さまざまな業種・業態の店舗で導入されているPOSレジですが、キャッシュドロアだけでなく、自動釣銭機と連携して導入するケースも増えています。
自動釣銭機を搭載したPOSレジは、飲食店・小売店はもちろん、病院やクリニック、アミューズメント施設・温浴施設など、多くの企業・店舗で活用されているのも特徴です。
しかし、POSレジの中には自動釣銭機との連携に対応していない機種もあるので、選定時には注意しなければなりません。
今回は、POSレジの基礎知識や種類について解説しながら、自動釣銭機と連携可能なおすすめのPOSレジを7選紹介します。
また、自動釣銭機とPOSレジを連携導入するメリットや、価格の目安についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
自動釣銭機付きPOSレジとは?

自動釣銭機付きPOSレジとは、POSレジと自動釣銭機を連携し、商品の登録から会計金額の計算、現金の受け取り・釣銭の払い出しまで効率化できるレジ設備です。
POSレジで算出した会計金額が自動釣銭機へ連携されるため、スタッフが釣銭額を計算したり、キャッシュドロアから現金を取り出したりする必要がありません。
有人レジとして利用するほか、顧客自身が自動釣銭機へ現金を投入するセミセルフレジとして導入できる製品もあります。
釣銭ミスやレジ締め作業の負担を減らしたい飲食店・小売店をはじめ、現金の受け渡しを減らしたいクリニック・病院などにも適した組み合わせです。
POSレジとは?
POSレジとは、さまざまな店舗や施設で導入されている、POSシステムが搭載されたレジ設備のことです。POSシステム・POSレジのPOSは、Point of salesの略称で「販売時点情報管理」を意味します。
POSレジを通して会計を行うと、販売した商品の情報や日時、ポイントカードによる顧客情報などが自動的に記録される仕組みです。
POSレジの中には、ECショップの情報と連携して在庫管理・分析が行えるものもあれば、勤怠管理やシフト管理機能が備わっているものもあります。
自動釣銭機や決済端末とセットで導入すれば、会計・精算の自動化や非接触決済の実現も可能です。導入するPOSレジを選ぶ際は、自動釣銭機との連携可否だけでなく、自店舗に必要な機能を見極める必要があります。
参考記事:POSレジ・POSシステムの違いとは?主な機能と導入方法まとめ
自動釣銭機(自動つり銭機)とは?
自動釣銭機とは、現金による会計・清算をレジ担当者に代わって自動で行う設備のことです。現金の受け渡しをレジスタッフに代わって行う機械で、投入金額から会計金額を差し引いて、自動的に釣銭金額を計算して排出します。
有人レジの場合、商品登録や会計・清算金額の算出をレジスタッフが行い、会計・清算を顧客が自動釣銭機で行うタイプの設備が多く活用されている傾向です。
キャッシュレス決済端末との親和性も高いため、キャッシュレス決済端末と自動釣銭機を搭載したPOSレジの導入により、レジ業務の大幅な効率化が実現できます。
自動釣銭機付きPOSレジが向いている店舗
自動釣銭機付きPOSレジの導入に向いている店舗は、以下のとおりです。
| 店舗・施設 | 自動釣銭機付きPOSレジが向いている理由 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 飲食店 | ランチ・ディナーなど特定の時間帯に会計が集中しやすく、現金会計を効率化することでレジ混雑を軽減できる | 会計時間の短縮 釣銭ミス防止 レジ締め効率化 |
| 小売店 | 商品登録から会計までのレジ業務が多く、POSレジと自動釣銭機を連携することで現金の受け渡しを効率化できる | 会計業務の効率化 釣銭ミス防止 売上管理の効率化 |
| スーパー | 来店客数や現金会計の件数が多く、釣銭ミスやレジ締め作業の負担を軽減しやすい | レジ回転率向上 レジ締め時間短縮 現金管理の効率化 |
