかでも料金や項目が明確に記載されているところを選んでください。
たとえば、見積もりの項目が「清掃 一式」と書かれている場合、清掃に係った薬剤や技術の費用が分かりません。あとからオプション料金の発生する作業を行われていても気がつけないため、実際の費用が見積もりより跳ね上がる恐れがあります。
料金トラブルを避けるためにも、見積もりを確認する際は項目と金額に納得できるところを選びましょう。
業務用冷蔵庫の清掃を請け負う業者は、それぞれ異なる特徴があります。自社に合った会社を選びましょう。
業務用冷蔵庫の清掃・メンテナンスを相談できるおすすめの業者3選
業務用冷蔵庫の清掃を専門に行っている業者はエアコンなどに比べると少ない傾向にあります。そのため、実際は業務用冷蔵庫のメンテナンスや保守サービスを実施している業者に依頼するのが一般的です。
ここでは、業務用冷蔵庫を扱う業者のうち、保守やメンテナンスの一環として清掃を行っている業者をご紹介します。
【東京都】有限会社 星野レイキ
有限会社 星野レイキは、業務用冷蔵庫・業務用冷凍庫の提供やメンテナンスを実施している業者で、コンデンサーや熱交換器の状態確認・清掃を含むメンテナンスを相談できます。
業務用冷蔵庫の耐久性を維持したい・長期的なコストカットを実現したい場合におすすめです。
【大阪府】ノーブルライフ株式会社
ノーブルライフ株式会社は、ビルやその設備整備・清掃を請け負っている業者です。その一環として、業務用冷蔵庫の熱交換器クリーニングを実施しています。事前点検で清掃が必要な部分をチェックしてから作業するため、効率的かつ高品質な清掃を受けられます。
エアコンクリーニングも実施しており、建物とその設備管理を1社にまとめて依頼したい場合にもおすすめです。対応範囲や一括契約の可否は事前に確認しましょう。
【福岡県】ホシザキ北九株式会社
ホシザキ北九株式会社は、厨房設備の販売とメンテナンスを実施している業者です。営業品目の1つとして、業務用冷蔵庫も扱っています。地域密着型の販売活動とメンテナンスを実施しているのが特徴です。顧客の意見を製造・サービス提供に活かしています。
清掃のみを依頼したい場合は、対象機種や契約状況を伝え、対応可否を事前に確認しましょう。
業務用冷蔵庫のメンテナンスは専門の清掃業者に任せよう
業務用冷蔵庫は使い続けているうちにホコリや油汚れで冷却機能が低下する場合があります。冷却効率や電気の消費量が気になる場合や、何度もエラー表示が出る場合は、業務用冷蔵庫の清掃を含めたメンテナンスを実施している専門業者に依頼しましょう。
まずは自社の冷蔵庫やほしい清掃サービスの内容を確認するところから始めてください。

