デジタルマーケティングの支援を幅広く手掛ける「GMO TECH株式会社」は、近年では「AIで未来を創るNo.1企業グループ」を目指し、AIを活用した独自のサービスを展開しています。さまざまな店舗に対して同社がどのようなマーケティングサポートを展開しているのか、プロダクトマーケティング本部 営業Ⅱ部部長の大塚様にお話を伺いました。
ずばり、貴社が得意としていることを教えてください。
多店舗展開されている企業様に対して、Google Mapやローカル検索からの新規集客を最大化させることを得意としています。
ローカル検索というのは、地域名を掛け合わせた検索のことを指します。例えば、「渋谷×居酒屋」のように、お店のジャンルと地域名で検索するのもローカル検索の一つです。このとき、検索結果の上位に表示させることで、新規集客が成功するように施策を行います。
また、多店舗展開されている企業様では、Google Mapの各店舗情報がバラバラに管理されていたり、それによって更新や管理に時間がかかっていたりするケースがあります。それを弊社のサービスにより一括管理することで、新規集客だけでなく、管理工数削減の課題も解決しています。
課題解決の優先度は企業様によって異なると思いますが、ローカル検索対策の重要性について、貴社はどのように考えられていますか？
顧客のファネルで言うと、ニーズが顕在化していない潜在層や、だんだんニーズがはっきりしてくる顕在層がいらっしゃいます。また、その後店を選んで来店しリピーターになる層という、3つのファネルがあります。
その中でもMEO(※)対策は、主に顕在層に対して最適な集客手段です。
例えば「このエリアでこういうものが食べたい」、「こういうものが欲しい」というニーズが顕在化している層は、来店に結びつきやすい方々です。我々としては、このような顕在層は絶対逃すべきではないと思っていますし、競合に勝っていかなければいけない部分なので、MEO対策の優先度は高いと考えています。
(※)「Map Engine Optimization」の略称で、Google Map上で店舗ページの検索順位を上げる施策のこと。
確かにそうですね。では、店舗が抱える課題に対してどのようにサポートを行っていますか？
「店舗集客をしたいけど施策のやり方がわからない」
「施策をやりたいけど工数がかけられない」
「Googleマップ以外にもインスタYahoo!など管理工数がかかる」
など様々な課題がありますが、弊社の「MEO Dash! byGMO 」と「MEO Dashboard byGMO 」を活用することで、全て解決できるようになっています。
「MEO Dash! byGMO」というサービスでは、MEO施策やローカル検索からの集客や売上の最大化のための施策を弊社で代行しております。弊社が運用しモデルケースを作成するため、クライアント様には一切の工数がかかりません。
「MEO Dashboard byGMO」は、弊社で開発したSaaS型のツールです。例えば20店舗を展開している場合、まずA店舗の情報を更新して、今度はB店舗の更新を行うためにログインし直すという方法で作業すると、店舗情報の管理にすごく手間がかかってしまいます。
「MEO Dashboard byGMO」ツールを使っていただくと、複数店舗の情報を一括で確認したり、更新や変更をしたりできるようになります。Google Mapだけじゃなく、Yahoo MapやApple Mapなどのマップ媒体や、FacebookやInstagram、LINEなどのSNSの情報管理も行うことができます。
AI機能も搭載しているため、AIが投稿文章を考えてくれたり、口コミの返信案を作ってくれたりと、属人的にならずに業務を進められます。かつ、運用の診断もできるので、「ここがバツです」みたいなのを出してくれますね。
お客様から選ばれているポイントも、複数店舗の一括管理やAI機能なのでしょうか？
AI機能の搭載は弊社の強みですが、その他にも、連携している媒体の数が多いという点があります。また弊社はもともとSEO事業で創業しており、約20年Google検索と向き合ってきています。SEOとMEOは兄弟みたいなもので、「Googleのアルゴリズムを理解して最適な運用をしていきましょう」という考えは同じです。実績やノウハウの豊富さも強みになっていて、選ばれているポイントでもあると思います。
お客様の期待に応えられた事例があれば教えてください。
美容系のクリニックで、100店舗を超える規模感で美容系クリニックを展開するクライアント様の事例ですが、 Google Map経由のWeb予約を昨年比で167％増やすことができました。 口コミの件数も280％増え、評価の平均点も3.5から4.2に上がったというデータもあります。
その成果は、AI機能によるものでしょうか？
この事例では、弊社で運用を代行させていただいているところもあります。ツールもご利用いただいていますが、ツールだけの場合「具体的に何をすればいいのかわからない」というケースもあるので、その場合は運用代行としてサポートしています。
ツールにはCS担当がついていますが、モデルケースをつくるために、例えば10店舗だけ私たちの方で運用を代行しつつ、残りの40店舗はお客様ご自身でその施策を真似て横展開していただくようなケースは結構多いです。
もう1つの事例は、ビジネスホテルを展開するクライアント様です。500店舗ほどある大規模なホテルで、Google Map経由のWeb予約を昨年比で149％増やすことができました。また、セッション数（表示回数）が371％増え、CPA（1顧客の獲得にかかる費用）を従来の3分の1程度に圧縮できました。店舗数が多いほど、MEO対策の成果が出やすい傾向があります。
すごい成果が出ていますね。お客様から喜ばれているポイントを教えてください。
まず前提として、弊社のサービスをご利用いただいているのは、「集客を最大化していきたい」という目的意識が強い企業様が多いと思っています。 そのために、一元管理を行ったうえで、集客最大化に向けた運用をするという部分は大事になってきます。
なので、しっかりと運用体制を整えて一緒に情報の一元管理を行い、最終的に集客へ結びつくようサポートしています。ここまで一括してできることが、お客様に喜ばれているポイントだと思います。
また、Google Map経由の予約や電話の件数など、運用後の数値が可視化できることも、お客様ご満足いただきやすいポイントだと考えています。
サポートを通じて、お客様にはどんな状態になってほしいですか？
「何もわからないから丸投げしたい」というニーズもあるので、小規模店舗の向けのプランと多店舗向けのプランをパッケージで用意しています。ただ、最終的にはコンサルティングや上位表示化などをサポートしながら私たちのノウハウを共有したうえで、お客様ご自にツールを利用していただき「自走できる世界観」が理想だと考えています。
貴社を一言で表すと、どのような会社ですか？
AIを活用したWebマーケティングDXサービスを提供して、企業様の売上を最大化する会社です。
「AIで未来を創るNo.1企業グループ」を目指し、クライアント様の事業成長にコミットしていきたいという想いが強くあります。
最後に、今後の展望を教えてください。
製品の方向性としては、店舗集客に必要な機能をオールインワンで提供したいと思っています。
店舗ビジネスにおける顧客行動のプロセスとして、お店を探すというフェーズから、予約し、実際に来店して決済を行い、その後口コミを書いてSNSに載せ、再来店してくれるというファネルがあると思います。ここを総合的に支援できるようなツールを目指し、開発や連携を推進しているところです。