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2025/04/03

美容室におすすめのPOSレジ10選|機能や価格など各社の特徴を紹介

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美容室におすすめのPOSレジ10選|機能や価格など各社の特徴を紹介

小売店や飲食店など、さまざまな店舗の会計設備として導入されているPOSレジは、実は美容室にも便利な機能が豊富に備わっています。

しかし、POSレジには多様な種類があり、美容室に適したものをどのようにして選べば良いか、わからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、POSレジの導入を検討している美容室経営者の方に向けて、美容室向けのPOSレジに備わっている便利な機能や、導入するメリットを解説します。

また、記事後半では美容室での導入におすすめのPOSレジを5選紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

Bizcan編集部厳選!複数店舗・多店舗経営を一括管理できるおすすめのPOSレジ5選
目次

POSレジとは

POSレジとは、POSシステムが備わっているレジ設備全般を指す言葉です。POSシステムは、「Point of Sales」の略称で、販売時点情報管理システムを意味します。

POSレジを介して商品やサービスの会計を行った際に、会計情報が自動的に記録・蓄積されていくため、いつどのような商品・サービスがどれだけ売れたのかを分析できる点が特徴です。

また、POSレジにはさまざまな機能が備わっている上に、自動釣銭機が搭載されていたり、キャッシュレス決済に対応したりしているものも多くあります。

そのため、自店舗の業務オペレーションに合わせて最適なPOSレジを導入すれば、店舗の業務効率化や管理負担の軽減、経営戦略の立案などに活用できて便利です。

参考記事:POSレジ・POSシステムの違いとは?主な機能と導入方法まとめ

美容室向けのPOSレジに備わっている機能

美容室向けのPOSレジには、レジ機能以外にも多くの機能が備わっています。まずは、POSレジを導入するとどのような機能が活用できるのかを把握することで、自店舗に必要な機能はどれなのかを検討しやすくなるでしょう。

顧客管理機能

顧客管理機能は、美容室向けだけでなく多くのPOSレジに備わっている基本的な機能の1つです。顧客管理機能では、店舗の顧客1人ひとりの情報が管理できるため、美容室でのカルテ管理が容易になります。

来店履歴や前回受けた施術メニュー、顧客の特徴(髪のクセや要望など)を登録しておけば、紙での管理からデジタル化が実現できる点が特徴です。

顧客管理機能を活用すれば、「前回の来店から〇カ月以上経過している人を対象に、クーポン券の情報を発信する」など、販促・集客戦略にも役立ちます。

予約管理機能

予約管理機能は、顧客から店舗に入った予約をPOSレジで一元管理できる機能です。予約が入るルートはいくつかあるため、自店舗の予約方法に対応しているPOSレジを導入すると良いでしょう。

例えば、美容系ポータルサイト経由や自社サイト経由のほか、店舗アプリや電話、店頭での次回予約などが挙げられます。

オンラインでの予約はPOSレジと連携させ、電話や店頭予約などのオフライン予約は直接POSレジの予約管理機能に登録するなどして、予約情報を集約することで管理しやすくなるでしょう。

勤怠管理機能

勤怠管理機能も、POSレジに備わっている便利機能の1つです。美容室向けのPOSレジ以外にも備わっているものがあるため、美容室だけでなく勤怠管理機能を導入したいさまざまな店舗で利用できます。

勤怠管理機能では、タイムカードと連携させたり、勤怠情報を経理ツールと連携させて給与計算ができたりする点が特徴です。

また、シフト管理機能が備わっているPOSレジもあるため、従業員のシフト調整や出勤状況の管理も一元化できます。

在庫管理機能

美容室向けのPOSレジには、在庫管理機能が備わっている製品も多くあります。在庫管理機能は、小売店の商品在庫や飲食店の材料在庫など、仕入れが発生する業種で積極的に活用されている機能です。

