訪日外国人観光客を店舗・施設へ集客するうえで、Google検索やGoogleマップ上の店舗情報を整備するMEO対策は重要な施策の一つです。
特に飲食店や宿泊施設、小売店、観光・レジャー施設などでは、店舗の場所だけでなく、営業時間やメニュー・料金、対応言語、口コミなど、来店前に確認したい情報をわかりやすく発信することが大切です。
この記事では、インバウンド集客にMEO対策が重要な理由から、訪日外国人向けに整備したい店舗情報、多言語対応、口コミ対策までわかりやすく解説します。
インバウンド集客にMEO対策が重要な理由
インバウンド集客に取り組む店舗・施設では、Google検索やGoogleマップ上の店舗情報を整備し、訪日外国人が必要な情報を確認できる状態にしておくことが重要です。
MEO対策とは、Google検索やGoogleマップなどのローカル検索で店舗情報を見つけてもらいやすくし、来店・予約・問い合わせにつなげるための施策です。
Googleのローカル検索結果は、主に「関連性」「距離」「知名度」をもとに表示されます。そのため、単に検索順位だけを追うのではなく、Googleビジネスプロフィールに正確で充実した情報を掲載することが基本です。
インバウンドMEOで重要なポイント
- 店舗名・住所・営業時間などを正確に掲載する
- 店舗の業種に合ったカテゴリを設定する
- 店舗・商品・料理などの写真を充実させる
- メニュー・料金・サービス内容を確認できるようにする
- 口コミを確認し、必要に応じて返信する
- 外国人観光客が必要とする情報をわかりやすく発信する
訪日外国人が店舗を比較・検討するときに必要な情報を、Google検索・Googleマップ上で確認できる環境を整えることがインバウンドMEOの基本です。
インバウンド向けMEO対策の基本

インバウンド向けのMEO対策でも、まず取り組みたいのはGoogleビジネスプロフィールの基本情報を整備することです。
外国人向けだからといって特別な施策だけを行うのではなく、店舗情報の正確性、カテゴリ、写真、メニュー・サービス情報など、Googleビジネスプロフィールの基本を整えたうえでインバウンド向けの情報を追加していきましょう。
店舗名・住所・営業時間などの基本情報を正確にする
まず、店舗名・住所・電話番号・営業時間・Webサイトなどの基本情報を確認しましょう。
特に営業時間が実際の店舗と異なっていると、Google検索やGoogleマップを頼りに訪れた観光客が営業していない店舗へ向かってしまう可能性があります。通常の営業時間だけでなく、祝日や臨時休業などがある場合も情報を更新しておくことが大切です。
また、ビジネス名には検索キーワードや地域名を追加するのではなく、看板やWebサイトなどで実際に使用している店舗名・ブランド名を設定します。
訪日外国人向けの情報を追加する前に、まず店舗の基本情報が実態と一致しているか確認しましょう。
適切なビジネスカテゴリを設定する
Googleビジネスプロフィールでは、自店舗の事業内容を表すカテゴリを設定できます。
例えば飲食店であれば、店舗の実態に応じて「レストラン」「寿司店」「ラーメン屋」など、事業内容を適切に表すカテゴリを選択します。
検索されそうなキーワードを意識して関係の薄いカテゴリを多数追加するのではなく、店舗の中心となる事業内容を表す具体的なカテゴリを選ぶことが重要です。
Googleも、カテゴリについて「事業に何が含まれるか」ではなく「事業が何であるか」という観点から設定するよう案内しています。
写真・メニュー・サービス情報を充実させる
店舗の外観・内観・商品・料理・客室・設備などの写真も充実させましょう。
訪日外国人にとって、初めて訪れる店舗や施設では「どのようなお店なのか」「どのような商品・料理があるのか」を事前に確認できることが店舗選びの判断材料になります。
特に店舗の外観写真は、現地に到着した際に店舗を見つける手掛かりにもなります。
飲食店であれば料理やメニュー、小売店であれば商品、ホテルであれば客室や館内設備など、実際に来店・利用したときのイメージが伝わる写真や情報を掲載することがポイントです。
訪日外国人向けに充実させたい店舗情報
インバウンドMEOでは、店舗の基本情報に加えて、訪日外国人が「この店舗を利用できるか」を判断するための情報を充実させることが重要です。
特に、対応言語や決済方法、料金、予約方法などは、旅行先で店舗を探しているユーザーにとって確認しておきたい情報です。
| 情報 | 掲載しておきたい内容 |
|---|---|
| 対応言語 | 英語・中国語・韓国語など、スタッフやサービスが対応できる言語 |
| 決済方法 | クレジットカード・QRコード決済・電子マネー・現金など |
| メニュー・料金 | 商品・料理・サービスの内容と料金 |
| アクセス | 住所・最寄駅・駅からの所要時間・店舗の場所 |
