LINEミニアプリを導入する場合、導入方法によって審査の有無が異なります。
すでに認証済みのパッケージプランを利用する場合は基本的に審査不要ですが、フルスクラッチ開発やカスタマイズ開発を行う場合はLINEヤフー株式会社の審査が必要です。
LINEミニアプリは、ネイティブアプリ(店舗アプリ)のような機能をLINE上で提供できるサービスで、店舗の販促・集客や顧客体験の向上などに活用されています。
本記事では、LINEミニアプリの導入方法ごとの審査の有無や審査期間の目安、審査なしで導入できるおすすめのパッケージプランについて詳しく解説します。

LINEミニアプリとは、LINEアプリ上で店舗独自のサービスや機能を提供できるWebアプリ型のサービスです。
LINEヤフー株式会社が提供しているプラットフォームで、デジタル会員証、モバイルオーダー、予約受付、順番待ち受付など、店舗運営に活用できるさまざまな機能を搭載できます。
LINEユーザーは新たに専用アプリをダウンロードする必要がなく、普段利用しているLINEからサービスを利用できるため、利用開始までのハードルが低い点が特徴です。
一方で、LINEミニアプリを独自開発する場合は、LINEヤフー株式会社による審査が必要になります。導入方法によって審査の有無や準備する内容が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
LINEミニアプリとはなにか、導入するメリット・デメリットや機能については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:LINEミニアプリとは?導入するメリット・デメリットと機能について解説
LINEミニアプリの導入方法は3パターン
LINEミニアプリの導入方法は、大きく分けて以下の3パターンがあります。
| 導入方法 | 特徴 | 審査の有無 |
|---|---|---|
| パッケージプラン | すでに開発されたLINEミニアプリを利用する方法。低コスト・短期間で導入しやすい | 基本的に不要 |
| パッケージプランのカスタマイズ導入 | 既存パッケージに独自機能を追加して導入する方法 | 変更内容によって必要 |
| フルスクラッチ開発 | 自社専用のLINEミニアプリをゼロから開発する方法 | 必要 |
ここでは、それぞれの導入方法の特徴や、審査が必要になるケースについて詳しく解説します。
パッケージプランで導入する
LINEミニアプリを手軽に導入したい場合は、認証済みのパッケージプランを利用する方法がおすすめです。
パッケージプランとは、LINEミニアプリ向けに開発された機能をあらかじめ提供しているサービスです。
飲食店向け、小売店向け、美容サロン向けなど業種に合わせたプランが用意されており、必要な機能を選択して導入できます。
すでにLINEヤフー株式会社の審査を通過した認証済みのサービスを利用するため、個別開発のような審査対応を行う必要がなく、比較的スムーズに導入できる点が特徴です。
また、導入費用も抑えやすく、初期費用や月額利用料が無料で、決済手数料のみで利用できるプランもあります。
専用アプリの開発に大きなコストをかけず、会員証や予約、モバイルオーダーなどの機能を導入したい店舗に適しています。
パッケージプランをカスタマイズ導入する
既存のパッケージ機能では対応できない業務フローがある場合は、カスタマイズ導入が適しています。
パッケージプランのカスタマイズ導入では、基本機能を活用しながら、自店舗に必要な機能や外部システムとの連携を追加できます。
フルスクラッチ開発よりも開発範囲を限定できるため、独自機能を追加しながら費用を抑えやすい点がメリットです。
一方で、追加する機能や連携するシステムによって費用や開発期間は変動します。
LINEミニアプリのカスタマイズ導入にかかる費用目安は、約50万円〜200万円程度です。
既存サービスを活用しながら、自社独自の会員制度や業務システムと連携したい企業に向いています。
フルスクラッチ開発する
独自機能を搭載したLINEミニアプリを作成したい場合は、フルスクラッチ開発という方法があります。
フルスクラッチ開発とは、既存のパッケージを利用せず、ゼロからLINEミニアプリを開発する方法です。
自社の業務フローに合わせた機能設計ができるため、独自の会員システムや予約管理、外部サービスとの連携など、自由度の高い開発が可能です。
一方で、フルスクラッチ開発ではLINEヤフー株式会社による認証審査・リリース審査を受ける必要があります。
また、開発費用も高額になりやすく、LINEミニアプリ開発を依頼する場合は約200万円〜500万円程度が目安です。
多店舗展開企業や独自サービスを提供しており、既存パッケージでは対応できない機能を求める企業に適しています。
参考記事:LINEミニアプリの費用相場はどれくらい?導入方法や導入コストを抑えるポイントを解説
LINEミニアプリの審査が必要になるケース
LINEミニアプリをフルスクラッチ開発したとき、注意しなければならないのは認証審査とリリース審査を受ける必要があることです。
LINEミニアプリは、LINEを運営しているLINEヤフー株式会社が提供しているプラットフォームのため、LINEヤフー社の審査を通過しなければ利用できません。
LINEミニアプリの審査基準や審査内容は公開されていませんが、LINEヤフー株式会社では、LINEミニアプリの審査を受ける前に、以下の項目を確認するように推奨しています。
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| LINEミニアプリのガイドライン遵守 | LINEミニアプリの利用規約やポリシーに違反していないか確認 |
| サービス情報の登録内容 | プロバイダー名、サービス提供者名、チャネル説明などの登録情報が正しく設定されているか確認 |
| プライバシーポリシーの設定 | ユーザー情報を取得する事業者が正しく設定され、個人情報の取り扱いについて明記されているか確認 |
| LINEミニアプリの動作確認 | 登録したLINEミニアプリが正常に動作し、ユーザーが問題なく利用できる状態か確認 |
| LIFF URLの設定 | 審査用チャネルと本番用チャネルのLIFF URLが正しく設定され、同じサービス内容を提供しているか確認 |
| 画面表示・デザイン設定 | アイコン、読み込み中アイコン、ボタン表示などがLINEミニアプリの仕様に沿って設定されているか確認 |
| パフォーマンス・利用環境 | ユーザーが快適に利用できる処理速度や動作環境が確保されているか確認 |
審査を依頼する際は、これらの項目をクリアできているかをチェックした上で、審査申請を行うようにしてください。
パッケージプランは基本的に審査不要
認証済みのパッケージプランを利用する場合、LINEミニアプリの個別審査を受けずに導入できるケースが一般的です。
パッケージプランとは、LINEミニアプリとして提供できる機能をあらかじめ開発・パッケージ化したサービスです。すでにLINEヤフー株式会社の審査を通過したサービスを利用するため、自社で開発を行う場合と比べて、導入までの準備や手続きを抑えられます。
例えば、デジタル会員証、モバイルオーダー、予約受付、順番待ち受付など、店舗運営に必要な機能を備えたパッケージプランが提供されています。
そのため、LINEミニアプリを初めて導入する店舗や、開発コストを抑えながら集客・販促施策を始めたい企業には、パッケージプランの活用が適しています。
カスタマイズ・独自開発では審査が必要
パッケージプランに独自機能を追加する場合や、フルスクラッチでLINEミニアプリを開発する場合は、LINEヤフー株式会社による審査が必要です。
カスタマイズ導入では、既存のパッケージ機能に追加した内容がLINEミニアプリのガイドラインに適合しているか確認されます。
また、フルスクラッチ開発では、自社専用のLINEミニアプリを新たに作成するため、認証審査やリリース審査を通過したうえで提供を開始する必要があります。
審査では、LINEミニアプリの仕様や登録情報、ユーザー情報の取り扱いなどが確認されるため、開発段階からガイドラインを意識して設計することが重要です。
独自機能や既存システムとの連携を重視する企業は、審査期間も考慮して導入スケジュールを設定すると良いでしょう。
LINEミニアプリの開発方法やおすすめの開発会社について、詳しくは以下の記事でも解説しています。こちらもぜひ参照ください。
参考記事:LINEミニアプリの開発方法とは?費用相場やおすすめ開発会社5選と店舗規模・業態別の選び方を解説
LINEミニアプリを審査不要で導入する方法
LINEミニアプリを審査不要で導入するには、パッケージプランを活用する方法があります。
パッケージプランは、すでにLINEヤフー株式会社の審査を通過している認証済ミニアプリのため、審査なしで利用を開始することが可能です。
ただし、パッケージプランをカスタマイズして導入する場合は、パッケージプランの変更に伴う審査を受ける必要があるので注意しましょう。
LINEミニアプリの審査にかかる期間の目安

