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2025/03/25

ポータブル型決済端末おすすめ5選!持ち運びに便利なクレジットカード決済対応機種や特徴・違いを解説

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ポータブル型決済端末おすすめ5選!持ち運びに便利なクレジットカード決済対応機種や特徴・違いを解説

店舗経営に欠かせない設備の1つとして、キャッシュレス決済への対応が進んでいます。その中でも、持ち運べる決済端末として注目されているのが「ポータブル型決済端末」です。

ポータブル型決済端末を店舗で導入すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。また、ポータブル型決済端末はどのような業態の店舗での導入に向いているのでしょうか。

本記事では、ポータブル型決済端末とはなにか、導入するメリットや導入に向いている店舗の特徴について詳しく解説します。また、おすすめのポータブル型決済端末も5選ピックアップしていますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

ポータブル型決済端末とは?

ポータブル型決済端末とは、キャッシュレス決済端末の中で持ち運びに対応している設備のことを指します。ワイヤレスで使用できるものが多く、SIMカードが内蔵されていたり、レシートプリンターが内蔵されていたりするものがあるのも特徴です。

据置型と比べて軽量タイプのコンパクトな製品が多いため、レジ横に固定することなくさまざまなシーンで活用できます。

機種によって対応している決済手段に違いはあるものの、クレジットカード決済やQRコード決済・ICカード決済など、多様なキャッシュレス決済に対応することが可能です。

参考記事:キャッシュレス決済端末の種類|導入する設備を選ぶポイントと比較基準

ポータブル型決済端末を導入する5つのメリット

屋外で決済端末にスマホをかざしてキャッシュレス決済をしているイメージ

ポータブル型決済端末を導入するメリットは、以下の5つです。

  • キッチンカーやイベント出店など屋外利用に対応できる
  • テーブル会計が導入できる
  • コードレスでレジ周りがスッキリ
  • 機種によってはWi-Fi設備がなくても導入できる
  • オールインワン決済端末なら多様な決済手段に対応できる

それぞれ具体的にどのような効果が得られるのか、理由も踏まえて解説します。

キッチンカーやイベント出店など屋外利用に対応できる

ポータブル型決済端末は、キッチンカーやイベント出店など、屋外での決済利用に対応できるメリットがあります。一般的な据置型の決済端末は、持ち運べないためPOSレジやインターネット設備と接続しなければ使用できません。

一方で、ポータブル型決済端末なら、場所を選ばずに使用できるのでレジ設備も最小限で済みます。キッチンカーやイベント出店時の限られたスペースでも、ポータブル型決済端末なら現金以外の決済方法にも対応できるのでおすすめです。

テーブル会計が導入できる

ポータブル型決済端末を導入すると、テーブル会計を行う際に、キャッシュレス決済が利用できるようになるメリットもあります。

ホールスタッフによる接客を重視している店舗では、顧客が席に着いたままチェック(会計)を行うケースも少なくありません。

クレジットカード決済を行う場合、顧客からクレジットカードを一度預かってレジ操作を行い、サインを依頼する方法が一般的でした。

ポータブル型決済端末を導入すれば、クレジットカードを預かることなくその場で決済できるため、防犯面でも顧客に安心感を与えられます。

コードレスでレジ周りがスッキリ

ポータブル型決済端末は、レジ横に置く場合もコードレスでスッキリと配置できるメリットがあります。持ち運びできるだけでなく、店舗で利用する際にもおすすめです。

レジ周りは、POSレジやキャッシュドロア・レシートプリンター・バーコードリーダー、Wi-Fiルーターなど、さまざまな機器類の配線が場所を取ります。

ポータブル型決済端末なら、コードレスで利用できるため、レジ周りをスッキリと整理したい方にも最適です。

機種によってはWi-Fi設備がなくても導入できる

機種によってはWi-Fi設備がない場所で導入できるのも、ポータブル型決済端末のメリットです。ポータブル型決済端末の中には、SIMカードが内蔵されている機種があり、Wi-Fi設備がない状況下でも利用できます。

