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2024/12/17

LINEミニアプリの審査とは?開発審査にかかる期間と審査不要で導入する方法まとめ

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LINEミニアプリの審査とは?開発審査にかかる期間と審査不要で導入する方法まとめ

ネイティブアプリ(店舗アプリ)のような機能を利用して、店舗の販促・集客や顧客体験の向上などに活用できるツールの1つがLINEミニアプリです。

しかし、LINEミニアプリを導入する場合、導入方法によっては審査を受ける必要があるのをご存知でしょうか。

本記事では、これからLINEミニアプリの導入を検討している方に向けて、LINEミニアプリの導入方法や審査の有無、審査期間の目安について詳しく解説します。

また、LINEミニアプリを審査なしで導入する方法や、おすすめのプランについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

LINEミニアプリとは?

LINEアプリのロゴが表示されたスマホをもつ手のイメージ

LINEミニアプリとは、コミュニケーションアプリのLINEが提供している店舗向けアプリ機能のことです。

LINEミニアプリを導入すると、ネイティブアプリ(店舗アプリ)のように、モバイルオーダーや予約管理・デジタル会員証などの機能をLINEアプリ上で提供できるようになります。

LINEユーザーであれば、店舗独自のアプリをダウンロードすることなくサービス利用できるため、利用に対する顧客の心理的ハードルが低いのも特徴です。

LINEミニアプリとはなにか、導入するメリット・デメリットや機能については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:LINEミニアプリとは?導入するメリット・デメリットと機能について解説

LINEミニアプリの導入方法は3パターン

LINEミニアプリの導入方法は、大きく分けて3パターンです。

  • パッケージプランで導入する
  • パッケージプランをカスタマイズ導入する
  • フルスクラッチ開発する

ここでは、それぞれ導入方法ごとの特徴や費用の目安について解説します。

パッケージプランで導入する

LINEミニアプリは、パッケージプランで導入する方法があります。

LINEミニアプリのパッケージプランは、アプリ機能を開発してパッケージ化したものです。小売業向け・飲食店向け・美容サロン向けなど、さまざまなパッケージプランがあります。

導入にかかる費用を抑えられるのも、LINEミニアプリのパッケージプランを導入するメリットです。パッケージプランを利用してLINEミニアプリを導入する際は、数千円~数十万円の費用がかかります。

パッケージプランによって費用には大きく差があり、初期費用・月額利用料無料で、決済手数料のみの支払いで済むプランがあるのも特徴です。

パッケージプランをカスタマイズ導入する

LINEミニアプリは、パッケージプランをカスタマイズして導入する選択肢もあります。パッケージプランは、基本機能がパッケージ化されている状態のため、店舗の業務フローにマッチしないケースも少なくありません。

パッケージプランをカスタマイズして、店舗に合う機能に整えた上で導入する方法のため、フルスクラッチ開発よりも低コストかつパッケージプランよりも独自性を強化できます。

LINEミニアプリのパッケージプランをカスタマイズする際の費用目安は、約50万円~200万円です。

自社開発する、LINEミニアプリの機能開発を行っている企業に依頼するなど、発注方法や開発する機能によって費用は大きく変動します。

フルスクラッチ開発する

LINEミニアプリは、フルスクラッチ開発を依頼して導入することも可能です。フルスクラッチ開発とは、アプリを0から独自に開発していく方法で、一般的なネイティブアプリもこの方法で作成されています。

独自機能を盛り込めるほか、店舗の業務フローに合わせて運用できるアプリを作成できる点がメリットです。

ただし、LINEミニアプリ開発を依頼する場合、約200万円~500万円の費用が必要になります。

パッケージプランでの導入やパッケージプランのカスタマイズ導入と比べて、費用が高額になりやすい点に注意が必要です。開発事例などを参照しながら、依頼先を検討すると良いでしょう。

導入方法ごとの詳しい費用相場やLINEミニアプリの導入コストを抑える方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:LINEミニアプリの費用相場はどれくらい?導入方法や導入コストを抑えるポイントを解説

LINEミニアプリのフルスクラッチ開発は審査が必要

LINEミニアプリをフルスクラッチ開発したとき、注意しなければならないのは認証審査とリリース審査を受ける必要があることです。

LINEミニアプリは、LINEを運営しているLINEヤフー株式会社が提供しているプラットフォームのため、LINEヤフー社の審査を通過しなければ利用できません。

LINEミニアプリの審査基準や審査内容は公開されていませんが、LINEヤフー株式会社では、LINEミニアプリの審査を受ける前に、以下の項目を確認するように推奨しています。

LINEミニアプリが、すべてのガイドラインやルールに従っていること。特に、以下のガイドラインおよびルールを確認してください。

・LINEミニアプリのアイコンを作成する
・ランドスケープモードのセーフエリア
・読み込み中アイコン
・カスタムアクションボタンを実装する
・パフォーマンスガイドライン

LINEミニアプリが、「LINEミニアプリポリシー (opens new window)」を遵守していること。

LINE DevelopersコンソールでLINEミニアプリチャネルに登録した情報が、正しく、最新であること。

プロバイダー名は、「サービス提供者」と同一であること。

「チャネル説明」に、正しいサービス内容が記載されていること。

プライバシーポリシーでは、ユーザー情報を取得する会社をプロバイダー名と同じ会社に設定する必要があります。

本番用のチャネルのLIFF URLと、審査用のチャネルのLIFF URLが同じサービスを反映しているかどうかを確認してください。

審査時、LINEヤフー株式会社は審査用のチャネルのLIFF URLを確認します。チャネルやLIFF内の各種設定は自動的に審査用のチャネルへコピーされ、提供されます。

