クラウドカメラの購入には、いくつかの方法があります。併せて購入前には、通常のカメラと異なる点や導入メリットなど、知っておきたいことは多いでしょう。そこで本記事では、クラウドカメラの購入方法や、通常の防犯カメラとの違いや導入メリット、導入時の注意点について解説します。

クラウドカメラを購入する方法とは？

本項では、クラウドカメラの購入方法について解説します。

メーカーから購入する

メーカーのホームページなどを通じて直接購入する方法です。

導入したい製品の機能面や仕様面について問い合わせなどを通じて細かく確認できるのはもちろん、メーカーと導入について直接やり取りできるため、安心感もあるでしょう。

代理店で購入する

複数社のクラウドカメラを取り扱っている代理店を通じて購入するのも一つの手です。

クラウドカメラを扱っている代理店では、さまざまなメーカーのクラウドカメラを機能面、仕様面などを比較しつつ、検討することが可能です。

まだ導入する製品が定まっていない場合には、代理店のホームページを通じて検討するのが無難といえるでしょう。

レンタルサービスを利用する

クラウドカメラには購入だけでなく、レンタルサービスを利用する導入方法もあります。

レンタルサービスでは基本的に数年単位で契約を交わし、月額で料金を支払うシステムが一般的です。

初期コストで支払える予算が十分にない、中長期的に運用したいという場合には、クラウドカメラのレンタルサービスを利用する方が無難です。

クラウドカメラの購入方法には、いくつかの方法があります。

クラウドカメラと防犯・監視カメラの違いとは？

クラウドカメラと通常の防犯・監視カメラの大きな違いとしては、データの保存方法です。

通常の防犯・監視カメラでは撮影した映像を保存・管理するためにHDDなどの外付けの録画機器を取り付ける必要があります。一方、クラウドカメラはインターネット上にあるクラウドに映像を保存するため、録画機器の取り付けなどは不要です。

データ管理の簡単さという点で、クラウドカメラと防犯・監視カメラは異なります。

クラウドカメラの導入メリット3選

本項では、クラウドカメラの導入メリットを3つ解説します。

監視業務の効率化

クラウドカメラはクラウド上に撮影映像を保存できるため、監視業務の効率化に繋がります。

カメラが設置されている場所で監視を行う必要がなく、クラウドに接続できる端末一つで監視業務を行えます。

監視業務が非効率になっており、効率化したいという場合には、クラウドカメラの導入により課題解決ができるでしょう。

遠隔地にいても監視できる

クラウドカメラはクラウド上で映像の管理を行うため、遠隔地にいても監視業務を行えます。

従来、防犯カメラの監視業務は現地で行うのが一般的でしたが、クラウドカメラを導入することにより、場所を問わず監視業務を行えるようになります。

監視業務担当者の働き方改善にも繋がるため、業務環境の改善も図れるでしょう。

販促活動の改善

クラウドカメラには画像の解析機能など、単純な映像の撮影・保存・管理だけに留まらない活用方法が可能です。

具体的には撮影映像を解析し、顧客の行動分析を行うなど、販促活動の改善などが挙げられます。

監視業務以外にも映像を有効活用できるのは、クラウドカメラの強みの一つです。

クラウドカメラを導入することで、防犯をはじめさまざまなメリットを得ることができます。

クラウドカメラ購入時に注意すべきポイント

本項では、クラウドカメラ購入時に注意すべきポイントを解説します。

カメラの視野角

クラウドカメラも通常のカメラと同じく、製品によって視野角が異なります。あるポイントを集中して監視するのに適したクラウドカメラもあれば、広い範囲を監視できる広い視野角のクラウドカメラもあります。

