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2025/07/05

POSレジとキャッシュレス決済端末の違いとは?連動させるメリットとおすすめサービス3選

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POSレジと決済端末

レジ設備を導入する際に検討しなければならない項目として、自動釣銭機やキャッシュレス決済端末の導入を行うか否か、という点が挙げられます。

POSレジにキャッシュレス決済機能が備わっていたり、自動釣銭機と一体型になっていたりするものもありますが、導入スペースや会計オペレーションとの親和性を見極めなければなりません。

なかには、「POSレジ=キャッシュレス決済対応のレジ」というイメージを持つ方もいるでしょう。

では、POSレジとキャッシュレス決済端末には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。また、双方を連動させて導入するメリットはどのような点なのでしょうか。

今回は、POSレジとキャッシュレス決済端末の違いや、連動させるメリットに加え、POSレジとキャッシュレス決済端末をセットで導入できるおすすめサービスを3選紹介します。

目次

POSレジとは

カフェのレジ設備とキャッシュレス決済端末のイメージ

POSレジとは、POSシステムが搭載されているレジ設備を指す言葉です。POSレジのPOSは「Point of sales」の頭文字を取ったもので、販売時点情報管理を意味します。

POSレジを通じて会計を行うと、会計した商品やサービスの情報がリアルタイムに記録される仕組みです。また、売上情報だけでなく、金額や日時、曜日、購入した顧客の属性情報(会員情報)なども記録されるため、マーケティング戦略の立案に活用できます。

自動釣銭機やキャッシュレス決済端末を併用すれば、現金の受け渡しミスやレジ締め作業の負担も軽減できるため、会計業務の効率化とデータ収集の両立を図れる点が特徴です。

参考記事:POSレジとは?POSシステムとの違いや機能と導入するメリット・デメリット

POSレジとキャッシュレス決済端末の違い

POSレジとキャッシュレス決済端末の違いは、売上管理・在庫管理機能や分析が行えるか、キャッシュレス決済に対応できるかという点です。

POSレジの中には、一部のキャッシュレス決済に対応できるものもありますが、基本的にはデータ収集や分析を担っています。

一方で、キャッシュレス決済端末は、幅広いキャッシュレス決済に対応している決済用の設備です。クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済、タッチ決済など、さまざまな決済手段に対応しているマルチ決済端末も多くあります。

また、近年ではPOSシステムが備わっている上に、レシートプリンターやバッテリー、SIMカード内蔵の持ち運べるタイプのキャッシュレス決済端末も登場しました。

POSレジと併用しなくても単独で利用できることから、小規模店舗やキッチンカー、イベントの物販、タクシーなどでも導入されています。

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動させるメリット

決済端末でスマホ決済する人のイメージ

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動させるメリットは、以下4項目です。

  • 会計時間を短縮できレジ回転率が向上する
  • 釣銭ミスを抑止できる
  • レジ締め作業を効率化できる
  • 顧客単価アップにつながる

それぞれ、具体的にPOSレジ・キャッシュレス決済端末が、どのような影響でこのような効果を発揮するのかを解説します。

会計時間を短縮できレジ回転率が向上する

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動させると、会計時間の短縮につながりレジ回転率が向上するメリットがあります。キャッシュレス決済は、現金決済のように現金を財布に出し入れしたり、数えたりする必要がないためです。

また、セミセルフレジで会計をセルフ化する、フルセルフレジで商品登録や清算もセルフ化することも可能なので、複数台設置すればレジに行列が発生するのを抑止できるでしょう。

釣銭ミスを抑止できる

釣銭ミスを抑止できるのも、POSレジとキャッシュレス決済端末を連携させて導入するメリットです。POSレジの中でも自動釣銭機が搭載されているものを導入すれば、釣銭のミスをほとんどゼロに抑えられます。

キャッシュレス決済を併用することで、現金決済の釣銭ミス抑止と、キャッシュレス決済による釣銭自体がない会計サービスの両立が可能です。

レジ締め作業を効率化できる

レジ締め作業を効率化できるのも、POSレジとキャッシュレス決済端末を連動させるメリットの1つです。キャッシュレス決済なら、現金のやり取りがないため、現金を集計する負担もかかりません。

現金決済に対応している店舗の場合は、自動釣銭機とPOSレジを組み合わせることで、現金の集計作業も自動化できます。これにより、レジの釣銭が合わず、何度も集計し直す負担がなくなり、残業時間の短縮による人件費削減効果も期待できるでしょう。

顧客単価アップにつながる

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動させると、顧客単価アップにつながるメリットもあります。現金決済のみの場合、財布に入っている持ち合わせの現金に合わせて、商品の購入金額やサービスの利用金額を制限する心理が働くためです。

キャッシュレス決済であれば、財布の現金に左右されずに買い物やサービス利用を行うことから、顧客単価アップにつながります。

POSレジと連動可能なその他のシステム

POSレジと連動可能なシステムは、キャッシュレス決済端末や自動釣銭機だけではありません。ここでは、POSレジと連動可能なその他のシステムについて、連動させるメリットや効果を踏まえて解説します。

モバイルオーダーシステム

POSレジの中には、モバイルオーダーシステムとの連動に対応している機種もあります。POSレジとモバイルオーダーシステムを連動させると、オーダー情報がリアルタイムにPOSレジと共有されるため、オーダーを一元管理できる点がメリットです。とくにイートインやテイクアウト、デリバリーなど注文形態が異なる場合に適しています。