屋外での利用だけでなく、店舗での利用でもWi-Fi設備を別途用意する必要がなくなり、導入にかかる負担や手間を省ける点が特徴です。

ただし、POSレジを併用する場合のように、Wi-Fi設備が必要なケースもあるので注意しましょう。

オールインワン決済端末なら多様な決済手段に対応できる

ポータブル型決済端末の中でもオールインワン決済端末なら、多様な決済手段に対応できます。

オールインワンタイプのマルチ決済端末を選べば、レシートプリンターやWi-Fi設備も内蔵されているので、設置スペースが限られている場所での利用にも最適です。

クレジットカード以外のQRコード決済(バーコード決済)や、ICカード決済にも1台で対応できます。また、機種によってはポイント支払いや、海外の決済ブランドに対応しているものもあるので、顧客層に応じて選択すると良いでしょう。

ポータブル型決済端末の導入がおすすめの業種・業態

ポータブル型決済端末は、すべての店舗や事業形態に適しているとは限りません。具体的にポータブル型決済端末の導入に向いているのは、以下のような業種・業態の店舗です。

  • キッチンカー(移動販売)・イベント出店などの屋外出店する業態
  • テーブル会計を行う接客サービスを重視した飲食店
  • 対面販売・接客を行う美容サロン業

それぞれ、ポータブル型決済端末を導入するのがおすすめの理由や、利用に適した活用シーンについて解説します。

キッチンカー(移動販売)・イベント出店などの屋外出店する業態

ポータブル型決済端末は、キッチンカー(移動販売)やイベント出店など、屋外出店する業態での導入に向いています。

据置型を設置することが難しい環境下でも利用できるため、屋外での出店を検討している場合は、ポータブル型決済端末の導入がおすすめです。

キャッシュレス決済への対応が難しい環境下でも、ポータブル型決済端末1つでさまざまな決済手段に対応できるようになるため、収益機会の損失を防げるメリットもあります。

テーブル会計を行う接客サービスを重視した飲食店

テーブル会計を行う接客サービス重視型の飲食店も、ポータブル型決済端末の利用に適しています。クレジットカードを預からなくても、顧客の目の前で決済できるためです。

クレジットカード決済だけでなく、QRコード決済やICカード決済もテーブル会計で対応できるようになります。そのため、テーブル会計サービスを残しながら決済手段を広げたい店舗での導入に最適です。

参考記事:飲食店におすすめのキャッシュレス決済端末5選|機種ごとの違いと選び方のポイント

対面販売・接客を行う美容サロン業

対面販売・接客を行うような美容サロン業にも、ポータブル型決済端末の導入がおすすめです。

接客の合間に販売した商品の会計が行えるため、ポータブル型決済端末があればレジまで顧客を案内する必要がありません。

接客の流れを中断せずに決済までスムーズに行えるので、大型のレジ設備を導入することが難しい、個人店舗や小規模店舗での導入にも適しています。

また、持ち運びやすい決済端末を導入したいなら、スマホを決済端末として活用できる導入手段もおすすめです。

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【クレジットカード決済対応!】持ち運びに便利なポータブル型決済端末おすすめ5選

ここからは、ポータブル型決済端末の中で、クレジットカード決済にも対応しているおすすめの端末を5選紹介します。製品によって導入にかかる費用や、対応している決済手段に違いがあるため、自店舗に合うものを選定しましょう。

PAY GATE

PAYGATE|スマレジ

出典:株式会社スマレジ

ポータブル型決済端末を導入するなら、スマレジが提供しているPAY GATEがおすすめです。レシートプリンター内蔵で、SIMカード内蔵タイプにも対応しています。(月額0円プランは対象外)

クレジットカード決済に関しては、ICチップの読み取り・磁気スワイプだけでなく、タッチ決済にも対応しているため、幅広い決済手段をこれ1台でカバーすることが可能です。

そのほか、QRコード決済やポイント支払い(Pontaポイントやdポイント・楽天ポイントなど)にも、対応しています。

また、決済手数料に関しては、PAY GATEの中小事業者向けプランなら1.98%~と業界最低水準なので、小規模店舗・個人店舗での導入にもおすすめです。

PAY GATEのサービス詳細はこちら

モバイル型決済端末 A920|CASHIER

CASHIER PAYMENT公式サイト

出典:株式会社ユニエイム

株式会社ユニエイムが提供している決済端末のA920も、おすすめのポータブル型決済端末の1つです。クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済など、幅広いキャッシュレス決済に対応しています。

