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2025/12/04

【企業向け】最適なeラーニングのプラットフォームの選び方とは?機能・おすすめ8選を比較

  • eラーニングシステム
eラーニングシステムのプラットフォーム

人材育成や社員研修を効率化したい企業の間で、eラーニングプラットフォームの導入が広がっています。とくに学習管理機能(LMS)や動画教材の配信、学習進捗の可視化といった機能は、現場教育のDX化において欠かせない要素です。
なかでもクラウド型や無料トライアル対応のeラーニングは、中小企業でも導入しやすく注目を集めています。

 

では、どのようにすれば自社に最適なプラットフォームを選べるのでしょうか。そこで本記事では、企業に最適なeラーニングプラットフォームの選び方と、おすすめのサービスを8選紹介します。

目次

eラーニングプラットフォームとは?

eラーニングの文字が表示されたノートパソコン

eラーニングプラットフォームとは、受講者の学習進捗や教材の管理を一元化できるシステムです。
オンライン研修や動画コンテンツを活用した教育体制を構築できるこのシステムは、社員研修を中心としたeラーニング導入を検討する企業において広く利用されています。
とくに、学習管理システム(LMS)を中核とした機能により、受講管理、進捗管理、教材コンテンツの配信が容易に行える点が特徴です。

 

eラーニング研修では動画教材やテスト機能により、受講者ごとの学習効果の可視化や理解度の把握ができるため、管理負担も軽減できます。
eラーニングは、クラウド型とオンプレミス型の2種類が存在するシステムです。オンプレミスは、自社内にサーバーを設置してシステムを運用する導入方法で、設備構築や保守が必要なためコストが高くなりやすい点が特徴です。

 

一方、クラウド型のサービスであればサーバー不要で利用できるため、低コストで導入できます。
近年は、スキル管理や自社向けカスタマイズにも対応可能なeラーニングも登場しています。社員研修の効率化や講師のスキルに依存しない教育体制の構築にもつながるため、eラーニングプラットフォームは、戦略的な教育体制構築の中核を担う存在といえる でしょう。

参考記事:eラーニングシステムのメリットとは?学習者・企業双方が得する効果と導入前のポイントを解説

eラーニングプラットフォームの主な機能一覧

eラーニングプラットフォームは主に以下4つの多彩な機能が搭載されています。こうした機能により、管理者が学習状況をリアルタイムで把握できるため、受講者に対して効果的な学習支援を実施することが可能です。

  • 受講者管理・進捗管理・履歴の可視化
  • 動画・資料配信、テスト・アンケート機能
  • 自社教材のアップロード、モバイル対応
  • 権限設定、セキュリティ・ログ管理機能

eラーニングプラットフォームには受講者管理・進捗管理・学習履歴の可視化をはじめ、動画教材やテスト、アンケート機能などが備わっており、定量評価による学習効果の測定に有効です。
自社教材のアップロードやスマートフォン対応により柔軟な運用が可能で、権限設定やログ管理によるセキュリティ強化も実現します。
クラウド型eラーニングプラットフォームなら最小限のITインフラ整備で 導入できるため、中小企業から大手まで幅広く活用されているのが特徴です。

クラウド型のおすすめeラーニングプラットフォーム

クラウド型eラーニングプラットフォームは、サーバー管理不要で初期費用を抑えながら導入・運用できる点が特徴です。スピーディな立ち上げと柔軟な拡張性を備えており、受講者管理・学習進捗確認・教材配信といった基本機能をすぐに活用できます。

  • LearnO
  • learningBOX
  • Multiverse
  • LearningWare

クラウド型のおすすめeラーニングプラットフォームを紹介します。

LearnO

LearnO LearnOは、コストパフォーマンスの高さと運用・活用の柔軟性において強みを持つeラーニングシステムです。
上記のようなクラウド型の利点を最大限に活かし、低コスト(初期費用0円、月額最安値帯)かつ最短1営業日で利用開始できます。1カ月契約やマルチデバイス対応、商用/OEM利用も可能なため、柔軟な研修を実施したい企業や団体におすすめです。

 

中小・大手どちらの企業にもおすすめの理由の1つが、格安プランの年間契約を行うと、1,000人または1万人規模でも1カ月の無料トライアルが利用できる点です。
以下より気軽にお試しいただけるので、ぜひチェックしてみてください。

learningBOX

learningBOX learningBOXは、「高機能・高品質のLMSをこの価格で」というコンセプトのもと提供されているeラーニングプラットフォームです。とくに圧倒的なコストパフォーマンスと操作の簡便さが特徴の学習管理システム(LMS)です。
100アカウント利用の場合、月間5,500円から利用可能(スタータープラン、年間契約の場合)の低価格設定で、年間契約は月間契約よりもお得になります。
公式サイトではeラーニング導入に役立つ「人材開発支援助成金」や「IT導入補助金」の活用に関する情報が提供されており、業務効率化と人材育成を両立する支援策として導入を促進しているeラーニングプラットフォームです。
eラーニングの助成金については、以下記事で詳しく解説しています。

参考記事: eラーニング 助成金

Multiverse

Multiverse

MultiverseはLMS(学習管理システム)の枠を超えた多機能プラットフォームとして、とくに企業の複雑な人材育成課題への対応と、最新技術(AI、デジタル認証)の活用に強みを持っています。
eラーニング作成、研修管理、オンライン配信、オンデマンド配信、カリキュラム管理、学習管理など、人材育成に必要なさまざまな機能を標準搭載している点が特徴です。
ContentsPROでは生成AIが設問作成をサポートし、カリキュラム設計の負担を軽減します。

