清掃ロボットの導入にあたって、重要となるのはコスト面やサイズだけではありません。清掃ロボットの中にもさまざまな清掃性能の種類があるため、自店舗・施設で必要となる清掃業務の内容に応じて、マッチするものを導入する必要があります。そこで本記事では、清掃ロボットの種類や選び方、種類別のおすすめ製品を紹介していきます。
清掃ロボットの種類とは?
本項ではまず、清掃ロボットの種類について解説していきます。
吸引型
吸引型は埃やゴミを吸引するタイプの清掃ロボットです。家庭用の掃除機と同じように扱えるため、幅広い場面で活躍できます。
一方で業務用として捉えた際、埃やゴミの掃除よりも油汚れなどが目立つ飲食店では活躍しづらいため、企業のオフィスなどで活用されるのが一般的です。
水拭き型
水拭き型は床洗浄を行えるタイプの清掃ロボットです。水拭きタイプは床の汚れを落とし、掃除を行うため、飲食店やスーパー、工場など、埃やゴミの清掃だけでは掃除しきれない現場で活用されます。
ただし水を使って洗浄を行うため、清掃を行う時間帯には注意する必要があるでしょう。
複合型
複合型は吸引、水拭きなど、さまざまな清掃機能を一台に搭載している清掃ロボットです。多彩な機能を搭載しているため、一台でさまざまな環境での清掃に対応できる点が特徴です。
複合型はハイスペックであるため、いくつかの清掃方法が求められる現場に導入する必要があります。
自店舗・施設の環境に応じて、マッチする種類の清掃ロボットを導入する必要があります。
店舗・施設ごとにマッチする清掃ロボットの種類とは?
清掃性能の種類に加え、清掃ロボットにおいて重要となるのは清掃ロボットの清掃範囲も重要な要素です。
飲食店
飲食店においてマッチする清掃ロボットは以下の通りです。
・吸引型
・水拭き型
・複合型
飲食店はポイントによって掃除の種類が異なってきます。たとえば厨房の清掃では水拭きで汚れを落とす必要がありますが、ホールでは吸引型の方が扱いやすいでしょう。環境に応じた使い分けを行う、または複合型の清掃ロボットを導入して一台で完結できるようにするのが無難といえます。
商業施設
商業施設で活躍できる清掃ロボットは以下の通りです。
・複合型
商業施設はエリアによって清掃方法を使い分ける必要があります。共用エリアとなる通路や広場では吸引型が適しますが、フードコートをはじめとした特定のエリアでは床洗浄が必要となるため、水拭き型やモップ型の方が適しています。
総合的に考えると、複合型の清掃ロボットを導入することで、環境に合わせた機能の使い分けを行うのが無難です。
オフィス
オフィスへの導入に適している清掃ロボットとしては、次の種類が挙げられます。
・吸引型
・複合型
基本的にオフィス内の清掃は埃やゴミを清掃することが多いため、吸引型の清掃ロボットを導入するのが一般的です。ただし食堂やトイレなど一部の場所では床洗浄が必要となるため、複合型の導入も有効です。
清掃ロボットの選定ポイントとは?
続いて本項では、清掃ロボットの選定ポイントについて解説していきます。
清掃性能の種類
前述したように、清掃性能の種類は重要な選定ポイントです。自店舗・施設の環境や清掃に求められる内容によって、マッチする清掃ロボットは異なります。
たとえば、オフィスの会議室やデスクを掃除する程度であれば埃や汚れを掃除することが多いため、吸引型が適しています。一方、飲食店や商業施設では、床洗浄を行える水拭き型も必要となるでしょう。
上記のように、自店舗・施設の環境から逆算して相性の良い清掃ロボットを導入しましょう。
清掃範囲
清掃範囲に関しても、清掃ロボットを選定する際の重要な基準の一つです。清掃ロボットにはそれぞれ対応できる清掃範囲があります。比較的小規模な店舗・施設であれば問題ありませんが、清掃範囲の広い商業施設では、広いエリアの清掃に対応できる清掃ロボットを導入しなければなりません。
また、対応できる清掃範囲と同時に、どの程度の時間で清掃を完了できるかという点についても確認しておきましょう。
性能の種類や清掃範囲だけでなく、コスト面に関しても自店舗・施設の予算範囲に合わせた製品を導入しましょう。
【種類別】清掃ロボットのおすすめ5選
本項では、種類別におすすめの清掃ロボットを紹介していきます。
アイグッズ/RACLEBO slim
RACLEBOは吸引型の清掃ロボットです。小型のサイズ感となっており、広範囲の清掃には難しいものの、狭いエリアを細かく清掃することに特化しています。椅子の下や机の下といった手の届きづらい範囲の清掃にも活用できるため、オフィスの会議室など、特定のエリアの清掃で活躍できる製品です。
DFA Robotics/PUDU CC1
CC1は吸引から水拭き、掃き、乾拭きと4つの清掃機能を備えた複合型の清掃ロボットです。多機能性を活かして飲食店、商業施設、オフィスや工場と、さまざまな環境で活躍できます。また、フル充電すれば9時間の間運用できるため、長時間運用にも対応できるのは魅力といえます。
アイリスオーヤマ/BROIT
BROITは水拭きに対応している清掃ロボットです。床洗浄能力が高いため、定期的に汚れを清掃する必要がある飲食店や工場といった場所で活躍できる清掃ロボットといえます。環境や床材に合わせて3つの清掃モードを設定できるため、自店舗・施設の環境に合わせた運用も可能です。
SoftbankRobotics/Whizi
Whiziは除菌性能に優れた吸引型の清掃ロボットです。一度ルートを記憶してしまえば2度目以降は自動で記憶したルートを清掃してくれるため、運用のしやすさも魅力の一つです。また、自動で障害物を検知して回避するため、複雑な店舗・施設の環境にも適応できます。
Amano/Hapiibot
Hapiibotは小型の床洗浄型清掃ロボットです。優れたAIを内蔵しており、人や物を感知しつつ清掃を進められるのが強みです。万が一人が飛び出してきても自動で一時停止できるため、営業中の運用であっても安全に清掃を進められるのは魅力といえるでしょう。
まとめ
本記事では、清掃ロボットの種類や選び方、種類別のおすすめ製品を紹介しました。清掃ロボットに搭載されている清掃性能はさまざまです。そのため、行っている清掃業務にマッチするものを選びましょう。本記事の内容を参考に、自店舗・施設に相性の良い清掃ロボットを探してみてください。