A920の特徴は、なんといってもCASHIERのPOSレジアプリが搭載されている点です。POSレジを別途導入していない店舗でも、A920で決済を行ったデータが蓄積されるため、売上分析に活用できます。

有線LAN接続・無線Wi-Fi接続・SIMカード接続など、接続方法も自由に選択できるため、店舗の状況に応じて導入方法を選定しましょう。

CASHIER A920のサービス詳細はこちら

Squareターミナル

Squareターミナル公式サイト

出典:Square株式会社

ポータブル型決済端末を導入するなら、Squareターミナルもおすすめです。Squareターミナルは、スタイリッシュなデザインと大きなディスプレイが特徴で、クレジットカード決済やQRコード決済など幅広い決済手段に対応しています。

Squareターミナルの特徴は、売上金の入金スパンが短く、スピーディーに振り込まれる点です。月に1度、月に2度など入金サイクルが少ない決済端末もある中で、Squareターミナルは三井住友銀行とみず​ほ銀行を入金先に指定していれば最短翌営業日に入金されます。

売上金をスピーディーに入金して欲しい場合に、おすすめのポータブル型決済端末です。SquareターミナルはSIMカード内蔵モデルに対応していないものの、コンパクトなSquare ターミナル専用ハブを導入すれば屋外でも利用できます。

Squareターミナルのサービス詳細はこちら

Airペイ

Airペイ公式サイト

出典:株式会社リクルート

ポータブル型決済端末を導入するなら、Airペイもおすすめです。手のひらサイズのコンパクトな端末が特徴で、SIMカード内蔵モデルはありませんが、iPadやiPhoneなどの通信回線と接続して導入できます。

Airペイの端末のみでは、ほかの決済端末のようにQRコード決済に対応できません。しかし、iPadやiPhoneなどでAirレジを導入することで、QRコード決済にも対応できるようになります。

POSレジ(タブレット型POSレジ)と決済端末の併用を検討している方に、おすすめのサービスです。

Airペイのサービス詳細はこちら

PayCAS Mobile

PayCAS Mobile公式サイト

出典:PayPay株式会社

中長期的な利用を検討している方や、PayPayでの決済が多い店舗での導入におすすめなのが、Pay CAS Mobileです。

Pay CAS Mobileは、コード決済事業者のPayPayが提供しているポータブル型決済端末で、SIMカードやレシートプリンターも内蔵しています。

4年以上契約で端末費用が無料になるプランもあるので、中長期利用を検討している方は導入を検討してみると良いでしょう。ただし、4年未満で解約する場合、違約金が発生する点に注意してください。

ポータブル型決済端末を導入する際の注意点

ポータブル型決済端末を導入する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 対応している決済ブランド・決済サービスを確認する
  • 決済手数料・入金サイクルの違いに注意する
  • 据置型とどちらが良いか比較する

ポータブル型決済端末は、端末によって対応している決済ブランドに違いがあります。また、インバウンドに対応したい場合は、海外の決済ブランドに対応している端末を選ぶと良いでしょう。

決済手数料は、低いほど収益が手元に残りやすくなるため、比較検討することが大切です。そのほか、売上金をスムーズに受け取りたい場合は、入金サイクルもチェックしておく必要があります。

ポータブル型決済端末はメリットがある反面、据置型と比べると通信回線のエラーが起こりやすいデメリットがあるので注意が必要です。どちらを導入すべきか、状況に合わせて比較検討しましょう。

まとめ

ポータブル型決済端末は、持ち運びやすくさまざまなシーンで活用できます。レシートプリンター内蔵タイプや、SIMカードの有無などは製品によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

ポータブル決済端末は、導入にかかる初期費用や月額費用もサービスによって異なります。

また、外部システムとの連携が可能かを確認しておくことも重要です。飲食店ならモバイルオーダーシステムとの連携、小売店ならPOSレジシステムとの連携など、どのような使用方法に対応しているか、比較検討した上で導入する機種を選定しましょう。

参考記事:キャッシュレス決済端末の導入ガイド|手順や種類・費用の目安と選び方