焼き鳥屋はポピュラーな飲食店の1つです。今まさに開業を検討している方もいるのではないでしょうか。
焼き鳥屋の開業を成功させるためには、入念かつ適切な準備と事業計画が必要です。
このコラムでは、開業に向けて進むべき4つのステップと、開業時に覚えておくと役立つアイデアについて解説します。
焼き鳥屋を開業・経営すると得られるメリット

焼き鳥屋はほかの業種・メニューにはない魅力があります。開業を成功させるためにもまずはメリットについておさえておきましょう。
幅広い層に人気がある
焼き鳥は若い世代から年配まで、性別問わず幅広い層に人気のあるメニューです。鶏肉をはじめとした具材に、タレまたは塩をつけて焼くだけの非常にシンプルな料理ですが、万人に受け入れられやすい傾向にあります。
お酒のおつまみのイメージが強いですが、子どもにも人気があります。開業後も顧客を確保しやすいうえにリピートされやすいのは、大きなメリットといえるでしょう。
効率的にメニューを提供できる
焼き鳥は比較的シンプルな調理工程です。工夫すれば効率的にメニューを提供できるでしょう。具材を切って串を打ち、たれを用意するなど、工程を整理しやすい点が特徴です。ほかの飲食店と比べて、メニュー構成やオペレーションの工夫により仕込みの負担を抑えられる場合があります。
技術がいるためとても楽な業種とはいえませんが、工夫すれば効率的に料理を提供できます。運営が軌道に乗れば、継続的な収益につながる可能性があります。立地や客単価、原価管理などの条件を踏まえて、現実的な収支計画を立てることが重要です。
工夫すれば低コストで開業・経営可能
焼き鳥屋は基本的に1人または数人で利用するのが一般的です。そのため、カウンターなどの限られたスペースでの提供や、商品の受け渡し用カウンターのみ・キッチンカーでの提供など、限られたスペースでも営業できます。
カウンター席中心の7~10坪程度の小さい店舗であれば、物件取得費や内装工事費を大幅に圧縮できます。大がかりな厨房施設も不要なため、初期費用を抑えてスピーディーな開業や迅速な資金回収などの経営戦略を選択・実現できます。
また、仕入れ原価も鶏肉がメインでほかの具材が数種といった形のため、仕入れ品目を少なく済ませることも可能です。材料消費も少なく済むため、ドリンクは原価率の面で収益に寄与しやすい場合があります。提供メニューや価格設定、提供量を踏まえて、適切な原価管理と利益計画を検討しましょう。
焼き鳥屋はほかの飲食事業に比べると、しっかり戦略を練れば開業・経営におけるコストを抑えて利益を出せる事業といえます。
これらのメリットから、焼き鳥屋は効率的かつ利益を意識した経営展開に強い業種といえるでしょう。
焼き鳥屋の開業に必要な準備
焼き鳥屋開業は、以下4つのステップをこなすことで実現できます。
- 市場調査と分析
- コンセプト・事業計画の作成
- 店舗・資格準備
- 必要なら採用と教育
次はこのステップごとの内容について解説していきます。なお、以下のコラムではより詳細な内容を解説しています。こちらも併せてご覧ください。
関連記事:飲食店開業までの準備・流れを徹底解説!必要な許認可申請・資格や資金・期間の目安
市場調査と分析
焼き鳥屋は開業・経営コストが少なく済む分、競合が多いビジネスでもあります。開業前の市場調査は入念に行いましょう。
競合店のチェックはもちろん、開業予定エリアでのニーズや求められているメニューなどを細かく調査・分析するのがポイントです。この調査と分析を元に店舗コンセプトやメニュー・開業予定地を検討していくことで、開業・経営上のリスクをある程度抑える効果が期待できます。
コンセプト・事業計画の作成
調査と分析が終わったら、その結果をもとに、開業する焼き鳥屋のコンセプトや事業計画を作成しましょう。コンセプトは他店との差別化を意識しながら考案してください。コンセプトを軸に、費用確認や現実的な売上を想定しつつ、事業の細かい部分を決定していきます。
事業計画が現実の経営とずれていくと、開業資金不足をはじめとしたトラブルにつながる恐れがあります。入念に吟味・検討していくことが大切です。
店舗・資格準備
事業計画を作成したら、それに沿って店舗確保や開業に必要な資格取得などの手続きに移りましょう。また、店舗の取得と並行して以下の工事や調達作業を済ませていきます。
- 厨房機器や空調設備の導入
- コンセプトにあわせた内外装の工事
- 什器の調達
焼き鳥屋を含む飲食店を経営する際は、以下の資格や届出が必要な場合があります。どれも開業前に完了させておきましょう。
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
ちなみに、調理師免許は飲食店開業において必須ではありません。しかし、取得しておくと一部の手続きが不要になるほか、顧客に安心感を与える効果が期待できます。開業までの時間や資金に余裕があるなら、取得を検討してみるのもいいでしょう。
必要なら採用と教育
焼き鳥屋は小規模店舗ならオーナー1人でも運営できます。しかし、オーナーが調理スキルを持っていない場合や、中規模または大規模店舗を経営する場合、従業員を採用・教育する必要があります。従業員の教育方法としては、以下の方法があります。
- オーナー自ら必要な知識とスキルを伝える
- 近隣のセミナーやスクールを利用する
- フランチャイズのスタッフ向け研修制度を活用する
セミナーやスクール・フランチャイズおよびその制度は、全国どこでも活用できるとは限りません。近隣や利用しているフランチャイズを調べる必要があります。
また、従業員を雇用する必要がない場合でも、1人で仕込みから接客・会計までをやらなくてはならないことを考慮しておきましょう。
焼き鳥屋の開業は、ここまでの流れをすべて達成して初めて成し遂げられます。1つでも抜けや漏れがあれば開業・経営に影響するため、準備は入念に進めましょう。
焼き鳥屋はキッチンカーでも開業できる
焼き鳥屋は店舗だけでなくキッチンカーでもよく採用されている業種です。開業計画によっては、店舗を借りるよりもキッチンカーで事業を展開した方がいい場合もあります。
キッチンカーは開業場所に縛られず、複数の場所で事業を展開できる業態です。車両費や設備費を工夫すれば、店舗を借りるよりも開業資金を抑えられるメリットがあります。週末・休日経営などのスモールステップで事業を展開する選択も取れるため、万が一のリスクを抑えつつ本格的に事業を展開する準備がしたい場合にも適しています。
身軽で費用を抑えられる分、自由な戦略を展開できます。事業計画によっては店舗を借りた場合よりも有利に経営できる可能性もあります。焼き鳥屋の事業計画を立てる際は、キッチンカーや副業からのスタートも視野に入れながら考えましょう。
以下のコラムでは開業準備などのより詳しい内容を掲載しています。キッチンカー開業に興味を持たれた方は、以下の内容もご覧ください。
関連記事:キッチンカーで焼き鳥屋を開業したい!必要な準備と成功の秘訣
焼き鳥屋の開業を成功させたいなら効率に注目しながら事業計画を立てよう
焼き鳥屋はほかの飲食店に比べて参入しやすい業種ですが、成功したいなら効率的に利益を出すための戦略が必要です。戦略を立てる際は、開業費用を抑える工夫や事業を展開するのに適した場所を吟味するなどの対策を検討しましょう。
まずは開業したい土地の候補選定や、競合に打ち勝つためにはどんなコンセプト・戦略を立てていくべきかを考えるところから始めてみましょう。

