特定技能に該当する外国人の採用を検討しているものの、「人材紹介会社を使うべきか分からない」「費用に見合うメリットがあるのか不安」とお悩みの企業担当者の方も多いのではないでしょうか。特定技能は在留資格の確認や支援体制の整備など、通常の採用とは異なる手続きや準備が必要です。そのため、自社だけで進めるべきか、専門の人材紹介会社に依頼すべきか判断に迷うケースが少なくありません。
そこで本記事では、特定技能の人材紹介サービスが提供する具体的な支援内容や費用相場、自社で活用すべきかどうかの判断基準を解説します。最後に代表的な紹介会社を紹介しますので、選定する際にぜひ参考にしてください。
特定技能の外国人材紹介サービス会社とは?

外国人材紹介サービス会社とは、「日本企業に就職したい外国人材」と「採用したい企業」を紹介する、いわば橋渡し役を担う専門のサービス会社のことです。
外国人材と企業の両方から希望職種や勤務条件を丁寧にヒアリングし、その内容をもとにマッチングを行います。ただの紹介に留まらず、在留資格の申請サポートや入社後の支援までを包括的にカバーしている点が大きな特徴です。
ここでは、外国人材紹介サービス会社の一般的なサービス内容や料金体系・費用相場について解説します。
サービス内容
特定技能の外国人材紹介サービス会社が提供する主なサービス内容は以下のとおりです。
- 人材のマッチング・紹介
特定技能の資格を持つ候補者を自社の業務内容や条件に合わせて紹介します。
- 応募者の書類審査・面談調整
在留資格や日本語能力、職務経歴などを事前に確認し、面談日程の調整や候補者とのやり取りを代行します。
- 在留資格関連の支援
特定技能の資格申請や在留資格認定手続きに関するアドバイス・サポートを行います。
- 就労開始後のフォローアップ
入社後の定着支援、生活面でのサポート、人間関係のアドバイスなども提供している会社があります。
- 支援計画策定・届出代行
特定技能の受け入れに必要な支援計画書の作成や届出を支援し、法令遵守の体制づくりをサポートします。紹介会社が登録支援機関を兼ねているか(または提携しているか)を確認しましょう。
このように、人材紹介会社では採用支援だけでなく、採用前後のフォローまでワンストップで対応してくれる企業も多くあります。はじめて特定技能採用に取り組む企業にとって、非常に心強いサポートといえるでしょう。
料金体系・費用相場
特定技能の外国人材紹介サービス会社を利用する際の費用相場は、会社や提供サービス幅によって変わりますが、特定技能の人材紹介では、年収の20〜30%程度を成功報酬として設定しているケースが多いとされています。
一般的には以下のような体系が多く見られます。
| 費用区分 | 内容・相場の目安 |
|---|---|
| 成功報酬型 | 採用が確定した際に支払う料金で、採用者の年収の一定割合(例:20〜30%程度)が相場です。 |
| 固定費型 | 採用人数やサービス内容に応じて、あらかじめ定めた金額を支払う方式です。 |
| サポート費用 | 在留資格申請支援・支援計画策定支援など、個別サービスごとに追加料金が発生する場合があります。 |
人材紹介会社を比較する際は、費用だけでなく、提供サービスの範囲や手続き支援の有無も確認することがおすすめです。
特定技能の外国人材紹介サービス会社に依頼するメリット・デメリット

特定技能の外国人材紹介サービス会社に依頼するメリット・デメリットをまとめました。自社にとって本当に必要かどうかを判断するためにも、良い面・悪い面の両面を理解することが重要です。
メリット
以下に、特定技能の外国人材紹介サービス会社を活用する主なメリットをまとめました。
- 即戦力人材を紹介してもらえる
- 採用業務の負担を軽減できる
- 支援計画や入社後フォローまで対応してもらえる
特定技能の人材紹介会社を活用することで、制度対応から採用後の支援まで一貫して任せられる点が大きなメリットです。
デメリット
以下に、特定技能の外国人材紹介サービス会社を活用する主なデメリットをまとめました。
- 紹介手数料などのコストが発生する
- 会社によってサービス品質に差がある
- 自社の採用ノウハウが蓄積しにくい
特定技能の人材紹介会社は便利な存在ですが、コストや依存リスクも踏まえたうえで、自社に合った活用方法を検討することが重要です。
特定技能の外国人材紹介サービス会社の選び方

