キャッシュレス決済対応の券売機とは
キャッシュレス決済対応の券売機とは、事前注文・事前決済や、食券・チケットの発券に対応している会計設備のことです。さまざまな種類のものがあり、キッチンプリンターやキッチンディスプレイと連携しているKIOSK端末と呼ばれる製品もあります。
まずは、券売機で対応できるキャッシュレス決済の種類や、券売機本体の種類にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
券売機で対応できるキャッシュレス決済の種類
券売機で対応できるキャッシュレス決済は、以下の種類です。
- クレジットカード決済
- デビットカード決済
- 交通系ICカード決済
- 電子マネー決済
- QRコード決済
- バーコード決済
上記すべてに対応している機種もあれば、一部のキャッシュレス決済にのみ対応している機種もあります。また、クレジットカードや交通系ICカード・電子マネーなどを利用して、タッチ決済に対応している機種があるのも特徴です。
また、
これらのキャッシュレス決済に対応していても、機種によって利用できる決済ブランドが異なる点に注意が必要です。
国内の決済ブランドだけでなく、海外の決済ブランドにも対応しているかなど、機種選定時には決済ブランドにも注目して比較検討を行いましょう。
券売機本体の種類
券売機本体には、以下の種類の製品があります。
- ボタン式券売機
- タッチパネル式券売機
- 卓上式(小型)券売機
一般的によく見られるメニューのボタンが並んでいるタイプの券売機は、キャッシュレス決済に対応していない機種も少なくありません。 一方で、タッチパネル式券売機はキャッシュレス決済に対応している機種が多い反面、導入費用が高くなりやすい傾向にあります。
そこでおすすめなのが、キャッシュレス決済対応の券売機を導入する際に補助金・助成金制度を活用する方法です。
キャッシュレス決済対応の券売機導入時に利用できる補助金・助成金制度
キャッシュレス決済対応の券売機を導入する際は、以下の補助金・助成金制度を活用できる場合があります。
- 中小企業省力化補助金
- IT導入補助金
- ものづくり補助金
- 業務改善助成金
- 訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金
これらの補助金や助成金制度のほかにも、各自治体が独自に運営している制度もあるので、自分がどのような補助金・助成金制度を活用できるか事前に確認しておきましょう。
また、補助金・助成金制度を利用するには、申請要件を満たしていなければなりません。申請条件は各補助金・助成金制度によって異なるので注意が必要です。
キャッシュレス決済対応の券売機を販売している事業者のなかには、補助金・助成金制度を活用した導入のサポートを実施しているところもあります。 自力で補助金・助成金制度を活用し、キャッシュレス決済対応の券売機を導入することが難しい場合は、券売機事業者に一度相談してみるのもおすすめです。
キャッシュレス決済対応の券売機を導入するメリット
キャッシュレス決済対応の券売機を導入するメリットは、以下の3点です。
- 収益機会が広がる
- 券売機の待ち列解消につながる
- インバウンド対策になる
それぞれ、具体的に店舗に対してどのような好影響があるのか、キャッシュレス決済に対応していない店舗と比べてどのような違いがあるのか、詳しく解説します。
収益機会が広がる
キャッシュレス決済対応の券売機を導入すると、収益機会が広がって収益の増加につながるメリットがあります。顧客が利用できる決済手段の選択肢が増え、どのような決済手段のニーズにも対応できるためです。
キャッシュレス決済に対応していない券売機の場合、現金以外の支払いができず、持ち合わせがないという理由で他店に流れかねません。
キャッシュレス決済に対応していれば、決済手段の有無で他店を選ばれるリスクが軽減できます。結果的に収益の増加につながるでしょう。
券売機の待ち列解消につながる
キャッシュレス決済対応の券売機を導入すると、券売機の待ち列解消につながるメリットもあります。 現金を財布から出し入れする行程がなくなる上に、釣銭切れに対応する回数も減るためです。結果的に、顧客1人あたりの券売機を利用する時間が減り、待ち列解消につながります。
券売機の待ち列を解消するために、複数台の券売機を導入する選択肢もありますが、現金対応の回数を減らす目的でキャッシュレス決済対応の券売機を導入するのもおすすめです。
補助金が利用できる機種を選べば、導入コストの負担を軽減しながら、キャッシュレス対応可能な券売機が導入できます。
インバウンド対策になる
インバウンド対策になるのも、キャッシュレス決済対応の券売機を導入するメリットの1つです。従来の現金決済に対応しているボタン式券売機の場合、基本的にボタンに表記するメニュー名は日本語が中心になり、多言語対応できていないケースも少なくありません。
