美容室の店舗数は年々増加し続け、競争が激化する中、一度来店した顧客をリピーターに育てることが安定経営の重要課題となっています。
LINE公式アカウントは、予約管理・クーポン配信・1対1チャット・ショップカードなど美容室の課題を一気に解決できる機能が揃っており、ひとり営業の個人サロンから多店舗チェーンまで幅広く活用されています。
本記事では、美容室がLINE公式アカウントで実現できること・使える機能・運用のコツ・料金・成功事例を解説します。
美容室にLINE公式アカウントがおすすめの理由

美容室は全国に27万店舗以上存在(厚生労働省「令和6(2024)年度 衛生行政報告例の概況」)し、コンビニエンスストアの約5倍という過当競争の業界です。一度来店した顧客を継続的に呼び戻す仕組みを持てるかどうかが、安定経営の分岐点となっています。
来店周期に合わせてリピーターへ継続的にアプローチできる
美容室では、新規顧客を獲得するだけでなく、一度来店した顧客に継続して利用してもらう仕組みづくりが重要です。
カットやカラー、パーマなどは一定期間が経つと再施術を検討する顧客が多いため、LINE公式アカウントを活用すれば、次回来店を検討するタイミングに合わせて情報を届けやすくなります。
来店後もLINEで顧客との接点を維持し、次回予約や再来店のきっかけをつくれる点は、美容室とLINE公式アカウントの相性が良い理由の一つです。
施術中に電話へ出られない場合でも予約・問い合わせの機会を逃しにくい
美容室では、カットやカラーなどの施術中に電話へ出られず、予約や問い合わせにすぐ対応できないことがあります。特にスタッフ数が少ない店舗や一人で営業している美容室では、電話対応そのものが施術を中断する原因にもなります。
LINE公式アカウントのチャットを活用すれば、顧客は都合の良いタイミングで問い合わせを送信でき、店舗側も施術の合間に確認・返信できます。
また、リッチメニューから予約ページへ案内する導線を設置しておけば、営業時間外でも顧客自身で予約ページへ進んでもらうことが可能です。
電話対応に依存しない予約・問い合わせ導線をつくることで、施術を優先しながら顧客との接点を確保しやすくなります。
スタイル写真を使った事前相談や来店後のフォローに活用できる
美容室では、「この髪型にしたい」「このカラーに近づけたい」など、言葉だけでは希望を伝えにくいケースがあります。
LINEのチャットで参考となるスタイル写真を事前に送ってもらえば、来店前に顧客の希望を把握しやすくなります。また、施術後にはヘアケア方法やスタイリング方法を案内するなど、アフターフォローにも活用できます。
画像を使ったスタイル相談から施術後のフォローまで、来店前後のコミュニケーションを継続できる点は美容室ならではの活用方法です。
紙のDMやポイントカードをLINEへまとめられる
美容室では、再来店を促すためにDMやハガキ、紙のポイントカードを活用している店舗もあります。
LINE公式アカウントでは、キャンペーンや新メニューなどをメッセージで配信できるほか、ショップカードを利用してポイントカードをデジタル化することも可能です。
紙のDMやポイントカードから切り替えることで、印刷や郵送、カード管理にかかる手間を減らしながら、顧客が普段利用しているLINE上に販促導線をまとめられます。
情報配信・クーポン・ポイントカードなどをLINE上に集約することで、再来店施策を管理しやすくなります。
参考記事:店舗アプリとLINE公式アカウントの活用方法の違いとは?
