キッチンカーではさまざまな種類の料理が販売されていますが、そのなかでも個性を発揮しやすい.のが、カレー屋です。
カレー屋の開業を成功させるには、カレーのメニューとしての特徴とキッチンカーの特徴をおさえた戦略が求められます。
このコラムでは、キッチンカーでのカレー屋開業を成功に導くためのメニューや出店場所の考え方について解説します。
キッチンカーでカレー屋を開業した場合の年収目安

キッチンカーでカレー屋を開業した場合、収入は営業日数・出店場所・原価率で大きく変動しますが、事例として年収300〜600万円程度が目安として紹介されることがあります。高収入例もある一方、開業初期は赤字となるケースもあるため、運転資金を含めて計画しましょう。
以上を踏まえると、カレー屋はキッチンカー事業のなかでも利益を見込める可能性がある業種といえるでしょう。
なお、開業すれば必ず利益を出せるとは限りません。運営開始時や立地条件・集客力によっては、最初の数か月は赤字が続く可能性があります。事業計画などを立てる際は、変動も視野に入れて考えましょう。
以下のコラムでは開業にかかる費用などを詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。
参考記事:キッチンカーの開業資金はどれくらい必要?自己資金の目安と資金調達の方法を解説
キッチンカーのカレー屋開業成功のポイントはメニューにあり
キッチンカーでカレー屋を開業し、成功するには利益を出すための具体的な戦略が必要です。キッチンカーは業態上、利益を出すにはメニュー開発が非常に重要になります。これはカレー屋も例外ではありません。キッチンカーでのカレー屋開業を成功させるためのポイントを押さえておきましょう。
- 個性あるカレーを作る
- トッピングで回転率向上を狙う
- SNS映えを狙える見た目も重要
個性あるカレーを作る
カレー屋の経営において重要になるのが、作り手の個性を感じられるメニューです。顧客に「このキッチンカーのカレーが食べたい」と思わせるようなカレーを意識して作りましょう。以下の図は、代表的なカレーとその特徴をまとめたものです。これをもとに、個性あるカレーメニューを考えましょう。
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| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 欧風カレー | ・欧風の特徴を加えた日本独自のカレー ・スパイスを利かせつつマイルドな口当たり |
| インドカレー | ・カレー発祥の地であるインドで食べられているカレーの特徴を備えている ・多数のスパイスを使う ・日本ではナンにつけて食べるのが定番 |
| スープカレー | ・サラサラのスープ状のカレー ・ご飯を浸して食べる ・日本では北海道が発祥の地として有名で魚介と併せた品が人気 |
| タイカレー | ・東南アジアを中心に食べられているスープカレー ・唐辛子やカルダモンなどのスパイスにココナッツミルクなどを合わせる ・スパイシーでありながらまろやかな仕上がりが特徴 |
| 白カレー | ・別名ホワイトカレー ・クリームソースをベースにしておりルーが白い ・香辛料を使わない場合もある ・サフランライスを合わせる |
| 黒カレー | ・別名ブラックカレー ・何日も玉ねぎなどを煮込むことで黒い色を作り出すレシピもある ・見た目のインパクトがありSNS映えする |
このほか、同じカレーでも具材や香辛料の組み合わせで味や見た目に変化を与えられます。ルーだけでなく具やスパイスにも注目しましょう。
トッピングで回転率向上を狙う
キッチンカーのカレー屋の場合、ランチタイムがかき入れ時になります。そのため、いかに限られた時間内に多く販売するかが、利益向上の分かれ目です。回転率を考慮するとメニュー数がどうしても少なくなりますが、トッピングの種類を増やせばこの問題を解決できます。
たとえば、ゆで卵やソーセージのような作り置きできる具なら、カレーに乗せるだけで提供できます。この方法なら、回転率を維持しつつ、メニューにバリエーションを持たせられるでしょう。
肉系の具だけでなく、野菜などのヘルシーなトッピングを付ければ、さまざまな客層を取り込むことも可能です。