LINEミニアプリの審査にかかる期間の目安は、約1週間~2週間です。
あくまで目安のため、超える可能性があることを念頭に置いて、リリースまでのスケジュールを立てておく必要があります。
また、審査中にガイドラインを守れていない項目が発覚したり、なんらかの不備が見つかったりした場合は、審査に落ちてしまう場合もあるでしょう。
スムーズに審査を受けるためには、審査申し込みを行う前に前述の確認事項をよく確かめておくことが大切です。
LINEミニアプリの審査に落ちる原因

LINEミニアプリの審査では、ガイドライン違反や登録情報の不備などがある場合、承認されない可能性があります。
スムーズにリリースするためには、審査申請前に確認すべきポイントを把握しておくことが大切です。
ガイドラインやポリシーに違反している
LINEミニアプリの審査では、LINEヤフー株式会社が定めるガイドラインやポリシーに沿ってサービスが提供されているか確認されます。
禁止されている表現や利用方法が含まれている場合、審査に通過できない可能性があります。
開発前からLINEミニアプリの利用規約やポリシーを確認し、提供するサービス内容が基準を満たしているか確認しておくことが重要です。
登録情報やサービス内容に不備がある
LINE Developersコンソールに登録した情報と、実際に提供するLINEミニアプリの内容が一致していない場合、審査で確認や修正が必要になることがあります。
プロバイダー名やサービス説明、プライバシーポリシーなどの登録情報に誤りがないか確認することが大切です。
審査申請前に、登録情報が最新の状態になっているか確認しておきましょう。
審査用環境と本番環境の設定が異なる
LINEミニアプリの審査では、審査用チャネルのLIFF URLをもとにサービス内容が確認されます。
審査用環境と本番環境で表示内容や機能が異なる場合、審査がスムーズに進まない可能性があります。
審査を申請する前に、ユーザーが利用する本番環境と同じサービス内容になっているか確認しておくことが大切です。
LINEミニアプリのおすすめパッケージプラン4選+低コストで導入できる関連サービス
ここからは、LINEミニアプリを審査なしで導入できるおすすめのパッケージプランを4選紹介します。業種ごとにおすすめプランを紹介していますので、自店舗の業種に応じて導入を検討してみてはいかがでしょうか。
【美容院・サロンにおすすめ】SalonAnswer