LearningWare

LearningWare

LearningWareは、とくに大規模運用への適応力と充実した研修管理機能、そして教育ビジネスへの対応力に強みを持つクラウド型eラーニングプラットフォームです。
「教育を快適に、成長を劇的に」をコンセプトに、学習者と教育者の両方にとって最適な環境の実現を目指しています。
70万ユーザーの運用実績を誇る大規模な運用実績があり、大手企業や官公庁のニーズにも対応できる高い信頼性を持っているのも特徴です。

業界特化のおすすめeラーニングプラットフォーム

業界特化型のeラーニングプラットフォームは、各業種に必要な教育コンテンツや管理機能が事前に整備されている点が強みです。

  • SEプラス
  • セキュリオ

現場で求められるスキルや法令遵守、専門知識の習得に直結した業界特化のおすすめeラーニングプラットフォームを紹介します。

SEプラス

SEプラス

SEプラスはITエンジニアリングという専門性の高い分野において、体系的かつ最新の知識を多様な形式(eラーニング、定額制、動画、講師派遣)で提供できる点が最大の特徴です。
IT・エンジニアリング領域に特化したプログラミング、アルゴリズム、OS・システム基盤、ネットワーク、データベース、セキュリティなど、広範なカテゴリのコースを提供しています。
資格対策にも強みがあり、IPA認定のeラーニング学習ができる「独習ゼミ」は、午前免除対応の基本情報技術者コースを中心に受講者数を伸ばしているのも強みです。高度情報処理技術者に特化した定額制研修サービス「KOUDO」も提供されています。

セキュリオ

セキュリオ

セキュリオはあらゆる企業の情報セキュリティ教育に特化したプラットフォームです。セキュリティ教育の運用負担を大幅に軽減しつつ、従業員の意識向上を図ることに焦点を当てています。
基礎的な内容から専門的なものまで、120種類以上のさまざまなジャンルの情報セキュリティ教材を配信制限なしで利用できます。教材は毎月追加されるため、企業が自社で準備する必要がなく、最新の情報セキュリティ事情を手軽に学習可能です。
受講結果が一覧で見られるほか、個人総合成績機能により、今までの配信履歴と受講履歴をユーザーごとに確認できます。これにより、成績の悪い従業員の傾向と対策をスムーズに割り出せます。

無料トライアルありのおすすめeラーニングプラットフォーム

eラーニングシステムの導入に不安を感じている企業にとって、無料トライアルの有無は重要な判断材料です。実際の操作感や教材アップロード、受講者管理などの基本機能を事前に体験できれば、導入後のミスマッチを防げます。

  • 学び~と
  • ひかりクラウド スマートスタディ

無料トライアルありのおすすめeラーニングプラットフォームを紹介します。

学び~と

学び~と

「学び~と」は、駿台グループのエスエイティーティー株式会社が提供するクラウド型eラーニングプラットフォームです。とくに教材作成の容易さと教育ビジネスへの柔軟な対応力に強みを持っています。
無料トライアルでは、すべての機能を2か月間無料で試すことが可能です。
多くの方が契約しているプラン500(500ユーザー)の場合、1人あたり200円/月という業界最安級の料金で利用できます。

ひかりクラウド スマートスタディ

ひかりクラウド スマートスタディ ひかりクラウド スマートスタディはNTT東日本が提供する初心者向けのeラーニングです。
サポート・ヒアリングつきの2週間の無料トライアルで、さまざまな機能を試しながら導入に向けた判断ができます。
河合塾やHONDAなど、多くの大企業にも利用されているのも特徴です。

最適なeラーニングプラットフォームの選び方

最適な eラーニングプラットフォームの選び方は、以下5つのチェックポイントをもとに選定するのがおすすめです。

  • 自社の目的を明確にする
  • 機能要件で比較検討する
  • システムの提供形態を確認する
  • コンテンツ資産の活用可否を確認する
  • 定期的なアップデートや将来的な受講者数の増加を見据える

まず、企業として何を目的にeラーニング教材を導入するか(例えば人材育成、スキルアップ、情報セキュリティ研修など)を定め、次に実務に即した機能が自社の運用スタイルに合致しているかを比較検討しましょう。
クラウド型かオンプレミス か、モバイル対応か、既存教材の活用可否といった項目も運用効率に大きく影響します。

 

eラーニングシステム導入の際は「目的→機能→運用環境」の順に自社の条件を整理しましょう。そのうえで受講者管理や教材配信、学習進捗の可視化、セキュリティ機能が充実したシステムを選ぶことが、効率的な社員研修や人材育成を実現するポイントです。

eラーニングプラットフォームは人材育成のインフラ

eラーニングプラットフォームは、単なる研修の効率化にとどまらず、組織全体のスキル底上げや教育の標準化を可能にする基盤です。受講者管理や学習教材の作成、学習履歴の分析まで一元化できる点は、紙の研修資料では実現できない価値といえます。
今後の人材戦略を見据えるうえでも、費用だけでなく運用しやすさや拡張性、サポート体制も含めてeラーニングプラットフォームを比較検討する姿勢が求められるでしょう。

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