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2025/07/10

LED電球の工事が必要になるケースは?交換のメリット・デメリットも解説

LED電球の工事

白熱電球や蛍光灯をLED電球に交換する動きが加速していますが、「交換だけで本当に工事は不要なのか?」「どんな場合に業者が必要なのか?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。実際には、家庭で使われる一般的な電球タイプであれば、ソケットが合っていればそのまま差し替え可能なケースがほとんどです。しかし、調光器がついていたり、器具が老朽化していたりすると、注意が必要な場合もあります。本記事では、電球型LEDへの交換に関する工事の有無や注意点、交換のメリット・デメリットまでをわかりやすく解説していきます。

目次

電球をLEDに交換するだけで工事は必要?

denkyuu-ledkouzi-1 本項ではまず、電球をLEDに交換する際の工事の必要性について解説していきます。

ソケットが合えばそのまま差し替え可能なことが多い

家庭や店舗などで使われている一般的な電球(口金E26やE17)であれば、LED電球はそのまま差し替えるだけで使える場合がほとんどです。特別な工事や配線変更は不要で、誰でも簡単に交換できます。とくにシーリングライトや卓上スタンドなどは、手軽にLED化を進められるため人気があります。

ただし、ソケットの形状や電圧が特殊な場合は注意が必要です。購入前に製品の口金サイズと既存の器具が一致しているかを必ず確認しましょう。

配線や照明器具の老朽化している場合は注意

照明器具が古く、配線が劣化している場合は、LED電球を取り付けても点灯しなかったり、発熱やショートの原因となることがあります。特に築年数の古い建物では、絶縁不良や接触不良が起こりやすく、事故につながる可能性もあるため注意が必要です。
LEDは電圧変化に敏感なため、器具自体が対応していないこともあります。不安がある場合は、電気工事士に状態を点検してもらい、安全な環境で使用することが大切です。

LED電球の工事が必要になるケースとは?

denkyuu-ledkouzi-2 続いて本項では、LED電球の工事が必要になるケースについて解説していきます。

調光器対応で不具合が出る場合

調光機能付きスイッチを使っている場合、LED電球がうまく点灯しない、ちらつく、消灯できないなどの不具合が発生することがあります。これは調光器が白熱電球向けに設計されていることが原因です。

調光対応のLED電球を選ぶことで改善するケースもありますが、それでも動作しないこともあります。根本的に解決するには、調光器自体の交換が必要になる場合もあるため、事前に対応機器の確認が欠かせません。

施設照明で一括LED化する場合

家庭では電球の差し替えで済むことが多いものの、オフィスや商業施設などで大量の照明をLED化する際は、照明器具ごと交換が必要になるケースもあります。特に天井に埋め込まれているダウンライトやスポットライトの場合、LEDに対応していない器具だと熱がこもって故障の原因になります。

一括導入では安全性や長期的なメンテナンスも考慮する必要があるため、専門業者に相談して適切な施工を行うことが重要です。

200V対応や業務用照明に切り替える場合

工場や厨房、大型施設などでは200Vの高電圧で照明が動作していることがあり、家庭用のLED電球では対応できません。誤って接続すると故障や感電の危険性もあります。業務用照明をLEDに切り替える際は、器具の電圧仕様や電流値を正確に把握したうえで、対応製品を選定する必要があります。また、高所作業や特殊工具を要する現場も多いため、専門業者による施工が前提となるケースがほとんどです。

電球型LEDに交換するメリット

denkyuu-ledkouzi-3 続いて本項では、電球型LEDに交換するメリットについて解説していきます。

コストダウンにつながる

LED電球は消費電力が少なく、同じ明るさでも白熱電球の約1/5の電力で使用できます。また、寿命も非常に長く、一般的な製品で約20,000〜40,000時間の使用が可能です。これにより、交換頻度が減るだけでなく、長期的な電気代の削減にもつながります。

初期投資はやや高めでも、数年単位で見るとトータルコストは大幅に抑えられるため、家庭だけでなく店舗やオフィスでも導入が進んでいます。

安全性が高い

LED電球は発熱量が少なく、点灯中でも表面温度がそれほど高くならないため、火傷や火災のリスクを抑えることができます。加えて、水銀を含まないため、破損時に有害物質が漏れ出す心配もありません。

地震や衝撃で電球が割れてしまっても、飛散防止設計の製品を選べば安心です。こうした安全性の高さから、幼稚園や高齢者施設などでもLED化が進んでいます。

選択肢が豊富

LED電球は色温度や形状、明るさのバリエーションが豊富に揃っており、設置場所や用途に応じて最適な製品を選ぶことができます。たとえば、リビングには温かみのある電球色、作業スペースには昼白色といった使い分けが可能です。

また、E26・E17などの口金サイズや、広配光・スポット型などの光の広がり方にも対応しています。デザイン性の高いインテリア電球も増えており、空間演出の幅も広がっています。

電球型LEDに交換するデメリット

本項では、電球型LEDに交換するデメリットについて解説していきます。

初期費用が高め

LED電球は高性能なぶん、白熱電球や蛍光灯に比べて本体価格が高くなる傾向があります。特に高演色や調光対応モデルなど、機能性を重視した製品は1個あたり数千円になることもあります。

長期的には電気代や交換頻度の削減で元は取れますが、初期導入時のコストに抵抗を感じる方も少なくありません。大量導入を検討している場合は、まとめ買いや業者への相談でコストを抑える工夫も必要です。

調光器非対応による点灯不良

一般的なLED電球の中には調光機能に対応していないものもあり、調光スイッチに接続するとちらつきや不安定な点灯が発生することがあります。調光器が白熱電球向けの旧型である場合、そもそもLEDと相性が悪く、正常に使えない可能性もあります。

調光対応のLED電球も存在しますが、すべての調光器と互換性があるわけではないため、事前の確認が不可欠です。最悪の場合は調光器の交換が必要になることもあります。

既存器具に合わないケースがある

LED電球は白熱電球よりも若干サイズが大きいことがあり、照明カバーやダウンライトなどの器具に収まらないケースがあります。特に奥行きの浅い器具では、電球がはみ出してしまうこともあるため注意が必要です。

また、密閉型器具に非対応のLEDを使用すると、熱がこもって早期故障につながる恐れもあります。購入前には、使用する器具のサイズや仕様を確認し、対応製品を選ぶことが重要です。

まとめ

電球型LEDへの交換は、多くの場合工事不要で手軽に行えるのが魅力ですが、器具の状態や調光スイッチの有無などによっては、工事や製品選定に注意が必要です。導入することで電気代や交換の手間が削減できる一方で、初期費用や互換性の問題も無視できません。安全かつ効果的にLED化を進めるには、製品の仕様や使用環境に合った選定がカギとなります。購入前には必ず使用器具との適合性を確認し、必要に応じて専門業者に相談することが、トラブル回避への近道です。

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