人材紹介会社を選ぶ際は、「良い人材がいるか」だけでなく、法的な信頼性やサポート体制の範囲を慎重に確認しましょう。
ここでは、特定技能の外国人材紹介サービス会社の選び方をまとめました。
出入国在留管理庁に「登録支援機関」として登録されているか
特定技能1号の外国人を雇用する場合、企業には法律に基づいた「支援」を行う義務があります。自社に支援体制がない場合、この業務を外部の「登録支援機関」に委託する場合があります。
その際、外国人材紹介サービス会社が「登録支援機関」として出入国在留管理庁の登録事業者であるかどうかを確認しましょう。出入国在留管理庁のホームページにある「登録支援機関登録名簿」に名前があるかどうかで、簡単にチェックできます。
登録支援機関としての登録がない事業者に支援業務を委託できない場合があるため、必ず最新の登録状況をチェックしましょう。
ワンストップでの支援が可能か
人材の紹介(マッチング)だけでなく、その後の「在留資格の申請に関するサポート」や「入社後の生活支援」まで一貫して任せられる会社を選ぶと効率的です。
入社後の生活支援・定期面談などを代行してもらえる業者に依頼すれば、社内の負担を大きく軽減できます。一方で、紹介のみを行う会社の場合は、別途支援機関を探す必要があります。
対応可能業種に自社サービスが含まれているか
特定技能は分野ごとに専門性が異なるため、紹介会社によって得意・不得意がはっきり分かれます。自社が属する業種での紹介実績が豊富かを確認してください。
業種理解が浅い会社を選んでしまうと、ミスマッチが起きやすくなります。自社業界に強い会社を選ぶことが、採用を成功させるポイントといえるでしょう。
特定技能に対応している主な外国人材紹介会社3選
ここでは、特定技能に対応している代表的な外国人材紹介会社を紹介します。
いずれも特定技能制度に精通し、紹介から定着支援まで一貫したサポート体制を整えている企業です。自社の業種や受け入れ体制に合ったパートナー選びの参考にしてください。
株式会社スタッフ満足
株式会社スタッフ満足は、特定技能外国人の採用支援から入社後のフォローまでをワンストップで提供している企業です。登録支援機関としての機能も備えており、企業の受け入れ負担を軽減できる体制が整っています。
同社の強みは、スーパーホテルグループの一員として培ってきた現場運営のノウハウです。介護や外食、宿泊といったサービス分野を中心に、現場で求められる接客・接遇力を重視した人材育成を行っています。
株式会社NINAITE
株式会社NINAITEは、特定技能外国人の紹介事業と登録支援機関業務を組み合わせた総合的なサポートを行っている企業です。即戦力となる人材の確保と、長期的な雇用の安定化を両立させる支援を強みとしています。
地域社会の活性化や人手不足の解消を目標に掲げ、特定技能対象分野において豊富な支援実績を積み重ねています。特に、農業や介護、飲食料品製造、ビルクリーニング、外食といった分野での導入事例が多く、現場・サービス業に強みを持つ点が特徴です。
Funtoco
Funtocoは、特定技能制度を活用した外国人材紹介を行うエージェントで、特に介護や外食といったサービス業分野に注力しています。紹介人材の多くがサービス業に従事している点からも、分野特化型の支援体制が整っていることが分かります。
同社は、サービスマインドを重視した人材の選考に力を入れており、接客対応が求められる現場に適した人材の見極めを強みとしています。さらに、介護・飲食業界の業務特性を踏まえた事前教育や定着支援にも注力しており、受け入れ後のミスマッチを防ぐ体制を構築しています。
この他にも、以下の記事でおすすめの人材紹介会社を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
参考記事:外国人採用に最適な紹介会社おすすめ10選|エージェントの選び方・メリット・種類まで解説
人材紹介会社を賢く活用して、特定技能採用を成功させよう
この記事では、外国人労働者の在留資格の一つである「特定技能」に該当する外国人の人材紹介サービス会社の概要やサービス内容、選び方について解説しました。
特定技能は、これまでの就労ビザでは難しかった現場での幅広い業務を任せられるため、人手不足に悩む企業にとって非常に大きな戦力となる可能性を秘めている一方、複雑な入管手続きや生活支援など、自社だけで対応するにはハードルが高い側面があります。
そこで、自社の業種や課題に適した人材紹介サービス会社をパートナーに選ぶ企業が多くあります。法的なリスクを回避し、即戦力となる優秀な人材採用を目指す場合、サポートを依頼することがおすすめです。
各紹介会社が持つ得意分野やサポート体制の強みを比較したうえで、自社のビジョンに適した会社を選び、外国人材が長く活躍できる環境づくりを進めましょう。