| ベーカリー(パン屋) | ピークタイムに会計が集中しやすく、少人数で運営している店舗でもレジ対応を効率化しやすい | 混雑緩和 会計時間の短縮 スタッフ負担軽減 |
| 美容室・美容サロン | 施術後の会計や物販商品の販売に対応でき、予約・顧客管理機能を備えたPOSレジと組み合わせて店舗業務を一元化しやすい | 会計ミス防止 顧客・売上管理の効率化 レジ締め時間短縮 |
| クリニック・病院 | 受付スタッフによる現金の受け渡しを減らせるほか、レセコン・電子カルテと連携できるPOSレジを選べば会計業務を効率化できる | 現金授受の削減 会計待ち時間の短縮 受付業務の効率化 |
| 薬局・ドラッグストア | 調剤・物販などの会計に対応しながら、自動釣銭機によって現金管理やレジ締め作業の負担を軽減できる | 現金管理の効率化 釣銭ミス防止 レジ締め時間短縮 |
【比較表付き】自動釣銭機と連携導入できるPOSレジ7選
ここからは、自動釣銭機と連携導入できるPOSレジの中から、おすすめのサービスを7選紹介します。
| サービス | おすすめ業種 | レジ形態 | 自動釣銭機との連携 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| スマレジ | 飲食店 小売店 美容室 |
有人レジ セルフレジ |
〇 | 自動釣銭機を含むレジ構成を提案可能。機能・外部サービスの拡張性も高い |
| CASHIER POS | 飲食店 小売店 フードコート |
有人レジ セルフレジ |
〇 | 自動釣銭機を組み合わせたレジ構成に対応。セルフレジや券売機なども提供 |
| POS+ retail | 小売店 アパレル 雑貨店 |
有人レジ セミセルフレジ フルセルフレジ |
〇 | 小売店向けの在庫管理・売上分析・複数店舗管理などの機能が充実 |
| STORES レジ | 小売店 飲食店 美容サロン |
有人レジ | △ | 対応する他社製自動釣銭機との連携が可能。ECと実店舗の在庫連携にも強い |
| NOMOCa-Regi | クリニック 歯科医院 |
セミセルフレジ | 〇 | クリニック・歯科向け。電子カルテ・レセコンとの連携に対応し、会計やレジ締め業務を効率化できる |
| Airレジ | 飲食店 小売店 美容室 |
有人レジ セルフ会計 |
△ | 対応する他社製自動釣銭機との連携が可能。基本的なPOSレジ機能を無料で利用できる |
| テマサックPro | クリニック 病院 |
セミセルフレジ フルセルフレジ |
〇 | 自動釣銭機を組み合わせて導入可能。レセコン連携など医療機関向け機能も搭載 |
〇:同サービスで自動釣銭機を含めた連携導入に対応
△:対応する他社製自動釣銭機との連携が可能
それぞれ備わっている機能が異なるほか、業種特化型の機能が備わっている機種もあるので、自店舗・自施設の状況に合わせて導入するPOSレジを選定しましょう。
スマレジ

自動釣銭機と連携導入できるPOSレジなら、スマレジがおすすめです。スマレジは、グローリー社製の自動釣銭機(N300・グローリー380)との連携に対応しています。 新紙幣にも対応している点が特徴で、比較的設備サイズもコンパクトなので、大型店舗のみならず小規模店舗・個人店舗での導入にも最適です。
機内の現金残高の情報も一目で確認しやすく、有人レジ用・セルフレジ用のどちらの方法でも導入できます。POSレジ自体は、タブレットPOSレジとして導入できるクラウドシステムです。
各種分析機能が備わっていることはもちろん、会計ソフトやモバイルオーダー、スマレジタイムカードなど、豊富な機能が利用できます。キャッシュレス決済端末のPAY GATEとも連携可能です。
CASHIER POS

株式会社ユニエイムが提供しているPOSレジ・決済設備サービスのCASHIERも、自動釣銭機との連携に対応しています。CASHIERのPOSレジと連携できる自動釣銭機は、釣銭の補充頻度が少なく済む循環式が特徴で、顧客が投入した現金を循環させて釣銭として補充される仕組みです。
