券売機は、店舗を運営する上で大切なソリューションの一つです。
券売機を活用することで、少人数での店舗運営が可能となり、売上管理による売り上げデータの分析や釣銭間違いを防ぐことができます。
しかし、券売機では現金にしか対応していないものやキャッシュレスに対応しているもの、タッチパネル式のものなど様々あります。
今回は、株式会社Fujitaka事業統括本部 第一営業部 部長の小畑嘉久様にインタビューしました。
―――ズバリ貴社が得意としている店舗施設の課題解決は何かを教えてください。
我々は人手不足による会計課題の解決を得意としています。
―――店舗が抱える課題はどういったものが多いですか?
レジ締めや釣銭準備などの現金を取り扱うことによる日々の細かい作業の多さ、売上金の盗難や券売機の故障といったトラブルなどに課題があります。
もう一つよくあるのですが、特に関東や関西の地域ではキャッシュレス対応をしていないことで売上機会のロスが生じている場合もあります。
最近では、お昼の時間帯にスマホだけ持って外出し、QR決済やキャッシュレス決済ができるお店を選ぶ方も増えていて、現金のみの店舗は選択肢から外れてしまうことが多くなっています。
そのような機会ロスをなくすために、外付けのQR決済など含めたキャッシュレス対応を提案しています。
券売機や外付けのQRオプションなどを提案して課題解決を行っています。
―――確かに。ランチはスマホだけで持ち歩くことありますね。ラーメン屋さんが未対応で入れなかったことあります。
そうですね。まだ使えないと店舗は割と多いので、未対応だと店の前まで行ってPayPayのシールが貼ってなくて「ここ使えない」と思ったら別の店舗に流れてしまいますからね
―――では、その課題をどのように解決サポートしていますか?
9月25日に券売機に取り付けるだけでQR 決済対応を可能にする「外付けQR決済端末」をリリースし、店舗様の課題解決をサポートしております。
この端末は、既存の券売機に後付けできる点が特徴です。現金のみでの運用だった店舗様においてもQR決済の対応が可能になりました。
券売機業界では、2024年7月の新紙幣発行に伴い、古い機器の更新が求められています。その中でキャッシュレス対応の要望も増えており、今回のQR決済端末のリリースは、新紙幣対応のために券売機を入れ替えた店舗様でも後付け対応できるという点で多くのお客様から高い評価をいただいています。
導入にあたっての工事は不要です。配線・ドライバーなどの工具も使用せず簡単に取り付けができるため、お客様にとっても導入がスムーズに行えます。
―――お客様から喜ばれているポイントを教えてください。
2点あります。
1点目は、支払い時の操作が簡単なため、店舗様のオペレーションを増やさずにQR決済に対応できる点です。
QR決済の場合、店舗利用者様ご自身のスマートフォンで、例えばPayPayやau PAY、メルペイなどを選びますよね。外付けQR決済端末では、スマートフォンに表示したQRコードをかざすだけで決済が完了するため、わざわざ券売機側で支払いブランドを選択する必要がありません。つまり、慣れない端末での操作が不要になり、店舗様の支払い時のフォローなどが発生することも比較的少ないでしょう。
2点目は、既存券売機のボタン数や位置を変更することなく、キャッシュレス端末を後付けできるという点です。
他社様の券売機にキャッシュレス端末を取り付ける際、押しボタンの券売機であればボタンを外さなければいけないケースが多いです。例えば、42ボタンのレイアウトが組まれている券売機にボタン数を減らしてキャッシュレス端末を取り付けるとなると、メニューを減らしたり、ボタン配置を変更しなければならなくなります。
また、店舗利用者様からすると、ボタン式の券売機をよく使っている場合、左上に人気商品があり、右側にはよく食べるラーメンがあるなど、配置を覚えていることが多いですよね。これが変わってしまうと、券売機を使用する際、混乱する原因になります。
簡単に導入できる、かつボタンの数が減ってメニューが少なくなることがないように、私たちは外付けの方法を選択しています。
―――ボタン式券売機のメリットはなんですか?
タッチパネルですとメニュー位置を覚えづらいので、ボタン式の券売機の良さが際立つと思います。ちなみに、押しボタン式の券売機は左上からZ字のように配置を視覚的に追うように設計されています。
そのため、左上に売りたい商品を配置し、上段に高単価メニューを、中央にトッピングやオプション、下段にドリンク類が並ぶようになっていることが多いです。
一番売りたいものが売れると、売上も上がりますし食材のロスも減るので店舗様には大きなメリットになると思います。
―――最後に今後の展望を教えてください。
私たちは、「あまり進化しすぎないように」という点を大切にしています。
なぜかというと、機械の機能性を上げたり効率化を追求しすぎたりして、利便性が上がると無機質になっていくというか、温かみが少なくなってくる気がしています。
特にローカルチェーンや個人店では、店舗とお客様のコミュニケーションが大切です。お客様目線では、いつもの場所で何も考えずに購入できることができるのが良いですし、お店側はオペレーションが変わらずストレスがかからないというのが良い。
なので良い意味でのアナログ的な要素を残した機械づくりを重視し、進化させすぎないという点をFujitakaらしさのエッセンスとして入れて、製品開発を行っていきます。
弊社の企業理念で「喜びを共に」というのがあり、お客様とともに成長していくというのを大切にしており、進化しすぎてお客様を置いてきぼりにしたくないという想いからこういった考え方になっていますね。
―――ありがとうございました。