「店舗・施設の清掃業務が追いつかない」「もっと効率的に清掃を行いたい」
上記のような悩みを抱えている店舗・施設は少なくないでしょう。確かに忙しい店舗業務をこなしつつ、清掃を素早く済ませるのは簡単ではありません。
店舗施設の清掃業務の効率化には、業務用清掃ロボットの導入がおすすめです。本記事では、業務用清掃ロボットの比較ポイントやおすすめの製品などを紹介していきます。
業務用清掃ロボットを導入するメリットとは?

本項では、業務用の清掃ロボットを導入することで得られるメリットについて解説します。
清掃業務を効率化できる
まず挙げられるメリットが清掃業務の効率化です。人の手で店舗施設の清掃業務を行う場合、清掃効率はどうしても清掃員のスキルに依存してしまいます。
その点、業務用清掃ロボットであれば一定の効率で定められた範囲を清掃できるため、清掃業務の効率化を実現できます。特に清掃に充てられる時間帯がある程度決まっている店舗施設の場合、時間内に清掃を終わらせるためにも清掃業務の効率化は重要です。
人件費を削減できる
業務用清掃ロボットを導入することで、人件費の削減にも繋がります。清掃員を雇用しており、人的コストが課題となっている店舗施設では、業務用清掃ロボットの導入により人件費削減を実現することが可能です。
また、人件費を削減することで予算をその他の設備投資などに充てられるため、清掃業務以外の業務効率やサービスの質向上に貢献できる可能性もあるでしょう。
遠隔操作ができる
業務用清掃ロボットの中には、遠隔操作が可能な製品も存在します。この場合近くに人がいる必要がないため、担当者はその他の業務に取り組みつつ、清掃ロボットへの指示出しが可能です。
遠隔操作可能な清掃ロボットを導入することで、全体の業務効率化にも貢献できる可能性があるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。
安全に配慮できる
業務用清掃ロボットにより清掃業務は省人化されますが、安全性が低下する心配はあまりありません。清掃ロボットの多くが本体に人や障害物を自動で検知するセンサーを搭載しているため、営業中に稼働していても人とぶつかってしまう可能性は低いです。
特に飲食店や商業施設において、ロボットが人と衝突して事故になってしまう、といったリスクは想定すべきですが、清掃ロボットではその危険性が最小限に抑えられているといえます。
業務用の清掃ロボットを導入することで、業務効率化をはじめ様々なメリットが期待できます。
業務用清掃ロボットを導入する際の注意点

続いて本項では、業務用清掃ロボットを導入する際の注意点を解説します。
導入コスト
まず注意しなければならないのは導入コストです。清掃ロボット本体の購入にかかるコストは安くありません。特に小規模の飲食店に導入するとなると、ネックとなるのは購入価格を含めたコストといえるでしょう。
ただし、購入にかけられる予算が少ない場合、レンタルサービスを活用することで初期コストを大幅に抑えることも可能です。どのような形で業務用清掃ロボットを導入すべきかを事前に検討しておくことをおすすめします。
導入後の業務オペレーション
業務用清掃ロボットを導入することで、大幅な業務オペレーションの変更が必要となる場合もあります。業務用清掃ロボットを導入した場合、清掃の指示出しや、運用中に事故などがないかのチェック、不具合が生じた場合の対応といった業務が新たに追加されるでしょう。
上記のような清掃業務のオペレーション変更は必ず必要となるため、事前にどのようなオペレーションで運用するのか明確にしておくことが重要です。
初期コスト、運用コストはもちろん、導入後に変更される業務オペレーションに関しては事前に注意しておきましょう。
業務用清掃ロボットの比較ポイントは?

