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2025/04/01

券売機の中古はやめた方が良いって本当?新品・中古それぞれのメリット・デメリットについて解説

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券売機の中古はやめた方が良いって本当?新品・中古それぞれのメリット・デメリットについて解説

ラーメン屋や定食屋などの飲食店だけでなく、さまざまな店舗や施設の決済機として活用されている設備として、券売機(自動券売機)が挙げられます。

しかし、券売機を新品で購入すると高額な費用がかかることから、自店舗・施設で導入する券売機を中古で購入しようと考えている方も多いのではないでしょうか。

券売機を中古で購入するのにはメリットがある反面、デメリットがあることにも注意しなければなりません。

本記事では、券売機を中古で購入するメリット・デメリットについて解説します。また、新品・中古どちらを選べば良いのか、購入費用を抑えるポイントも解説していますので、券売機の購入を検討する際の参考としてお役立てください。

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目次

券売機購入にかかる費用の目安

書類を見ながら電卓を操作しているイメージ

券売機導入にかかる費用は、券売機を新品で購入する場合と中古購入する場合で大きな差があります。まずは、券売機購入価格の目安を新品・中古それぞれで確認していきましょう。

券売機の新品価格相場

新品の券売機を購入するのにかかる費用の目安は、50万円~200万円です。ボタン式券売機を選ぶか、タッチパネル式券売機を選ぶかで、金額に差があります。

タッチパネル式券売機は、高価格帯の製品が多い反面、多言語表示機能が備わっているものがあるのも特徴です。

また、券売機の中でも卓上小型券売機であれば、比較的手ごろな価格帯で導入できます。小型券売機のおすすめ機種については、以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらもぜひ参照ください。

参考記事:券売機の小型機種おすすめ5選|価格の目安や中古・新品どちらを選ぶべきか解説

券売機の中古価格相場

中古の券売機を購入する際の費用目安は、10万円~100万円です。券売機のサイズや種類によっても変動しますが、おおむね新品価格の3割~5割程度の価格で購入できる傾向にあります。

中古の券売機は、中古券売機を取り扱っている販売会社から購入できるほか、フリマアプリやネットオークションなどを介して、個人間で売買されているのも特徴です。

券売機を中古で購入するメリット

券売機を中古で購入するメリットは、以下の3点です。

  • 購入にかかる費用が抑えられる
  • 急に必要になった際もすぐに導入できる
  • レンタル・リースのように利用期間の縛りがない

それぞれ具体的な効果や、新品を購入するのと比べてどのような利点があるのかを解説します。

購入にかかる費用が抑えられる

中古の券売機は、購入にかかる費用を抑えられるメリットがあります。同じ機種を新品で購入するのと比べて、半分以下の費用で購入できるケースもあるためです。

数十万円~数百万円の購入費用がかかる券売機を可能な限り安く導入したい、という方にとって、中古券売機を導入する一番のメリットといえます。

ただし、比較的状態が良く新しい機種に関しては、中古でも新品とほとんど変わらない金額のものもあるので、注意しましょう。

急に必要になった際もすぐに導入できる

急に必要になった際、すぐに導入できるのも、中古の券売機を購入するメリットの1つです。新品の券売機を購入する場合、券売機メーカーに問い合わせて在庫の確認や設置日程の調整を行う必要があります。

メーカーに在庫が無かったり、設置日程の調整がうまくいかないと、券売機の設置に時間がかかるケースもあるでしょう。

中古の券売機であれば、購入後すぐに配送してもらえるため、急いで導入したい場合にもすぐに手配できる利点があります。

レンタル・リースのように利用期間の縛りがない

中古の券売機は、レンタル・リースのように利用期間の縛りがないメリットもあります。券売機の導入にかかる費用を抑える手段として、レンタル・リースサービスを利用するのも選択肢の1つです。

しかし、券売機のレンタル・リースサービスでは、数カ月~数年単位で契約期間が設けられているケースも少なくありません。契約更新する際は、同様に数カ月~数年単位での延長契約が必要になるでしょう。