自店・自社でどのような場所に設置し、運用するか、どういった活用方法を採用するかによって、適したクラウドカメラの視野角は異なるため、注意が必要です。

画像解析機能の有無

サポートの有無

本項では、クラウドカメラ購入時に注意すべきポイントを解説しました。

クラウドカメラを選ぶ際に比較すべきポイント

では、クラウドカメラを選定する際、数ある商品・サービスをどのような点で比較していけばよいのでしょうか。本項で解説していきます。

ネット回線との相性

クラウドカメラは高画質モデルを選ぶほど詳細な映像が得られますが、その分データ通信量が増加します。ネットワーク環境が不安定だったり速度が遅い場合、映像が途切れる、録画がスムーズに行えないなどのトラブルが発生する可能性があります。

購入前には、実際の設置場所の通信速度を計測し、カメラが必要とする帯域幅を満たせるか確認することが重要です。必要以上に高画質な製品を選んでしまうとコストだけでなく運用面でも負担になるため、自社の利用環境とバランスの取れた解像度を持つ製品を選ぶことが失敗を防ぐポイントです。

映像の保存期間

クラウドカメラは映像データをクラウド上に保存しますが、その保存期間が長くなるほど月額料金が高くなる傾向にあります。一般的には7日間、30日間、90日間など複数のプランがあり、必要以上に長期間の保存を選ぶとコストがかさみます。

店舗やオフィスの運用方針に合わせて、どの程度の保存が必要かを明確にし、プランを選択することが重要です。保存期間は法的な要件や社内規定に左右されることもあるため、あらかじめ確認してから契約すると、不要な出費を防ぎつつ、必要なデータを確実に保管できます。

管理画面の使いやすさ

クラウドカメラの魅力のひとつは、PCやスマートフォンから簡単に映像を確認できる点です。しかし、メーカーやサービスによってアプリの操作性や管理画面の分かりやすさには差があります。導入後の利便性を高めるためには、購入前にデモ版や体験アカウントを利用し、直感的に操作できるかをチェックしておくことが大切です。

特に、監視担当者が複数いる場合は、全員がストレスなく利用できる操作性かどうかを確認しましょう。使いづらいシステムを導入してしまうと、日常の監視作業に支障が出る可能性があるため注意が必要です。

クラウドカメラ導入後の運用で押さえておきたいポイント

クラウドカメラは導入後も定期的な対応を求められます。本項では、運用時におさえておきたいポイントを3つ紹介していきます。

定期的な映像チェック

クラウドカメラは設置しただけで安心せず、定期的に映像を確認することが重要です。映像が正常に録画されているか、死角が発生していないかをチェックすることで、トラブルや犯罪を未然に防ぐことができます。

また、通信障害やカメラの故障が起きた場合、迅速に対応できる体制を整えておくことも必要です。月に一度など定期的なメンテナンス日を決め、録画状況やアラート機能が正常に動作しているかを点検すれば、安心して運用を続けられるでしょう。

セキュリティ対策

クラウドカメラはインターネット経由でアクセスできるため、適切なアクセス権限設定が欠かせません。全ての社員が自由に映像を閲覧できる状態にしてしまうと、情報漏えいやプライバシー問題につながる恐れがあります。利用者ごとに閲覧や操作の権限を分けることで、不要なトラブルを防止できます。

また、定期的なパスワード更新や二段階認証の導入など、セキュリティを強化する対策も重要です。クラウドサービスの利便性を損なわず、安全に運用できる仕組みづくりを意識しましょう。

保守サポートの活用

クラウドカメラはソフトウェアのアップデートにより、録画機能や解析機能が向上することがあります。最新機能を活用するためには、定期的に提供元からの更新情報を確認し、必要に応じてアップデートを行うことが大切です。

トラブルが発生した場合に備えて、導入したメーカーや代理店のサポート体制を把握しておくことも安心材料となります。契約内容に含まれるサポート範囲や対応スピードを事前に確認しておくことで、万が一の際もスムーズに問題解決ができるでしょう。

まとめ

本記事では、クラウドカメラの購入方法や、クラウドカメラと通常の防犯・監視カメラとの違いや、導入メリット、購入時に注意すべきポイントを解説しました。クラウドカメラの導入により監視業務の効率化、改善を図りたい場合は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。