美容室の場合、シャンプーやトリートメント・スタイリング剤・ケア用品などを店頭で販売している店舗で、在庫量を確認するのに役立ちます。

また、店舗アプリや自社サイトでECショップを展開している場合も、店頭販売とECショップ販売の状況をリアルタイムに反映できるため、注文重複の抑止に効果的です。

美容室におすすめのPOSレジ10選

ここからは、美容室におすすめのPOSレジを10選紹介します。美容室の経営に特化しているタイプと、汎用性に優れたタイプがあるのもPOSレジの特徴です

。POSレジ機能や初期費用・ランニングコストなどが異なるため、導入する製品を選ぶ際は、自店舗にマッチするかを検討した上で選択すると良いでしょう。

【特化型】POS+ Beauty

POS+公式サイト

出典:ポスタス株式会社

POS+は、さまざまな業種に特化したPOSレジを提供している事業者です。POS+Beautyを導入すれば、美容室・サロン向けの機能を利用できます。

POS+Beautyでは、売上管理・売上分析機能や顧客管理機能など、基本的な機能が備わっているほか、顧客カルテの電子化も可能です。

さらに、スタッフ別の目標管理機能や施術内容の管理機能も備わっているため、スタッフ育成や指導管理にも活用できます。

スタッフの勤怠管理機能も搭載しているので、POS+Beauty1つで美容室の店舗管理をトータルで効率化できるでしょう。

【特化型】SALONPOS LinQ2

SALON POS LinQ2公式サイト

出典:タカラベルモント株式会社

SALONPOS LinQ2は、タカラベルモント株式会社が提供している美容室・サロン向けのPOSレジシステムです。予約管理が一元化できるほか、顧客情報の登録や管理も行えます。

顧客管理機能では、顧客ランク(来店率や利用金額などで設定)ごとに色を分けて登録できるため、顧客の利用状況に合わせた接客・販促対応を行いやすくなるのも特徴です。

クレジットカード・バーコード決済を含むキャッシュレス決済にも対応しているほか、在庫管理機能にあたる「粧材管理システム」も備わっているため、美容室での導入に適しています。

【特化型】SalonAnswer

Salon Answer公式サイト

出典:エクシードシステム株式会社

Salon Answerは、美容室・サロン向けPOSレジの中でも、シンプルで操作性に優れたデザイン(UI)が特徴のサービスです。

クラウド対応しているため、インターネット環境さえあれば、タブレット端末や専用のアプリからいつでも店舗情報を確認できます。

また、外部システムとの連携も豊富で、LINEミニアプリを活用した予約システムや、milbon:iDと連携した売上集計・管理システムなど、多彩な運用方法ができるのも魅力です。

オプションのSalon Answerネット予約を活用すれば、ポータルサイトを経由せずに自店舗のシステムでも予約を受け付けられるようになります。

【特化型】Bionly

Bionly公式サイト

出典:株式会社アライズ

Bionlyは、美容室・サロン特化型の累計導入実績5,000件を超えるPOSレジサービスです。

iPadにPOSレジ機能をダウンロードして導入できるため、小規模店舗や個人経営店でも導入しやすく、設置場所を限定せずに持ち運びができる特徴があります。

ほかの美容室向けPOSレジと同様に、顧客管理機能や予約管理機能が備わっているほか、手書きメモや画像を残せる電子カルテ機能も搭載しています。

また、メール配信・プッシュ配信機能も備わっているため、再来店を促す施策やしばらく来店がない顧客へのアプローチに活用できるのも魅力です。

【特化型】USENレジ BEAUTY

USENレジ BEAUTY公式サイト
出典:株式会社USEN

美容室・サロン特化型のPOSレジを導入したい場合は、USENレジ BEAUTYもおすすめです。顧客のカルテや、来店履歴などの情報が一元管理できます。

タブレットPOSレジなので設置場所も省スペースで導入でき、独自の公式アプリが作成できる外部機能も活用可能です。顧客カルテの情報にメールアドレスを登録すれば、DM送付による販促施策にも活用できます。

【特化型】reserviaPOS

reservia POS公式サイト

出典:株式会社リザービア

美容室・サロン特化型のPOSレジを導入するなら、reservia POSの導入もおすすめです。

外部の予約ポータルサイトとの連携にも対応しており、クラウドマーケット社「BMS」を契約していれば、さまざまな窓口からの予約を一元管理できます。

顧客カルテの管理機能が備わっていることはもちろん、 美容室・サロン向けの予約管理システム「reservia」との連携も可能です。

有償サポートにも対応しているので、導入後のトラブルに不安がある方は加入を検討してみると良いでしょう。

【汎用型】Airレジ

Airレジ

出典:株式会社リクルート

Airレジは、株式会社リクルートが提供している無料のPOSレジアプリです。美容室に特化しているPOSレジというよりも、汎用性に優れたサービスになっています。

顧客管理機能や割引機能、予約管理機能などの美容室経営に便利な機能が備わっており、美容室に特化したPOSレジと同等の性能を利用できる点が特徴です。

また、顧客の来店履歴をもとに、好みや消費傾向を分析できるため、販促・集客戦略にも活用できます。

初期費用・月額費用ともに無料で、iPadやレシートプリンターなどの機器を揃えれば、決済手数料のみで利用できるのも魅力です。

Airレジのサービス詳細はこちら

【汎用型】スマレジ

スマレジ公式サイト
出典:株式会社スマレジ

汎用型のPOSレジを導入して、自店舗に合う活用方法を構築していきたいという場合は、スマレジの活用がおすすめです。スマレジは、0円から始められるクラウドPOSレジとして知られており、基本のレジ機能のみであれば無料で利用できます。