業務用清掃ロボットにもさまざまな特徴を持った製品があるため、導入前に比較検討したうえで、
自社にマッチするものを選ぶことが重要です。本項では、業務用清掃ロボットの比較ポイントについて解説します。
使用場所
まずどういった場所で使用するのかによって、マッチする清掃ロボットは異なります。たとえばオフィスの会議室で利用するのであれば埃やゴミの吸引が必要となるため、モップ掛けや水拭きの機能は必要ないでしょう。
このように、使用場所の床材や面積によって、対応できる清掃ロボットを導入する必要があります。また、商業施設のように多階層で清掃ロボットを使用する場合、エレベーターに対応しているかどうかもチェックしましょう。
機能性
業務用清掃ロボットの機能性はさまざまです。吸引に特化しているもの、水拭きに特化しているものなど、清掃にかかわる機能性は製品によって違います。そのため、自店、自社の清掃業務にどのような機能が必要となるか、事前に明確化しておくことで、製品の比較検討がしやすくなります。
また、飲食店や商業施設など、人が多く行き交う場所では、障害物検知機能など、安全にかかわる性能も重要な要素の一つです。
サイズ
業務用清掃ロボットは、製品によってカバーできる範囲が異なります。大まかに分けると清掃ロボットは小型、中型、大型に分類されますが、それぞれでカバーエリアは大きく違うため注意しましょう。たとえば、広い範囲を清掃する必要のある商業施設では、中型~大型の清掃ロボットを導入する必要があります。
基本的には本体のサイズに応じてカバーエリアも変わってくるため、事前に製品仕様をチェックし、清掃エリアをしっかりとカバーできる製品を導入するようにしましょう。
サポート体制の充実度
特に業務用清掃ロボットを初めて導入する場合、セットアップサポートや定期メンテナンスなど、サポート体制がどの程度充実しているかもチェックしておく必要があります。
導入サポートやアフターサポートの内容は販売店やメーカーによってさまざまです。必要なサポートがしっかりと組み込まれているか、事前にチェックするようにしてください。
業務用清掃ロボットの導入がおすすめな店舗・施設とは?【サイズ別】

本項では、サイズ別に業務用清掃ロボットの導入がおすすめな店舗について解説していきます。
小型の業務用清掃ロボットがマッチする店舗・施設
小型の業務用清掃ロボットは基本的に狭い場所の清掃業務が主となる現場にマッチします。具体的にはオフィスの会議室や、小規模の飲食店が挙げられるでしょう。
上記のような施設に広範囲をカバーできる清掃ロボットを導入してもオーバースペックになってしまい、持て余してしまう可能性があります。清掃エリアが狭い場合、取り回しやすく、隅々まで細かく清掃できる小型の清掃ロボットがおすすめです。
中型の業務用清掃ロボットがマッチする店舗・施設
中型の業務用清掃ロボットは、比較的さまざまな施設、店舗で強みを発揮することができます。中型の清掃ロボットは基本的に清掃面積70〜200㎡をカバーできるため、この数字を指標として検討してみるとよいでしょう。
小型の清掃ロボットでは物足りないが、大型の清掃ロボットではオーバースペックになってしまう場合には、中型の業務用清掃ロボットがマッチする可能性があります。
大型の業務用清掃ロボットがマッチする店舗・施設
大型の業務用清掃ロボットがマッチする店舗・施設は大型の商業施設や店舗です。大型の清掃ロボットは広い範囲を清掃できるのが強みとなるため、清掃範囲が広い現場への導入に適しています。
また、大型の清掃ロボットは清掃スピードが速いものも多いため、清掃時間が限られており、短時間で清掃を行う必要がある店舗施設でも力を発揮できます。
業務用清掃ロボットのおすすめ10選を紹介

RACLEBO slim/アイグッズ

引用:
アイグッズ RACLEBO slimは32㎝のスリムサイズに設計されているコンパクトな清掃ロボットです。高さも10㎝程度になっているため、椅子やソファーの下側もしっかりと清掃できます。広い範囲をカバーすることは難しいため、オフィスの会議室の清掃をはじめ、狭い範囲の清掃に適した清掃ロボットといえるでしょう。
KEENON C30/DFA Robotics

