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2025/06/23

クラウドカメラとは?導入メリットや注意点、実際の活用例について解説

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クラウドカメラとは

クラウドカメラをご存知でしょうか?クラウドカメラは防犯対策を遠隔でできるようになるため、防犯業務を円滑化するうえで便利なツールです。そこで本記事では、クラウドカメラの概要や導入メリット、導入時の注意点や活用例について解説します。

目次

クラウドカメラとは?

cloudcamera-1 クラウドカメラとは、インターネット上にあるクラウド上で撮影した映像の管理・保存ができる防犯カメラです。

通常の防犯カメラでは、外付けのHDDをはじめ、録画機器をカメラ本体に取り付ける必要があります。一方クラウドカメラでは、撮影した映像はそのまま、接続されたインターネット上のクラウドに保存できます。

クラウドカメラを導入することで、防犯映像の管理を便利にすることができます。

クラウドカメラの市場規模

cloudcamera-2 株式会社グローバルインフォメーションが発表している調査によれば、2023年から2024年にかけてのクラウドカメラの市場規模は日本円で約19億1,918万1,469円です。

これは日本を含めた世界各国におけるクラウドカメラのシェアに関するデータになりますが、上記の数字は2030年には約48億2,707万9,617円に達すると予測が出ています。

上記を見れば分かるように、クラウドカメラの市場規模は日本を含む世界中で成長傾向にあるといえるでしょう。

出典:クラウドカメラ市場:カメラタイプ別、業界別、企業規模別、電源別、視野角別、分析・インテリジェンス別、用途別、エンドユーザー別、クラウドサービスモデル別、インテグレーション別、地域別

クラウドカメラの導入メリット3選

cloudcamera-3 本項では、クラウドカメラを導入することによるメリットを3つ紹介します。

遠隔地から監視可能

クラウドカメラはカメラと接続されているクラウド上で撮影映像の管理を行うため、インターネットに接続できる端末があればどこにいても監視業務を行えます。

従来、防犯カメラ映像の監視業務は常駐して行うのが一般的でしたが、クラウドカメラの導入により、遠隔地からでも監視業務を行える点が強みです。

録画機器なしで映像を保存できる

クラウドカメラでは、通常の防犯カメラとは違い、録画機器を本体に取り付ける必要がありません。

従来の防犯カメラではHDDなどの録画機器を外付けで取り付ける必要があったため、映像を確認する際は現地に行って録画機器のデータをチェックしなければなりませんでした。

クラウドカメラでは撮影された映像はクラウド上に保存されるため、映像の保存・管理が簡単にできる点も強みといえます。

PCやスマホから映像の確認ができる

クラウドカメラで撮影した映像はPCやスマホなど、さまざまな端末から確認できます。

インターネット環境があり、クラウドに接続さえできれば端末を問わず確認業務ができるため、映像のチェックを手軽に行える点もクラウドカメラの導入メリットの一つです。

場所を選ばず防犯映像の監視・管理ができるため、クラウドカメラの導入は業務効率化に繋がります。

クラウドカメラ導入時のデメリットとは?

本項では、クラウドカメラを導入する際の注意点について解説します。

導入・運用コスト

クラウドカメラを導入・運用していく上では、各種コストが発生します。

たとえばクラウドカメラ本体の購入費用などの導入コスト、運用時に発生する修理費などの運用コストなどがこれらに該当します。なお、コストに関してはクラウドカメラの購入方法や利用するサービスによって異なりますので、注意が必要です。

クラウドカメラの購入方法に関してはこちらの記事でも詳しく解説していますので、
ぜひ参考にしてください。

インターネット回線が不可欠

クラウドカメラのシステムは「クラウドに接続できる」ことを前提としています。

そのため、クラウドカメラの運用にはインターネット回線が不可欠です。インターネット環境がない、回線が弱いといった場合には、運用に支障が出る場合もあるため、注意しましょう。

クラウドカメラ導入時には、監視環境の整備や導入・運用コストを念頭に置いておく必要があります。

クラウドカメラの活用例とは?

