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2025/12/07

個人事業主が請求書をカード払いする方法|資金繰り改善のコツ・メリット・おすすめサービスを徹底解説

  • 請求書カード払い(BIPS)
個人事業主で請求書カード払いの利用

請求書の支払いをクレジットカードで行う請求書カード払いは、資金繰りに悩む個人事業主にとって有効な選択肢です。

支払い期日をカード会社の引き落とし日まで実質的に延ばせるため、手元資金を確保しながら事業運営を安定させられます。

さらにポイント還元や明細管理の効率化にもつながるため、経理負担の軽減にも効果的です。

この記事では、個人事業主が請求書をカード払いする方法、導入メリット、注意点、おすすめサービスまで詳しく解説します。

目次

請求書のカード払いとは?個人事業主が知っておきたい仕組み

請求書のカード払いは、取引先への支払方法を銀行振込からクレジットカード経由に切り替える仕組みです。

現金を用意するタイミングを後ろ倒しにできるため、資金繰り改善やキャッシュフロー調整に役立ちます。

個人事業主でも利用でき、創業初期や繁忙期の負担軽減につながる方法として注目されています。

クレジットカードを使って請求書支払いができる仕組み

請求書のカード払いは、カード会社や専用の決済サービスが間に入ることで成り立っています。

利用者は請求書情報をサービスへ登録し、クレジットカードで支払いを実行。

サービス運営会社が立て替える形で、取引先へ銀行振込します。

そのため、取引先は通常どおり銀行振込で入金され、自分はカードの引き落とし日まで支払いを先延ばし可能です。

資金ショート防止や急な出費への備えとして、個人事業主の利用が増えています。

銀行振込と比較した支払いの柔軟性

銀行振込では支払い期日がシビアで、手元の現金が不足すると事業運営に影響が出ます。

それに対してカード払いは、支払期日をカードの引き落とし日まで猶予できる点が大きな利点です。

さらにポイント付与や利用明細の自動管理など、経費管理の手間を減らせるメリットもあります。

資金繰りに余裕ができることで、新規発注や広告投資など攻めの経営につなげやすい点も、個人事業主の利用が増えている理由です。

個人事業主が利用できる代表的なサービス

個人事業主が請求書をカード払いする場合、請求書決済専門サービスを利用するのが一般的です。

例えば「マネーフォワード ケッサイ」「Paid」「バクラク請求払い」などがあり、請求書情報を登録するだけで簡単にカード決済が可能です。

また、取引先がカード決済に対応していなくても利用できる点が魅力です。

サービスによって手数料や入金タイミングが異なるため、自身の業種・月商・キャッシュフローに合わせて選ぶことが重要になります。

請求書をカード払いするメリット|個人事業主必見

個人事業主にとって、請求書の支払いは資金繰りを左右する重要な要素です。

クレジットカードを活用した支払い方法を取り入れることで、支払い期限の柔軟化やキャッシュバックの獲得など、多くのメリットが生まれます。

手元資金を減らさずに支払いを完了でき、事業運営の安定にもつながります。

支払い期限を最大60日後に延長できる

請求書をカード払いに変更すると、支払いを実質的に約30〜60日後まで先延ばしできます。

カード会社の締日と引き落とし日まで猶予が生まれるため、銀行振込による即時出金の負担がなくなります。

売上入金のタイミングが遅い業種や、広告費・外注費が重なる時期でも、手元資金を確保したまま支払いが可能です。

資金繰りの改善に直結するため、事業拡大のタイミング、季節変動のある業種、仕入れが多いフリーランスや個人事業主に特に有効です。

カードのポイントやキャッシュバックで節税対策にも

カード払いにすることで、決済金額に応じたポイントやキャッシュバックが還元されます。

通常、ポイントは航空券・ホテル・備品購入・Amazonギフト券などに使えるため、事業に必要な支出を実質的に抑える効果があります。

さらに、還元分は事実上の節約として機能し、実費負担を軽減できます。

銀行振込では得られないメリットであり、継続的に高額の請求書を支払う事業者ほど恩恵を受けやすい点が魅力です。

事業経費の支払い履歴がカード明細に自動で残る

カード払いを活用すると、支払い履歴がカード明細やアプリにすべて自動で記録されます。

銀行振込のように控えを探したり、入出金を手作業で記録したりする必要がなくなり、経理業務が大幅に効率化されます。

また、クラウド会計ソフトとの連携もスムーズで、自動仕訳によって確定申告の負担も軽減可能です。

領収証管理が苦手な個人事業主にとって、カード払いは作業時間削減とミス防止に非常に役立つ支払い方法です。

請求書カード払いの注意点とデメリット

請求書のカード払いは資金繰りを改善できる便利な方法ですが、利用前に把握しておきたい注意点もあります。

ここでは、請求書カード払いの注意点とデメリットについて解説します。

決済手数料やカード会社の手数料が発生する

請求書をカード払いにする際は、決済サービス側の手数料(2.5〜4%程度)が発生します。

銀行振込であれば数百円の振込手数料で済むケースでも、カード払いに切り替えることで手数料負担が大きくなる点には注意が必要です。

とはいえ、支払いを最大60日後に延長できる効果や、資金繰り改善による機会損失の回避を考えると、事業によっては十分に価値があります。

手数料とキャッシュフロー改善のどちらが事業にとってメリットが大きいかを、冷静に判断しましょう。

利用可能なカードブランドや取扱業者が限定される場合がある

請求書のカード払いサービスは増えていますが、すべてのカードブランドに対応しているわけではありません。

Visa・Mastercardのみ利用可能で、JCBやアメックスは対象外というケースもあります。

