ホテルではさまざまな業務がありますが、そのなかでもとくに体力を使うのが客室清掃やベッドメイキングなどの作業です。清掃業者のなかには、この清掃作業を代行するところがあります。
今回はホテル清掃業者の主なサービス内容や清掃を委託する際の業者の選び方などを解説します。
ホテル清掃業者に依頼できる主な業務
ホテル清掃とは、ホテルに滞在した顧客がチェックアウトした後に、使用後の客室を未使用の状態までリセットする作業を中心に行います。
サービス内容によっては、ロビーやレストラン・会議室などの清掃を担当するケースもあります。
清掃内容は客室を未使用の状態に戻す日常清掃とワックスがけなどの定期清掃・日常清掃や定期清掃では落としきれない特別清掃に分類できます。
ホテルの清掃を業者に依頼する際は、依頼内容を明確化したうえで問い合わせましょう。
ホテル清掃業者に依頼すると得られるメリット
ホテル清掃はホテルによっては従業員が日常清掃などを担当している場合があります。この作業をプロに依頼すると、以下のようなメリットが得られます。
メリット
- 高品質の清掃を顧客に提供できる
- 従業員の負担を軽減できる
- 教育や研修にかける時間やコストを削減できる
それぞれの内容について、詳しく解説します。
高品質の清掃を顧客に提供できる
ホテル清掃に専門的な知識と技術を持つ業者が入ることで、高品質な清掃を提供できます。プロの清掃業者が細部まで清掃・点検することで、安定した品質と仕上がりを期待できるのは、大きなメリットといえます。
高い美観と衛生状態を提供できれば、顧客満足度やリピート率を高める効果も期待できます。
従業員の負担を軽減できる
専門の業者に清掃・点検作業を委託することで、従業員がフロント業務や接客に注力できるようになるのもメリットの1つです。
清掃作業やベッドメイキングは体力を消耗するため、本来業務の合間に行うと負担が増加し清掃品質の低下につながる恐れがあります。特に繁忙期は品質低下や本来業務に支障をきたす可能性も考えられます。
清掃業者を導入して従業員の心身にかかる負担を軽減できれば、職場環境改善につなげられます。離職防止にも役立つでしょう。
教育や研修にかける時間やコストを削減できる
スタッフが清掃やベッドメイキングを行う場合、そのための教育や研修が必要です。これをすべて専門知識と技術を身につけた清掃業者に委託できれば、教育・研修コスト削減につながります。
清掃業者は安定した品質を提供するため、教育・研修不足による不十分な対応やそれによるクレームを予防する効果も期待できます。削減したコストを身だしなみや接客対応の研修などに活かせば、業務品質向上につなげられます。
ホテル清掃を業者に委託することで、より効率的に業務を遂行できるようになります。清掃や業務に関する課題を抱えている場合は、清掃業者への委託を検討してみましょう。
ホテル清掃業者へ依頼する場合の費用相場
次は、ホテル清掃業者へ依頼する場合の費用相場について解説します。日常清掃の場合、客室とホテル内の共有部分で費用が異なります。以下の箇条書きは、それぞれの費用目安をまとめたものです。
ホテル清掃の費用相場
- 客室:スタッフ1人あたり1,500~2,000円/時間
- 共用部分:1㎡あたり100~300円
それぞれ単位が異なるため、依頼するときは注意しましょう。
定期清掃の場合、日常清掃の共用部分と同じく、面積で計算します。サービス内容ごとにまとめると、以下のようになります。
| サービス内容 | 1㎡あたりの料金相場(税込) | 100㎡あたりの料金相場(税込) |
|---|---|---|
| 床洗浄とワックスがけ | 200円~ | 2万円~ |
| 剥離ワックスがけ | 500円~ | 5万円~ |
| カーペットクリーニング | 250円~ | 2万5,000円~ |
| 外壁高圧洗浄 | 150円~ | 1万5,000円~ |
なお、こちらの料金はすべてあくまでも相場金額です。業者やサービス内容・範囲によって実際の料金は異なります。詳細な価格を調べる際は、必ず業者に見積もりを出してもらいましょう。
ホテル清掃業者の選び方