本項では、実際にクラウドカメラを活用できる場面をシーン別に解説します。

店舗の防犯対策

クラウドカメラは店舗の防犯対策でも広く活用されています。

たとえば店舗の入口や店内のキャッシャー付近、商材を見渡せるスポットに設置することで、盗難防止、その他犯罪の防止策とすることが可能です。

店舗の防犯対策を効率化したい場合には、クラウドカメラの導入が有効です。

マンションなどの防犯対策

マンションの防犯対策においても、クラウドカメラは有効なツールです。

マンションの入り口や駐車場など、要所にクラウドカメラを設置することで、不法侵入などの抑止力になります。

なお、マンションの外にクラウドカメラを設置する場合は、屋外用のクラウドカメラが必要となりますので注意してください。

駐車場の防犯対策

クラウドカメラは駐車場の防犯対策でも活用されています。

駐車場にクラウドカメラを設置することで、盗難などの監視ができるほか、利用者同士のトラブル抑制にも繋がるでしょう。

なお、屋外駐車場でクラウドカメラを運用する場合は、屋外用の製品を設置する必要があります。

本項で紹介したのは一例にすぎませんが、クラウドカメラはさまざまな場面で活用できます。

クラウドカメラの価格相場

本項では、クラウドカメラの価格相場について解説します。

まずクラウドカメラを一台のみ購入で導入する場合、導入費用として必要な本体の購入費用はおおよそ2万円から10万円程度が相場となります。

また、複数台クラウドカメラを導入、運用する場合、初期費用で10万円から40万円程度、それ以外の月額費用として2万円から3万円程度のコストが発生します。

なお、クラウドカメラの導入・運用にかかるコストはメーカーやサービスによってさまざまですので、まずは見積もり相談してみるのが無難です。

クラウドカメラの価格相場について知っておくことにより、導入時の初期コストについてイメージを固めやすくなります。

月額利用のクラウドカメラ5選

本項では、月額で利用できるクラウドカメラのサービスについて紹介します。

キヅクモ

kizukumo キヅクモは、低価格で始められるクラウド録画対応のカメラサービスです。月額980円(税込)から利用可能で、小規模な店舗やオフィスにも導入しやすいのが特徴です。

カメラは設置済みのものを活用でき、初期投資を抑えたい方に適しています。録画データはクラウドに保存され、スマホやPCからいつでも閲覧可能です。

safie

safie safie(セーフィー)は、国内で高いシェアを持つクラウドカメラサービスです。月額料金は録画日数などにより異なりますが、一般的なプランで月額2,000~3,000円台が主流です。

高画質な映像と、スマホアプリを活用した手軽な管理が魅力で、多拠点の監視や防犯目的で導入されるケースが増えています。

Eagle Eye Cloud VMS

Eagle Eye Cloud VMS Eagle Eye Cloud VMSは、企業向けに最適化されたクラウドビデオ監視サービスです。AI分析やスマート検索といった高度な機能を備え、月額料金は構成により変動しますが、1カメラあたり約3,000~5,000円程度が目安です。

国際的なセキュリティ基準にも対応しており、法人利用に最適な選択肢といえます。

ギガらくカメラ

gigarakucamera NTT東日本が提供する「ギガらくカメラ」は、月額3,000円程度から導入できるクラウドカメラサービスです。設置からサポートまで一括で提供されるため、専門知識がなくても安心して導入可能です。録画データはクラウドに保存され、遠隔での映像確認や通知機能なども充実しています。

coomonita

coomonita coomonita(コモニタ)は、比較的新しいクラウドカメラサービスで、月額料金は約1,000~2,500円と手頃です。AIによる動体検知や音声通知などの機能を搭載しており、特に中小店舗の監視用途に適しています。クラウド録画にも対応しており、スマートフォンからの閲覧・操作もスムーズです。

月額利用のクラウドカメラはサービスによって特徴が異なります。自店の環境にマッチするサービスを選定しましょう。

屋外でも使えるクラウドカメラ

屋外で運用可能なクラウドカメラについて解説します。

CP-2L(E)/ARCOM

CP-2L CP-2L(E)は、防塵・防水性を備えた屋外設置対応のクラウドカメラです。ARCOMが提供するこのモデルは、赤外線LEDによる夜間撮影や、スマホからの遠隔監視にも対応。風雨に強く、駐車場や店舗外の監視に適しています。クラウドサービスと連携し、録画データを自動保存できる点も安心です。

VIVOTEK FD9389-EHV-v2(SF)-safie

VIVOTEK FD9389-EHV-v2 safieと連携可能な屋外対応カメラで、IP66等級の防水・防塵性能を備えています。高解像度の映像をリアルタイムでクラウドに送信し、スマホやPCからの確認が可能。暗所にも強く、商業施設の出入口や駐車場、配送エリアなどの防犯に活用されています。

AXIS M2035-LE(SF)-ギガらくカメラ

AXIS M2035-LE ギガらくカメラで利用可能なAXIS M2035-LEは、小型ながら高性能な屋外用クラウドカメラです。赤外線による夜間撮影や広角レンズによる広範囲の監視が可能で、IP67の高い耐久性も兼ね備えています。設置自由度も高く、屋外での安定稼働を実現しています。

屋外でクラウドカメラを利用したい場合は、屋外利用に対応しているモデルを導入するよう注意しましょう。

クラウドカメラのアプリとは

クラウドカメラと連携できるアプリについて解説します。

クラウドカメラビュー/safie

safieが提供する「クラウドカメラビュー」アプリは、撮影中のライブ映像や録画映像をスマホで簡単に確認できる専用アプリです。カメラの一元管理や映像の共有も可能で、スタッフ間で情報を素早く共有するのにも役立ちます。通知機能や拡大表示など、実用的な機能も充実しています。

セコム画像クラウドサービス

セコムの画像クラウドサービスは、クラウドカメラと連携して映像を確認・管理できる専用アプリを提供しています。映像の確認だけでなく、セコムの警備サービスと連動した即時対応機能が特徴です。セキュリティ性の高さと使いやすさを両立し、法人利用に強みを持っています。

クラウドカメラの映像をスマホやタブレットからチェックできるビューワーアプリを導入することで、監視業務をより手軽にすることが可能です。

まとめ

本記事では、クラウドカメラの概要や導入メリットと注意点、実際の活用例について解説しました。防犯業務を円滑化できるクラウドカメラは、店舗をはじめさまざまな場所で導入し、効果を得ることが可能です。

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