Bizcan > コラム > 店舗アプリを導入するメリット・デメリットとは?効果を最大限に引き出すポイント

2024/09/30

店舗アプリを導入するメリット・デメリットとは?効果を最大限に引き出すポイント

  • 店舗アプリ
店舗アプリを導入するメリット・デメリットとは?効果を最大限に引き出すポイント

小売店や飲食店、サービス業など、さまざまな業界で取り入れられている店舗アプリは、大小問わず多くの店舗で活用されています。

開発コストを抑えるための作成ツールも豊富にあるため、個人店や小規模店舗での導入を検討している方も多いでしょう。

本記事では、店舗アプリを導入するメリットだけでなく、デメリットにも触れながら、店舗アプリの効果を引き出すための導入方法について解説します。

目次

店舗アプリとは

スマホの画面に並ぶアプリのアイコン

店舗アプリとは、小売店はもちろん、飲食店やサービス業、美容サロン、クリニックなど、幅広い業種で活用されている店舗独自のスマホ向けアプリのことです。

ポイントカードや予約管理のほか、決済サービスとの連携やクーポンの発行なども行えます。店舗の業務オペレーションに合わせて、POSレジやSNSなどの外部サービスと連携することも可能です。

店舗アプリによって、ポイントカード機能がある、予約が行えるなど、機能に違いがあります。

店舗アプリは、集客や販促、リピーターの獲得などに欠かせない、店舗の経営戦略を支えるツールの1つです。導入すると、店舗経営におけるさまざまな課題の解決に役立ちます。

店舗アプリの機能について、詳しくは以下の記事で解説しています。

参考記事:店舗アプリに必要な機能とは?業種ごとのおすすめ機能と企業の導入事例を紹介

店舗アプリを導入する店舗側のメリット

店舗アプリを導入すると、店舗にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここからは、店舗アプリの導入によって店舗側が得られるメリットや、店舗アプリの導入効果について解説します。

集客方法が広がる

店舗アプリを導入すると、集客方法の選択肢が広がるメリットがあります。

SNS投稿と連携させる、店舗ブログでの情報発信を行う、クーポン券の発行で訴求するなど、さまざまな戦略が打ち出せるようになるためです。

集客方法の選択肢が広がるだけでなく、普段店舗の前を通らない遠方の顧客にも店舗アプリを通じてアプローチできます。

集客方法に加え、普段アプローチできない顧客層に対するマーケティングにも活用できる点が特徴です。

リピーターを獲得しやすい

リピーターを獲得しやすくなるのも、店舗アプリを導入することによって得られるメリットの1つです。

店舗アプリでポイントカード機能を導入したり、次回使えるクーポン券を発行したりして、再来店を促す施策が打ち出せます。

集客アプリとして活用できるのも、店舗アプリの強みです。店舗集客の手段を検討している場合の導入にも適しています。

期間限定メニュー・限定商品の情報発信など、思わず来店したくなるような情報をアプリユーザーに直接届けられるのも、店舗アプリのメリットです。

管理を一元化できる

店舗アプリを導入すると、顧客情報の管理を一元化できるメリットもあります。

具体的には、売上管理や在庫管理、予約管理、顧客データの管理などです。例えば、予約を電話や店頭で受け付けていた場合、対応するためのスタッフが必要になる上に、人的ミスが発生する原因になります。

予約が重複したり、記載漏れによる予約の受付ミスが発生したりするのは、店舗の信用問題にも関わる大きな課題です。

店舗アプリで予約を受け付けるようになれば、人の手を介さずに管理できるため、予約受付時のミスが減らせます。

とくに、POSレジや予約アプリとの連携機能があるアプリを導入すると、顧客管理がより容易になるでしょう。

仲介手数料の負担がなくなる

仲介手数料の負担がなくなるのも、店舗アプリを導入するメリットです。

仲介手数料とは、大手通販サイト(モール型ECショップ)や大手予約サイトなどの、プラットフォームを利用するのにかかる費用のことを指します。

店舗アプリを導入すれば、アプリから直接予約や商品購入ができるようになるため、手数料の負担が発生しなくなるメリットがあります。

顧客の購買行動に関するデータ分析ができる

顧客の購買行動に関するデータ分析ができるのも、店舗アプリを導入するメリットです。

店舗アプリでは、購入者の登録情報をもとに、年代別の傾向や客単価、クーポンの利用率などのデータを収集できます。

これらのデータを分析すると、顧客の購買行動における共通点や傾向が見つけられます。

最適な商品の紹介や効果的なタイミングでのクーポン券発行など、より訴求力が高い施策につなげられるでしょう。

店舗アプリを導入する顧客側のメリット

店内でスマホを操作する様子

店舗アプリの導入は、店舗側だけでなく顧客側にもメリットがあります。

顧客にメリットを提供することは、顧客体験の向上につながり、リピーターの獲得にも効果的です。

店舗アプリの導入によって、顧客側に対して具体的にどのようなメリットを提供できるのかを解説します。

ポイントカードの管理がしやすい

店舗アプリを導入すると、ポイントカードの管理がしやすくなるなど、顧客側にもメリットがあります。

紙のポイントカードは、店舗ごとに発行されていると嵩張りやすく、持ち運びに不便です。

店舗アプリにポイントカード機能があれば、スマホ1つで管理できるため、顧客の利便性向上につながります。

クーポン券・セールなどのお得情報が得られる

クーポン券やセールなどのお得情報が得られるのも、店舗アプリを利用する顧客側のメリットです。

店舗アプリがあれば、気に入った店舗の情報が、ほかの情報に埋もれることなく確認できます。メルマガの場合、ほかのメールに埋もれやすく、見落としも発生しやすいでしょう。