| 予約方法 | Web予約・電話予約・予約サイトなどの利用方法 |
| その他の情報 | Wi-Fi・免税・アレルギー対応・駐車場など、実際に対応している情報 |
対応言語
外国語に対応できる場合は、どの言語に対応しているのかをわかりやすく発信しましょう。
例えば「外国語対応」とだけ記載するよりも、「英語対応可」「中国語メニューあり」など、実際に対応できる範囲を具体的に示す方がユーザーに伝わりやすくなります。
スタッフによる会話対応、メニューのみ多言語対応、翻訳端末を利用した対応など、対応方法も店舗によって異なります。誤解を招かないよう、実態に即した情報を掲載しましょう。
飲食店の場合は、多言語対応可能な券売機やモバイルオーダーなどを導入しておくのもおすすめです。
決済方法
利用できる決済方法もわかりやすくしておきましょう。
クレジットカード、QRコード決済、電子マネー、現金など、対応している決済手段を事前に確認できれば、来店後に「利用したい決済方法が使えない」といったミスマッチを防ぎやすくなります。
特に訪日外国人向けには、利用可能な国際ブランドや決済サービスまで正確に案内することが大切です。
メニュー・料金
飲食店であれば料理・ドリンク、小売店であれば商品、施設であればサービスやプランなど、提供内容と料金を確認できるようにしましょう。
料理名やサービス名だけでは内容が伝わりにくい場合には、写真を組み合わせる方法も有効です。
また、飲食店ではアレルギーや食事制限などを気にするユーザーもいるため、対応可能な場合は関連情報もWebサイトやメニューなどで案内しておくとよいでしょう。
アクセス・最寄駅
住所だけでなく、最寄駅や店舗までのアクセス方法もわかりやすくしておきましょう。
特にビルの上階・地下・商業施設内など、地図だけでは入口を判断しにくい店舗では、建物の外観や入口の写真が役立ちます。
Googleビジネスプロフィールにも店舗の外観写真を掲載し、現地で店舗を見つけやすい状態にしておくことが重要です。
予約方法
予約が必要・推奨される店舗では、予約方法を明確にしましょう。
Web予約に対応している場合は、外国人観光客が利用できる予約ページかどうかも確認します。
電話予約のみの場合、外国語での電話対応が難しいケースもあります。外国人観光客を積極的に集客するのであれば、オンラインで予約を完結できる環境を整えることも検討しましょう。
Wi-Fi・免税・アレルギー対応などの情報
Wi-Fi、免税、駐車場、バリアフリー、アレルギー対応など、自店舗で提供している設備・サービスについても発信しましょう。
Googleビジネスプロフィールでは、業種などに応じてWi-Fiをはじめとした店舗の属性を登録できる場合があります。
すべての情報を無理に追加するのではなく、自店舗を利用する外国人観光客が来店前に確認したい情報を優先して掲載することがポイントです。
インバウンドMEOで取り組みたい多言語対応
インバウンドMEOでは、店舗情報を掲載するだけでなく、訪日外国人が内容を理解できるようにすることも重要です。
ただし、Googleビジネスプロフィールのビジネス名へ英語や検索キーワードを自由に追加するような対策は避けましょう。ビジネス名は、実際に店舗やWebサイトなどで使用している名称を正確に設定することが基本です。
多言語対応は、Webサイトやメニュー、予約ページなども含めて店舗全体で考えることが大切です。
店舗のWebサイトやメニューを多言語化する
訪日外国人の集客に力を入れるのであれば、店舗のWebサイトやメニューの多言語化を検討しましょう。
まずは英語を中心に、来店者の国・地域や店舗の商圏に応じて、中国語や韓国語などへの対応を検討します。
多言語化を検討したい情報
- 店舗・施設の概要
- 商品・メニュー・サービス内容
- 料金
- 営業時間・休業日
- アクセス
- 予約方法
- 利用時の注意事項
機械翻訳を利用する場合でも、料金や予約条件、アレルギー情報など、誤訳によってトラブルにつながる可能性がある情報は内容を確認してから公開しましょう。
写真を活用して視覚的に情報を伝える
言語だけに頼らず、写真で店舗やサービスについて伝えることも有効です。
例えば飲食店なら料理、小売店なら商品、宿泊施設なら客室、美容サロンなら店内や施術スペースなどを掲載します。
「どのような店舗なのか」「何を利用・購入できるのか」を写真でも伝えることで、言語が異なるユーザーにも店舗の特徴を理解してもらいやすくなります。
Googleビジネスプロフィールだけでなく、公式Webサイトや予約ページなどでも写真を充実させておきましょう。
外国語でも店舗情報を確認できる環境を整える
Googleビジネスプロフィールだけですべての多言語情報を伝えようとせず、公式Webサイトやメニュー、予約ページなどを組み合わせて情報を提供しましょう。