SNS映えを狙える見た目も重要
SNS映えするメニューは、それ自体がキッチンカーの宣伝として効果を発揮します。メニュー考案の際は、SNS映えを狙える見た目も考慮しましょう。具体的な方法としては、以下のものがあります。
- 盛り付け方を工夫する
- カラフルな野菜を使って鮮やかに彩る
- ルー自体の色を個性的にする
キッチンカーを利用してくれた顧客がSNSに掲載したいと思えるような情報をカレーに盛り込むのがポイントです。メニューを考案する際は、高い宣伝効果を生み出せるような見た目かもチェックしておきましょう。
キッチンカーはその業態上、できる対策に限りがあります。しかし、工夫すれば定位置に構えた店舗に負けないほどの利益を生み出すことも可能です。事業計画やメニューを考案する際は、顧客の興味や舌を引きつけるような内容を意識しましょう。
キッチンカーのカレー屋を開業する場所選びのポイント
キッチンカー事業の成功には、メニューだけでなく出店場所も重要です。カレー屋の場合、押さえるべきは以下の3点です。
- 住宅街
- オフィス街
- カレー屋はイベントには不向き
次はカレー屋を開業する際に押さえておきたい、場所選びのポイントを解説します。
住宅街
住宅街はファミリー層が多く、カレー屋のターゲット層となる人が多数いる場所です。出店する際は、平日のランチに当たる時間帯を狙いましょう。リモートワーク中の方や、子育て中の方などが主なターゲットです。
住宅街は本格的なお店の味や出来立てのカレーを届けるのに適しています。たくさんの属性の人がいる場所でもあるため、受け入れやすい味やメニュー・トッピングを意識しましょう。
オフィス街
多くのビジネスマンがいるオフィス街もまた、住宅街同様狙い目の出店場所です。平日でも安定した集客が見込めるうえに、決められた時間に休みが取れなかったランチ難民の顧客もターゲットにできます。
注意点としては、競合の有無があげられます。カレー屋はキッチンカーに限らず、コンビニやお弁当屋さんでも提供しているメニューです。カレー専門店も最近ではさまざまな地域で見かけるようになりました。これらの店舗が近くにあると、顧客の確保が難しくなります。
出店場所を探す際は、近くにカレーを扱う店舗がないかチェックしておきましょう。
カレー屋はイベントには不向き
イベントはキッチンカーの代表的な出店場所ですが、集まる顧客は「せっかく食べるならいろいろなメニューを食べたい」と考えている方が多い場所でもあります。一皿でお腹一杯になるカレーは、意外と選ばれにくい傾向にあります。
また、イベントによってはお昼の時間帯やタイミングがずれることもあり、お腹一杯になりやすいメニューは敬遠されがちです。カレー屋の場合は、イベントやフェスへの出展は避けるか、慎重になった方がいいでしょう。基本は平日のランチタイムを中心に展開することをおすすめします。
キッチンカーでのカレー屋開業を成功させるには、カレーの持つ特徴を理解し、活用できる出店場所を選ぶのがポイントです。出店場所を決定する際は、カレーの持つ魅力を最大限活かせる場所を探しましょう。
キッチンカーでカレー屋を開業する流れ
キッチンカーでカレー屋を開業する場合、基本的に以下の流れで準備や手続きを進めていきます。
- コンセプトとターゲットを決める
- 資金計画を立てて調達する
- 営業許可と資格の確認・取得手続き
- 車両や機材・備品の選定と購入
- 出店場所の確保
- 開業
カレー屋開業を成功させるには、一つひとつの準備を綿密に行う必要があります。どれも手を抜かないようにしましょう。なお、キッチンカーの開業は以下のコラムにてより詳しく解説しています。こちらもご覧ください。
参考記事:キッチンカー開業までの流れ7ステップ!開業資金の目安や資格など準備の進め方を解説
キッチンカーでのカレー屋はメニューと出店場所が成功の決め手
キッチンカーでカレー屋を開業する際は、カレーとキッチンカー両者の特徴を理解しておくことが成功のポイントです。それぞれの特徴を最大限生かすためにも、どのようなメニューをどこで展開するかよく考えたうえで計画しましょう。
まずは他社には負けない個性を演出できるメニュー展開と、メニューに適した出店場所を吟味するところから始めましょう。

