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2024/07/02

動画制作の企画書とは?目的達成への精度を上げる書き方を解説!

  • 動画制作
動画制作の企画書とは?目的達成への精度を上げる書き方を解説!

動画制作でまず大事になるのは最初に作る企画書です。
動画を作ることで誰のどんな問題や課題を解決したいのか?できるだけ明確に企画書に落とし込むことによって、それが揺るぎない指針となり、発注先企業との連携作業もスムーズになります。

自社のマーケティング状況を考えながら、失敗しない企画書を完成させましょう。

企画書に落とし込みたい必須ポイントを押さえよう!

成功する企画書の書き方とは?
まずは、企画書に落とし込みたい必須ポイントを解説します。

目的・目標

そもそも何の為に動画を制作するのでしょう?
自社のブランドイメージや商品の認知度を高める為ですか?
販売促進?優秀な人材を採用することですか?

目的なきプロジェクトに成功はありません。

動画制作は目的達成への手段であり、映像作品の完成がゴールではありません。

内容が商品やサービスの紹介動画であれば、購入してもらうことがゴールですし、企業の採用動画であれば応募数を増やすことがゴールです。
まずは目的を明確に決めましょう。

「できる限り多くの人に商品を知ってもらう」といったような曖昧な表現は避けましょう。ユーザー(クライアント)に動画を見てもらうのはもちろんのこと、その先に何を求めるのか?(例:映像を見て、商品の購入ページへ移動してもらう)を具体的に設定します。

目的はシンプルに!あれもこれもと欲張って詰め込むと視聴者は混乱し、何が言いたいのか伝わらなくなってしまいます。

また、目的と同時に達成したい具体的な目標(KPI=重要目標達成指標)も決めましょう。こちらは再生回数、広告クリック数などできるだけ数字を盛り込みます。数値がなければ、動画の成否の判断がつきません。

背景

なぜ動画でなければならないのですか?
例えば、社内プレゼンの時にそう突っ込まれた場合、動画が最適である理由をはっきり答えられなければ上司や同僚の賛同を得られません。

動画でなくともWebサイト上の文章と写真で十分かもしれませんし、場合によっては、紙媒体への広告出稿やポスティングの方が有効かもしれません。

「従来の方法にはどんな課題があったのか?」
「動画ならその課題を解決できるのか?」

背景をはっきりさせておけば、企画の方向性もより明確となり、その後の仕事も進めやすくなります。

ターゲット

続いて決めたいのはターゲットです。
万人に受けする動画は存在しない為、ターゲットを明確にする必要があります。

大まかなターゲット像が決まれば、「ペルソナ(架空の顧客像)」を設定してターゲット像を細かく掘り下げていきましょう。
たとえ同じ年齢でも独身と既婚者では、アプローチの方法が変わってきます。

① 基本情報(年齢、性別、居住地)
② 職業
③ 生活パターン(起床・就寝時間、通勤手段、休日の過ごし方)
④ 性格、悩んでいること
⑤ 人間関係(家族構成、恋人・配偶者の有無)
⑥ 収入
⑦ 趣味
⑧ インターネットの利用状況・利用時間
⑨ 所持しているデバイス

など、ユーザー目線を意識しながら細かく設定するほど動画で使用する出演者や撮影場所、BGMや効果音等の演出プランが決めやすくなります。

メッセージ

例えば、商品やサービスの紹介動画の目的が「動画を見て、商品の購入ページへ移動してもらう」であれば、
どうすれば視聴者の行動を喚起できるでしょう?

企業のPR動画の目的が「優秀な人材に入社して欲しい」であれば、何を動画で表現すれば良いのでしょう?
ただおもしろい動画を作っただけでは、目的は達成できません。発注者の込めたメッセージが伝わってこそ、ターゲットの行動を変えることができるのです。

享受できるメリットは何か?誰のどんな問題を解決するのか?
他社と差別化出来る点などを踏まえながらメッセージを決めましょう。

ただし、あまり欲張りすぎず、押し付けがましくなりすぎないよう注意が必要です。

媒体・配信先

ターゲットが決まったら、動画の配信媒体を決めましょう。
自社のwebサイトか?Youtubeやニコニコ動画などの動画配信サービスか?
Twitter、Facebook、instagramなどのSNSか?
配信する媒体によって適切な動画の長さやターゲットなどが大きく違うからです。例えばSNS でもTwitterはエンタメ性が強い、Facebookはビジネス寄り、instagramはおしゃれなど、それぞれに特性が異なります。

ターゲットに設定した人物は、何を好んで視聴しているのか?魚のいないところに釣り糸を垂れても永遠に釣れません。
ターゲットがいると思われる配信媒体を的確に判断して、仕掛けたいところです。

  • 目的・目標
  • 背景
  • ターゲット
  • メッセージ
  • 媒体・配信先

以上の項目を押さえて、内容に落としこめば作りたい動画の骨子が自然と浮かび上がってくるはずです。

動画制作の企画書の完成度をさらにUPさせるポイント

企画の骨子が決まってくれば、あとは具体的なシナリオや演出プランの構築に進みたいところですが、そこから先は素人ではなかなか難しく、プロに任せた方が無難です。
他にできることはないのでしょうか?

参考になりそうなサンプル映像を準備しておく

動画制作をする上で、競合他社の映像作品をはじめ、動画制作会社のHPにある事例動画、Youtubeの気になるタイトルなどを日頃からチェックして、参考になりそうな素材をピックアップしておくことはとても有意義です。

企画意図を伝える際に「◯◯の番組みたいなテイストで」などとサンプル動画を一緒に添えると、制作会社の方も撮影や編集をする際のイメージがしやすくなります。
また少し難易度は高いかもしれませんが、概要をまとめた構成案や絵コンテなどを作ってみるのも良いでしょう。

映像やビジュアルは文字よりも伝わりやすく、皆でイメージが共有しやすくなります。明確な骨子に加えて、具体的なイメージを伝えることで、動画の完成度がより高まることは明白です。

まとめ

いかがでしたか?
企画書作成は、動画制作の成否を分ける最初の重要な関門です。
今回紹介した要点を、漏らさず落とし込み、十分に時間をかけて、成功する企画書を完成させてください!