例えば、Google検索・Googleマップで店舗を知ったユーザーが公式Webサイトへ移動し、外国語で詳しいメニューや料金、予約方法を確認できるようにしておくとスムーズです。
店舗情報の内容に変更があった場合は、日本語ページだけでなく多言語ページも更新し、情報の食い違いが発生しないよう注意しましょう。
訪日外国人に選ばれるための口コミ対策
口コミは、店舗を比較するユーザーが実際の利用者の評価や体験を確認できる情報の一つです。
Googleは、口コミへの返信によって顧客からのフィードバックを重視していることを示せると案内しています。また、口コミ数や評価もローカル検索における「知名度」に関係する要素として説明されています。
ただし、「口コミを増やせば必ず検索順位が上がる」というものではありません。MEO対策では、口コミだけに偏らず、店舗情報やカテゴリ、写真なども含めてGoogleビジネスプロフィール全体を整備しましょう。
来店客が口コミを投稿しやすい環境を整える
サービスを利用した顧客に口コミを依頼する場合は、投稿方法をわかりやすく案内するとよいでしょう。
例えば、会計時やチェックアウト時などに口コミ投稿ページを案内する方法があります。
ただし、高評価を条件に特典を提供したり、良い口コミを書いてくれそうな顧客だけに投稿を依頼したりするような方法は避けましょう。
評価の内容を指定するのではなく、実際に利用した顧客が率直な感想を投稿できる環境を整えることが重要です。
外国語の口コミにも丁寧に返信する
外国語で口コミが投稿された場合も、内容を確認したうえで返信しましょう。
口コミへの返信では、検索順位を意識して地域名やキーワードを無理に盛り込む必要はありません。来店への感謝や投稿内容への回答など、口コミを書いたユーザーに向けて自然に返信することを優先します。
翻訳ツールを利用する場合は、特にクレームや誤解が生じている口コミについて、意図と異なる表現になっていないか確認してから返信しましょう。
口コミの内容を店舗改善に活用する
口コミは返信するだけでなく、店舗改善のヒントとして活用できます。
例えば外国人観光客から同じような意見が複数寄せられている場合は、店舗側で改善できないか確認しましょう。
口コミから確認したいポイント
- 店舗の場所がわかりにくくないか
- メニューや料金が理解しやすいか
- 外国語での案内が不足していないか
- 決済方法がわかりやすく案内されているか
- 予約方法がわかりにくくないか
口コミで繰り返し指摘されている内容を分析し、Googleビジネスプロフィールの情報追加や店舗サービスの改善につなげることが大切です。
MEO対策そのものを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:MEO対策は自分でできる!無料で始めるやり方・7つの手順と注意点を解説
インバウンド向けMEO対策を代行業者に依頼すべきか判断するポイント
インバウンド向けのMEO対策は自社でも取り組めますが、多言語対応や外国人向けの店舗情報整備、口コミ対応まで継続して行うには一定の工数がかかります。
とくに訪日外国人の集客を強化したい店舗では、通常のMEO対策だけでなく、外国人ユーザーが店舗を探すことを想定した情報発信が必要です。
自社でGoogleビジネスプロフィールを継続的に運用できるか、インバウンド向けの情報発信まで対応できるかを基準に、代行サービスの必要性を判断しましょう。
代行業者への依頼を検討したいケース
- Googleビジネスプロフィールを継続的に管理する担当者がいない
- 外国人向けの店舗情報をどのように整備すればよいかわからない
- 英語・中国語・韓国語などの多言語対応を強化したい
- 外国語で投稿された口コミへの対応に課題がある
- 複数店舗の情報をまとめて管理したい
- MEO対策の効果を分析しながら継続的に改善したい
自社で継続的に運用できるか
Googleビジネスプロフィールは、基本情報を登録して終わりではありません。
営業時間やメニュー・サービス内容に変更があれば情報を更新し、写真の追加や口コミへの返信なども継続して行う必要があります。
通常の店舗運営と並行して対応することが難しい場合は、運用代行を含むMEO対策サービスを検討するとよいでしょう。
一方で、店舗情報の更新や口コミ対応を行える担当者がおり、自社で継続的に改善できるのであれば、必ずしもすべての業務を外部へ委託する必要はありません。
多言語・インバウンド対策まで対応できるか
訪日外国人を集客する場合は、一般的なMEO対策に加えて、多言語での情報発信や外国人ユーザーを想定した店舗情報の整備も必要になります。
とくに飲食店や宿泊施設、小売店などでは、メニュー・料金・対応言語・決済方法・予約方法など、訪日外国人が来店前に確認したい情報をわかりやすく発信することが大切です。