引用:
DFA Robotics C30はキャッチ―なデザインが目を惹く清掃ロボットですが、機能性も十分です。強力な吸引モーターを搭載しており、清掃エリアをしっかりと掃除してくれます。1台で吸塵、掃き、モップ掛けに対応できるため、さまざまな店舗施設で活躍できる清掃ロボットといえるでしょう。
Whizi/Softbank Robotics

引用:
Softbank Robotics Whiziは除菌性能に優れた清掃ロボットです。清掃エリアを均一に清掃できるため、清掃ムラなく埃やごみを吸い取ってくれます。施設環境の衛生面をしっかりと清潔に保ちたい、という場合は、除菌性能に優れるWhiziがマッチするでしょう。
HAPIIBOT/Amano

引用:
Amano HAPIIBOTは中小企業省力化投資補助金の対象となっている清掃ロボットです。AIを搭載しているため、人やモノを瞬時に判断し、安全に清掃業務を行ってくれます。また、操作パネルも直感的に操作できるレイアウトになっているため、使い慣れていない方でも安心して操作できます。
CC1/DFA Robotics

引用:
DFA Robotics CC1は4つの清掃機能を備えつつ、広範囲の清掃が行える万能性が魅力です。比較的さまざまな店舗施設に導入できる清掃ロボットといえるでしょう。また。バッテリーが少なくなると自動で充電を行ってくれるため、充電を忘れてしまう心配も少ないのは魅力といえます。
Phantas/DFA Robotics

引用:
DFA Robotics Phantasは吸引、掃き、水拭き、乾拭きと4つの清掃機能が搭載された清掃ロボットです。清掃機能が多彩なため、さまざまな店舗施設の清掃ニーズを満たすことができます。また、フル充電で16時間使用できる点も強みといえるでしょう。
KIRARA/アイグッズ

引用:
アイグッズ KIRARAは1時間で約400〜700㎡の床清掃を行ってくれるため、短時間で広い範囲の清掃業務を済ませたい、という場合におすすめの清掃ロボットです。エレベーター連携にも対応しているため、多階層の商業施設などでも運用しやすい点が魅力です。
RULO Pro/Panasonic

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Panasonic RULO Proは予めマッピングされた地図に応じて自動走行し、清掃を行ってくれます。また、ダストボックスも紙パック式になっているため、ゴミ捨てを行う際も手軽に行える点が利用者側の負担軽減に繋がるでしょう。また、RULO Proはレンタルでも導入できるため、初期コストを抑えやすい点も魅力です。
BROIT/アイリスオーヤマ

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アイリスオーヤマ BROITは床洗浄型の清掃ロボットです。床材や場所に合わせて3つの清掃モードを選択できるため、場所に合わせた清掃を行える点が強みといえます。また、ブラシやホッパーなど、各パーツの着脱がしやすい構造になっているため、セルフメンテナンスしやすい点も魅力といえるでしょう。
Pure i9.2/Electrolux

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価格.com Pure i9.2は3Dビジョンテクノロジーを搭載しており、立体的に障害物を検知できます。これにより、清掃時に片づけをしていない状態でも自動で回避しつつ清掃してくれます。また、吸い込み口を本体の前方に配置しているため、壁際のゴミでもしっかりと掃除できる点も魅力。オフィス用の清掃ロボットとしておすすめです。
まとめ
本記事では、業務用清掃ロボットの比較ポイントやおすすめの製品などを解説しました。
業務用清掃ロボットといっても、さまざまな特徴を備えた製品があるため、自店舗・施設のニーズにマッチする製品を比較検討しつつ、選定することが重要です。
清掃業務の効率や質に課題を感じている、或いは清掃業務にかかっている人件費を削減したい場合、本記事の内容を参考にしつつ、業務用清掃ロボットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。