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2025/09/30

POSレジの売上管理機能とは?できること・メリット・分析方法について解説

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POSレジ売上管理
STORES紹介資料 -お店のいろいろストアーズで-
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小売店や飲食店のほか、業種・業態を問わずさまざまな店舗でPOSレジが活用されています。POSレジには、店舗経営に役立つ多様な機能が備わっており、「売上管理機能」もその中の1つです。

本記事では、POSレジに備わっている売上管理機能とはなにか、具体的にどのようなことができるのか解説しながら、メリットや売上データを活用した分析手法についても紹介します。

目次

POSレジとは

レジで会計を行う女性顧客と女性店員のイメージ

POSレジとは、POSシステムが備わっているレジ設備全般のことです。POSレジのPOSは「Point of sales」の略称で、日本語に訳すと販売時点情報管理を意味します。

一般的な手打ち式のキャッシュレジスターと比べて、機能が豊富に備わっている点が特徴です。POSレジを介して会計・清算を行うと、購入された商品や日時、購入した顧客情報などを自動で収集・記録されます。

売上の記録に加えて、詳細なデータ収集による売上分析を行えるのが売上管理機能です。

参考記事:POSレジとは?POSシステムとの違いや機能と導入するメリット・デメリット

POSレジの売上管理機能とは?

POSレジの売上管理機能とは、販売時点で入力された取引データを自動的に集計し、店舗経営に必要な情報を数値として「見える化」するものです。

従来の手作業による集計では、時間を要する上に人的ミスが発生しやすくなるのに対し、POSレジの売上管理機能では、日別・月別・商品別・時間帯別などの情報を多角的かつ容易に把握できます。

また、決済方法別の売上や在庫との連動、粗利・利益率の算出、実施したキャンペーンの効果測定なども可能です。多面的な売上情報の管理が行えるため、経営判断や販促施策の立案から、効果測定に必要な情報の収集・分析をPOSレジ上で一元管理できます。

チェーン展開している店舗においても、複数店舗のデータをPOSレジ上で一元管理でき、店舗ごとの売上状況や傾向の違いにいたるまで、詳細に分析できる点が大きな特徴です。

POSレジの売上管理機能でできること

POSレジの売上管理機能を活用してできることの例として、以下の項目が挙げられます。

機能名 できること
売上集計 日別・月別・年別などの単位で売上を自動集計
商品別売上分析 商品ごとの売上数量・金額を把握
時間帯別分析 ランチ・ディナーなど時間帯ごとの売上傾向を確認
カテゴリ別分析 ドリンク・フードなどジャンルごとの売上構成比を分析
顧客単価算出 平均客単価や来客数との関係を可視化
複数店舗管理 店舗別の売上比較・統合管理
決済方法別売上管理 現金・クレジット・電子マネーなど支払手段ごとの集計
リアルタイム売上把握 現在の売上進捗を即時確認
在庫管理 販売数量と連動して在庫数を自動更新
帳票出力 売上データをCSVやExcel形式で出力し、会計処理や分析に活用
損益把握 原価データを登録すれば粗利・利益率を算出可能
キャンペーン効果測定 割引やクーポン利用による売上への影響を確認

上記の機能は、POSレジサービスの種類によって異なる点に注意が必要です。

すべてのPOSレジに、これらの機能が備わっているとは限りません。自店舗で導入するPOSレジを選ぶ際は、具体的にどのような売上管理を行いたいのか、データ活用の方法までイメージした上で比較検討することが大切です。

参考記事:POSレジの機能一覧|業種別のおすすめ機能と選び方のポイント

POSレジの売上管理機能を活用するメリット

水色の木目調の上にチェックマークが描かれた木製のキューブが4つ並んでいるイメージ

POSレジの売上管理機能を活用するメリットは、以下の4項目です。

  • 業務効率化につながる
  • 不正会計を抑止できる
  • 売上分析の精度が向上する
  • 在庫管理を適正化できる

それぞれ、POSレジを活用する前と比べて具体的にどのようなプラスの変化が見られるのか、POSレジの導入効果について詳しく解説します。

業務効率化につながる

POSレジの売上管理機能を活用すると、売上集計や帳票作成を自動化できるため、業務効率化につながるメリットがあります。

従業員が手作業で計算する手間や入力ミスを大幅に削減できる上に、リアルタイムで売上データが集計されるので、レジ締め作業や日報作成もスピーディに行える点が大きな魅力です。

スタッフのレジ締めや売上情報の管理業務にかかる時間の削減につながり、接客対応や販売促進など、会計以外の業務に注力できます。

不正会計を抑止できる

不正会計を抑止できるのも、POSレジで売上管理を行うメリットの1つです。POSレジは取引データをすべて自動で記録するため、売上金額や決済手段を不正に操作する余地を最小限に抑えられます。