また、キッチンプリンターやキッチンディスプレイと連動可能なものも多いため、オーダー業務と会計業務の効率化が実現できるのも特徴です。POSレジシステムの中には、モバイルオーダー機能やオーダーエントリー機能が備わっているものもあります。

参考記事:モバイルオーダーシステムの飲食店向けおすすめサービス12選を徹底比較

予約管理システム

POSレジの中には、予約管理システムとの連動が可能な機種もあります。自社のWebサイトやSNS、各種ポータルサイトからの予約を統合し、POSシステム上でリアルタイムに在庫調整できる機能です。

これにより、予約在庫量の調整にタイムラグが発生し、予約重複が発生するのを抑止できます。また、サービスによっては、美容サロンや医療施設向けに担当者別で予約管理ができるシステムがあるのも特徴です。

会計ソフト

会計ソフトとの連動に対応しているPOSレジもあります。POSレジと会計ソフトが連動できると、自動的に売上情報が共有できるため、税金の算出や請求書発行、決算書作成などを効率化できる点がメリットです。売上情報を会計ソフトに入力する負担が軽減できる上に、金額の差異が発生する人的ミスも抑止できます。

勤怠管理システム・給与計算ソフト

POSレジには、勤怠管理システム・給与計算ソフトとの連動に対応しているものもあります。また、タイムカードの打刻ができるもの、シフト作成ができるものもあり、従業員の勤怠管理を効率化したい場合に最適です。

出退勤時間に応じた給与計算も容易になり、アナログのタイムカード管理を行わずに済むメリットがあります。POSレジの機能として備わっているものもあるので、導入する際に検討してみると良いでしょう。

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動できるおすすめサービス3選

POSレジとキャッシュレス決済端末の連動は、同一事業者のサービスを利用して実現できます。また、券売機やセルフレジなど、POSレジ自体の導入方法が選べるサービスも多いので、自店舗に合うものを選定しましょう。

ここからは、POSレジとキャッシュレス決済端末の連動導入に対応している、おすすめのサービス事業者を3選紹介します。

スマレジ

POSレジ「スマレジ」

出典:株式会社スマレジ

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動させて導入したいのであれば、基本のレジ機能が無料のスマレジがおすすめです。スマレジでは、タブレットPOSレジとして導入できるクラウドPOSレジサービスに加え、キャッシュレス決済端末のPAY GATEも提供しています。

PAY GATEは、クレジットカード決済・電子マネー決済・QRコード決済など、幅広い決済サービスに対応しており、タッチ決済の利用も可能です。

比較的コンパクトな設備なので、小規模店舗や個人店舗でも導入しやすいでしょう。また、自動釣銭機の連携にも対応しているほか、オプション機能として出退勤時間の打刻ができる「スマレジタイムカード」や、モバイルオーダーシステムの「スマレジウェイター」とも連動できます。

CASHIER

CASHIER公式サイト

出典:株式会社ユニエイム

POSレジとキャッシュレス決済端末を連動するなら、CASHIERもおすすめです。CASHIERは、一般的なタブレット型POSレジのほか、券売機・セルフレジタイプの設備や、自動釣銭機搭載型のPOSレジまで、幅広いレジ設備の導入に対応しています。

モバイルオーダー機能も備わっており、スマホをハンディ端末として利用できるハンディPOSの導入も可能です。

また、オールインワンタイプのキャッシュレス決済端末A920のほか、マルチ決済端末のVEGA3000、カード決済端末のM010など、多様な決済端末と連動できます。

また、A920は、POSシステムやSIMカード内蔵タイプも選択できるので、イベント出店時やキッチンカーなどの屋外利用にも最適です。

Airレジ

Airレジ公式サイト

出典:株式会社リクルート

POSレジとキャッシュレス決済端末の連動に加えて、幅広い外部システムと連携させたいのであれば、Airレジがおすすめです。Airレジは、リクルートが提供しているPOSレジサービスで、キャッシュレス決済端末のAirペイとの連動に対応しています。

また、Airビジネスツールズとの連携が可能なため、シフト管理システムの「Airシフト」、予約管理システムの「Airリザーブ」、順番待ちシステムの「Airウェイト」など、多様なサービスが活用したい方に最適です。

設備導入費用も比較的低コストで、基本的なタブレットPOSレジとキャッシュドロアやレシートプリンター、バーコードリーダーをセットで導入する場合、12万円~15万円程度で導入できます。

まとめ

POSレジとキャッシュレス決済端末の連動は、今や欠かせないレジ設備となっています。対人レジだけでなく、セルフレジや券売機もキャッシュレス決済への対応が広まっており、多様な決済方法への対応は急務です。

POSレジやキャッシュレス決済端末は、持ち運びに対応しているものもあるので、店舗での利用だけでなく屋外利用時にも活用できます。

店舗利用や持ち運び利用に最適なキャッシュレス決済端末については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

参考記事:店舗におすすめのキャッシュレス決済端末5選!決済手数料や決済ブランドで徹底比較

参考記事:ポータブル型決済端末おすすめ5選!持ち運びに便利なクレジットカード決済対応機種や特徴・違いを解説

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