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2024/12/17

券売機でPayPayを導入するには?キャッシュレス決済対応機種・外付け可能な決済端末を紹介

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券売機でPayPayを導入するには?キャッシュレス決済対応機種・外付け可能な決済端末を紹介

ラーメン店や定食屋、アミューズメント施設などで導入されている決済設備といえば券売機・食券機です。

しかし、券売機を導入している中で、PayPayなどのキャッシュレス決済に対応すべきか、悩んでいる事業者の方も多いのではないでしょうか。

券売機でキャッシュレス決済に対応する方法はいくつかありますが、今ある券売機をまるごと変更するのは難しいという方もいるでしょう。

そこで本記事では、券売機でPayPayなどのキャッシュレス決済に対応する際に注意しておきたい課題や、PayPay払いへの具体的な対応方法と、おすすめの機種について詳しく解説します。

目次

券売機でPayPayを導入するメリット

券売機でPayPayを導入するメリットは、以下の3項目です。

  • 現金支払い以外の顧客ニーズに対応でき収益機会の拡大につながる
  • インバウンド対策につながる
  • 決済がスムーズになるので券売機の待ち列解消に役立つ

一般的な券売機は、現金決済のみに対応している機種が多く、キャッシュレス決済の利用者を取り込むことが困難でした。

PayPayなどのキャッシュレス決済を券売機に導入することで、顧客の決済ニーズに応えられるようになり、収益機会の拡大につながるメリットがあります。

また、インバウンドの顧客はキャッシュレス決済を利用する人も多いことから、インバウンド対策につながるのも特徴です。

券売機によっては、多言語表示に対応できるものもあるのでキャッシュレス決済の導入を機に、このような機種に切り替えてみるのも良いでしょう。

さらに、キャッシュレス決済であれば、現金を財布から取り出したり釣銭をしまったりする動作が不要になるため、ピークタイムにおける券売機の待ち列解消にも役立ちます。

券売機におけるキャッシュレス決済の課題

付箋が貼られたノートにマーカーを引くイメージ

券売機でPayPayなどのキャッシュレス決済に対応したくても、できない事情があるケースは少なくありません。

では、具体的にどのようなことが理由で、券売機でキャッシュレス決済に対応することが難しくなっているのでしょうか。

ここからは、券売機のキャッシュレス化における課題や、導入ハードルになっている要素について解説します。

現金対応の機種が多い

一般的な券売機は、基本的に現金決済のみに対応している機種が多いのも課題の1つです。自動釣銭機機能が備わっている反面、キャッシュレスに対応するにはキャッシュレス決済端末を別途用意する必要があります。

しかし、券売機を導入している店舗の中には、小規模店舗や個人経営店も多く、設置スペースの問題から大型の機種が設置できないケースも少なくありません。

キャッシュレス決済対応機種の導入コスト

券売機の中には、キャッシュレス決済に対応している機種もあります。しかし、ボタン式券売機ではなくタッチパネル式券売機になるなど、キャッシュレス決済に対応している機種の導入費用が高額になるのも課題の1つです。

すでに券売機を導入している店舗の場合、新たな券売機の購入費用を負担することが難しく、キャッシュレス決済の導入に踏み切れていない店舗もあります。

食券発行されずオーダー業務が煩雑になる

券売機を導入している店舗でPayPayなどのキャッシュレス決済を導入すると、食券発行されずオーダー業務が煩雑になる課題もあります。

現金決済のみに対応している券売機を設置している場合、キャッシュレス決済を無理に導入しようとして、キャッシュレス決済端末の操作負担が増加しているケースです。

キャッシュレス決済端末での支払いを導入する場合、決済金額は受領できてもメニューを自動的に食券印刷したり、キッチンプリンターにオーダーを送信したりできません。

そのため、結果的に人によるオーダー受注を行わなければならなくなり、業務負担が増えるなどの課題につながります。

券売機でPayPayを導入する方法は3パターン

券売機でPayPayなどのキャッシュレス決済を導入する方法は、以下の3パターンです。

  • キャッシュレス決済対応の券売機を購入する
  • PayPayの決済用QRコードを掲示する
  • 券売機に外付けできるキャッシュレス決済端末を導入する

それぞれ、具体的な導入方法や特徴と導入方法ごとの強みについて解説します。

キャッシュレス決済対応の券売機を購入する

券売機でPayPayなどのキャッシュレス決済を導入するには、キャッシュレス決済に対応している券売機を購入する方法があります。

キャッシュレス決済に対応している券売機は、タッチパネル式券売機が多いのも特徴です。タッチパネル式券売機は、多言語表示機能が備わっているものも多いことから、近年インバウンド対策を目的に導入する店舗が増えています。

キャッシュレス決済に対応している券売機を導入するには、新たに買い替えるための費用負担が生じますが、国や自治体の補助金・助成金制度をうまく活用して導入費用を抑えると良いでしょう。

タッチパネル式券売機のおすすめ機種については、以下の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてください。

参考記事:タッチパネル式券売機8選!選び方や特徴を徹底解説

PayPayの決済用QRコードを掲示する

PayPayの決済用QRコードを店頭に掲示し、顧客のスマホで読み取ってもらう形の決済方法を導入する選択肢もあります。

QRコードステッカーやPOPなどを準備するだけで導入できるため、導入コストもほとんどかかりません。新たな機種を購入する費用の確保が難しい場合に、おすすめの導入方法です。

ただし、キャッシュレス決済に対応するための業務負担の増加につながる課題があります。この方法では食券が発行されないため、オーダー受注に負担が生じる可能性もあることを理解しておきましょう。