ただし、審査用チャネルのLIFF URLが本番用のチャネルのLIFF URLと同じサービス内容を提供しているか、念のために事前確認してください。

引用:審査を依頼する|LINE Developers

審査を依頼する際は、これらの項目をクリアできているかをチェックした上で、審査申請を行うようにしてください。

LINEミニアプリの開発方法やおすすめの開発会社について、詳しくは以下の記事でも解説しています。こちらもぜひ参照ください。

参考記事:LINEミニアプリの開発方法は?開発を依頼する場合の費用目安とおすすめの開発会社5選

LINEミニアプリの審査にかかる期間の目安

カレンダーにメモをする人のイメージ

LINEミニアプリの審査にかかる期間の目安は、約1週間~2週間です。

あくまで目安のため、超える可能性があることを念頭に置いて、リリースまでのスケジュールを立てておく必要があります。

また、審査中にガイドラインを守れていない項目が発覚したり、なんらかの不備が見つかったりした場合は、審査に落ちてしまう場合もあるでしょう。

スムーズに審査を受けるためには、審査申し込みを行う前に前述の確認事項をよく確かめておくことが大切です。

LINEミニアプリを審査不要で導入する方法

LINEミニアプリを審査不要で導入するには、パッケージプランを活用する方法があります。

パッケージプランは、すでにLINEヤフー株式会社の審査を通過している認証済ミニアプリのため、審査なしで利用を開始することが可能です。

ただし、パッケージプランをカスタマイズして導入する場合は、パッケージプランの変更に伴う審査を受ける必要があるので注意しましょう。

LINEミニアプリのおすすめパッケージプラン4選

ここからは、LINEミニアプリを審査なしで導入できるおすすめのパッケージプランを4選紹介します。業種ごとにおすすめプランを紹介していますので、自店舗の業種に応じて導入を検討してみてはいかがでしょうか。

【飲食店におすすめ】funfo

LINEミニアプリパッケージプラン|funfo
出典:LINEミニアプリパッケージプラン|funfo

飲食店でLINEミニアプリを導入するなら、funfoのパッケージプランがおすすめです。

初期費用・月額利用料無料で利用でき、決済手数料の支払いのみで良いため、個人店舗や小規模店舗での導入にも適しています。

ハンディオーダーやQRコードオーダー、テイクアウトなどのモバイルオーダーに対応しているほか、POSレジ機能も備わっているため売上データの蓄積・分析が行えるのも特徴です。

店内の客席にオーダー用のQRコードを設置すれば、顧客がスマホでQRコードオーダーを行った際、自動的に店舗のLINE公式アカウントが友だち追加されるため、販促・集客施策も実施できます。

参考サイト:LINEミニアプリパッケージプラン|funfo

【小売業におすすめ】ReCORE

LINEミニアプリパッケージプラン|ReCORE

出典:LINEミニアプリパッケージプラン|ReCORE

小売業でLINEミニアプリを活用するなら、パッケージプランのReCOREがおすすめです。

ReCOREが提供しているPOSレジと連携できるため、売上管理や在庫管理も行えます。また、顧客に提供できるサービスとして、デジタル会員証や呼び出し機能が備わっているのも特徴です。

店内業務の効率化や管理の一元化につながるだけでなく、会員証のペーパーレス化やポイント付与・利用の利便性向上にも役立つでしょう。

参考サイト:LINEミニアプリパッケージプラン|ReCORE

【美容院・サロンにおすすめ】SalonAnswer

LINEミニアプリパッケージプラン|SalonAnswer

出典:LINEミニアプリパッケージプラン|SalonAnswer

美容院やサロンでLINEミニアプリを活用するなら、SalonAnswerが提供しているパッケージプランの導入がおすすめです。

SalonAnswerは、美容院・サロン向けのPOSレジシステムを提供している企業のため、POSレジとLINEミニアプリを連携させながら業務効率化や販促・集客施策などに役立てられます。

SalonAnswerのパッケージプランを利用する場合、POSレジの導入も必要になるため、店舗DXをトータルで検討している方に最適です。

POSレジ機能だけでなく、顧客のカルテ情報を管理できる機能や予約管理機能、多店舗管理機能なども備わっています。

参考サイト:LINEミニアプリパッケージプラン|SalonAnswer

【クリニック・医療施設におすすめ】matoca|マトカ

LINEミニアプリパッケージプラン|matoca

出典:LINEミニアプリパッケージプラン|matoca

LINEミニアプリをクリニックや医療施設で導入するなら、matocaのパッケージプランがおすすめです。

matocaを導入すると、順番待ち・整理券発券がLINEミニアプリ上で行えるようになります。院外でも呼び出しに対応できるため、顧客や患者に待ち時間を有効活用してもらえるでしょう。

事前呼び出し機能や、自動電話による呼び出しのほか、一定時間が経っても来院がない顧客・患者の受付を自動で、保留・削除できる機能が備わっているのも特徴です。

クリニックや医療施設以外にも、衣料品店でサイズ直しの依頼を受けた商品の受け渡し通知にも活用できます。

そのほか、小売店の入場整理券、飲食店のウェイティング顧客呼び出しなど、幅広い業種で活用できるのもmatocaの魅力です。

参考サイト:LINEミニアプリパッケージプラン|matoca

まとめ

LINEミニアプリの審査は、パッケージプランを導入すれば受ける必要がありません。

しかし、パッケージプランのカスタマイズ導入やアプリ機能のフルスクラッチ開発を行う場合は、審査に時間を要することを念頭に置いて、リリースまでのスケジュールを立てる必要があります。

LINEミニアプリをどのような方法で導入すべきか、どのように活用していくか迷ったときは、有効活用している企業の事例をチェックしてみるのもおすすめです。

以下の記事では、LINEミニアプリを導入している企業の事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

参考記事:【機能別】LINEミニアプリの導入事例8選|機能を有効活用する導入のヒント