近年導入が進んでいる配膳ロボットですが、AIとの関連性はあるのでしょうか。配膳ロボットの導入を検討するうえで、配膳ロボットの仕組みについて理解しておくことは重要です。本記事では、AIを搭載した配膳ロボットの概要や導入メリット、注意点やコストを抑える方法について解説します。
配膳ロボットにAIは搭載されている?
本項では、配膳ロボットのAI搭載について解説します。
搭載されているモデルもある
配膳ロボットの中には、AIを搭載している製品もあります。全ての配膳ロボットに搭載されているわけではありませんが、配膳ロボットの需要増加に呼応して、今後AI搭載の配膳ロボットも増えてくるでしょう。
AIを搭載している分、価格としては非搭載の製品に比べ高くなる傾向にはありますが、その分後述するメリットもあるため、飲食店の店舗運営に貢献できる可能性は十分といえます。
AI搭載の配膳ロボットと非搭載の配膳ロボットの違い
AI搭載の配膳ロボットと、非搭載の配膳ロボットの違いとしては、以下の点が挙げられます。
・センサーで自身の位置を把握し自動走行
・簡単な会話で接客可能
特にAIを活用した会話機能については、接客サービスの質や話題性という意味で店舗への貢献が期待できます。特にファミリー層が客層の中心となる場合、会話機能が付いた配膳ロボットを導入することで、子供からの反応も期待できるでしょう。
AIを搭載した配膳ロボットの導入メリットとは?
本項では、AI搭載の配膳ロボットを導入するメリットについて解説します。
音声で指示出しできる
AIが搭載されている配膳ロボットは、音声を通じて配膳の指示出しを行える場合があります。
音声認識を使用することにより、配膳業務の指示出しを入力抜きでダイレクトに伝えることができるため、円滑な提供に繋がるでしょう。
配膳業務を素早く行い、店舗の回転率や業務の効率をアップさせたい場合は、音声認識に対応している配膳ロボットがマッチするはずです。
AI音声を活用して接客できる
前述したように、AIを搭載した配膳ロボットは、AI音声を活用して接客も可能です。具体的には、AI音声を通じた挨拶や訴求したいメニューの紹介といった会話が挙げられるでしょう。
AI音声による会話機能を活用することで、接客サービスへの貢献という配膳業務以外でのポジティブな効果を得られるのは、導入メリットの一つといえます。
配膳作業の効率化
通常の配膳ロボットの場合、あらかじめ設定された走行ルートを移動して各テーブルへの配膳業務を行います。しかしながら、人の往来が頻繁に起きる飲食店舗内において、必ずしも登録されたルートが最短とは限りません。
その点、AIを搭載した配膳ロボットの中には、自動で自身の位置を認識し、最適なルートを移動して配膳を行えるものがあります。最短ルートでの配膳が実現することで、配膳作業全体の効率化が可能です。
AIを搭載した配膳ロボットを導入することで、店舗内の業務を円滑に行うことができるようになります。
AI搭載の配膳ロボットを導入する際の注意点とは?
続いては、AIを搭載した配膳ロボットを導入する際の注意点について解説します。
導入コストがある程度必要
AI搭載の配膳ロボットを購入する場合、ある程度の導入コストが必要です。機能性が高い分、コスト面でのハードルが高くなってしまうのは、注意すべき点の一つといえるでしょう。
なお、価格相場については、製品によってまちまちです。各社メーカーで価格の比較を行い、自店での導入可否を検討するのが無難といえます。
業務オペレーションの整備が不可欠
これはAIを搭載した配膳ロボットでなくともいえることですが、業務オペレーションを配膳ロボットの稼働を念頭に置いたものに整備しなおす必要があります。
業務の手順、人員の割り振りなど、配膳ロボット導入後の業務上の変更点をまとめ、店舗内で共有することは重要です。共通認識を持っておくことで、混乱することなく導入後も業務を進行できます。
AI搭載の配膳ロボットを導入する際は、導入コストや業務オペレーションの変更点に注意しましょう。
AI搭載の配膳ロボットの導入コストを抑えるには?
AIを搭載した配膳ロボットの導入コストを抑えるのであれば、下記2つの方法が挙げられるでしょう。
・レンタル・リースのサービスを活用する
・補助金制度を活用する
メーカーや代理店の中には、AI搭載の配膳ロボットをレンタル・リース可能にしている場合があります。その場合は月額費用を支払えば契約期間中配膳ロボットを運用できるため、初期費用だけを考慮するとコスト削減には繋がります。
また、ものづくり補助金や中小企業省力化投資補助金など、AI搭載の配膳ロボットの導入を手助けしてくれる国の補助金制度を活用するのも一つの手です。各補助金制度の公募要項を確認してみると良いかもしれません。
購入以外のレンタル・リースや補助金制度を活用することで、ある程度導入コストを抑えることができます。
まとめ
本記事では、AIを搭載した配膳ロボットの導入メリットや、注意点、導入コストを抑える方法について解説しました。AI搭載の配膳ロボットであれば、店舗業務の効率化により大きく貢献できます。