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2024/10/11

券売機導入に向いている飲食店は?設置に向いている店舗の特徴と機種の比較ポイント

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券売機導入に向いている飲食店は?設置に向いている店舗の特徴と機種の比較ポイント

券売機は、事前決済機や発券機とも呼ばれており、温泉施設や公共施設、スポーツ施設など、飲食店以外でも数多く導入されています。

飲食店で導入すると、店員がオーダーを取りに行く業務負担の軽減につながるメリットがある反面、すべての飲食店に券売機が適しているとは限りません。

そこで今回は、券売機の導入に向いている飲食店の特徴や、向いていない飲食店の傾向と、導入する際に機種を比較検討するポイントについて解説します。

目次

券売機とは?

タッチパネル式券売機を操作する男性

券売機とは、切符やチケットを販売、発券する設備のことです。発券機や食券機、事前精算機とも呼ばれており、店舗の注文や会計管理に活用されています。駅で切符を購入する際に利用する自動券売機も、券売機の一種です。

本記事で紹介する券売機は、飲食店や温泉施設、スポーツ施設などの店舗・施設で導入する食券販売機のことを指します。自動販売機との違いは、商品そのものではなく注文券を販売する点です。

飲食店で券売機を導入すると、オーダーを取りに行く業務負担が軽減される、事前会計による「食い逃げ」などの犯罪リスク軽減につながる、などのメリットがあります。

券売機の導入に向いている飲食店の特徴

券売機は、すべての飲食店に適している設備ではありません。では、具体的にどのような飲食店での導入に向いているのでしょうか。

ここからは、券売機の導入に向いている飲食店の特徴や店舗の傾向について解説します。

メニューの種類がシンプル

券売機は、メニューの種類がシンプルな飲食店での導入に向いています。具体的には、ラーメン店やうどん・そば店、丼店、カフェ、スイーツショップなどです。

トッピングやセットドリンク、サイドメニューなどの選択肢が多いと、券売機で対応することが難しくなります。とくに、ボタン式券売機の場合は、選択制メニューを導入することは難しいでしょう。

そのため、シンプルでメニュー数が限られている飲食店であれば、券売機を利用する顧客も注文しやすく、券売機の導入に向いています。

定食やセットメニューが中心

券売機は、定食屋セットメニューが中心の食堂や学食などでの導入にも向いています。

とくに、ランチタイムに営業している店舗で券売機を導入すると、料理の提供やテーブルの片付けなどにスタッフを集中できるため、店内の回転率向上にもつながるでしょう。

ただし、コース料理の場合はメイン料理や飲み物、デザート、パンorライスなど選択肢が多くなるため、導入する機種に注意が必要です。タッチパネル式券売機であれば、このような注文方法にも対応できます。

参考記事:タッチパネル式券売機8選!選び方や特徴を徹底解説

店舗の規模が小さい

券売機は、飲食店の中でも小規模店舗での導入に向いています。

小規模店舗では、限られたスタッフ数で店内のオペレーションを回しているため、業務負担軽減は店内のスムーズなサービス提供に直結する課題です。

券売機を導入すればオーダー受注業務をセルフ化でき、貴重な人員を料理提供やテーブルセッティングなどに集中できるでしょう。

規模の大きい店舗でも券売機を導入することは可能ですが、小規模店舗で導入した方がメリットは大きいと言えます。

券売機の導入に向いていない飲食店の特徴

セッティングされたレストランのテーブル

券売機の導入に向いている飲食店がある一方で、向いていない飲食店もあるため、導入する際は注意が必要です。

ここからは、券売機の導入に向いていない飲食店の特徴や避けた方が良いケースについて解説します。

メニューの種類が多い

メニューの種類が多い店舗は、券売機の導入に向いていません。選択肢が増えすぎると、顧客が注文ボタンを探すのに苦労するためです。

また、ある程度のメニュー数であればタッチパネル式券売機で対応できますが、ボタン式券売機の場合は、ボタンの数に応じたメニュー数にしか対応できないので注意しましょう。

タッチパネル式券売機であっても、メニュー数があまりに多いと表示する数が増えてしまうため、券売機での操作に時間がかかる恐れがあります。

結果的に券売機に長蛇の列ができ、店内の回転率低下につながる恐れがあるため、メニュー数が多い店舗での券売機導入は避けた方が良いでしょう。

頻繁に追加注文が入る

頻繁に追加注文が入るような飲食店も、券売機の導入に向いていません。

追加注文のたびに顧客が席を立つ必要があるため、券売機でのオーダーは不便です。頻繁に追加注文が入る具体的な飲食店の業態としては、居酒屋や串料理、寿司店などが挙げられます。