美容院やサロンでLINEミニアプリを活用するなら、SalonAnswerが提供しているパッケージプランの導入がおすすめです。
SalonAnswerは、美容院・サロン向けのPOSレジシステムを提供している企業のため、POSレジとLINEミニアプリを連携させながら業務効率化や販促・集客施策などに役立てられます。
SalonAnswerのパッケージプランを利用する場合、POSレジの導入も必要になるため、店舗DXをトータルで検討している方に最適です。
POSレジ機能だけでなく、顧客のカルテ情報を管理できる機能や予約管理機能、多店舗管理機能なども備わっています。
【飲食店におすすめ】funfo
飲食店でLINEミニアプリを導入するなら、funfoのパッケージプランがおすすめです。
初期費用・月額利用料無料で利用でき、決済手数料の支払いのみで良いため、個人店舗や小規模店舗での導入にも適しています。
ハンディオーダーやQRコードオーダー、テイクアウトなどのモバイルオーダーに対応しているほか、POSレジ機能も備わっているため売上データの蓄積・分析が行えるのも特徴です。
店内の客席にオーダー用のQRコードを設置すれば、顧客がスマホでQRコードオーダーを行った際、自動的に店舗のLINE公式アカウントが友だち追加されるため、販促・集客施策も実施できます。
【小売業におすすめ】ReCORE

小売業でLINEミニアプリを活用するなら、パッケージプランのReCOREがおすすめです。
ReCOREが提供しているPOSレジと連携できるため、売上管理や在庫管理も行えます。また、顧客に提供できるサービスとして、デジタル会員証や呼び出し機能が備わっているのも特徴です。
店内業務の効率化や管理の一元化につながるだけでなく、会員証のペーパーレス化やポイント付与・利用の利便性向上にも役立つでしょう。
【クリニック・医療施設におすすめ】matoca|マトカ

LINEミニアプリをクリニックや医療施設で導入するなら、matocaのパッケージプランがおすすめです。
matocaを導入すると、順番待ち・整理券発券がLINEミニアプリ上で行えるようになります。院外でも呼び出しに対応できるため、顧客や患者に待ち時間を有効活用してもらえるでしょう。
事前呼び出し機能や、自動電話による呼び出しのほか、一定時間が経っても来院がない顧客・患者の受付を自動で、保留・削除できる機能が備わっているのも特徴です。
クリニックや医療施設以外にも、衣料品店でサイズ直しの依頼を受けた商品の受け渡し通知にも活用できます。
そのほか、小売店の入場整理券、飲食店のウェイティング顧客呼び出しなど、幅広い業種で活用できるのもmatocaの魅力です。
【LINEを活用した販促施策におすすめ】LINE公式アカウント連動スタンプサービス

LINEミニアプリのような会員施策や来店促進を低コストで始めたい場合は、LINE公式アカウント連動スタンプサービスの活用もおすすめです。
LINE公式アカウント連動スタンプサービスは、LINE上でデジタルスタンプカードを発行できる店舗向けサービスです。
専用アプリのダウンロードや新規会員登録が不要で、LINE公式アカウントのリッチメニューから利用できるため、業種・業態を問わず顧客が利用を開始しやすい点が特徴です。
スタンプカードだけでなく、回数券やスタンプラリーにも対応しており、来店促進やリピーター獲得の施策として活用できます。
飲食店、小売店、美容サロン、宿泊施設など幅広い業態で利用できるため、まずはLINEを活用した販促施策を低コストで始めたい店舗に適しています。
LINEミニアプリのような独自開発を行う場合と比べて導入ハードルが低く、既存のLINE公式アカウントを活用して顧客との接点を強化したい店舗におすすめです。
まとめ
LINEミニアプリの審査は、パッケージプランを導入すれば受ける必要がありません。
しかし、パッケージプランのカスタマイズ導入やアプリ機能のフルスクラッチ開発を行う場合は、審査に時間を要することを念頭に置いて、リリースまでのスケジュールを立てる必要があります。
LINEミニアプリをどのような方法で導入すべきか、どのように活用していくか迷ったときは、有効活用している企業の事例をチェックしてみるのもおすすめです。
以下の記事では、LINEミニアプリを導入している企業の事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

