飲食店を中心に導入が進む配膳ロボットですが、現状では海外メーカーが手掛けている製品が多く導入されている印象です。
では、国産メーカーの手掛けている配膳ロボットはどうなのでしょうか?そこで本記事では、日本製の配膳ロボット5選や導入メリット、価格や今後の展望について解説します
日本製の配膳ロボット5選
本項では、日本メーカーの手掛ける配膳ロボットを5つ紹介していきます。
Keenbotーアイリスオーヤマ
Keenbotは、アイリスオーヤマが手掛ける配膳ロボットです。
最大4段のトレイで大容量の運搬が可能なモデルとなっていますが、同時に3DカメラやLiDARセンサーも搭載しているため、障害物を避けての安全な走行も可能です。
配膳業務の効率化と安全性の両立を実現できる配膳ロボットといえるでしょう。
Servi-ソフトバンクロボティクス
続いて紹介するのは、ソフトバンクロボティクスが手掛ける配膳ロボット「Servi」です。
コンパクトなボディながら3段トレイで多くの配膳業務をこなすことが可能です。また、自身の位置推定と周囲環境の把握を同時に行える「SLAM」技術を搭載している点もServiの特徴といえます。
これにより衝突事故の予防などにも繋がるため、コンパクト且つ、安全な運用が可能な配膳ロボットを探している場合にはマッチするでしょう。
DINERBOT T8ーKEENON
DINERBOT T8は、KEENON ROBOTICSが手掛ける配膳ロボットです。顔文字のようなデザインがディスプレイ上に表示されているポップなデザインが特徴的な配膳ロボットとなっています。
コンパクトな設計になっているため、55cmの通路幅でも走行可能で、さまざまな店舗環境に対応できる使い勝手の良さが魅力です。
自店の通路が狭く、配膳ロボットの導入をあきらめかけていたという場合には、一度DINERBOT T8をチェックしてみてもよいでしょう。
Lanky Porter-キングソフト
Lanky Porterは、キングソフト株式会社が提供しているAI搭載の配膳ロボットです。50cm×43cmのトレイを搭載しているため、大皿の料理でも安全に運搬できます。
また、最大29台まで同時通信し、連携可能となっているため、店舗規模が広く、複数台運用したい場合にマッチする配膳ロボットといえます。
JSP ROBOT
JSP ROBOTは株式会社日本システムプロジェクトが提供する配膳ロボットです。
各棚5㎏、最大20㎏の運搬が可能なため、同時に複数の配膳業務をこなせる運搬力の高さが強みです。また、AIを活用した音声案内や音楽を流す機能など、配膳業務以外の機能も充実しています。
配膳業務だけでなく、店舗の雰囲気や接客サービスの質向上も目指したい場合にマッチする配膳ロボットです。
日本製の配膳ロボットは機能性も高く、サポート体制も充実しています。
日本製の配膳ロボットを導入するメリットは?
本項では、日本製の配膳ロボットを導入するメリットについて解説します。
品質に信頼が置ける
日本製、ということで品質に信頼を置ける点は日本製の配膳ロボットを導入するメリットです。これは配膳ロボットに限った話ではなく、日本製、というのはさまざまな製品の質を判断するうえで一つの材料になり得ます。
配膳ロボットを購入するとなるとそれなりのコストが必要です。どうせなら日本製で質の高い製品を導入し安心したい、そんな場合には、日本製の配膳ロボットがおすすめです。
トラブルがあった際もサポートを受けやすい
日本製の配膳ロボットは、提供元の企業も国内企業となります。配膳ロボットも日々の運用の中で故障や、トラブルに見舞われる可能性も0ではありません。そのような状況で、海外のサポートに問い合わせて対処するのは中々の業務負担でしょう。
その点、日本製の配膳ロボットであればサポートを受けやすく、素早い対応を受けられる点は明確なメリットといえます。
日本製の配膳ロボットを導入することで、品質やサポート面での安心感を得ることができます。
日本製の配膳ロボットの価格は高い?
海外製品よりも、日本製の配膳ロボットは割高なのでは?と考える方も多いかもしれません。
配膳ロボットの価格はまちまちです。最低100万円程度のコストはかかりますが、購入にどの程度の費用が必要となるかは国内外の製品問わず、製品のスペック次第というのが実情です。
また、日本製の配膳ロボットは各メーカー「要見積もり」としている企業が多く、一度問い合わせが必要な場合も珍しくありません。興味のある製品がある場合には、一度メーカーに問い合わせしてみるのが無難です。
また、どうしても購入費用が工面できないという場合には、数年間のレンタルサービスなどの活用を検討してみましょう。レンタルであれば月額数万円で配膳ロボットを導入できるため、初期費用に予算を割けない飲食店でも配膳ロボットを導入できます。
日本製の配膳ロボットの価格については、要見積もりとしているメーカーが多く、実際に問い合わせする必要がある場合が多くあります。
国産の製品で検討している場合は、一度問い合わせしてみるのが無難です。
日本製の配膳ロボットの今後とは?
株式会社富士経済が行った「サービスロボット市場を調査」によると、2022年の配膳ロボットの国内市場は約148億円、これは世界市場の約4割を占めています。
飲食業界における慢性的な人手不足や、業務効率、サービス改善といった課題を考えれば、今後大手のレストランチェーンに留まらず、個人経営の飲食店でも導入が進んでいくことは間違いないとみてよいでしょう。
また、その流れの中で、国産の配膳ロボットのシェアも今後次第に拡大していくと予想されます。
まとめ
本記事では、日本製の配膳ロボット5選や導入メリット、価格や今後について解説しました。海外メーカーの製品が主流となっている配膳ロボットではありますが、今後日本製の製品も数多く販売が始まるでしょう。日本製の強みについて理解したうえで、検討材料にするのがおすすめです。