頻繁に追加注文が入る業態の場合は、券売機を設置するよりもモバイルオーダーシステムやセルフレジを導入した方が良いでしょう。

参考記事:モバイルオーダーシステムの飲食店向けおすすめサービス10選を徹底比較

高級感や接客サービスが強みの店舗

高級感や接客サービスの高さが強みの飲食店も、券売機の導入には向いていません。

「接客サービスの高さ」をアピールしているため、スタッフによるオーダー受注や顧客とのコミュニケーションを重視する必要があるためです。

接客サービスが強みの店舗であれば、接客サービスの提供を活かせるような設備や業務フローを導入する必要があります。

このような業態の店舗で券売機を導入すると、店舗のコンセプトに合わず、客離れにつながる可能性があるため注意しましょう。

飲食店で導入する券売機を選ぶ際の比較ポイント

タッチパネル式券売機が並ぶ飲食店

経営している飲食店で券売機の導入を決めたら、導入する機種を選ぶ必要があります。券売機の種類や決済方法、提供している企業のサービス内容などを比較して決定しましょう。

ここからは、飲食店で導入する券売機の機種を選ぶ際に意識しておきたい、具体的な比較ポイントについて解説します。

券売機の種類で比較する

飲食店で導入する券売機は、まず券売機の種類を比較して導入する機種を選択しましょう。

券売機には、以下の種類のものがあります。

  • 卓上式・小型券売機
  • ボタン式券売機
  • タッチパネル式券売機

ボタンを押して購入するボタン式券売機のほか、液晶画面をタップしてメニューを選択するタッチパネル式券売機があります。また、テーブルやカウンターの上に設置できる卓上式(小型)券売機があるのも特徴です。

店内の券売機設置スペースの広さやメニューの数などに合わせて、導入する券売機の種類を選定しましょう。

また、タッチパネル式券売機の場合、多言語表示機能が搭載されているモデルもあります。多言語対応券売機の導入は、飲食店におけるインバウンド対策にも効果的です。

参考記事:【飲食店向け】シェア率上位の主要券売機メーカーまとめ

決済方法の種類で比較する

飲食店で導入する券売機を選ぶ際は、決済方法の種類で比較するのもおすすめです。

現金のみに対応している機種なのか、キャッシュレス決済にも対応しているのかなど、対応している決済方法について確認しておきましょう。

また、現金決済に対応している機種の場合は、対応している紙幣の種類も確認しておくことが大切です。小額紙幣のみなのか、高額紙幣に対応しているのか、新紙幣は利用できるかなど、あらかじめチェックしておきましょう。

参考記事:【2024年7月】券売機の新紙幣対応方法!補助金活用まで徹底解説

キャッシュレス決済対応の機種を導入する場合は、どのようなキャッシュレス決済サービスに対応しているのか、決済手数料はどれくらいかをリサーチし、比較検討することが重要です。

キャッシュレス決済対応の券売機おすすめ7選|導入するメリットと選び方のポイント

サポートサービスの充実度で比較する

飲食店で導入する券売機を選ぶときは、サポートサービスの充実度で比較するのもおすすめです。

基本的に、券売機を購入した後は、店舗で管理・点検を行わなければなりません。サポートサービスが充実している企業であれば、定期点検や故障時の修理対応を行ってくれます。

ただし、有償サポートになることも多いため、サポートにかかる費用についても事前に問い合わせておくと良いでしょう。

まとめ

券売機を導入するときは、店舗の業態に適しているかを判断した上で検討する必要があります。業態によっては、券売機よりもセルフレジやモバイルオーダーシステムの方が向いている場合もあるでしょう。

また、導入する券売機も提供しているメーカーによって機能に差があります。シンプルな券売機が良いのか、タッチパネル式券売機かつキャッシュレス決済に対応している機種が良いのかなど、導入する機種も選定しましょう。

機能が豊富な券売機ほど、導入するための初期費用が高くなる傾向にあります。レンタルやリース、サブスクサービスなどもうまく活用して、店舗業務の効率化を図りましょう。

参考記事:飲食店にセルフレジは導入すべき?メリット・デメリットとおすすめ機種を紹介