ホテル清掃サービスを提供している業者は全国各地にあります。委託先を選ぶ際は、自社に合った業者を選ぶことが大切です。業者を選ぶ際は、以下の内容に注目しながら検討しましょう。
清掃品質の高さ
業者を絞り込む際は、清掃品質の高さに注目しましょう。
清掃品質は顧客満足度やリピーター・口コミに直結する要素です。床などの目立つ部分に汚れが落ちていないのはもちろん、細部まで清掃が行き届いている状態が求められます。
清掃品質の高さは、清掃チェックリストやフィードバック体制などで判断できます。以下の体制を築いているかでチェックしましょう。
清掃品質の確認方法
- 写真報告:清掃完了後に現場の写真を送付して仕上がりを可視化する
- 管理者による立会いチェック:定期的に現場を巡回して品質基準を満たしているかを確認する
- ゲストフィードバックの活用:宿泊客の声を収集して清掃改善に反映する
ホテル側からチェックする際は、スタッフ全員が一定の品質基準に至っているかをチェックしてください。
品質に関する要望や作業変更は、原則として清掃業者の現場責任者や窓口担当者を通じて伝えましょう。
料金体系の明確さ
清掃業者のサービスを利用する際は、見積もりを作成してもらいます。見積もりをもらったら、料金が明確かつ内訳が分かりやすい業者を選びましょう。具体的には、以下の内容がないかをチェックしてください。
見積書を確認するポイント
- 基本料金やオプション費用が明記されているか
- 特殊清掃費用や交通費が含まれているか
- 「一式 ○○円」などの曖昧な表記が無いか
提示された金額が相場よりもはるかに高額または低額な場合は、その理由を確認するのも忘れないようにしましょう。価格に納得できるかもまた、安心して依頼できる業者を見極める際のポイントです。
実績や評判
ホテル専門の専門業者に限らず、清掃業者を選ぶ際はこれまでの実績を確認しましょう。どのような施設で清掃を手がけてきたのか、宿泊施設に特化した経験があるのかを、実績を通して確認してください。
また、スタッフの立ち振る舞いや丁寧さも、チェックしておくべきポイントです。信頼度を確かめたい場合は口コミやレビューも併せてチェックすると、より詳細に判断できます。実際にサービスを利用した企業や担当者の声も調べたうえで依頼先を選びましょう。
清掃範囲・作業時間
清掃業者は業者のごとに対応する範囲が異なります。依頼前に必ずサービス範囲や担当業務を確認しましょう。
また、清掃を行う時間帯や所要時間も、ホテル業務に大きく影響を与えます。一般的に、チェックアウト後の10:00~15:00の間に清掃業務を行うのが一般的です。
しかし宿泊形態や稼働率によっては、柔軟な対応が求められることもあります。この対応状況は業者の作業スケジュールなどで確認できます。
繁忙期や急な予約変動に対応できる体制を整えている所だと、運営の安定性保ちやすくなるためおすすめです。気になる場合は追加で確認しておきましょう。
教育・研修体制
ホテル清掃には清掃そのものの知識・技術だけでなく、おもてなしの姿勢も求められます。スタッフ教育や研修体制が整っているかも、重要なチェックポイントです。
マナー研修や安全管理・清掃マニュアルの習得を実施している業者なら、スタッフの質を高い状態で維持できます。現場でトラブルにつながる可能性も、ある程度抑えられるでしょう。
ホテルのコンセプトに合わせて接客・身だしなみ研修を行っている業者なら、ブランドイメージを損なう心配もありません。より安定した業者に任せたいなら、教育・研修制度に注目しましょう。
連携の取りやすさ
ホテルの清掃スタッフは、客室内の忘れ物や設備不具合を発見する機会が多いため、発見時の報告ルートが明確な業者を選ぶことも重要です。
忘れ物については、清掃スタッフが独自に処分・保管せず、ホテルが定めた遺失物管理の手順に従って、速やかに責任者へ引き渡す体制を確認しましょう。
ホテル清掃業者は自社に合ったところを選ぶ
ホテル清掃業者はさまざまな業務を担当するほか、サービス提供範囲や内容・特色がそれぞれ異なります。導入すれば必ずメリットを得られるとは限らないため、自社に合った業者を選ぶのがポイントです。
まずは清掃サービスを利用したい範囲や内容を明確化しましょう。