美容室で使えるLINE公式アカウントの主要機能5選

LINE公式アカウントには美容室の集客・予約管理・リピート促進に直結する機能が標準搭載されています。これらを組み合わせることで、来店前のカウンセリングから来店後のフォローまでをLINE上で完結できます。
| 機能 | できること | 美容室での活用例 |
|---|---|---|
| メッセージ配信・ セグメント配信 |
友だちへ一斉配信・絞り込み配信ができる | 季節のヘアスタイルやキャンペーン、空き枠情報などを配信する |
| 1対1チャット | 顧客と個別にメッセージをやり取りできる | スタイル写真を使った事前相談や予約変更、施術後の相談に対応する |
| クーポン | LINE上でクーポンを作成・配信できる | 友だち追加特典や誕生月、再来店向けのクーポンを配信する |
| ショップカード | LINE上でデジタルポイントカードを作成できる | 来店回数に応じてポイントを付与し、再来店を促す |
| リッチメニュー | トーク画面下部にメニューやリンクを設置できる | 予約、メニュー・料金表、スタイリスト紹介などへの導線を設置する |
| 予約サービス・ Beautyオプションとの連携 |
LINEから予約できる環境を構築できる | 予約受付・変更・キャンセルや顧客管理などを効率化する |
メッセージ配信・セグメント配信(季節のスタイル提案・キャンペーン告知)
友だち全員または属性・行動で絞り込んだグループに向けてメッセージを配信できる基本機能です。「秋の紅葉カラー特集」「梅雨前のストレートパーマキャンペーン」など季節に合わせたスタイル提案を高い開封率で届けられます。
全員への一律配信だけでなく、性別・年齢・地域でセグメントを絞ることでブロック率を抑えながら、関心の高い顧客への訴求精度向上が見込めます。
1対1チャット(予約受付・スタイル相談・アフターケア対応)
顧客と個別にチャットでやり取りできる機能で、美容室での活用価値が特に高い機能の一つです。「なりたいイメージの写真を事前に送ってもらう」「施術後のホームケア方法を個別に案内する」「予約変更をLINEで完結させる」など、電話では対応しにくいコミュニケーションをLINE上でスムーズに行えます。
チャットは何通やり取りしても通数にカウントされないため、追加費用なしで顧客との密なコミュニケーションを維持できる場合があります。
クーポン・抽選機能(友だち追加の動機づけと来店促進)
LINE上で発行できるデジタルクーポンで、「友だち追加でトリートメント無料」「誕生月限定20%オフ」など来店の動機づけに活用できます。クーポンの提供が、サービスや店舗の利用のきっかけになるケースも多く報告されています。
美容室では誕生月クーポン・次回予約特典・梅雨前限定クーポンなど、来店タイミングに合わせたクーポン設計がリピート率向上に効果的です。
ショップカード(紙のスタンプカードをLINEでデジタル化)
紙のスタンプカード・ポイントカードをLINE上でデジタル化できる機能です。来店のたびにQRコードを読み取るだけでポイントが加算され、特典交換の動機でリピートを促します。
印刷費・在庫管理・紛失対応のコストが減るだけでなく、ショップカードの利用をきっかけに顧客がLINEを開く機会が増え、リッチメニューからの予約・クーポン利用へとつながるリピートサイクルが自然に構築されます。
リッチメニュー(予約・メニュー表・スタイリスト紹介への導線)
LINEトーク画面下部に常時表示されるメニュー画像で、「予約する」「スタイリスト紹介」「メニュー・料金表」「ヘアケアコラム」など複数の導線をタップ一つで設計できます。お客様がLINEを開くたびに店舗の主要情報が目に入るため、電話対応の削減・予約数の増加・次回来店のきっかけ創出に効果があります。
会員ランクや属性に応じたリッチメニューの出し分けをCRMツールで実現することで、さらに高度なパーソナライズも可能です。
予約サービス・Beautyオプションとの連携
LINE公式アカウントは、外部の予約サービスや美容室向けの「Beautyオプション」と組み合わせることで、予約受付や顧客管理にも活用できます。
