キッチンカーのビジネスモデルは実に多彩で、さまざまな事業が展開されています。しかし、その事業すべてが必ず成功しているわけではありません。成功しているキッチンカーのビジネスモデルには、いくつか共通点があります。
ここでは、キッチンカーの成功事例から、成功するビジネスモデルが持つ共通点について解説します。
キッチンカーは儲からない?需要と現状

キッチンカーのビジネスモデルを成功させるには、キッチンカー営業の現状を知る必要があります。まずはキッチンカーの需要と現状について解説します。
都市部での人気と需要
都市部ではオフィス街や公園などでキッチンカーを見かける機会が増えています。ランチタイムに行列ができることもあり、需要が高まっているといえるでしょう。これはキッチンカーの多様なニーズに応えられる柔軟性によるものです。
テイクアウトの需要増加や、新しい体験を求める人が多いのも人気を集める理由といえます。
地方での需要
キッチンカーが人気を集めているのは、都市部だけではありません。地方でも都市部とは違う理由で需要を伸ばしています。
過疎化や高齢化が進む地域では、固定店舗の維持が難しくなっている一方、移動できる分柔軟に需要に対応できるキッチンカーが注目され始めています。地域活性化の手段として活用されるケースも見られ、キッチンカーのマルシェや観光地での出店支援などの取り組みも行われるようになりました。
キッチンカーを用いたビジネスモデルのなかには地域の特産を使ったメニューで成功した事例もあり、地産地消促進に貢献することも可能です。地方でのキッチンカー需要は、これからも増加していくでしょう。
キッチンカー営業は大変?
さまざまな場所で需要が見込まれているキッチンカーですが、営業として負担が大きいといわれることもあります。これは以下の要素によるものです。
- 売上が天候のよしあしに左右される
- 固定客が確保しにくい
- 客単価が低くなりがち
これらの対策をしないまま参入した結果、事業継続が難しくなるケースも珍しくはありません。キッチンカーが抱えるデメリットの影響を最小限に抑えるには、計画の段階から入念に準備する必要があります。
キッチンカーはさまざまな土地で活躍している業態ですが、必ずしも成功するとは限りません。継続して経営していくには、適切な対策が必要です。
参考になるキッチンカーのビジネスモデル事例3選

キッチンカー営業を成功させるには、成功しているビジネスモデル事例からその秘訣を学ぶ必要があります。
- まるきんかふぇ
- あわくろ牛の焼き肉丼
- NagiCrepe
次はキッチンカー開業・経営の参考になる成功事例を3つご紹介します。
まるきんかふぇ
チゴ農園を経営している「まるきんカフェ」は、イチゴを使ったスイーツで収益化に成功したキッチンカー事業です。
イチゴ農家が自ら育て、加工・販売する充実した看板メニューが有名なお店で、農園の駐車場で営業しています。
自分たちの農園で取れた食材を使うことで、仕入れ費用の軽減に成功しています。また、自分たちの敷地で事業を展開しているため、出店料がかかりません。経営にかかる費用を抑えつつ、地産地消とそれによるコミュニティづくりに成功した事例です。
出典:まるきん農園
あわくろ牛の焼き肉丼
「あわくろ牛の焼き肉丼」は、事業者である会社員が実家の阿波黒牛を使ったメニューを販売しているキッチンカーです。最初は休日副業・中古トラックを用いて開業しました。出店を大きなスポーツイベントに特化して展開しており、顧客数を確実に確保する戦略をとっています。
スモールスタートで始めつつ、経営していく中で積極的に改善することで利益を伸ばしました。最終的には独立できるまでの利益を生み出しています。通常、開業にはある程度の資金が必要ですが、それを工夫で補い利益を出した好例といえます。
出典:株式会社あわくろ
NagiCrepe
「NagiCrepe」は乳製品・卵・小麦粉不使用のヴィーガンクレープを販売しているお店です。現在は店舗経営ですが、最初は学生のキッチンカー営業からスタートしています。ニッチな健康志向マーケットを開拓することで、特定の顧客から支持を集めました。
