3月~4月頃は異動や退職、就職などで歓送迎会が多くの企業で開催されるシーズンです。
しかし、コロナ禍に宴会や飲み会を自粛した名残から、アフターコロナの時代になっても歓送迎会を行わなかったり縮小したりしている企業も少なくありません。
飲食店にとって、歓送迎会は忘年会・新年会と同じく大口の収益機会であり、開催する企業・組織が減少している中でも自店舗を選んでもらう手段を模索している場合も多いのではないでしょうか。
Bizcanでは、公務員や民間企業の経営者・会社員を対象に、「歓送迎会における飲食店探し・予約」に関するアンケート調査を実施しました。
調査概要
- 調査名:歓送迎会における飲食店探し・予約に関するアンケート調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2026年3月18日~3月21日
- 調査対象:20歳~65歳の男女
- 対象職種:公務員、民間企業の経営者、会社員
- 有効回答数:307件
調査結果サマリー
- 歓送迎会を「実施していない・実施する予定がない」と回答した人は約60%
- 開催時の参加人数を問わず「テーブル席」のニーズがもっとも高い結果に
- 歓送迎会を行う飲食店の予約方法は「グルメポータルサイト」との回答が最多
- 予約時にあると便利なサービスとして「喫煙・座敷・アレルギーなど希望の詳細指定ができる予約フォーム」を挙げる人が53.1%と過半数を占めた
◆歓送迎会を「実施していない・実施する予定がない」と回答した人が約6割に上る結果に
「歓送迎会は何人で実施しましたか?(これから実施する場合も含む)」の質問では、59.6%が「歓送迎会を実施していない・実施する予定がない」と回答しました。コロナ禍での外食自粛の呼びかけにより、多くの企業で歓送迎会を含む飲み会自体が減少し、そのまま実施しない方針が定着した企業が多くあります。
一方で、歓送迎会を実施した、あるいは実施する予定がある人の場合、開催規模は「11名~20名以下」が最多となりました。次いで「6名~10名以下」、「21名以上」と続き、5名以下での開催は少ないことが分かります。

◆歓送迎会の参加者一人当たりの予算金額は「3,000円以上~5,000円未満」が主流
歓送迎会の参加者一人当たりの予算金額に関する質問では、「3,000円以上~5,000円未満」との回答が最多となりました。次いで「5,000円以上10,000円未満」が多く、歓送迎会を実施する場合の予算金額は、3,000円以上~10,000円未満の価格帯が大半を占めていることが分かります。

◆歓送迎会を行う場所の設備・環境については「テーブル席」が最多
歓送迎会を行う場所の設備・環境に関する質問では、少人数(10名以下)、大人数(11名以上)を問わず、「テーブル席」との回答が最多となりました。いずれの人数でも、テーブル席の次点は「個室(半個室)」「座敷がある飲食店」となりました。

◆歓送迎会で飲食店を選ぶ際に重視するのは「美味しさ・見た目」「価格」が多い傾向
歓送迎会で利用する飲食店を選ぶ際に重視するポイントとして、「食事の美味しさ・見た目」と回答した人が73.3%でした。次いで「価格」が59.6%、「アルコール飲み放題メニューの充実度」が49.2%でした。近年はアルコールを無理に飲まない人も増加傾向にあり、アルコールよりも食事の内容を重視する意見が多いことが分かりました。また、「ノンアルコール飲み放題メニューの充実度」を挙げる人も10.4%いることから、アルコールを飲めない人へ配慮しながら利用店舗を選定するケースもあるようです。

◆歓送迎会で利用する飲食店の予約方法は「グルメポータルサイト」が最多
歓送迎会で利用する飲食店の予約方法に関する質問では、少人数(10名以下)・大人数(11名以上)で開催する場合でどちらもともに、「グルメポータルサイト」との回答が最多を占めました。
やはり、地域やジャンルなどのニーズに合わせて、複数の飲食店を比較しやすいグルメポータルサイトを利用する人が多いようです。
一方で、「公式サイト」「電話」「公式アプリ」など、グルメポータルサイト以外からの予約ニーズも多いことがわかります。グルメポータルサイトを経由しないユーザーを取り込む手段として、公式サイト・公式アプリの充実、Google予約・LINE予約への対応なども検討しておくと良いでしょう。

◆Q5の予約方法を選んだ理由として「店舗を比較しやすいから」との回答が最多
歓送迎会で利用する飲食店の予約方法に関する質問で、回答した予約方法を選んだ理由を伺ったところ「店舗を比較しやすいから」との回答が最多となりました。利用する飲食店を比較検討したいニーズが高いことがわかります。
次いで「メニューを見てそのまま予約ができるから」「使い慣れているから」となっており、開催時の人数・規模を問わず、利便性に優れた手段や普段から使い慣れている方法で予約をしたいと考える人も多くいると推察されます。

◆予約時にあると便利だと感じるサービスは「喫煙・座敷・アレルギーなど希望の詳細指定ができる予約フォーム」が過半数を占める結果に
飲食店の予約時にあると便利だと感じるサービスについての質問では、「喫煙・座敷・アレルギーなど希望の詳細指定ができる予約フォーム」との回答が53.1%と過半数を占めました。店舗の比較しやすさに加えて、予約時の要望を伝えやすいシステムが求められていることが分かります。
続く回答の「事前決済に対応してくれるサービス(19.2%)」「AI自動音声による予約受付(15.6%)」と比べて、倍以上の回答率となっていることからオンライン予約の利便性に対するニーズの高さが伺えます。

まとめ
今回のアンケート調査では、歓送迎会で利用する飲食店の予約方法についてリサーチしました。
近年、歓送迎会そのものを実施する企業・組織は減少傾向にあります。一方で、歓送迎会を実施する場合の開催規模は11名~20名以下が多く、1件の利用を獲得できるだけで大きな利益が見込まれる顧客であることは確かです。
歓送迎会を実施する顧客を取り込むためには、料理の質や価格面でユーザーのニーズに合致することはもちろん、予約時の利便性や多様な媒体からの流入を想定することも求められます。
今回は歓送迎会の予約方法に関するアンケート調査ですが、忘年会・新年会を実施する際の飲食店利用の際にも、このようなニーズを求める顧客は多いでしょう。
経営する飲食店で「少人数の顧客だけでなく団体顧客も取り込みたい」と考えているのであれば、店舗の良さを伝え、スムーズに予約してもらえるように予約から店舗利用にいたるまでの導線設計を見直すことが大切です。
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