また、取引先が指定する支払い方法によってはサービス自体が利用できない場合もあります。

導入前には「自分のカードが対応しているか」「支払いに使う取引先の請求書が対象か」を必ず確認し、事業運営に支障がないように準備しておきましょう。

一部の請求書(税金・社会保険料など)は対象外

カード払いサービスは万能ではなく、すべての請求書に対応しているわけではありません。

税金、社会保険料、公共料金など、法律上や制度上の理由でカード払いできない項目もあります。

また、家賃のようにカード決済に非対応のケースも多く見られます。

サービスによっては実質的に振込代行できない支払先もあるため、用途を明確にした上で導入することが重要です。

まずは事業でよく使う支払いが対象かどうかをチェックしましょう。

個人事業主におすすめの請求書カード払いサービス3選

請求書のカード払いを活用したい個人事業主にとって、どのサービスを選ぶべきかは大きなポイントです。

手数料、使えるカードブランド、利用までのスピードはサービスごとに異なります。

ここでは、資金繰り改善に役立つ代表的な3つのサービスを比較しながら紹介します。

Paidy

Paidy

Paidyは後払い形式をベースにした決済サービスで、請求書支払いにも対応しています。

クレジットカードを使わずに支払いを後ろ倒しにできる仕組みが特徴で、決済後にまとめて支払うスタイルが大きなメリットです。

即時支払いが難しい時期や、キャッシュフローの谷間を埋めたい個人事業主に適した選択肢です。

また、事業の売上や規模に関係なく導入しやすく、オンラインで完結するシンプルな利用ステップも魅力です。

事務処理を軽くしながら支払いスケジュールを柔軟に調整できます。

法人向け labol(ラボル)

法人向け labol(ラボル)

labol(ラボル)」は、請求書(支払い先がクレジットカード決済に対応していない取引先含む)に対して、ユーザーがクレジット/デビット/プリペイドカードを用いて支払い可能にする請求書カード払いサービスです。

最大60日間の支払い延長機能や、即日振込による資金繰り改善も可能。

請求先がカード決済非加盟の場合でも、ラボルが代行で振込を行う仕組みが特徴です。

INVOY

INVOY

INVOY(インヴォイ)は、請求書の発行・受取から、受け取った請求書を読み取り/データ化・カードでの支払い処理を行えるクラウド請求書プラットフォームです。

請求書のカード決済(INVOYカード払い)機能があり、請求書支払いを最大60日先まで支払いを後ろ倒し可能。

請求管理・帳票発行・売上管理・電子帳簿保存法対応など、請求から支払いまで一気通貫できるのが便利です。

請求書カード払いの導入手順|個人事業主でも簡単に始められる

請求書のカード払いは、現金が手元にないタイミングでも支払いを済ませられる便利な方法です。

個人事業主でもオンラインで手続きが完結し、審査も比較的スムーズに進められます。

ここでは、導入時の具体的な手順と運用のポイントをわかりやすく整理します。

対応サービスに登録

請求書のカード払いを始めるには、まず対応している決済代行サービスへの登録が必要です。

代表的なサービスでは、メールアドレスと事業者情報を入力するだけでアカウントが作成できます。

登録後は本人確認手続きがおこなわれ、完了すればすぐに請求書支払い機能を利用できます。

オンライン完結のため手間が少なく、急ぎの支払いにも対応できるのが大きな利点です。

支払い対象の請求書PDFをアップロード

サービス登録後は、支払いたい請求書のPDFをアップロードします。

紙の請求書しかない場合はスマホ撮影でも対応できます。

アップロードされた請求書は自動で内容が読み取られ、金額や振込先の確認もワンストップで可能です。

これにより、請求書内容の転記ミスを防ぎ、支払い作業の負担を減らせる点がメリットです。

支払い方法としてカード払いを選択

請求書データの確認後、支払い方法としてクレジットカードを選択します。

通常であれば銀行振込が必要な場面でも、カード払いを使うことで支払い期日までに余裕をもたせられます。

また、カードブランドごとに還元率やポイント制度も異なるため、事業経費の支払いでもポイントを積み上げやすくなります。

資金繰りとメリット獲得を両立できるステップです。

カード引き落とし日までに資金を用意

カード払いでは、支払い自体は代行サービスが立て替えて完了しますが、後日カード会社による引き落としが発生します。

一般的には翌月〜翌々月の支払いとなるため、その間に売上回収や資金確保が可能です。

とはいえ、引き落とし日に残高不足になると延滞扱いになるため、スケジュール管理は重要です。

資金計画とキャッシュフローを可視化して運用しましょう。

会計ソフトとの連携で経理作業もスムーズに

多くの請求書カード払いサービスは、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトと自動連携できます。

支払い履歴が自動で仕訳され、領収書管理の手間も削減されます。

個人事業主の経理は属人的になりがちですが、データ化されることで記帳漏れや二重計上のリスクも減少。

支払いから会計処理まで一気通貫で管理できるため、日々の経理負担が大幅に軽くなります。

請求書カード払いは個人事業主の資金繰りを変える

請求書のカード払いは、資金繰りを安定させたい個人事業主にとって実用性の高い選択肢です。

支払い期限を実質的に先延ばしでき、ポイント還元やキャッシュバックなどの副次的なメリットも得られます。

現金不足のリスクを減らしつつ、経費処理もスムーズになるため、日々の事業運営が軽くなります。

対応サービスを活用し、正しい運用ステップを押さえれば、安全に導入できます。

資金繰り改善の一手として、ぜひ検討してみてください。

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