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2024/07/02

店舗アプリとLINE公式アカウントの活用方法の違いとは?

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店舗アプリとLINE公式アカウントの活用方法の違いとは?

新規客がなかなかリピーターに繋がらない等のお悩みはありませんか?ある機関がアンケート調査を行った所、お店に再来店しない理由に60%以上の人が「なんとなく」と答えたそうです。
つまりこちらから発信する手段があれば再来店に繋がり易いという事です。
そこで今、注目されている「店舗アプリ」と「LINE公式アカウント」を比較してメリット・デメリットを解説します。

目次

店舗アプリとLINE公式アカウントの違い

店舗アプリとLINE公式アカウントは、店舗側の利用目的は同じですが、仕組みや機能が異なり運用方法も違います。
まずはそれぞれの違いを解説していきます。

店舗アプリとは

店舗アプリとは主に小売業者が、自社と顧客の繋がりを強くし販売促進や再来店を促すなど、顧客の囲い込みに活用されています。
店舗アプリは3種類あり、プラットフォーム型・自社開発型・ASP型があります。

プラットフォーム型

プラットフォーム型の特徴は、既存のプラットフォームを使用する事です。元々の利用者が多ければそれだけ露出度が高まり、ユーザーの獲得がしやすくなります。その反面、プラットフォーム内での競合も多く、競合他社が提供するサービスとの差別化が必要です。

自社開発型

自社開発型のアプリは、自社がアプリをカスタマイズ出来るので、顧客への訴求力の高いアプリになります。
しかし自社開発ですので、開発にかかる費用やサーバー管理費などコストが高額になります。

ASP型

ASPとは(Application Service Provider)の略で、ASPがインターネット経由で提供するソフトウェアやサービスを指します。
ユーザーはソフトウェアをインストールしなくても、インターネットを介して提供されているサービスにアクセスする事が出来ます。
通常は定額制(サブスクリプション)料金で提供されている事が多いです。
「Office365」や「Google Workspace」をイメージして頂けると分かりやすいかと思います。

小売業の店舗アプリ

小売業者は「プラットフォーム型」の店舗アプリを利用する事が多いので、そちらについて見ていきます。
店舗アプリには様々な機能が付いていますが、主な特徴として下記が挙げられます。

ポイントカード

これまで紙で発行していたポイントカードを、アプリ上で発行・管理できるようになりました。顧客としては財布が嵩張らなくて良いというメリットと、最近ではキャッシュレス決済の普及で「ちょっとした外出の際は財布を持って行かない」という方でも、スマートフォンは持ち歩くので、漏れなくポイントを貯められるというメリットがあります。

クーポン発行

予約が芳しくない日やお客様の「特別な日」など、来店を促したい時に「割引クーポン」の発行は集客に有効です。こちらもアプリ内でデジタル発行が可能になり、紙ベースの煩わしさがなくなりました。

プッシュ通知

顧客のスマートフォンへ通知がいくことで、自社が提供しているサービスを想起させる事が可能です。
これまでGmailなどを利用して送っていたダイレクトメールの開封率と比べて、アプリを経由してのメッセージ開封率は格段に高いと報告されています。

店舗アプリと似ているLINE公式アカウントとは

店舗アプリと言われてLINEの公式アカウントを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。公式LINEについて触れておきたいと思います。

LINE公式アカウントとは「LINEヤフー」社が提供しているサービスで、いわゆるプラットフォーム型のLINEアプリです。
一般的に認知されているLINEとは別に、LINE公式アカウントのアプリをダウンロードします。企業や店舗の情報をフォームに入力するだけで簡単にアカウントを作成できます。

LINEと公式LINEの違い

マクドナルドやスターバックスなど大手外食チェーンの公式LINEを友達追加されてる方も多いと思いますが、公式アカウントを運用する側に立つと勝手が違いますので、通常のLINEアカウントとの違いについて触れておきたいと思います。

項目個人LINEアカウントLINE公式アカウント
利用目的個人のコミュニケーションビジネス・プロモーション、顧客とのコミュニケーション
対象ユーザー友人、家族顧客、フォロワー、潜在顧客
費用無料基本無料(プレミアムプランなどの有料オプションあり)
メッセージ送信テキスト、画像、動画、スタンプ、音声メッセージ、ファイルテキスト、画像、動画、スタンプ、音声メッセージ、クーポン、リッチメッセージ、アンケートなど
友だち追加方法電話番号、QRコード、ID検索
、ふるふる機能
QRコード、ID検索、Webサイトリンク、広告、店頭プロモーション
最大友だち数数千人まで無制限(無料プランでは月間メッセージ送信数に制限あり)
分析・レポート機能なしあり(友だち数、メッセージ開封率、クリック率などのデータ分析ツールを提供)
プロモーション機能なしあり(クーポン、イベント告知、抽選機能など)
プッシュ通知ありあり(LINEメッセージとして通知される)
API連携なしあり(外部システムと連携可能)
カスタマイズ性個人の設定範囲内で可能高い(リッチメニュー、カスタムk-ワード応答などの設定可能)
自動応答なしあり(キーワード応答、時間帯応答などの設定可能)
クーポン発行なしあり
ショップカード発行なしあり(ポイントカード機能あり)
グループトークありなし
通話機能ありなし
複数管理者なしあり