また、釣銭が不足した際には、1つ下の硬貨での払い出し(10円が不足したら5円2枚払う)ができる機能も備わっています。
POSレジの機能としては、モバイルオーダー・テーブルオーダー機能や、呼び出しディスプレイ・キッチンディスプレイとの連携機能も利用できる点が魅力です。リテール向け機能として、スマホセルフレジ機能やECショップ開設機能なども備わっています。
飲食店や小売業を中心におすすめのサービスです。
POS+ retail

POS+ retailは、ポスタス株式会社が提供する小売店向けのクラウド型POSレジです。アパレル・雑貨店をはじめとする小売店向けの機能が充実しており、自動釣銭機との連携にも対応しています。
自動釣銭機を活用したセミセルフレジに加えて、タッチパネルを使用したフルセルフレジにも対応しているため、店舗の会計オペレーションに合わせて導入できる点が特徴です。
基本的な会計機能だけでなく、在庫管理や売上分析、複数店舗・本部管理にも対応しています。店舗ごとの在庫を一元管理できるため、複数店舗を展開している小売企業にもおすすめです。
また、キャッシュレス決済との連携にも対応しており、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などと現金決済を組み合わせた会計環境を構築できます。
自動釣銭機による現金管理の効率化だけでなく、在庫管理や複数店舗管理までまとめて効率化したい小売店に適したPOSレジです。
NOMOCa-Regi

NOMOCa-Regiは、株式会社GENOVAが提供するクリニック・歯科向けの自動釣銭機・セルフレジです。医療機関での利用を想定して開発されており、受付での現金授受や会計業務を効率化できます。
電子カルテやレセコンとの連携に対応しているため、患者の会計情報を反映して正確な請求・支払い記録を管理できる点が特徴です。
患者自身が自動釣銭機へ現金を投入するセミセルフ運用に対応しており、受付スタッフが現金を直接受け渡す負担を軽減できます。また、釣銭の自動計算によって会計ミスを抑えられるほか、金種・枚数を指定した自動出金にも対応しているため、レジ締め作業の効率化にも役立ちます。
クレジットカード決済にもオプションで対応しているため、現金とキャッシュレス決済を組み合わせて運用することも可能です。会計ミスやレジ締めの負担を軽減したいクリニック・歯科医院におすすめです。
STORES

自動釣銭機と連携可能なPOSレジを導入するなら、STORESがおすすめです。店舗の在庫管理だけでなく、ECショップの在庫管理や、予約管理(オプション)も利用できるので、店舗業務だけでなくオンライン販売の業務効率化にも役立ちます。
また、コンパクトなキャッシュレス決済端末が利用できる「STORES 決済」を併用すれば、キャッシュレス決済にも簡単に対応できる点が魅力です。
飲食店での導入に最適なモバイルオーダー機能も利用可能なため、例えば乾麺・スープのECショップ販売も手掛けているうどん店のような、店舗販売・EC販売を行う飲食店での導入にも適しています。
そのほか、美容サロンでの導入にも対応可能です。
Airレジ

株式会社リクルートが提供しているPOSレジサービスのAirレジも、自動釣銭機との連携導入に対応しています。対面レジ・セルフ会計の両方の導入方法に対応しているため、非接触会計を導入したい店舗にも最適です。
また、Airレジは、外部システムやほかのサービスとの連携パターンも豊富にあります。例えば、従業員のシフト管理に役立つAirシフトや、予約管理システムのAirリザーブ、従業員の採用管理・給与支払システムのAirワークなどです。
さらに、キャッシュレス決済端末のAirペイとの連携も可能なため、店舗のオペレーションに合わせた独自のシステムを構築できます。
テマサックPro

テマサックProは、クリニック・医療現場での導入に特化した、自動釣銭機との連携に対応しているPOSレジシステムです。セミセルフ・フルセルフ対応で、株式会社カワニシバークメドが提供しています。