中古の券売機であれば、このような契約期間の定めに縛られず、必要なときに必要な期間だけ利用できます。

券売機を中古で購入するデメリット

タブレット端末に要注意のマークが表示されているイメージ

券売機を中古で購入する場合、メリットだけでなくデメリットがあることも理解しておかなければなりません。中古の券売機を購入するデメリットは、以下の3項目です。

  • 故障時の保証やサポートサービスが付帯していない
  • 新札対応していない機種が多い
  • 購入直後に故障する心配がある

それぞれ新品で購入するケースとの違いや、中古購入によって発生する可能性があるリスクについて解説します。

故障時の保証やサポートサービスが付帯していない

中古品の券売機を購入するデメリットの1つは、故障時の保証やサポートサービスが付帯していない点です。

中古で購入すると、メーカーのサポート対象外になっているケースが多く、故障すると修理ではなく買い替えになることも少なくありません。

中古の券売機を購入すると、「現金が詰まった」「食券が発行されない」といったトラブルが発生した際、サポートを受けず自力で対処する必要があります。

新紙幣に対応していない機種が多い

中古の券売機は、新札対応していない機種が多くあるデメリットもあります。

新紙幣だけでなく新硬貨が発行された際も同様で、対応していない機種を導入すると、スタッフによる旧紙幣・旧硬貨への交換対応が必要になるでしょう。

オーダーや会計にかかる業務負担軽減や、効率化を図る目的で券売機を導入したにも関わらず、スタッフ対応が増えて負担になる可能性があります。

また、高額紙幣対応ではない券売機もあるので、中古で購入する際の機種性能の確認に注意が必要です。

参考記事:【2024年7月】券売機の新紙幣対応方法!補助金活用まで徹底解説

購入直後に故障する心配がある

中古の券売機を購入するデメリットとして、購入直後に故障するリスクが挙げられます。メーカーによる保証がない状態で購入することから、券売機の状態が不透明なまま導入することになるためです。

中古の券売機が購入後すぐに故障して買い替えることになれば、結果的に新品の券売機を購入するよりも高額な費用負担が生じることもあるので注意しましょう。

【新品or中古】券売機の購入方法を選ぶポイント

コルクボードにピン止めされた青い付箋をつまむイメージ

券売機を導入する際、新品と中古のどちらを購入すべきか迷ったとき、どのような基準で判断すれば良いのでしょうか。ここでは、券売機を中古で購入する方が向いているケースと、新品の購入が向いているケースをそれぞれ紹介します。

お試しで導入するなら中古も選択肢の1つ

券売機をお試しで導入するのであれば、中古で購入するのもおすすめです。券売機の使い方に慣れる目的であったり、店舗開業前のスタッフ訓練のために導入したりするのであれば、中古の券売機が活用できます。

また、どのような券売機を本格的に導入していくべきか、判断に迷った際にも中古券売機なら手軽に試せるでしょう。

長期的に利用するなら新品がおすすめ

券売機を長期的に利用するのであれば、新品での購入がおすすめです。上述のように、中古の券売機はメーカーによる保証やサポートが受けられないことも多く、いつ故障するかもわかりません。

新品の券売機なら長く利用し続けられるため、結果的に中古で購入するよりも導入コストが安く済む場合もあるでしょう。

また、新品の券売機はメーカーによる保守点検サポートが受けられるほか、新紙幣・新硬貨が発行された際のアップデート対応が依頼できるメリットもあります。

券売機の導入コストを抑える方法

券売機の導入コストを抑えたいのであれば、以下のいずれかの方法を取り入れると良いでしょう。

  • レンタル・リースを利用する
  • 補助金・助成金制度を活用する

これらの方法が、具体的にどれくらい券売機の導入コストを抑えられるのかを解説します。

レンタル・リースを利用する

券売機の導入コストを抑えるのであれば、レンタル・リースを利用するのも選択肢の1つです。

レンタルやリースは購入するのと比べて、券売機の導入にかかる初期コストを抑えられるメリットがあります。

基本的に初期費用として数十万円~数百万円かかることは少なく、月額利用料のみを支払う契約が主流になるためです。

レンタルやリースの契約によっては、数カ月~数年単位の契約期間が設けられているため、利用する期間に応じて活用を検討してみると良いでしょう。

補助金・助成金制度を活用する

補助金・助成金制度を活用するのも、券売機の購入費用を抑える方法の1つです。補助金・助成金制度は、国や自治体が提供している支援制度で、企業や店舗経営者の事業安定・拡大をサポートしています。

融資制度ではないため、返済の必要がないのも特徴です。補助金・助成金制度を利用するには、申請条件・支給要件を満たしている必要があります。

条件次第では、券売機の購入費用を大幅に抑えられる可能性があるので、活用できる制度がないか探してみるのもおすすめです。

参考記事:【2025年最新】券売機の導入に利用できる補助金・助成金制度5選|制度ごとの補助上限額や申請要件も紹介

まとめ

券売機は、中古で購入すると費用が抑えられるメリットがある反面、急な故障のリスクや保証が受けられないなどのデメリットがある点にも注意が必要です。

長期的な利用を検討しているのであれば、中古よりも新品を購入した方が良いでしょう。

券売機を利用する期間や、保守管理・サポートの必要性などを総合的に考慮し、購入にかかる費用だけで判断しないことが大切です。

また、券売機は導入方法によって経費計上の方法も異なるため、以下の記事を参考にして購入する際や、リース利用時の参考にしてください。

参考記事:券売機の法定耐用年数は何年?購入・リースで異なる減価償却の方法を解説