社内に外国語対応やインバウンド集客のノウハウが不足している場合は、単にMEO対策ができるかではなく、インバウンド集客や多言語対応まで支援できるサービスかを確認しましょう。
自店舗に必要な支援範囲を明確にする
MEO対策サービスによって支援範囲は異なります。
Googleビジネスプロフィールの運用代行だけでなく、多言語対応、口コミ管理、SNS連携、AI検索対策などに対応しているサービスもあります。
| 課題 | 確認したい支援内容 |
|---|---|
| 外国人から見つけてもらいたい | インバウンドMEO・多言語検索への対応 |
| 店舗情報を外国人にも伝えたい | 多言語での店舗情報・メニューなどの整備 |
| 外国人の口コミを増やしたい | 多言語対応の口コミ獲得・管理支援 |
| 運用する時間がない | Googleビジネスプロフィールの運用代行 |
| Google以外からも見つけてもらいたい | SNS・AI検索・その他の店舗情報媒体への対応 |
料金だけで比較するのではなく、自店舗が必要としているインバウンド施策をどこまで任せられるか確認したうえでサービスを選びましょう。
インバウンド対策におすすめのMEOサービス3選
Bizcanに掲載しているMEO対策サービスの中には、訪日外国人向けの集客や多言語対応を支援しているサービスもあります。
ここでは、Bizcan編集部おすすめのインバウンド対策に対応しているMEOサービスを3選紹介します。
| サービス | おすすめの店舗 | インバウンド向けの特徴 |
|---|---|---|
| MEO対策|株式会社Joynary | 飲食店・小売店・美容サロン・宿泊施設など | インバウンドMEO・多言語検索・多言語口コミに対応 |
| Mappy | 飲食店・小売店・美容サロン・宿泊施設など | 英語・中国語・韓国語対応や訪日外国人向けGBP最適化を支援 |
| クリグル | 飲食店 | 飲食店専門のWeb集客サービスで、Bizcan上でインバウンド対策サービスとして掲載 |
【多言語・インバウンドMEO対応】MEO対策|株式会社Joynary

株式会社JoynaryのMEO対策サービスは、国内ユーザーだけでなく訪日外国人のGoogleマップ集客にも対応しているサービスです。
Googleビジネスプロフィールの基本情報や紹介文、サービス、商品、写真などを見直すほか、英語・中国語・韓国語などの多言語検索にも対応しています。
また、「Review Box」による口コミ獲得支援も多言語に対応しているため、外国人観光客からの口コミを集めたい店舗にも適しています。
MEO対策だけでなく、多言語検索や口コミ、Instagram連携までまとめてインバウンド集客を強化したい店舗に向いているサービスです。
【多言語・AI検索にも対応】Mappy

株式会社H2Technologyが提供するMappyは、MEO対策に加えて、インバウンド集客やAI検索対策まで支援しているサービスです。
インバウンド集客では、英語・中国語・韓国語の多言語対応に加えて、訪日外国人向けのGoogleビジネスプロフィール最適化を一括でサポートしています。
さらに、GoogleのAI Overviewsなどを意識したAIO対策にも対応しているため、Googleマップだけでなく新しい検索環境を踏まえた店舗情報の整備を検討できます。
MEO・多言語対応・インバウンド・AI検索まで幅広い店舗集客施策をまとめて強化したい場合に適しています。
【飲食店向け】クリグル

株式会社ロジックリンクが提供するクリグルは、飲食店に特化したデジタルマーケティング・Web集客支援サービスです。
Bizcanでは「MEO対策」「インバウンド対策」の両ジャンルで掲載されており、飲食店のマーケティングデータ分析から戦略立案、Web販促の実行までサポートしています。
飲食店に特化したサービスを探しており、MEOだけに限定せずWeb集客全体を相談したい店舗の選択肢です。
なお、JoynaryやMappyのように多言語対応の具体的な対応範囲はBizcanの公開情報上では明記されていないため、英語・中国語・韓国語対応などが必要な場合は問い合わせ時に確認しましょう。
インバウンドMEO対策で訪日外国人に選ばれる店舗を目指そう
インバウンド集客では、Google検索やGoogleマップで店舗を見つけた訪日外国人が、安心して来店を判断できるように情報を整えることが重要です。
店舗の基本情報だけでなく、写真やメニュー・料金、対応言語、決済方法、予約方法などを充実させ、多言語対応や口コミ対策にも取り組みましょう。
自社で継続的に運用することが難しい場合は、インバウンド対策や多言語対応に強いMEO対策サービスを活用するのも選択肢です。
Bizcanでは、店舗の課題や希望する条件に合わせてMEO対策サービスを比較できます。インバウンド集客を強化したい店舗・施設の方は、ぜひ活用してください。