クリニック・医療機関向け設備に求められるレセコン連携に対応可能です。また、未収金管理やデジタルサイネージ機能(休診日・自費診療案内ができる)など、医療機関での利用を想定した機能が搭載されています。
とくに、多言語表示機能が7カ国語備わっている点が魅力で、外国人患者の受け入れ対応時にもスムーズに会計対応できる点が魅力です。
カラーバリエーションも1,000種類以上と豊富にあるため、美容医療・美容クリニックのような、コンセプトが重視される医療施設での導入にも向いています。
ハードの故障時には直接現地での対応を行っており、サポートサービスも充実しているほか、自動釣銭機は新紙幣・高額紙幣にも対応可能です。
【Bizcan独自調査】自動釣銭機付きPOSレジの導入事例

Bizcanでは、実際にPOSレジと自動釣銭機を導入している店舗へ、導入費用や導入後の効果について独自調査を行いました。
今回お話を伺ったのは、地方でフルサービス型のガソリンスタンドを1店舗経営している事業者です。POSレジを3台導入し、レシートプリンターや自動釣銭機などの周辺機器と組み合わせて利用しています。
| 項目 | 導入内容 |
|---|---|
| 業種 | ガソリンスタンド |
| 店舗数 | 1店舗 |
| 導入台数 | 3台 |
| 周辺機器 | 自動釣銭機・レシートプリンターなど |
| 導入費用 | 約500万〜600万円 |
| 導入期間 | 約3か月 |
| 導入効果 | 売上計算・集計や会計業務などを効率化し、約2時間の作業時間を削減 |
導入前は、日々の売上計算や集計に時間がかかっていたほか、現金の確認や釣銭の準備など、会計に関する作業もスタッフの負担になっていました。
POSレジと自動釣銭機の導入後は、売上計算・集計や会計業務などが効率化され、導入前と比べて約2時間の作業時間を削減できたとのことです。自動釣銭機によって、事前に釣銭を準備する作業や現金の受け渡しにかかる負担も軽減されています。
また、事務所内に設置した管理端末から販売価格や単価変更などを行えるため、現場のPOS端末まで移動して個別に設定する必要がなくなった点もメリットです。
現在はフルサービス型の店舗ですが、将来的にセルフサービス型へ切り替えられる設備・システム構成を採用しています。現在の業務効率化だけでなく、将来的な店舗形態の変更まで考慮してPOSレジを選定した事例です。
一方で、機器が故障した場合はメーカーのサービスを受けられるものの、県外から担当者が訪問するため、対応までに時間がかかる点がデメリットとして挙げられました。
Bizcan編集部のワンポイントチェック!
Bizcanに寄せられたPOSレジ導入のお問い合わせでは、26.3%の方が自動釣銭機との連携を希望していたよ! 現金会計の負担を減らしたい店舗では、自動釣銭機との連携可否も重要な比較ポイント。導入後の業務効率だけでなく、故障時の保守対応や将来の店舗運営まで含めて選ぶのがおすすめだよ♪
自動釣銭機と連携できるPOSレジの種類
自動釣銭機と連携できるPOSレジは、大きく分けて以下の3種類あります。
自動釣銭機と連携できるPOSレジの種類
- セミセルフレジ
- フルセルフレジ
- タブレットPOSレジ
これらの設備は、それぞれに特徴があるため、自店舗の状況や会計フローに応じた機種を選定することが大切です。ここからは、3種類のPOSレジそれぞれの特徴や、導入に適した環境について解説します。
セミセルフレジ
セミセルフレジは、有人レジと自動釣銭機による会計操作の自動化を両立したタイプのPOSレジです。小売業の場合、商品登録やバーコード読み取りをレジ担当者が行います。飲食店の場合は、オーダー用紙の読み取りやテーブルナンバーの入力などを店員が行い、会計を顧客に行ってもらう仕組みです。
とくに小売業では、商品登録作業を負担に感じる顧客も多く、無人レジを嫌煙する人も少なくありません。セミセルフレジでレジスタッフによる顧客対応を残しつつ、自動釣銭機で会計の一部を自動化することで、接客サービスとレジの回転率向上双方にとってメリットがある導入方法です。