Beautyオプションを利用すると、LINE上から美容室の空き状況を確認して予約できるほか、予約の変更・キャンセル、予約管理、顧客管理などにも対応できます。顧客は新たに専用アプリをダウンロードする必要がなく、普段利用しているLINEから予約できる点が特徴です。
LINEを情報配信だけでなく予約窓口として活用したい美容室は、BeautyオプションやLINEと連携できる予約サービスを組み合わせることで、予約受付から顧客管理まで効率化できます。
なお、LINE公式アカウント単体ですべての予約管理機能を利用できるわけではありません。Beautyオプションや外部予約サービスを利用する場合は、別途契約や利用料金が必要になるため、導入前に対応機能や料金を確認しましょう。
美容室がLINE公式アカウントを利用する場合の料金
LINE公式アカウントは、月額0円から利用できます。「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3種類があり、月額料金と無料で配信できるメッセージ通数が異なります。
小規模な美容室や一人で営業している美容室であれば、まず月額0円のプランから始め、友だち数や配信回数が増えてから有料プランへ変更することも可能です。
2026年9月時点の基本料金は、以下の通りです。
| 料金プラン | 月額料金 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ | おすすめの美容室 |
|---|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通/月 | 不可 | まず無料で試したい美容室 |
| ライトプラン | 5,000円/月(税別) | 5,000通/月 | 不可 | 空き枠やキャンペーン情報などを定期的に配信したい美容室 |
| スタンダードプラン | 15,000円/月(税別) | 30,000通/月 | 従量課金で追加可能 | 友だち数が多く、積極的にメッセージを配信したい美容室 |
料金プランを選ぶ際は、友だち数だけでなく、月に何回メッセージを配信するかも確認しましょう。
例えば、配信対象となる友だちが1,000人いる美容室で月3回一斉配信する場合、月間約3,000通が目安です。この場合は、無料メッセージが5,000通まで含まれるライトプランの範囲内に収まります。
一方、LINEから美容室の予約受付や顧客管理まで行いたい場合は、LINE公式アカウントに「Beautyオプション」を追加する方法があります。
| Beautyオプションの料金 | 費用 |
|---|---|
| 初期サポート費用 | 30,000円(税別) |
| 月額費用(年契約) | 14,000円/月(税別) |
| 月額費用(月契約) | 17,500円/月(税別) |
| 複数スタッフ利用料 | 11,000円/月(税別)※スタッフ2名以上の場合 |
Beautyオプションでは、LINEからの予約受付だけでなく、予約表や顧客管理、カウンセリングシートなど、美容室運営に役立つ機能を利用できます。
LINE公式アカウントの基本料金とは別に費用がかかるため、情報配信やクーポンだけを利用するのか、予約・顧客管理までLINEにまとめるのかを決めたうえで導入を検討しましょう。
※料金・サービス内容は2026年9月時点の情報です。
美容室でおすすめのLINE公式アカウント活用方法
美容室では、LINE公式アカウントを単なるキャンペーン配信ツールとして利用するのではなく、来店前の相談から予約、来店後のフォロー、再来店促進まで継続的な顧客接点として活用する方法がおすすめです。
特にカットやカラーなど一定の来店周期がある美容室では、施術内容や顧客の状況に合わせてLINEを活用することで、次回来店につながるきっかけをつくれます。
来店後に次回来店の目安を案内する
美容室では、施術後もLINEで顧客との接点を維持し、次回来店の目安を案内する方法があります。
例えば、会計時や来店後のメッセージで「次回は○月ごろがおすすめです」と伝えておけば、顧客が次回来店のタイミングを把握しやすくなります。
来店した顧客との接点をその場限りにせず、次回来店を検討するきっかけをLINE上につくっておくことがポイントです。