ホットペッパービューティー・EPARKなどの予約情報を一元管理できる「LTV-Salon」や、LINEミニアプリのデジタル会員証「EDWARD」など、追加のアプリ連携に対応しているのも特徴です。

追加のアプリ連携には、月額利用料の負担が別途かかるものの、自店舗のオペレーションにマッチするカスタマイズ選択の広さに定評があります。

スマレジのサービス詳細はこちら

【汎用型】Squareレジスター

Square公式サイト

出典:Square株式会社

汎用型のPOSレジを導入したいのであれば、Squareのサービス利用もおすすめです。Squareは、POSレジのSquareレジスターのほか、キャッシュレス決済端末のSquareターミナルも利用できます。

周辺機器を一式導入しても、約20万円ほどとレジ設備の中ではリーズナブルです。無料で、独自の予約サイトを構築できる機能も備わっています。

Squareオンラインビジネスを活用すれば、シャンプーやヘアケア用品のオンラインショップも解説できる点が魅力です。

Squareレジスターのサービス詳細はこちら

【汎用型】ユビレジ

ユビレジ公式サイト出典:株式会社ユビレジ

ユビレジも、美容室・サロンでの導入に適した汎用性の高いPOSレジです。個人店舗から大規模店舗まで、企業の規模を問わず管理しやすい特徴があります。

会計ソフトや勤怠管理システム、決済システムなどの外部システムとも連携できるため、顧客情報だけでなく従業員のシフト・出退勤情報も一元管理可能です。

予約システムのトレタと連携すれば、顧客の来店履歴や予約情報も一目で確認できるようになります。

美容室で導入するPOSレジの選び方

美容室で導入するPOSレジを選ぶとき、比較すべきポイントは以下の3点です。

  • 機能で選ぶ
  • 導入費用で選ぶ
  • POSレジの種類で選ぶ

それぞれ、具体的にどのような項目で比較すれば良いのか、意識しておきたい判断基準について解説します。

機能で選ぶ

美容室で導入するPOSレジは、備わっている機能で比較検討するのも選び方の1つです。

自店舗の業務オペレーションや管理方法、使用しているツールなどに合わせて、活用したい機能をリストアップしておくと良いでしょう。

とくに意識しておきたいのは、どのような外部システムと連携できるかという点です。

美容系ポータルサイトの予約を一元管理できるのか、在庫管理機能はECショップと連携可能かなど、複数のシステムを横断的に管理・活用できる製品を選べば、業務効率化や管理負担の軽減につながります。

導入費用・運用コストで選ぶ

導入費用や運用コストで比較した上で導入する製品を選ぶのも、美容室向けのPOSレジを比較検討する際のポイントです。

POSレジは、導入費用が無料のものもあれば、導入費用さえ支払えば月額利用料がかからず、決済手数料のみの支払いで運用できるものもあります。

どのような費用形態になっているのかを比較し、自店舗の予算内に収まるPOSレジを選びましょう。また、決済手数料が発生するPOSレジの場合は、手数料率も確認しておくと安心です。

売上・収益に大きく影響するポイントになるため、契約前にチェックしておきましょう。

参考記事:【2025年最新】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金5選|金額や申請要件について解説

POSレジの種類で選ぶ

美容室で導入するPOSレジは、POSレジの種類で選ぶのもおすすめです。

具体的には、以下のような種類のPOSレジがあります。

  • ターミナル型POSレジ
  • 自動釣銭機搭載型POSレジ
  • パソコン型POSレジ
  • タブレット型POSレジ・モバイル型POSレジ(スマホ型POSレジ)

設置場所が狭く、コンパクトなPOSレジを導入したい場合は、パソコンPOSレジやタブレットPOSレジ・モバイルPOSレジなどを導入すると良いでしょう。

一方で、店舗規模が大きい場合は、レシートプリンターやキャッシュレス決済端末がセットになっているターミナル型POSレジや、自動釣銭機搭載型POSレジが最適です。

また、コンパクトなPOSレジは、端末にPOSシステムをダウンロードして利用する「クラウド型POSレジサービス」になっていることも多く、導入費用を抑えたい場合にも適しています。

ターミナル型POSレジや自動釣銭機搭載型POSレジの場合、導入費用の負担が大きくなる点に注意してください。

参考記事:POSレジのおすすめ9選|業種ごとに最適なシステムを比較紹介!

まとめ

POSレジは、数多くのサービスが提供されており、小売業・飲食店などの店舗で導入されているほか、クリニックでカルテと連携させてデータ管理を行っているようなケースも増えています。

美容サロンで導入する場合、汎用的な利用ができるPOSレジの導入もおすすめですが、美容室向けに特化した機能が備わっているサービスを利用するのも便利です。

自店舗でどのようにしてPOSレジを活用していきたいのかを明確にした上で、最適な機種を導入しましょう。