Bizcan > コラム > 【2024年最新】POSレジのシェア上位はどこ?ターミナル型・タブレット型のTOP3を紹介

2024/11/27

【2024年最新】POSレジのシェア上位はどこ?ターミナル型・タブレット型のTOP3を紹介

  • POSレジ
【2024年最新】POSレジのシェア上位はどこ?ターミナル型・タブレット型のTOP3を紹介

飲食店や小売店、美容院・サロン、クリニックにいたるまで、幅広い業種で導入が進んでいる設備といえばPOSレジが挙げられます。

POSレジとは、POSシステムが搭載されたレジのことで、売上・在庫管理や分析ができるようになる便利機能が備わっているのも特徴です。

では、日本国内におけるPOSレジのシェア率は、どの企業が上位を占めているのでしょうか。

本記事では、シェア率上位のPOSレジメーカー・サービスで、どのようなPOSレジが提供されているのか紹介します。

また、機能やサービスの違いや、POSレジ選びの注意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

日本国内におけるPOSレジの市場規模

株式会社矢野研究所の調査データグラフ

出典:株式会社矢野経済研究所

株式会社矢野経済研究所によると、日本国内におけるターミナルPOSレジの市場規模は、2020年度には約9.6万台、約400億円でした。

一方で、2023年度には約10.7万台、約450億円規模に増加しています。今後、2027年度には17.5万台、約700億円規模になることが予想されており、需要が増加傾向にあるのが現状です。

参考サイト:POSターミナル市場に関する調査を実施(2024年)|株式会社矢野経済研究所

また、ターミナルPOSレジだけでなく、タブレット型POSレジやモバイル型POSレジのサービスも数多く提供されるようになったことから、POSレジ市場全体を通じて今後も需要の増加が見込まれます。

国内シェアランキングTOP3のターミナルPOSレジメーカー

POSレジ業界の国内シェアランキングTOP3を誇る、ターミナルPOSレジメーカーを紹介します。

  1. 東芝テック 36%
  2. NECプラットフォームズ 28%
  3. 富士通フロンテック 18%

インフォメーション研究所のデータを出典元として掲載

3社でPOS市場における約80%のシェアを占めており、このシェア率は多くの企業で導入されている信頼感の証とも言えるでしょう。
ここでは、上位3社のPOSレジについて、詳しい機能や特徴を解説します。

東芝テック

東芝テック公式サイト

出典:東芝テック株式会社

国内トップのシェアを誇る東芝テック株式会社では、セルフレジ一体型のPOSレジやプリンター一体型のPOSレジ「WILLPOS」を提供しています。

現金会計・キャッシュレス対応の機種だけでなく、重量センサー付きのセルフレジ型POSレジやタブレットタイプのターミナル型POSレジなどもあり、ラインナップが豊富です。

また、飲食店向け・小売店向け・クリニック向けなど、各業種で導入しやすい専用機もあります。

ショッピングカートに取り付けられる売り場移動型のシステム「ピピットセルフ」や、飲食店のホール業務における負担軽減に役立つ配膳ロボット「BellaBot」を提供しているのも特徴です。

東芝テックならPOSレジを含め、さまざまな業種の店舗DXをトータルで依頼できます。

参考サイト:東芝テック公式サイト

NECプラットフォームズ

NECプラットフォームズ公式サイト

出典:NECプラットフォームズ株式会社

NECプラットフォームズ株式会社は、国内第2位のシェアを誇るPOSレジメーカーです。

大きなタッチパネルが特徴のスタンド型POSレジを数多く製造しており、プリンター一体型POSレジやセルフ精算型POSレジのほか、画面に触れずに操作できる非接触型端末もあります。

また、各業種に特化したサービスも提供しており、飲食店向けのPOSレジ・オーダーエントリーシステムの併用ができる機種「FoodFrontia」も導入することが可能です。

ガソリンスタンドなどのサービスステーション向け設備をトータルコーディネートできたり、食堂や売店向けの決済システムを提供していたりと、幅広い業種・業態に対応しています。

参考サイト:NECプラットフォームズ公式サイト

富士通フロンテック

富士通フロンテック公式サイト

出典:富士通フロンテック株式会社

富士通フロンテック株式会社は、卓上タイプのコンパクトなPOSレジから、セルフレジやセミセルフレジなどの大型設備まで、幅広く取り揃えている国内シェア第3位のPOSレジメーカーです。

