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2025/12/16

【2025年度】飲食店探しにおけるAI利用状況アンケート調査結果

飲食店探しにおけるAI活用に関するアンケート調査イメージ

昨今、生成AIの活用がビジネスのみならず、一般消費者にも広まりを見せています。

生成AIのサービスが多様化するなか、2025年現在、飲食店探しの手段として、AIはどのように利用されているのでしょうか。

Bizcanでは、一般消費者を対象に「飲食店探しにおけるAI活用状況」に関するアンケート調査を実施しました。

目次

調査概要

  • 調査名:【2025年度】飲食店探しにおけるAI活用に関するアンケート
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2025年11月27日~11月29日
  • 調査対象:20代・30代の男女
  • 有効回答数:308件

調査結果サマリー

  • 2025年に飲食店を探す際、AIを活用した人は約3割
  • 利便性の面では、「予算感・おすすめの活用シーンを教えてくれた」「行ったことがない店を知れた」との意見がもっとも多い結果に
  • 一方、「情報の正確性(営業時間・休業日など)」に対して、不安を感じた声も
  • 2025年時点では、飲食店探しにもっとも適しているのは「インターネット検索」との声が依然として多い

◆飲食店を探す際にAIを利用した人は約3割

まず、今年(2025年)、飲食店を探す時にAIを使いましたか?という質問で、約65%が「AIを利用して飲食店を探していない」と回答しました。また、AI検索を活用した人の中では、ChatGPTがもっとも多い23.1%を占めています。AI利用自体は半数に満たないものの、徐々に飲食店探しの場面でもAIを活用するユーザーが増えていることが分かります。

アンケート調査結果円グラフ1

◆AI活用で高評価だったのは「予算感・おすすめの活用シーンを教えてくれる利便性の高さ」

AIでお店を探したときに便利だと感じた点については、約2割が「予算感・おすすめの活用シーンを教えてくれた」「行ったことがないお店を知ることができた」という点を挙げています。※複数回答可

次いで、広範囲エリアで検索した際の店舗のピックアップに関しても、エリアの偏りがない点に利便性を感じる声が挙げられました。

店舗情報のみならず、プラスαで知りたい情報が得られる点や、一般的な検索では探せない店舗へのアクセス性の向上は、AI検索ならではの強みだと考えられます。

アンケート調査結果棒グラフ1

◆情報の正確性や回答精度に対する不安があるという意見も

AIを利用した飲食店探しでは、「情報の正確性(営業時間・休業日など)に不安を感じた(10.1%)」との声が多く見られました。※複数回答可

次いで、「やり取りの回数が多く検索した方が早いと感じた(8.4%)」との意見もあり、求めている情報への信頼性・スピード感を要望する意見が散見されます。

アンケート調査結果棒グラフ2

◆今後の飲食店探しにおけるAI利用の増加については意見が割れる結果に

「今後AIを使って飲食店を探す機会は増えそうだと思いますか?」という問いでは、意見が二分される結果となりました。「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人は合わせて50.6%、「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」と回答した人は合わせて49.4%となっています。

AIを使った飲食店探しは、今後のAIツールの利便性向上が進むにつれ、活用機会が広まっていくと考えられます。

アンケート調査結果円グラフ2

◆飲食店探しにAIを使いたいのは「利用したい飲食店の希望条件が決まっているとき」

AIを使って飲食店を探すとしたら、どんな時に使いたいと思いますか?という質問に対して、39.6%が「現状使いたいと思わない」と回答しました。※複数回答可

一方で、「利用したい飲食店の希望条件(喫煙可否・アレルギー対応など)が詳細に決まっているとき」との回答も、27.6%を占めています。

さらに、行ったことがないお店を発掘したいとき(24%)、今いる場所から近くのお店を探したいとき(16.6%)と続いており、一般的な検索方法では得られない、詳細条件で絞った飲食店探しに対するAI利用のニーズが高いことが分かります。

アンケート調査結果棒グラフ3

◆2025年時点では、飲食店探しは「インターネット検索」が主流

今年(2025年)、飲食店を探す際にAIを使用した結果として、もっとも探しやすいと感じた方法についての質問では「インターネットでの検索(30.5%)」が最多となりました。※複数回答可

依然として、飲食店探しではインターネット検索の需要が高いようです。

一方で、AIを使った検索も約2割を占める結果となっているほか、地図検索の需要も高く、MEO対策の重要性も推察されます。このことから、今後は多様な検索ニーズに対応できる情報発信が、飲食店の集客に影響を与える重要な経営戦略となる可能性があります。

アンケート調査結果棒グラフ4

◆AIを利用した飲食店探しでは「パーソナライズされた提案」を求める声も

「今後、AIにどんな機能があれば飲食店探しで使いたいと思いますか?」という質問では、「自分の好みを熟知したパーソナライズされた提案をしてくれる機能」と回答した人が28.2%を占めました。※複数回答可

「口コミの要約やお店の雰囲気をわかりやすく教えてくれる機能(25.6%)」「お店探しから予約まで対応してくれる機能(21.1%)」など、利便性の向上を求める声もあります。

やはり、ほかの検索手段では得られない「新たな検索体験」をAIに求める傾向があり、2025年段階では「AIを使って飲食店を探したいと思わない(41.2%)」との意見が最多を占めている状況です。

アンケート調査結果棒グラフ5

まとめ

今回のアンケート調査では、AIを使った飲食店探しの実情についてリサーチしました。

2025年時点の現状では、20代・30代におけるAIを使った飲食店探しに対するニーズは、約2~3割に留まる結果となっています。その背景には、AI以外の検索方法に対する満足度の高さや、AI検索に対する不便さ、不安感などがあるようです。

今後AI技術が進化するにつれ、飲食店探しの手段としてAI利用が定着する未来が到来するかもしれません。一方で、最新ツールの利用に不慣れなシニア世代の間でAI利用が広まるのは、まだ時間がかかる可能性もあります。

ターゲット層に応じた集客チャネルの選定、分散を含め、飲食店における集客戦略の手段として、AI利用は今後ますます注目されていくでしょう。

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