紙の伝票や手書き帳簿に比べて、売上改ざんや金銭の抜き取りといった不正が発覚しやすく、会計の透明性を高められるのもPOSレジの特徴です。

また、過去の取引履歴をすぐに参照できるため、監査や内部チェック時の正確性・効率も向上します。会計操作におけるリスク管理を目的とする場合にも、POSレジの売上管理機能の利用は有効な手段です。

売上分析の精度が向上する

POSレジによる売上管理の実施は、売上分析の精度が向上するメリットもあります。POSレジでは、商品別・時間帯別・店舗別など、売上データを細かい切り口で分析することが可能です。

日々の売上集計に加え、売れ筋商品や不採算商品、曜日ごとの集客傾向なども定量的に把握できるため、勘や経験に頼らない数値的根拠に基づく経営判断につながります。

そのほか、キャンペーン実施前後の売上変化や、キャッシュレス決済の利用動向も確認できるため、販促施策の効果測定や決済手段の傾向分析にも活用できる点が特徴です。

売上分析の精度が高まれば、商品の仕入れや販促戦略の最適化も実現し、商品ロス削減や収益の向上にもつながります。

在庫管理を適正化できる

在庫管理を適正化できるのも、POSレジで売上管理を行うメリットです。POSレジ上で売上データを在庫情報を連動させれば、販売数量に応じて自動的に在庫残量が更新されます。欠品による収益機会の損失や、需要を上回る発注による過剰在庫を抑止することが可能です。

とくに、飲食店や小売業では、在庫の適正化が原価管理や廃棄ロス削減に直結するため、売上管理機能を活用した在庫管理の適正化は利益率の改善に大きく影響します。

需要予測の精度も高まるため、繁忙期やキャンペーン実施時だけでなく、閑散期をも予測した仕入れの最適化が行えるのもPOSレジの特徴です。

参考記事:POSレジのメリット・デメリットとは?費用目安や選び方・導入時の注意点を解説

POSレジデータを活用した売上分析方法・やり方

棒グラフなどのデータが表示されたタブレット端末を操作する人のイメージ

POSレジデータを活用した売上分析には、さまざまな手法があります。以下は、その代表的な手法例です。

  • ABC分析
  • バスケット分析
  • トレンド分析

分析手法ごとのやり方や特徴、得られる情報について詳しく解説します。

ABC分析

ABC分析は、売上や利益への貢献度に応じて、商品をA・B・Cの3つのランクに分類する分析手法です。

貢献度別に商品を分類することで、売上の大部分を占めるAランク商品は重点的に仕入れや販促を行い、Bランクは適正在庫を維持、Cランクは見直しや廃止を検討するなど、メリハリのある商品管理が可能になります。

POSレジで収集した売上データによるABC分析は、商品ごとの売上金額や数量を簡単に抽出できるため、仕入れや陳列に直結した改善施策の実施における効果向上に有効です。

バスケット分析

バスケット分析は、顧客が一度の購入で、どのような商品を組み合わせて買っているかを明らかにする分析手法です。

例えば、「コーヒーを買う人はサンドイッチも一緒に購入する」「焼肉用の肉と一緒にタレも購入する」など、購買パターンを分析できます。

購買パターンの分析結果をもとに、商品の陳列を組み替えたり、飲食店のメニュー表示を改善したりすれば、セット販売やクロスセル施策の実施に効果的です。

POSレジデータには、顧客の購入履歴がすべて記録されているため、バスケット分析で実際の購買行動に基づいた施策の判断ができ、売上アップや顧客満足度の向上につながります。

トレンド分析

トレンド分析は、売上データを時系列で追い、季節変動や需要の増減を把握する分析手法です。

月別の売上推移を可視化すれば、繁忙期や閑散期が明確になるため、販売計画や人員配置の最適化に役立ちます。曜日別の変化だけでなく、月別の傾向や予測できていなかった需要の変動まで可視化される点が特徴です。

そのため、新商品の投入効果やキャンペーン実施後の効果測定にも、トレンド分析が活用できます。POSレジから得られるリアルタイムデータを使うことで、迅速かつ精度の高い経営判断が下せるでしょう。

まとめ

本記事では、POSレジの基本的な仕組みから、売上管理機能の内容や活用メリット、さらにABC分析・バスケット分析・トレンド分析といった代表的な売上分析手法まで解説しました。

POSレジは単なるレジ設備ではなく、業務効率化やリスク抑制、迅速な販促・集客施策の実施、経営判断などに役立つ店舗の「投資手段」です。

POSレジを導入することで、業務効率化や不正抑止、在庫の適正化が実現でき、データに基づく精度の高い経営判断が実現します。

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