参考記事:セミセルフレジとは?導入するメリット・デメリットやトラブルへの対策方法を解説
フルセルフレジ
フルセルフレジは、レジスタッフを配置せず、レジ設備のみを設置して導入するタイプのPOSレジです。レジ操作・会計・清算をすべて顧客が自ら行うため、店舗スタッフをレジ以外の業務に集中できるメリットがあります。
小売店や飲食店だけでなく、アミューズメント施設の入園券・利用チケットの販売や、温浴施設の事前精算機、クリニックの自動精算機として活用されているケースも少なくありません。POSシステムが備わっている券売機を導入する選択肢もあります。
ただし、顧客が使いやすい設備を導入しなければ、操作が難しいことを理由に利用を回避する「客離れ」につながる可能性があるので注意が必要です。
参考記事:セルフレジによる客離れを防ぐには?顧客が嫌がる理由と改善策を紹介
タブレットPOSレジ
タブレットPOSレジは、タブレット端末を活用してレジ設備として導入するタイプの機種です。大型のターミナル型POSレジと比べてコンパクトなため、小規模店舗や個人店舗でも設置しやすい特徴があります。
コンパクトなキャッシュドロアや決済端末とセットで導入するケースが多い一方で、自動釣銭機と連携して導入できるものもあり、多彩な導入方法に対応することが可能です。
自動釣銭機ではなく、タブレット端末やポータブル決済端末と併用すれば持ち運びにも対応でき、訪問販売や営業、美容サロンの対面販売、ハウスクリーニングや修理店の決済用としても活用できます。
参考記事:【無料あり】タブレットPOSレジのおすすめサービス7選比較|費用・機能・選び方を解説
POSレジと自動釣銭機を連携するメリット
POSレジと自動釣銭機を連携するメリットは、以下の5項目です。
POSレジと自動釣銭機を連携するメリット
- 釣銭ミスが防げる
- レジ締め・売上集計作業を自動化できる
- 支払い・清算をセルフ化できる
- 非接触で衛生的に対応できる
- レジの回転率が向上する
それぞれ、具体的にどのような効果があるのか、自動釣銭機とキャッシュドロアの機能差を踏まえて解説します。
釣銭ミスが防げる
POSレジと自動釣銭機を連携すると、釣銭ミスが防げるメリットがあります。キャッシュドロアの場合、人の手で紙幣や硬貨を数えて受け渡しを行う必要があるため、どれだけ確認していても人的ミスを完全に抑止することは困難です。一方で、自動釣銭機であれば自動的に釣銭が集計されて排出されるため、釣銭ミスの大幅な抑止につながります。
レジ締め・売上集計作業を自動化できる
レジ締め・売上集計作業を自動化できるのも、POSレジと自動釣銭機を連携導入するメリットです。キャッシュドロアの場合は、人の手で数えて金額を集計する必要があります。自動釣銭機とPOSレジを連携導入すれば、売上情報と照らし合わせて自動釣銭機が機内の現金を自動的に計算するため、レジ締め作業にかかる時間の効率化が可能です。
支払い・清算をセルフ化できる
支払い・清算をセルフ化できるのも、POSレジと自動釣銭機を連携するメリットの1つです。POSレジで集計した会計・清算料金の情報を自動釣銭機と共有できるため、支払い・清算を顧客に自ら行ってもらえます。キャッシュレス決済端末も追加で導入すれば、あらゆる決済手段での支払い・清算に対応可能です。ただし、POSレジや自動釣銭機の種類によっては、セルフ化に対応していないサービスもあるので注意しましょう。
非接触で衛生的に対応できる
POSレジと自動釣銭機を導入すると、非接触で衛生的に対応できるメリットもあります。自動釣銭機で会計操作をセルフ化することにより、レジスタッフと顧客が現金の受け渡しを行う必要がなくなるためです。接触頻度が減るため、感染症対策の観点でも効果的な設備として、とくにクリニックや医療機関での導入に適しています。
レジの回転率が向上する
レジの回転率が向上するのも、POSレジを自動釣銭機と連携導入するメリットです。自動釣銭機があれば、レジスタッフが受け取った現金を数えたり、釣銭金額に間違いがないか確認したりする時間が削減できます。また、会計・清算を顧客が自ら行うセルフレジとして導入すれば、レジスタッフも会計業務以外の業務に集中できることから、レジの回転率が向上し、レジ待ち列の解消にも効果的です。