また、平日限定メニューやSNSなどのオンラインでの発信力に力を入れることで、店舗ファンを着実に増やしました。キッチンカーは通常、固定客が確保しにくい業態ですが、ニーズをきちんと捉えつつ宣伝すれば固定ファンを確保できることが分かる事例です。
出典:NagiCrepe
成功しているビジネスモデルには、必ずその理由があります。成功事例を研究し、自分の事業に取り込んでいくことも利益を得るには必要な要素です。
ビジネスモデルから分かるキッチンカー事業成功のポイント
実際の成功したビジネスモデルを見ると、共通点が見えてきます。この共通点こそが、事業成功のポイントです。
- 明確なコンセプトとメニュー
- 適切な立地選びとコスト管理
- 宣伝やコミュニケーション
次はビジネスモデルから分かるキッチンカー事業における成功のポイントについて解説します。
明確なコンセプトとメニュー
キッチンカーの成功事例の多くは明確なコンセプトとそのクオリティを支える食材・メニューを用いています。ブランド力やキッチンカーの特色を打ち出すことで、同業他社との差別化を実現できます。明確なコンセプトとそれを実現するメニューは、成功のポイントです。
これはリピーター確保のうえでも重要です。ほかの店舗と代わり映えのないコンセプトやメニューでは、顧客は積極的にその店舗を選びません。同業他社と差をつけるには、開業準備の段階から丁寧にコンセプトとメニューを練る必要があります。
適切な立地選びとコスト管理
顧客が多い場所や出店料がかからない場所を確保するのも、事業成功のポイントです。キッチンカー経営における課題のひとつに、顧客の確保があります。
人がたくさんいる場所でも、事業のコンセプトやメニューにそぐわない場所を選ぶと、んでは思ったようなに集客はできないでしょう。また、出店料が高ければその分利益も減ってしまいます。利益を適切に出すにはどのような場所で営業すべきかをよく考えましょう。
また、仕入れ先を工夫する・効率的な経営を心がけるなど、コスト管理を徹底することも大切です。計画段階の時点からコスト管理に意識を向けましょう。
宣伝やコミュニケーション
顧客へキッチンカーの特徴やメニューへのこだわりを発信するのも忘れてはなりません。顧客とコミュニケーションをとることで、店舗のファンを確保し、フィードバックを反映することもできます。より確実に、効率的に利益を得るには顧客とのつながりは欠かせない要素です。
キッチンカーはその業態上、リピーターや店舗のファンを確保しにくい傾向にあります。しかし、リピーターやファンの確保が全くできないわけではありません。同業他社との差別化や宣伝を考える際は、これらの要素をいかに確保するかにも目を向けましょう。
キッチンカーのビジネスモデルには、成功につながるヒントがたくさんあります。たくさんの事例を研究し、経営に取り込んでいきましょう。
儲かるキッチンカービジネスのためのメニューの選び方
キッチンカー事業で成功するには、メニュー選びが重要です。開店予定地や事業内容を意識しつつ、以下の内容をおさえて考えましょう。
- 出店場所や時間帯・季節のニーズに合わせる
- 顧客層に応じた価格設定
- 看板メニューの創出
- トッピングやセットメニューで選択肢を増やす
- キッチンカーの外観にもこだわる
- リピーター対策を講じる
詳しい内容は以下のコラムで取り上げています。こちらも併せてご覧ください。
参考記事:【2025年最新】キッチンカーで儲かるメニュー18選!食事系・軽食系・ドリンク系はどれが良い?
キッチンカーで儲かるビジネスモデルを実現するために
キッチンカーは多くの場所で注目を集め、成功事例も多い事業です。しかし、開業すれば必ず成功するとは限りません。成功するためには、入念な準備が必要です。そのなかには、成功事例を研究し自分のキッチンカー営業にどんな要素を取り入れるべきか考えることも含まれています。
ここでご紹介したビジネスモデルは成功事例のほんの一部です。ほかにもたくさんの事例があります。まずはこれらを収集・研究するところから始めましょう。