一方で、キャッシュレス対応のタッチパネル式券売機なら、多言語表示に対応しているため、インバウンドの顧客に別メニューを準備することなく対応できます。
機種によって異なりますが、日本語のほか、英語や中国語・韓国語・フランス語などさまざまな言語に券売機1台で対応できるので、インバウンド顧客の利用が多い店舗におすすめです。
補助金が利用できるキャッシュレス決済対応の券売機5選
ここからは、キャッシュレス決済対応の券売機のなかでも、補助金を利用して導入できる製品を5選紹介します。
ただし、補助金は申請条件を満たしていないと利用できません。自店舗が補助金の支給対象要件に合致するかを確認した上で、券売機の導入を検討するようにしてください。
【タッチパネル式+自動釣銭機付き】券売機・食券機|スマレジ

出典:
株式会社スマレジ キャッシュレス決済対応の券売機を導入するなら、スマレジの券売機・食券機がおすすめです。大型ディスプレイで見やすく、フルカラーで料理やサービスの写真・画像も掲載できます。
また、
日本語のほか英語・中国語・韓国語・スペイン語の多言語表記にも対応しているため、インバウンド対策にも効果的です。
事前に在庫数を設定しておけば、在庫がなくなった際に売り切れ表記へ自動で切り替わるので、オーダーの重複や売り切れを表記するための手間も削減できます。
選べる3つの設置タイプ
出典:
株式会社スマレジ スマレジの券売機は、3つの設置タイプから選んで導入できる点が特徴です。キャッシュレス決済のみに対応しているテーブルトップタイプ(卓上型券売機)や、スタイリッシュなフロアスタンドが付属しているものも選べます。
また、
キャッシュレス決済だけでなく現金決済も残したい場合には、自動釣銭機一体型の券売機にスマレジのキャッシュレス決済端末「PAY GATE」を接続したタイプがおすすめです。
補助金を活用したPOSレジや券売機の導入実績もあるため、補助金を活用して導入したい方は、ショールームやオンライン相談窓口から一度ご相談ください。
参考サイト:
スマレジ公式サイト【タッチパネル式+自動釣銭機付き】K2|ブレイン株式会社
出典:
株式会社ブレイン 多言語表示可能なキャッシュレス決済対応の券売機を導入するなら、株式会社ブレインのK2シリーズもおすすめです。
導入店舗数7,000店を超える実績があり、飲食店のみならずサービス業やレジャー施設など、幅広い業種で導入されています。 キャッシュレス決済専用機、自動釣銭機機能付きタッチパネル式券売機のどちらのスタイルでも導入できるので、店舗の状況に合わせて選択できるのも魅力です。
多言語表示だけでなく多言語音声案内も可能
出典:
株式会社ブレイン 株式会社ブレインのタッチパネル式券売機は、多言語表示機能だけでなく、多言語での音声案内機能も搭載しています。日本語以外には、英語・中国語・韓国語に対応しているため、顧客自身の手で操作しやすい機能が備わっているのも特徴です。
また、
株式会社ブレインでは、IT導入補助金を活用した券売機の導入サポートも行っています。Web会議ツールを活用した申請フォームの入力サポートも受けられるので、補助金を活用してキャッシュレス対応の券売機を導入したい方におすすめです。
参考サイト:
ブレイン公式サイト【タッチパネル式+自動釣銭機付き】TTG-MONSTER|株式会社Touch to go
出典:
株式会社Touch to go レジカウンターに設置できるタイプのキャッシュレス決済対応券売機を導入したい場合は、TTG-MONSTERがおすすめです。
1台で券売機・セルフ後会計レジ・セミセルフ(セルフレジ)の3役をこなす機種で、タッチパネル式券売機では珍しい横長ディスプレイを採用しています。
一般的なPOSレジやキャッシュレジスターのように設置できるため、大型の券売機を設置することが難しい店舗にも最適です。
また、
5カ国語以上の多言語表示・音声案内機能も備わっているので、店舗の規模や顧客層を問わず、さまざまな業種で活用できます。テーブルオーダーやキッチンディスプレイとの連携も可能
出典:
株式会社Touch to go TTG-MONSTERは、多様な選択肢のなかから導入方法を選べる点が魅力です。一般的な券売機としての設置だけでなく、
例えばテーブルオーダーと連携してセルフ後会計を導入したり、事前決済KIOSK端末のようにキッチンディスプレイと連携させたりできます。 食券の発行を問わず、店舗全体のオーダーから会計までの流れを再構築したい場合や、端末を複数台設置したい場合にもおすすめです。
そのほか、時間課金制のタイムチャージゲート設置にも対応しているため、ネットカフェやコワーキングスペース、スポーツ練習場などの省人化・無人営業も実現できます。