カラー・カットなど施術内容に合わせて情報を配信する
美容室では、すべての顧客へ同じキャンペーンを配信するのではなく、顧客のニーズに合った情報を届けることが重要です。
例えば、カラーを利用する顧客には季節のカラーやヘアケア情報、カットを中心に利用する顧客には新しいヘアスタイルを案内するなど、施術内容に関連した情報を配信する方法があります。
顧客にとって関係のある情報を届けることで、LINEを次回来店のきっかけづくりに活用しやすくなります。
なお、来店履歴や施術履歴をもとに細かく配信対象を分けたい場合は、LINEと連携できるPOSレジや顧客管理システムの活用も検討しましょう。
LINEでスタイル写真を送ってもらい事前相談に活用する
LINEのチャットは、美容室の事前カウンセリングにも活用できます。
顧客から「このような髪型にしたい」「このカラーに近づけたい」といった参考写真を来店前に送ってもらえば、希望するスタイルを事前に確認できます。
言葉だけでは伝えにくいヘアスタイルやカラーの希望を画像で共有できるため、美容室とLINEは事前相談との相性が良い組み合わせです。
ただし、チャットだけで施術可否や仕上がりを断定せず、髪質や髪の状態などは来店時に確認したうえで提案しましょう。
リッチメニューから予約・メニュー・スタイリスト情報へ誘導する
LINE公式アカウントのリッチメニューには、美容室を利用する顧客が確認したい情報への導線をまとめて設置できます。
「予約する」「メニュー・料金」「スタイリスト紹介」「アクセス」などを配置しておけば、顧客がトーク画面から必要な情報へ進みやすくなります。
特に「予約する」を分かりやすい位置に配置し、LINEから予約ページまで迷わず進める導線をつくることが重要です。
ショップカードやクーポンで再来店を促す
LINE公式アカウントのショップカードやクーポンは、美容室の再来店施策にも活用できます。
ショップカードで来店回数に応じたポイントや特典を提供したり、誕生月や期間限定のクーポンを配信したりすることで、次回来店のきっかけをつくれます。
紙のポイントカードを持ち歩く必要がなく、普段利用しているLINE上でポイントや特典を確認できる点もメリットです。
美容室のLINE活用を効率化できるサービス3選
LINE公式アカウントを美容室の予約や再来店施策に本格的に活用したい場合は、POSレジや顧客管理システムと組み合わせる方法があります。
顧客情報・施術履歴・予約・会計などのデータとLINEを連携できれば、LINEからの予約受付や顧客に合わせたメッセージ配信など、LINE公式アカウント単体では対応しにくい施策にも活用できます。
美容室でLINE活用を効率化したい場合におすすめのサービスは、以下の3つです。
| サービス | 主な特徴 | LINEでできること | おすすめの美容室 |
|---|---|---|---|
| Treasure Box | 予約・顧客・売上を一元管理できるクラウド型サロンシステム | 顧客データを活用したLINEセグメント配信 | 顧客分析をもとに再来店施策を強化したい美容室 |
| SalonAnswer | POSレジ・予約・顧客・売上管理などに対応する美容サロン専用システム | LINEミニアプリによる予約、会員証、予約リマインド、セグメント配信など | POSレジとLINEを連携して予約・顧客管理を効率化したい美容室 |
| A’staff Cloud | POSレジ・電子カルテ・予約・顧客管理などを一元化 | LINE予約、予約リマインド、セグメント配信など | カルテ・会計・予約・LINEをまとめて管理したい美容室 |
Treasure Box

Treasure Boxは、株式会社プロ・フィールドが提供するクラウド型のサロン管理システムです。
予約・顧客・売上などの情報を一元管理できるほか、再来店率の分析や、顧客データを活用したLINEセグメント配信に対応しています。
顧客の状況に応じて配信対象を絞ることで、すべての顧客へ同じ情報を配信するのではなく、再来店につながるアプローチを行いやすくなります。
