近年、独自の店舗アプリを作成して、集客や販促につなげている企業が増えています。
アプリ作成・開発サービスを提供している企業も増加した結果、個人店舗や小規模店舗でも導入しやすくなりました。
今回は、これから自店舗で活用する店舗アプリの作成・開発を検討している方に向けて、店舗アプリを導入している企業の成功事例を業種別で紹介します。
成功している企業の店舗アプリにはどのような独自機能があるのか、集客・販促につなげるためにどのような工夫を講じているのかを参考にしながら、自店舗で導入する店舗アプリづくりに活かしましょう。
【飲食業】店舗アプリの成功事例3選
まずは、飲食業で店舗アプリを導入している企業の成功事例を3選紹介します。
飲食店における店舗アプリの特徴と傾向を知り、自店舗で導入する店舗アプリの機能を検討する際の参考として活用しましょう。
丸源ラーメン
丸源ラーメンでは、店舗アプリにスタンプカード機能やクーポン券機能を搭載し、集客につなげています。
スタンプが10個貯まると500円クーポンが発行される仕組みで、発行されたクーポン券は全店舗で利用できる点が特徴です。
また、丸源ラーメンは全国に約200店舗展開しているため、店舗アプリに店舗検索機能を搭載してユーザーの利便性向上にも役立てています。
そのほか、福袋や期間限定メニューなどの最新情報の発信も行っているのも特徴です。シンプルながら必要な機能を的確に備えている点が魅力で、アプリダウンロード数は300万回を突破しています。
参考サイト:丸源ラーメン公式サイト
サンマルクカフェ
出典:サンマルクホールディングス
カフェチェーンを展開するサンマルクカフェでは、店舗アプリにポイントカード機能やクーポン券機能、ギフト券送付機能などを搭載し、活用しています。
アプリの操作画面は、シンプルながら写真や文字が効果的に使用されたデザインが特徴です。また、上記の機能のほか店舗検索機能やメニュー表示、アンケート機能なども搭載しています。
機種変更時の引き継ぎにも対応しているなど、長く安心して利用できる店舗アプリを導入している事例です。
参考サイト:サンマルクカフェ公式サイト
焼肉きんぐ
参考サイト:株式会社物語コーポレーション
全国に300店舗以上を展開している焼肉きんぐでは、店舗アプリにクーポン券機能や店舗検索機能を搭載して活用しています。
また、店舗アプリに予約機能も備えているため、簡単に任意の店舗で席予約ができるのも特徴です。焼肉きんぐでは、独自の会員ランクシステムとして「焼肉ポリス手帳」を配布し、来店数に応じてランクアップするサービスも提供しています。
会員ランクが上がると限定商品がもらえるほか、会員ランクに応じてクーポン券がもらえるなど、魅力的な集客施策の実施につなげている事例です。
参考サイト:焼肉きんぐ公式サイト
飲食業では、ポイントカードのほか、予約システムやモバイルオーダーシステムと連携している店舗アプリが多い傾向にあります。
店舗アプリを飲食店で導入する場合は、顧客の利便性向上につなげるだけでなく、集客施策を店舗アプリで実施するなど、再来店につなげる仕組みづくりに活用すると良いでしょう。
【小売業】店舗アプリの成功事例3選
ここからは、小売業で店舗アプリを導入している企業の成功事例を3選紹介します。
小売業の場合は、飲食店のような予約機能を搭載していないケースが多いのも特徴です。具体的にどのような機能を搭載しているのか、活用方法の例を見ていきましょう。
ヨドバシカメラ
出典:株式会社ヨドバシカメラ
大型家電量販店のヨドバシカメラでは、店舗アプリでECショップと連携し、ショッピングアプリとして活用できるサービスを提供しています。
また、ポイントカードアプリを別途提供しているのも特徴で、ショッピングとポイントカード機能をアプリで分けることで、顧客の利便性に配慮している事例です。
ヨドバシカメラのショッピングアプリには、商品のバーコードをスマホのカメラで読み取ると、商品購入ページに遷移できる仕組みが搭載されています。
電球や電池などの消耗品をすぐにサーチできるため、スムーズなショッピング体験につなげている点が魅力の店舗アプリです。
参考サイト:ヨドバシカメラ公式サイト
スギ薬局
出典:株式会社スギ薬局
ドラッグストアを展開するスギ薬局グループでは、店舗アプリによく行く店舗のチラシ情報が確認できる機能や、クーポン券、ポイントカード機能などを搭載しています。
また、お役立ち情報が確認できるコラムページ、お得なキャンペーンなどの情報もアプリで発信しており、店舗アプリ1つでさまざまなサービスを利用できる点が特徴です。
