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2025/04/16

モバイルPOSレジとは?導入するメリットとおすすめサービス5選

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モバイルPOSレジとは?導入するメリットとおすすめサービス5選

飲食店や小売店のみならず、体験型施設や美容サロン・クリニックなど、さまざまな店舗で活用されているレジ設備がPOSレジです。

POSレジには、売上管理・在庫管理機能や、過去の売上や在庫データの分析機能など、店舗経営に役立つ機能が豊富に備わっています。

POSレジは自動釣銭機搭載型のもの、タブレット端末を利用したものなど種類も多彩ですが、スマホを活用できるモバイルPOSレジがあるのをご存知でしょうか。

本記事では、モバイルPOSレジとはなにか、導入するメリットやおすすめのモバイルPOSレジを5選紹介します。

また、モバイルPOSレジの導入に向いている業種・業態についても紹介していますので、導入するレジ設備を検討中の方はぜひ参考にしてください。

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目次

モバイルPOSレジとは

モバイルPOSレジとは、スマホや決済端末などのモバイル端末に、POSレジシステムをダウンロードして利用するレジ設備のことです。

POSレジのPOSは、Point of sales(販売時点情報管理)を意味する言葉で、POSレジを通して会計を行った商品の情報が即時に記録されます。

一般的なPOSレジは、ターミナル型POSレジや自動釣銭機搭載型POSレジのように、大型の設備が多いのも特徴です。しかし、設備そのものが大きいため設置場所の確保が必要になる上に、購入費用が高額になる傾向にあります。

一方で、モバイルPOSレジなら、POSレジシステムを手持ちのスマホにダウンロードすれば利用できるため、低コストかつ場所を取らずに導入できる点が魅力です。

参考記事:POSレジ・POSシステムの違いとは?主な機能と導入方法まとめ

モバイルPOSレジを導入するメリット

モバイルPOSレジでスマホ決済するイメージ

モバイルPOSレジを導入するメリットは、以下の3点です。

  • POSレジ購入代金がかからない
  • 持ち運びやすい
  • 在庫確認しやすい

それぞれ、具体的にどのような活用シーンでこのようなメリットが発揮されるのか、一般的なPOSレジとの違いを踏まえて解説します。

POSレジ購入代金がかからない

モバイルPOSレジには、POSレジ本体の購入代金がかからないメリットがあります。手持ちのスマホに、クラウドPOSレジやPOSレジアプリをダウンロードすれば利用開始できるためです。

モバイルPOSレジ用のスマホ端末を新たに購入する場合でも、ターミナル型POSレジや自動釣銭機搭載型POSレジの購入費用と比べれば低コストで済みます。

ターミナル型POSレジや自動釣銭機搭載型POSレジが数十万円~数百万円かかるのに比べて、スマホ端末なら数万円~20万円程度です。

モバイルPOSレジは、飲食店のテーブル会計や小売業の在庫確認などのために、複数台導入したい場合にも適しています。

持ち運びやすい

持ち運びやすいのも、モバイルPOSレジを導入するメリットの1つです。モバイルPOSレジは、ターミナル型POSレジや自動釣銭機搭載型POSレジのように、固定することなく使用できます。

持ち運びやすいので、店内のさまざまな場所へ持ち運びながら、必要な機能を使用できる点が特徴です。

また、スマホ端末を活用してモバイルPOSレジとして導入する場合、SIMカードが内蔵されていれば屋外での利用にも対応できます。キッチンカーやイベント出店、展示会など、移動型店舗や期間限定出店での利用にも最適です。

在庫確認しやすい

在庫確認のしやすさも、モバイルPOSレジならではのメリットです。設置場所に固定されている据え置き型POSレジの場合、端末を持ち運びながらの在庫確認はできません。

一方で、モバイルPOSレジなら店内を移動しながらでも在庫確認できるため、顧客に在庫を聞かれた際も柔軟に対応できます。

とくに、倉庫店のような大型店舗の場合、店舗スタッフそれぞれに端末を1台ずつ配布できれば、スムーズな在庫確認が実現できるでしょう。

参考記事:POSレジのメリット・デメリットとは?費用目安や選び方・導入時の注意点を解説

モバイルPOSレジのおすすめサービス5選

ここからは、モバイルPOSレジ導入におすすめサービスを5選紹介します。サービスそれぞれに機能や特徴の違いがあるので、価格だけでなく詳細を確認しておくことが大切です。

スマレジ

スマレジ公式サイト
出典:株式会社スマレジ

モバイルPOSレジを導入するなら、クラウドPOSレジサービスのスマレジがおすすめです。スマレジは、iPhoneがあればPOSレジアプリをダウンロードして導入できます。また、iPadでも導入可能です。

スマレジが提供しているPAY GATEも併用すれば、クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済(バーコード決済)などのキャッシュレス決済にも対応できます。

スマレジでは、バーコードリーダーやキャッシュドロア、レシートプリンターなどの周辺機器も販売しているので、必要に応じて併用しましょう。

スマレジのサービス詳細はこちら

Square

Square公式サイト

出典:Square株式会社

SquareのPOSレジサービスも、モバイルPOSレジの導入を検討している方におすすめです。SquareのPOSレジアプリは、iPhoneやiPadだけでなく、Android端末でも利用できます。

基本のPOSレジ機能であれば無料で利用できるのもSquareの特徴です。また、スマホをタッチ決済端末として利用できるようになる「Tap to Pay」も、iPhone・Androidそれぞれに対応しています。

そのほか、手のひらサイズの決済端末Squareリーダーや、レシートプリンター内蔵で、幅広いキャッシュレス決済に対応できる決済端末Squareターミナルとも連携可能です。