個人LINEと公式LINEの機能を比べてみると、公式LINEは一対多数に特化している事が分かります。
またクーポンやショップカードの発行など店のアプリとして必要な機能を備えてる他、「分析機能」が付いていて、インプレッション・クリック率などを確認する事ができるので店舗の運営に役立ちます。

「店舗アプリ」と「LINE公式アプリ」どちらかの導入を検討されている方へ、次項では、それぞれどんな特徴や違いがあるのかを見ていきましょう。

目次

店舗アプリとLINE公式アカウントの違い

「店舗アプリ」と「LINE公式アカウント」の特徴がどう違うのか一覧でまとめました。

項目店舗アプリLINE公式アカウント
利用プラットフォームiOS、AndroidLINE
導入コストアプリ開発コストが発生低い
カスタマイズ性高い(独自機能や自由なデザインが可能)低い(LINEの提供する機能に依存)
プッシュ通知可能可能
ユーザー管理アプリ独自のユーザー管理(自由に決める)LINEの友だち管理機能を利用
分析機能Googleアナリティクス4などアクセス解析ツールを活用LINE公式アカウントで標準提供されている分析ツールを利用
更新・メンテナンス自社または委託先による定期的な更新やメンテナンスが必要LINE提供のツールで可能
集客手法アプリストアからのダウンロード促進、広告出稿、店頭訴求などLINEの友だち追加やリッチメニュー、LINE広告など

ポイント:導入コスト

アプリを導入しようと考えたら先ず気になるのが、導入コストです。
LINEの場合ですと公式アプリをインストールするだけなので初期費用はかかりません。しかしメッセージ配信の上限が決められており、上限を越えるメッセージを配信したい場合は有料プランへの切り替えが必要です。
一方で店舗アプリは各サービス業者によりますが、開発・維持費などコストがかかってくる事が多いです。しかし契約後の運用に関しては自由度が高いと言えます。

ポイント:分析機能

LINEでは標準搭載されている分析ツールを使用する事ができます。店舗アプリではGoogle Analyticsなど外部サイトを活用してより細かな分析が可能です。

細かい点を含めると他にも違いがありますので、次項でそれぞれの持つ「メリット・デメリット」といった観点から説明していきます。

注目すべきメリットとデメリット

店舗アプリとLINE公式アカウントですが、導入にあたってそれぞれのメリット・デメリットがありますので押さえておきましょう。

店舗アプリのメリット

店舗アプリ最大のメリットは「独自の機能やデザイン性」を持つ事にあり、デザインをカスタマイズして他店との差別化を図る事が出来ます。
また、ターゲットを特定するという点でも店舗アプリは優れていて、店舗アプリでは元々お店に興味があるユーザーがフォローしてくれますので、来店・販売促進に繋がりやすく、コアなファン獲得に向いていると言えます。
店舗アプリは拡散目的の運用ではなく、特別な情報・顧客に有益な情報発信を目的としてますので、顧客を囲い込み、リピーターへと繋げていくには店舗アプリが優れています。

店舗アプリのデメリット

店舗アプリでは販売元によりますが、初期費用から月額利用料など、導入するに当たってはコストが必要となります。
また、ユーザーを獲得する為には、店舗アプリをインストールしているか、新たにインストールして貰う必要がある為、そのことが一つのハードルとなり、ユーザー数が伸び悩む可能性がある事が店舗アプリのデメリットと言えるでしょう。

LINE公式アカウントのメリット

LINE公式アカウントをインストールして、お店情報を登録するだけなので、導入コストを抑える事が出来ます。
LINEアプリの最大のメリットは「圧倒的なユーザー数」にあります。9,600万人を突破したLINEユーザーが見込み客となりますので、自社のユーザーを増やし易いのがLINEアプリ最大のメリットです。

2020年から機能の一つとして、「LINEミニアプリ」と連携する事が出来るようになりました。デジタル会員証・クーポン・LINE集客などLINEミニアプリ導入で機能の幅が広がります。
加えて「LINE広告」というサービスがあり、多くのユーザーを持つLINEに広告を出稿する事ができるサービスがあります。

LINE公式アカウントのデメリット

アプリのデザインはLINEヤフー社が提供しているデザインのみになりますので、店舗アプリと比較した時に、競合との差別化が難しいです。
上記でメリットに挙げた「ユーザーの多さ」ですが、「ライバルが多く発見されずらい」という意味ではデメリットにもなります。
普段から慣れ親しんでいるからこそ、気軽に「友だち」として追加できるのがLINEの良さですが、ユーザーの中には多くの飲食店や小売店を追加している方もいます。あまりに多くPUSH通知が来るので、通知をoffにする方もいて、LINEトークの中に埋もれてメッセージが開封されなくなる可能性があります。

店舗アプリの導入時には、それぞれの特徴を踏まえて慎重に選ぶ必要があります。1つのアプリでユーザーを増やしても、アプリを変えたいと思ったらまた始めからユーザーを獲得し直さなければならないからです。
それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで何を使うか判断するのが良いでしょう。

自店舗に合うサービスを選ぼう

店舗アプリを導入するメリットは、メッセージの発信から予約・集客・会員証の発行など新規顧客獲得から囲い込みまで一括して管理できるのがポイントです。
比較サイトがありますので、資料請求して慎重に選び自店舗に合ったサービスを選びましょう。