参考サイト:
TTGTG-MONSTER公式サイト【高額紙幣対応ボタン式】KC-BXシリーズ|株式会社Fujitaka
出典:
株式会社Fujitaka 「券売機はやっぱりボタン式を導入したい」「でもキャッシュレスにも対応したい」という方には、株式会社FujitakaのKC-BXシリーズがおすすめです。
一般的なボタン式券売機にキャッシュレス決済機能が備わったモデルで、クレジットカード決済はもちろん、電子マネー決済やQRコード決済にも対応しています。もちろん現金決済にも対応可能です。
タッチパネル式券売機のように多言語表示機能は備わっていませんが、利用したい決済手段に左右されず、機器操作に慣れない人でも使いやすい機種を導入したい場合に適しています。
この機種は高額紙幣にも対応しているため、両替の負担を軽減したい方にも最適です。
保守点検サポートサービスが充実
出典:
株式会社Fujitaka 株式会社Fujitakaの券売機は、保守点検サポートサービスが充実しているのも特徴です。スポット保守サービスのほか、年間契約や3年・5年契約で保守・点検を依頼できます。
保守点検サポートの契約をしている場合、作業費・出張費無料で365日いつでもトラブルに対応してもらえる点が魅力です。万が一、故障が発生した際にも手厚いサポートが受けられます。
年に1度の定期点検も受けられるため、導入後のアフターフォローが充実している企業を選びたい方におすすめです。
参考サイト:
Fujitaka公式サイト【卓上ボタン式+外付け決済端末】FK-CX&外付けQR決済端末|株式会社Fujitaka
出典:
株式会社Fujitaka コンパクトな卓上型の小型ボタン式券売機を導入したい場合は、株式会社FujitakaのFK-CXシリーズに、外付けQR決済端末をセットで導入する方法がおすすめです。
外付けQR決済端末は、株式会社Fujitaka製の該当機種であれば後付けすることも可能なため、既存のボタン式券売機をキャッシュレス決済に対応したい場合にも適しています。 クレジットカード決済や電子マネー決済には対応できませんが、現金決済とQRコード決済に対応することが可能です。コンパクトな機種なので、ほかの大型券売機と比べて低コストで導入できるメリットもあります。
FK-CXは千円札対応タイプの製品になるため、高額紙幣にも対応している機種を導入したい場合は、外付けQR決済端末との併用が可能なFK-AEシリーズが最適です。
決済ブランドを選択する手間なく決済できる
出典:
株式会社Fujitaka 株式会社Fujitakaの券売機と外付けQR決済端末をセットで導入するメリットは、決済ブランドを選択することなくスムーズにQR決済が行える点です。
任意の食券ボタンを押して、決済端末の読み取り部分にQRコードをかざせば、すぐに決済を完了できます。 多種多様な決済ブランドに対応している機種の場合、使いたい決済ブランドのボタンを探す手間がかかりますが、外付けQR決済端末ならその心配もありません。
混雑しやすい券売機の待ち列解消や、シームレスな決済を提供することによる顧客体験の向上にも役立つでしょう。
参考サイト:
外付けQR決済端末|Fujitaka公式サイトボタン式券売機とタッチパネル式券売機で迷ったときの比較ポイント
ボタン式券売機とタッチパネル式券売機のどちらを導入すべきか迷ったときは、以下の表を参考に比較検討してください。
| ボタン式券売機 | タッチパネル式券売機 |
使いやすさ | ◎ | △ |
購入費用 | ◎ | △ |
多言語表示・音声案内 | × | ◎ |
外部システムとの連携 | △ | ◎ |
表示可能なメニュー数 | △(ボタン数による) | ◎ |
設置場所のサイズ | ◎ | 〇(スリムタイプ) |
ボタン式券売機とタッチパネル式券売機には、どちらにもメリット・デメリットがあるため、店舗の状況や顧客ニーズに応じて導入する機種のタイプを選ぶことが大切です。
迷ったときは、もっとも重視したい機能はなにか、優先順位の高い項目をリストアップした上で、該当する機種を比較検討すると良いでしょう。
補助金を活用してキャッシュレス券売機の導入コストを削減しよう!
キャッシュレス決済対応の券売機は、高額な導入コストがかかる製品も多くあります。
全額自己負担で導入コストを捻出することが難しい場合、券売機の導入に活用できる補助金や助成金制度をうまく活用しましょう。補助金・助成金が活用できれば、コストを抑えながら業務効率化や、顧客満足度向上につながるキャッシュレス券売機を導入できます。
補助金・助成金を利用したい場合、制度ごとに申請要件や申請期間が異なる点に注意が必要です。補助金・助成金を活用したい場合は、早めに情報収集を行った上で、スムーズに手続きができるよう、必要書類を事前に揃えておきましょう。