スギ薬局の店舗アプリは利用者数も多く、1,000万ダウンロードを突破しています。また、レジで電話番号を伝えるだけで、ポイントが付与される仕組みも魅力です。
アプリの表示に時間がかかったり持参を忘れたりした際に、アプリに登録している会員情報と照らし合わせて付与する仕組みで、顧客のニーズをうまく取り入れて運用しています。
参考サイト:スギ薬局公式サイト
ニトリ
出典:株式会社ニトリ
家具や雑貨を販売するニトリでは、店舗アプリに在庫検索機能や店内の販売場所表示機能を搭載し、顧客の商品購入をスムーズにする工夫を講じています。
商品を選びその場でバーコードスキャンを行えば、あとはレジで会計するだけで買い物ができる「アプリde注文」が魅力です。また、撮影した写真をARメジャーでサイズ測定ができる「サイズwithメモ」など独自の機能も搭載しています。
ポイントカード機能も備わっているため、アプリ1つでニトリのさまざまなサービスが受けられるでしょう。
顧客のニーズに対応する形で、顧客体験の向上につなげている店舗アプリの活用事例です。
参考サイト:ニトリ公式サイト
小売店の店舗アプリは、多店舗展開している場合は店舗検索機能が備わっている傾向にあります。また、在庫検索やポイントカード、ECサイトと連携しているものが多いのも特徴です。
【宿泊業】店舗アプリの成功事例3選
ここからは、宿泊業で店舗アプリを導入している企業の成功事例を3選紹介します。
宿泊業でも店舗アプリの導入が進められており、集客施策に加えて、チェックイン・チェックアウトの時間短縮にもつなげている点が特徴です。
ルートインホテルズ
出典:ルートインジャパン株式会社
ルートインホテルズでは、アプリから会員価格で宿泊予約ができるサービスを提供しています。パソコンから行った予約もアプリで確認できるため、宿泊予約情報が簡単にチェックできるのも特徴です。
アプリのメンバー登録を行えば、グループの全ホテルでバーコードチェックインができるなど、利便性の高い機能も多く提供しています。
また、アプリ限定クーポンの配信や、dポイント、Pontaポイントが貯まる機能も特徴です。独自のポイントサービスではなく、ユーザーにとって使い勝手が良い大手のポイントサービスを導入することで、顧客の満足度向上につなげています。
参考サイト:ルートインホテルズ公式サイト
ディズニーホテル
出典:株式会社オリエンタルランド
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの直営ホテルでも、アプリでオンラインチェックインサービスを提供しています。
オンラインチェックインサービスの対象となるのは、ディズニーリゾートエリアにある以下の6つのホテルです。
- 東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル(2024年6月6日オープン)
- 東京ディズニーランドホテル
- ディズニーアンバサダーホテル
- 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
- 東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル
- 東京ディズニーセレブレーションホテル
ディズニーホテルのアプリ機能における特徴は、ルームキーの共有機能が備わっている点です。
グループを作成すれば、グループ内のメンバーにディズニーランドのチケットや、上記ホテルのルームキーが共有できます。
これは、ディズニーランド・ディズニーシーの公式アプリに搭載されている機能のため、アトラクションの待ち時間なども同一アプリで確認できる点が魅力です。
参考サイト:ディズニーホテル公式サイト
大江戸温泉物語
出典:大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社
温泉宿を運営する大江戸温泉物語では、店舗アプリで自社会員向けサービス「いいふろ会員」を提供しています。
いいふろ会員になるには会員登録が必要になりますが、会員になると何度でも使えるクーポン券「いいふろ手形 」やお誕生日クーポンなどを受け取れる点が特徴です。
また、アプリの独自機能として、いいふろ会員向けに「立ち読みマンガ」機能を提供しています。この機能は、電子書籍のBookLive!が提供しているため、気に入ったマンガをその場で購入することが可能です。
施設内だけでなく、さまざまな場所でアプリを通じて購入したマンガが読めるようになっています。