また、セルフオーダーや百貨店向けのモバイル決済機などもあり、小規模店舗から大型店舗まで幅広い規模の店舗経営をサポートしています。

シェア上位2社と同様に、業種・業態を問わずさまざまな店舗でのPOSレジ導入が可能です。

参考サイト:富士通フロンテック公式サイト

国内シェアランキングTOP3のタブレットPOSレジ

国内シェアランキングTOP3のタブレットPOSレジを紹介します。

  1. Airレジ 878,000アカウント(2024年6月末時点)
  2. スマレジ アクティブ店舗数47,089店(2024年10月時点)
  3. ユビレジ 導入店舗数40,000店舗以上(2024年11月時点)

参考サイト:Airレジ

参考サイト:スマレジ

参考サイト:ユビレジ

タブレットPOSレジは、ターミナルPOSレジと比べて導入しやすい点が特徴です。比較的低コストで利用できることから、個人店舗や小規模店舗での導入も進んでいます。

ここからは、シェアTOP3のタブレットPOSレジについて、製品の特徴や機能について見ていきましょう。

Airレジ

Airレジ

出典:株式会社リクルート

国内シェアトップを誇るタブレットPOSレジサービスは、リクルート株式会社が運営しているAirレジです。

Airレジは、キャッシュレス決済端末のAirペイと連携しながら利用することが可能で、店舗における会計・決済のキャッシュレス化にも役立ちます。

機器類を購入する費用も大型の設備と比べて手頃なため、小規模店舗や個人経営店舗での導入にもおすすめです。iPhoneにPOSレジ機能をダウンロードして利用すれば「モバイルPOSレジ」、パソコンにダウンロードすればパソコンPOSレジとしても利用できます。

基本のレジ機能は導入後も無料で利用できるため、POSレジの導入コストを抑えたい場合やAirレジを検討してみると良いでしょう。

参考サイト:Airレジ公式サイト

スマレジ

スマレジ公式サイト

出典:株式会社スマレジ

スマレジは、タブレット端末にダウンロードすれば無料で利用できる、国内第2位のタブレットPOSレジ事業者です。

無料プランから始めて有料プランに移行することが可能で、無料プランでも売上分析が行えます。

また、ECサイトやキャッシュレス決済サービス、会計ソフトなどの外部システムとも連携することが可能です。店舗の決済だけでなく、経理業務の負担軽減や効率化、管理の一元化に役立ちます。

参考サイト:スマレジ公式サイト

ユビレジ

ユビレジ公式サイト

出典:株式会社ユビレジ
国内第3位のシェアを誇るのが、株式会社ユビレジが提供しているタブレットPOSレジです。

ユビレジは、初月1カ月間無料でお試し利用できる点が特徴で、レジ会計と管理・分析機能のみであれば月額6,900円から利用できます。(ユビレジプレミアムプラン)

業種に合わせて、飲食店向けの「ユビレジハンディ」や「ユビレジQRオーダー&決済」、小売業向けの「ユビレジ在庫管理」などを追加で導入することが可能です。

また、サービス業向けの顧客管理システム「ユビレジ for Salesforce」などもあります。

参考サイト:ユビレジ公式サイト

導入するPOSレジを選ぶ際の注意点

導入するPOSレジを選ぶ際は、以下の3点に注意が必要です。

  • シェア率だけで選ばない
  • 業種・業態に合わせて機能を比較する
  • 外部システムとの連携が可能か確認する

それぞれ具体的にどのようなことに注意すれば良いのか、POSレジを導入する際に意識しておくべきポイントについて解説します。

シェア率だけで選ばない

導入するPOSレジを選ぶ際は、シェア率だけで比較して導入するものを選ばないことが大切です。シェア率が高いPOSレジは信頼性が高い反面、店舗によっては合わない場合もあります。

機能や価格を比較せずに導入すると、導入後に不足を感じたり、思うように使いこなせなかったりする原因になりかねません。

そのため、「シェア率が高いから」というだけで導入に踏み切らず、費用や機能なども比較検討しましょう。また、導入前後に受けられるサポートサービスがあるかなどもチェックしておくと安心です。

業種・業態に合わせて機能を比較する

導入するPOSレジは、業種・業態に合わせて機能を比較するのもおすすめです。

飲食店であればモバイルオーダー、美容院・サロンであれば予約管理機能、クリニックであれば電子カルテ連携機能など、独自の機能が備わっているものも多くあります。

業種に特化したPOSレジを提供しているメーカーもあるため、店舗の状況によってはそちらが適している場合もあります。

シェア率の高いPOSレジは、多くの多くの店舗で導入されている反面、業種に特化した機能が備わっていない場合もあるため、よく比較検討しましょう。

参考記事:POSレジのおすすめ9選|業種ごとに最適なシステムを比較紹介!

外部システムとの連携が可能か確認する

外部システムとの連携が可能か確認するのも、導入するPOSレジを選ぶ上で重要なポイントの1つです。

例えば、キャッシュレス決済や大手予約サイト、店舗アプリなどが挙げられます。

これらの外部システムと連携できるPOSレジであれば、売上・在庫データを反映させたり、予約情報や顧客情報をPOSレジ上で一元管理できるようになるでしょう。

まとめ

POSレジのシェア上位を占める企業は、信頼性が高いため、導入するPOSレジに迷った際はシェア率の高さで選ぶのも選択肢の1つです。

ただし、シェア率だけを見て判断するのではなく、価格や運用コスト、機能などを比較して検討する必要があります。

POSレジの導入にかかる費用負担が心配な場合は、無料で導入できるPOSレジや、POSレジの導入に活用できる補助金・助成金制度を活用するのもおすすめです。

それぞれ、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

参考記事:無料のPOSレジアプリおすすめ5選|0円で利用できるサービスの特徴と注意点

参考記事:【2024年最新】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金5選|金額や申請要件について解説