カードリーダー内蔵のPOSレジ端末Squareレジスターもあるので、モバイルPOSレジだけでなく、タブレットPOSレジ・ターミナルPOSレジも利用できます。

Squareレジスターのサービス詳細はこちら

Airレジ

Airレジ公式サイト

出典:リクルート株式会社

モバイルPOSレジを導入するなら、リクルート株式会社のAirレジもおすすめです。Airレジは、POSレジアプリサービスの一種で、お手持ちのiPhoneにPOSレジアプリをダウンロードすれば利用を開始できます。

また、Airレジ用のタブレット端末とキャッシュドロアや、レシートプリンター・バーコードリーダーが一体になっているターミナル型POSレジの導入も可能です。

タブレット型POSとして利用するiPadとレシートプリンター、インターネット環境さえ整っていれば、無料で利用を開始できます。キャッシュレス決済端末のAirペイ・AirペイQRとの併用ができるのも魅力です。

そのほか、予約管理システムの「Airリザーブ」、モバイルオーダーシステムの「Airレジオーダー」など、店舗経営に役立つさまざまなサービスを展開しています。

Airレジのサービス詳細はこちら

funfo

funfo公式サイト

出典:ファンフォ株式会社

飲食店でモバイルPOSレジを導入するなら、funfoがおすすめです。funfoは、飲食店向けに特化した機能が豊富に備わっているサービスで、店内・店外モバイルオーダーやLINE連携にも対応しています。

モバイルPOSレジとしての利用だけでなく、ハンディPOSとしても利用できるので、スタッフによるオーダー受注を行っている店舗にも最適です。

無料プランで同時接続できるのは1台のみとなっているため、複数台の同時接続を検討している場合は有料プランに加入すると良いでしょう。

メニューの多言語表示にも対応しているので、インバウンド対策や外国人スタッフの雇用にも対応できます。

funfoのサービス詳細はこちら

【決済端末一体型】CASHIER A920

CASHIER A920公式サイト

出典:株式会社ユニエイム

モバイルPOSレジの導入時に、キャッシュレス決済端末の併用を検討しているなら、CASHIERのA920がおすすめです。

CASHIERのA920は、キャッシュレス決済端末にPOSレジ機能が搭載されているタイプの設備で、決済端末ながら持ち運びにも対応できます。

ワイヤレス接続が可能で、SIMカード内蔵モデルも選択できることから、キッチンカーやイベント出店時などの屋外利用にも最適です。

クレジットカード決済・電子マネー決済のほか、QRコード決済・バーコード決済にも対応しており、レシートプリンターも内蔵しているのでこれ1台でレジ業務が網羅できます。

ほかのモバイルPOSレジとは異なり、iPhoneやAndroidなどのスマホ端末にダウンロードして導入するものではありませんが、決済端末にPOSレジを集約したい方におすすめです。

CASHIER A920のサービス詳細はこちら

モバイルPOSレジの導入に向いている事業者

モバイルPOSレジの導入に向いているのは、以下に該当する事業者です。

  • 売り場が広い小売業・アパレル業
  • 美容サロン・不動産業などの個人事業主
  • キッチンカー・イベント出店など屋外での営業

それぞれ、どのような活用方法ができるのか、具体的な活用シーンの例とともに解説します。

売り場が広い小売業・アパレル業

売り場が広い小売業・アパレル業は、モバイルPOSレジの導入に向いています。「この商品の在庫はあるか」「この商品の別のサイズはあるか」など、売り場で顧客から聞かれることが多い業種だからです。

売り場スタッフに、モバイルPOSレジを1台ずつ在庫確認用端末として配布すれば、顧客に聞かれたその場で在庫確認ができます。

また、会計用のPOSレジ端末と連携することで、リアルタイムな在庫状況の確認も可能です。ECショップの在庫と連携したり、複数店舗の在庫確認を行ったりと、膨大な商品在庫の確認も容易になるでしょう。

美容サロン・不動産業などの個人事業主

美容サロン・不動産業などを営む個人事業主も、モバイルPOSレジの導入に向いています。レジ設備を固定する必要がなく、接客をしながら会計や在庫確認ができるためです。

また、大型のPOSレジ設備を導入することが難しい個人事業主でも、モバイルPOSレジなら手頃な価格で導入できます。

小規模店舗でもレジの場所を取らずに導入できることから、モバイルPOSレジは店舗が小さい個人事業主や、店舗をもたない営業・セールスを本業とする事業者にもおすすめです。

キッチンカー・イベント出店など屋外での営業

キッチンカーやイベント出店など、屋外での営業を中心としている事業者にも、モバイルPOSレジが向いています。

一般的なPOSレジは、有線・無線を問わずインターネット環境が整っている場所でなければ利用できません。一方で、モバイルPOSレジなら、スマホ端末にSIMカードを挿入することで、インターネット環境がない場所でも利用可能です。

コンパクトで場所を取らず、かつ売上管理機能・在庫管理機能、モバイルオーダーなどの便利機能が利用できます。また、POS機能が備わっている決済端末を導入すると、キャッシュレス決済にも対応できるのでおすすめです。

まとめ

モバイルPOSレジは、コンパクトで持ち運びやすく導入コストも手頃なことから、個人事業主や小規模店舗でも導入しやすい設備です。

一方で、レシートプリンターやキャッシュドロアなど、周辺機器が必要になる場合もあります。

店舗の状況に合わせて、ターミナル型POSレジや自動釣銭機搭載型POSレジと、モバイルPOSレジのどちらを選ぶべきか比較することが大切です。

購入費用が負担で大型のPOSレジが導入できない場合は、POSレジの導入に利用できる補助金・助成金制度が利用できないかチェックしてみると良いでしょう。

参考記事:【2025年最新】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金5選|金額や申請要件について解説