LINEでの情報発信だけでなく、顧客データを分析しながらリピーター獲得に取り組みたい美容室に適しています。
SalonAnswer

SalonAnswerは、エクシードシステム株式会社が提供する美容室・理美容サロン向けのクラウドPOSシステムです。
POSレジを中心に予約・顧客・売上などを管理でき、オプションとしてLINEミニアプリを追加できます。LINEミニアプリを利用すれば、顧客は普段使用しているLINEから予約へ進めるほか、会員証の表示や予約リマインドなどにも活用できます。
また、POSの顧客情報と紐付けることで、対象となる顧客を絞ってLINE公式アカウントからメッセージを配信することも可能です。
美容室向けPOSレジの導入とあわせて、LINE予約や会員証、顧客データを活用した販促まで行いたい店舗におすすめです。
SalonAnswerの基本料金は初期導入費用130,000円、月額9,800円~で、LINEミニアプリは初期導入費用30,000円、月額6,800円の追加オプションです。いずれも税別で、利用する機能によって別途オプション料金がかかる場合があります。
A’staff Cloud

A’staff Cloudは、株式会社アライド・システムが提供する美容室・サロン向けのクラウド型POSシステムです。
予約管理・POSレジ・顧客管理・電子カルテ・売上分析などをまとめて管理でき、LINE連携に対応したプランも提供されています。
「A’staff Cloud LINE予約」では、LINE公式アカウントとの連携やネット予約に対応しています。顧客はLINEから予約でき、店舗側は予約情報や顧客情報、電子カルテ、会計情報などをまとめて管理できます。
また、来店サイクルや顧客属性などをもとに対象を絞ったセグメント配信にも対応している点が特徴です。
POSレジの導入と同時に、LINEからの予約受付だけでなく、施術履歴を残す電子カルテや顧客管理まで一元化したい美容室に適しています。
LINE連携に対応する「A’staff Cloud LINE予約」は、初期費用150,000円、月額20,000円です。料金はいずれも税別です。
※料金・サービス内容は2026年9月時点の情報です。最新の料金や利用条件については、各サービスの提供会社へご確認ください。
Bizcan編集部のワンポイントチェック!
予約や顧客管理までは必要ないけれど、紙のスタンプカードをデジタル化したい美容室なら、LINE公式アカウントと連動できるスタンプサービスもチェックしてみてね!普段使っているLINEでスタンプを貯めてもらえるよ♪
美容室のLINE公式アカウント運用で成果を出すコツ
成果が出ている美容室の運用に共通するのは「来店と連動した友だち獲得」と「自動化による継続的なフォロー設計」です。
美容室のLINE公式アカウント運用で成果を出すコツ
- ショップカードをフックに来店時の友だち追加率を最大化する
- 施術前ヒアリングをLINEで自動化してサロンワーク効率を上げる
- 月2〜3回・有益な情報に絞った配信でブロック率を下げる
- 次回予約リマインドを自動送信してキャンセル率を下げる
ショップカードをフックに来店時の友だち追加率を最大化する
友だち獲得の最大の機会は「来店中」です。会計時に「LINEでポイントカードをデジタル化できます。
「ただいま登録でポイント2倍です」と案内しながらQRコードを提示する流れを標準化することで、来店客の友だち追加を促しやすくなります。ショップカードは友だち追加と同時にポイント管理が始まるため、次回来店の動機が即座に生まれる点が友だち獲得のフックとして効果的です。
施術前ヒアリングをLINEで自動化してサロンワーク効率を上げる
予約確定後に自動で「なりたいスタイルのご希望・髪のお悩み」などのヒアリングフォームをLINEで送信する設定にすることで、来店前に顧客の希望を把握できます。施術当日のカウンセリング時間が短縮され、その分お客様とのコミュニケーションの質が上がります。
事前に情報が揃っているため材料の準備も最適化でき、施術の質とスタッフの生産性を同時に向上させられるでしょう。
月2〜3回・有益な情報に絞った配信でブロック率を下げる