参考記事:POSレジのメリット・デメリットとは?費用目安や選び方・導入時の注意点を解説
自動釣銭機とPOSレジの導入費用・購入価格の目安

自動釣銭機とPOSレジを導入する場合は、POSレジ本体だけでなく、自動釣銭機やレシートプリンターなどの周辺機器にも費用がかかります。
導入する機種や台数、店舗規模によって大きく異なりますが、費用の目安は以下のとおりです。
| 費用項目 | 費用相場・目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| POSレジ | 0円〜数十万円程度 | タブレット型は比較的安価。専用端末を使用するターミナル型は高額になる傾向 |
| 自動釣銭機 | 約30万〜100万円程度 | 紙幣・硬貨の入出金や釣銭の自動払い出しに使用 |
| レシートプリンター | 数万円程度〜 | レシート・領収書などの発行に使用 |
| キャッシュレス決済端末 | 0円〜数万円程度 | クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などに対応 |
| 設置・初期設定費用 | 0円〜数十万円程度 | 機器の設置、初期設定、システム連携、スタッフ向け説明など |
| 月額利用料 | 0円〜数万円程度/月 | POSシステム利用料、保守・サポート、オプション機能など |
POSレジと自動釣銭機をセットで導入する場合、数十万円〜100万円以上かかるケースがあります。とくに複数台の導入や専用POS端末、キャッシュレス決済端末などを組み合わせる場合は、導入総額がさらに高くなる可能性があります。
そのため、POSレジを比較する際は「POSレジ本体の価格」だけで判断せず、自動釣銭機や周辺機器、設置費用、月額利用料まで含めた総額で比較することが大切です。
参考記事:POSレジの価格相場はどれくらい?種類ごとの導入費用の目安と安く抑えるコツ
参考記事:【2026年最新】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金5選|金額や申請要件について解説
自動釣銭機と連携できるPOSレジの選び方と比較ポイント
自動釣銭機と連携できるPOSレジを選ぶ際は、以下の比較ポイントを意識することが大切です。
自動釣銭機と連携できるPOSレジの選び方
- 導入にかかる費用で比較する
- POSレジの機能で比較する
- 業界に特化したサービスがあるかチェックする
- キャッシュレス決済端末や外部システムと連携できるか確認する
- 循環式・非循環式を比較する
- 停電やシステムエラーが発生した際の対策があるか確認する
- アフターサービスの充実度で選ぶ
自動釣銭機は、機能もサイズも多種多様なサービスが展開されています。とくに、釣銭の補充頻度が少ない循環式の自動釣銭機がおすすめです。
また、従業員の勤怠管理システムやシフト管理システム、給与計算ソフト・会計ソフト、予約管理システムなど、外部システムと連携できるか確認しておくと良いでしょう。
自店舗・自施設に必要な機能や予算、トラブルがあった際のサポート体制なども考慮した上で、導入する機種を選定することが重要です。
参考記事:POSレジの機能一覧|業種別のおすすめ機能と選び方のポイント
まとめ
POSレジは、自動釣銭機と連携した導入方法以外にも、キャッシュドロア付きタイプや決済端末とセットで導入する方法など、設備の組み合わせ方が多彩にあります。
また、POSシステムが備わっている券売機やKIOSK端末、POSシステム搭載型のキャッシュレス決済端末なども登場しており、POSシステムそのものに関する導入方法の検討も必要です。
複数の店舗を経営している場合には、複数店舗管理機能が備わっているPOSレジを選ぶなど、状況に応じて最適な機種を選びましょう。