参考サイト:大江戸温泉物語公式サイト
宿泊業の店舗アプリは、会員証としてポイントが貯まる機能のほか、非接触チェックインやルームキーとして活用できる機能があるのも特徴です。
【クリニック・医療関連施設】店舗アプリの成功事例3選
ここからは、クリニック・医療関連施設で店舗アプリを導入している企業の成功事例を3選紹介します。
クリニック・医療機関向けの店舗アプリ作成サービスを提供している企業もあるので、導入を検討してみると良いでしょう。
クリニックや医療機関でも店舗アプリを導入して、待ち時間の短縮や有効活用につなげています。
名古屋アイクリニック
出典:名古屋アイクリニック
名古屋で眼科を営んでいる名古屋アイクリニックでは、店舗アプリで予約機能や待ち時間表示機能、呼び出し番号札の表示などができるサービスを提供しています。
アプリで受診予約ができるため、診察券なしで受診できる点が特徴です。また、アプリには家族情報も登録できるので、受診する際に診察券を慌てて探す必要もありません。
クリニックを受診する際は、事前の受診予約を行った上で、クリニックに設置されているQRコードを読み取って受付登録を行うことも可能です。
スムーズな受診環境を提供しつつ、クリニックごとに必要な診察券をデジタル化して持ち歩く必要をなくすなど、顧客サービスの充実につとめています。
参考サイト:名古屋アイクリニック公式サイト
湘南美容クリニック
出典:SBC メディカルグループホールディングス
湘南美容クリニックでは、希望施術の症例写真が検索できる機能や、受診予約機能などを提供しています。
施術料金やおすすめのドクター紹介などの情報提供を行っているほか、アプリからドクターズコスメを購入できるECサイト機能とも連携している点が特徴です。
アプリ限定のお得な情報を発信する際には、訴求力を高めるためにプッシュ通知機能を活用するなど、顧客が求める情報を届けられる工夫も講じています。
グループ内のクリニックを検索できる機能もあるなど、顧客が欲しいと感じる情報をアプリから的確に届けている事例です。
参考サイト:湘南美容クリニック公式サイト
プライベートスキンクリニック
出典:プライベートスキンクリニック
プライベートスキンクリニックでは、店舗アプリを診察券アプリとして活用しています。予約状況の確認や過去の施術履歴が確認できるほか、アプリ上で保有しているポイントの確認が行えるのも特徴です。
アプリからクリニックのホームページ・Instagramに直接アクセスできるように設計されているなど、シンプルなアプリながら顧客ニーズの高い機能をきちんと押さえています。
お知らせからお得情報やおすすめの施術紹介を行うなど、情報発信にも活用している事例です。
参考サイト:プライベートスキンクリニック公式サイト
クリニックや医療関連施設の店舗アプリは、診察券をアプリ上で表示できる機能が備わっているのも特徴的です。
また、クリニックによっては呼び出しまでの待ち時間表示機能を活用しているところもあるなど、クリニックならではのニーズに寄り添う機能が搭載されています。
店舗アプリの導入を成功させるポイント
店舗アプリの導入を成功させるには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 必要な機能を明確にする
- アプリをダウンロードしてもらう方法を検討する
- 連携可能なシステム(POSレジ・モバイルオーダーシステムなど)を確認する
- 店舗アプリを導入するだけで満足しない
店舗アプリの導入を成功させるには、店舗アプリをどのように活用していくかを明確にすることが大切です。
店舗アプリを作成すれば、自動的に集客や販促ができるのではありません。店舗アプリを活用して、集客や販促施策を行いましょう。
また、店舗アプリを作成するには、作成サービスやツールを利用する方法と、開発サービスに依頼する方法があります。おすすめの店舗アプリ作成・開発サービスについては、以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:おすすめの店舗アプリ作成・開発サービス8選|機能や料金を徹底比較
まとめ
店舗アプリを導入している企業は数多くある反面、成功事例からは業種や業態によって機能に大きな違いがあることが読み取れます。
店舗アプリの導入を成功させるためには、自店舗の業態やサービス内容にマッチする機能を選定することが重要です。
店舗アプリの導入方法について、詳しくは以下の記事で解説していますので、こちらも合わせて参照ください。