配信頻度を増やすほどブロック率が上がる傾向があります。「季節のヘアケアアドバイス」「限定カラーメニューの先行案内」「友だち限定クーポン」など、お客様にとって本当に有益な情報を月2〜3回に絞ることで、開封率を高く維持しながら長期的な関係を築けます。
プロモーション色が強すぎる配信はブロックの原因になるため、情報の価値を常に意識した設計が重要です。
次回予約リマインドを自動送信してキャンセル率を下げる
予約日の前日にステップ配信または自動応答で予約リマインドを自動送信する設定にすることで、予約を忘れてしまったお客様のキャンセル・無断欠席の抑制が期待できます。「明日〇時のご予約をお待ちしています」というシンプルなリマインドメッセージが、キャンセル率低下と売上安定に直結します。
この設定を一度行えばその後は自動で動き続けるため、スタッフの手間を低減しながらキャンセル対策を継続できるでしょう。
美容室のLINE公式アカウント活用成功事例
ここからは、美容室のLINE公式アカウント活用成功事例を紹介します。
Agu.|LINEミニアプリ経由の予約比率が5.5倍に増加
全国で美容室を展開するAgu.グループでは、リピーター集客の強化や美容ポータルサイトへの依存低減を目的に、LINE公式アカウントとLINEミニアプリを活用しています。
紙のショップカードをLINE公式アカウントのショップカードへ切り替えたほか、LINEミニアプリに施術予約・顧客カルテ管理・来店前リマインドなどの機能を導入。さらに、来店履歴や予約状況に応じてLINEの配信内容を変えることで、再来店を促す仕組みを構築しました。
その結果、LINEミニアプリ経由の予約比率は約1年半で5.5倍に増加し、LINEミニアプリ経由予約者の顧客単価向上によって年間約1.7億円の売上増加に貢献しています。
また、来店間隔が空いた顧客約2万人にLINEでメッセージを配信したところ、21%が2週間以内に再予約したとされています。LINEを単なる情報配信ツールではなく、予約・顧客管理・再来店促進まで含めた顧客接点として活用している事例です。
出典:LINEヤフー for Business「Agu.グループ導入事例」
Number76 Tokyo|LINEチャットを事前カウンセリングに活用
東京・表参道などで美容室を展開するNumber76 Tokyoでは、LINE公式アカウントのチャット機能を顧客とのコミュニケーションに活用しています。
美容室では、希望するヘアスタイルや髪の悩みを言葉だけで伝えるのが難しいことがあります。Number76 TokyoではLINEチャットを活用し、来店前に顧客から写真などを送ってもらうことで、事前カウンセリングに役立てています。
来店前からLINEで希望するスタイルや施術内容を確認することで、店舗でのカウンセリングをスムーズにし、顧客とのコミュニケーションを深めています。
また、LINEチャットは訪日外国人とのコミュニケーションにも活用されています。予約受付だけでなく、画像を使ったスタイル相談や来店前のコミュニケーションにもLINEを活用できることが分かる事例です。
出典:LINEヤフー for Business「Number76 Tokyo導入事例」
ひとり営業サロンの事例(電話取り損ねゼロ・DM費用削減・集客アップ)
茨城県つくば市の個人エステサロン「ビューティーサロン Be+(ビープラス)」は、実質スタッフ1名で運営する個人サロンです。予約受付のためにLINE公式アカウントを開設し、クーポン・ショップカードを活用した新規獲得からリピート促進の仕組みをLINE上で構築した結果、250名を超えるリピーターの獲得に成功しています。
出典:LINEヤフー for Business 美容室活用事例
まとめ|美容室のLINE公式アカウント活用は「友だち獲得・予約の自動化・継続的フォロー」が成功の3本柱
美容室がLINE公式アカウントで成果を出すためには、ショップカードをフックにした来店時の友だち獲得の仕組みづくり・チャット・自動応答による予約受付の自動化・クーポンやリマインドを活用した継続的なフォローという3点を同時に設計することが重要です。
まずは無料プランでアカウントを開設し、ショップカードとリッチメニューの整備から小さく始めることをおすすめします。