店舗アプリであれば、プッシュ通知などで知らせてもらえるため、お得な情報を見逃さずにキャッチできます。

予約や商品購入がスムーズに行える

予約や商品購入がスムーズに行えるのも、店舗アプリを利用する顧客側のメリットです。

予約サイトや通販サイトを経由する必要がないため、店舗や商品検索に時間がかかりません。

また、店頭でスタッフに対応してもらうのを並んで待つ必要もなく、ストレスフリーに店舗を利用できるのも店舗アプリを導入するメリットです。

新規顧客よりもリピーターにとってのメリットが大きいのも特徴で、店舗のファンづくりに活用できます。

店舗アプリを導入するデメリット

ここからは、店舗アプリを導入することで想定される、デメリットについて解説します。

店舗アプリを導入する前にデメリットを把握しておけば、導入時に対策が講じられるでしょう。メリットを最大限に引き出す上でも重要なポイントです。

店舗アプリの作成・導入にコストがかかる

店舗アプリを導入するデメリットは、店舗アプリの作成や導入・運用にコストがかる点です。

無料で店舗アプリが作成できるツールもありますが、欲しい機能が備わっていないケースは少なくありません。

また、店舗のニーズに合うアプリにこだわる場合、アプリ開発を依頼しなければならなくなり、高額な費用が発生するでしょう。

どのような機能を導入したいのかを明確にした上で、費用はどの程度必要になるのか、見積もりを出してもらい、導入すべきかを判断することが大切です。

アプリのトラブルやエラーに対応する必要がある

アプリ上のトラブルやシステムエラーなどに対応しなければならないのも、店舗アプリ導入のデメリットです。

例えば、大規模な通信障害が発生すると、ポイントカードやキャッシュレス決済の機能が利用できなくなることがあります。

店頭スタッフでは対応しきれない状態になる可能性があるため、緊急時対策の方法についても事前に検討しておくことが大切です。

また、アプリ開発会社によっては、サポートプランを提供しているところもあります。

具体的な対策方法を周知し、普段から緊急時に備えておきましょう。

アプリをダウンロードしてもらうための施策が必要

アプリをダウンロードしてもらうための施策が必要になるのも、店舗アプリを導入するデメリットの1つです。

店舗アプリを導入しても、顧客にダウンロードしてもらわなければ集客や販促施策の効果を発揮できません。

また、来店した顧客にアプリを宣伝しても、ダウンロードにつながらないケースは多いでしょう。

ダウンロード特典を設けるなどして、顧客にアプリをダウンロードしてもらう工夫を講じることが大切です。

また、店舗アプリが苦手とする新規顧客に対してのアプローチ方法も、検討しておく必要があります。

店舗アプリの効果を最大限に引き出す導入のポイント

チェックマークを書く人

店舗アプリの効果を最大限に引き出すには、以下のポイントを意識することが大切です。

  • 店舗の課題を洗い出す
  • 導入する機能や活用方法を明確にする
  • 導入後も分析を行って集客・販促に活かす

それぞれ具体的にどのような方法を意識すれば良いのか、店舗アプリの導入効果を活かす方法について解説します。

店舗の課題を洗い出す

店舗アプリを導入する前に、まずは店舗の課題を洗い出しましょう。

なにが売上向上を図る上で、ハードルになっているのかを客観視することが重要です。

例えば、ポイントカードの利用率が低い場合は、ポイントカード機能を店舗アプリに導入して、持参忘れを防ぐ施策を取ると良いでしょう。

また、電話や店頭での予約受付にミスが多いのであれば、予約を店舗アプリの機能で管理する方法もあります。

まず課題を明確にすることで、課題解決につながる機能も選定できるでしょう。

導入する機能や活用方法を明確にする

店舗アプリに必要な機能や、活用方法を明確にしてから導入に踏み切りましょう。

店舗アプリには豊富な機能が備わっていますが、店舗の状況や業種によっては不要な機能もあります。

不要な機能を導入すると管理負担が増加するほか、必要以上に機能の豊富な店舗アプリを導入するための費用も高くなるでしょう。

本当に必要な機能に絞り込み、初期費用を抑えつつ、活用方法を具体的な業務フローに落とし込むことが大切です。

導入後も分析を行って集客・販促に活かす

店舗アプリ導入後も、分析を行って集客や販促に活かすことが、アプリ導入の効果を最大限に引き出すポイントです。

分析機能が備わっているアプリもあれば、店舗アプリ作成サービスを提供している企業の中には、オプションで分析レポートを提供してくれるところもあります。

店舗アプリを導入して終わるのではなく、導入後も分析を行って効果的な施策を模索し続けましょう。

また、施策実施後も効果測定を行い、より集客や販促につながる施策を検討し続けることが重要です。

まとめ

店舗アプリには、メリットだけでなくデメリットがある点に注意しなければなりません。

しかし、導入する前に把握できていれば、メリットを活かすための工夫ができます。また、店舗アプリのメリットを最大化するためには、店舗アプリの機能をある程度絞ることも重要です。

どのように店舗アプリを活用したいのか、なにを目的に導入するのかを意識し、店舗の強みを活かせるような店舗アプリを導入しましょう。

おすすめの店舗アプリ作成ツールや、店舗アプリ開発サービスについては、以下の記事で紹介しています。

集客アプリや店舗アプリ開発会社ごとの特徴、利用料金の目安もまとめていますので、こちらも要チェックです。

参考記事:おすすめの店舗アプリ作成・開発サービス8選|機能や料金を徹底比較