また、QRコード決済は導入できても、クレジットカード決済や電子マネー決済など、そのほかのキャッシュレス決済サービスには対応できません。

券売機に外付けできるキャッシュレス決済端末を導入する

券売機でPayPay決済などのキャッシュレス決済を導入するなら、券売機に外付け可能なキャッシュレス決済端末を導入するのも選択肢の1つです。

券売機を新たに買い替える必要がないため、費用負担を抑えられるメリットがあります。

また、券売機と連携可能な外付け可能なキャッシュレス決済端末なら、食券の発行も可能なため、業務オペレーションの負担も増加しません。

ただし、連携可能な券売機が限定されている機種もあるので、自店舗で導入している券売機と連携可能かを確かめてから導入することが大切です。

PayPayも利用できるキャッシュレス決済対応の券売機3選

ここからは、PayPayの利用にも対応しているキャッシュレス決済対応の券売機から、おすすめの機種を3選紹介します。機種ごとに特徴があるため、自店舗のオペレーションに合うものを選んで導入しましょう。

ユニエイム

ユニエイム公式サイト

出典:株式会社ユニエイム

ユニエイムは、さまざまなレジ設備を提供している企業です。セルフレジとしても利用できる、キャッシュレス決済対応券売機を提供しています。

自動釣銭機が備わった機種と、キャッシュレス決済端末が備わっているタッチパネル式券売機の2種類です。ユニエイムはレンタル利用に対応しているので、短期間のみキャッシュレス決済ができる券売機を利用したい方にも適しています。

日本語・英語・中国語・韓国語の多言語表示機能が備わっているほか、インボイス制度や新紙幣にも対応しているので、キャッシュレス決済の導入を機に買い替えを検討している方におすすめです。

参考サイト:ユニエイム公式サイト

ELESTYLE

ELESTYLE公式サイト

出典:ELESTYLE株式会社

ELESTYLEのOneQRは、セルフレジやセミセルフレジ・券売機として利用できる設備です。レシートプリンターやタッチ決済機能も一体になっているため、省スペースで設置できます。

従来のタッチパネル式券売機は、導入費用として100万円~200万円程度必要でした。一方で、ELESTYLEのOneQRは初期費用0円~20万円程度で導入できるため、小規模店舗や個人店舗などの高額な設備費用をかけられない場合にも最適です。

参考サイト:ELESTYLE公式サイト

GLORY

GLORY公式サイト

出典:グローリー株式会社

PayPayなどのキャッシュレス決済に対応している券売機を導入するなら、GLORYのタッチパネル式券売機もおすすめです。

QRコード決済などのキャッシュレス決済だけでなく、現金の自動釣銭機機能も備わっているため、現金とキャッシュレスの両方に対応したい方に適しています。

メニュー画像もカラーで見やすく、多言語表示機能も備わっているのでインバウンド対策にも効果的です。GLORYは保守点検サービスが充実しているのも特徴で、保守契約だけでなくスポット保守なども依頼できます。

参考サイト:GLORY公式サイト

そのほかのキャッシュレス決済対応している券売機については、以下の記事で詳しく紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

参考記事:キャッシュレス決済対応の券売機おすすめ7選|導入するメリットと選び方のポイント

PayPayに対応可能な券売機に外付けできるキャッシュレス決済端末2選

PayPayなどのキャッシュレス決済に対応するには、券売機を買い替えずに券売機に外付けできるキャッシュレス決済端末を導入するのもおすすめです。ここでは、Bizcan編集部おすすめの外付けキャッシュレス決済端末を2選紹介します。

ISSUE PANDA|3bitter株式会社

ISSUE PANDA 製品イメージ

出典:3bitter株式会社

3bitter株式会社が提供しているISSUE PANDAは、券売機と同様の食券発行に対応しているキャッシュレス決済端末です。

顧客がオンラインで商品の注文と事前決済を済ませると、QRコードが表示されます。このQRコードを店頭の端末にかざして読み取ることで、食券が発行される仕組みです。

QRコードステッカーやPOPなどを店頭に設置する場合、キャッシュレス決済は導入できてもオーダー受注の負担が生じ可能性があります。

ISSUE PANDAであれば、キャッシュレス決済の導入と食券発行の両方に対応できるようになるため、すでに現金決済タイプの券売機を導入している店舗にもおすすめです。

参考サイト:ISSUE PANDA公式サイト

外付けQR決済端末|株式会社Fujitaka

fuzitaka公式サイト

出典:株式会社Fujitaka

券売機に外付け可能なキャッシュレス決済端末なら、株式会社Fujitaka製の外付けQR決済端末もおすすめです。

券売機での決済にQR決済を追加できるため、ボタンを押して食券を購入するオペレーションのまま、キャッシュレス決済にも対応できるようになります。

ただし、後付設置可能な券売機の種類が限定されている点に注意が必要です。

株式会社Fujitakaの券売機を導入している方は、外付け可能な機種かを確かめた上で導入を検討してみると良いでしょう。

参考サイト:株式会社Fujitaka公式サイト

まとめ

券売機でPayPayなどのキャッシュレス決済を導入することは可能ですが、導入方法によってはオーダー受注などのオペレーションを変更する必要性があります。

キャッシュレス決済ユーザーや、インバウンドのニーズにも対応していきたいと考えているのであれば、券売機の買い替えや外付けキャッシュレス対応できる決済端末の導入を検討しましょう。

また、これから券売機を導入したいと考えている飲食店経営者の方向けに、券売機の導入に適した飲食店の傾向について以下の記事で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

参考記事:券売機導入に向いている飲食店は?設置に向いている店舗の特徴と機種の比較ポイント