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2025/06/30

【業務用厨房機器】チャーハン用自動調理器おすすめ商品3選|新品・中古の選び方も解説

  • 厨房機器
業務用チャーハン自動調理器

自動攪拌(かくはん)式中華鍋やロータリークッカーなどの業務用自動調理器は、チャーハンの調理効率化と品質安定に大きく貢献する厨房機器です。調理容量や攪拌性能、清掃性、ガス種対応など複数の観点から製品を選定すれば、自店舗に合った機器の選定が可能です。

では、飲食店や施設の厨房で、どのような基準でチャーハン用自動調理器を選べばよいのでしょうか。
本記事では、チャーハン用自動調理器のおすすめ3選、新品・中古の選び方などについてわかりやすく解説します。

目次

チャーハンの業務用自動調理器とは?

チャーハン

自動かくはん式中華鍋 ロータリークッカー 回転釜
価格帯 〇(比較的安価) △(中程度) △(高価格帯)
大量調理対応
時短調理
操作の簡単さ
設置スペース ◎(省スペース) △(中型機器) △(大型厨房必要)
向いている調理現場 小規模飲食店 定食屋・社食厨房 給食施設・大規模店

チャーハンの業務用自動調理器とは、食材の投入から攪拌、加熱、完成までを自動で行う調理機のことです。業務用自動調理器の導入により、チャーハンの大量調理と調理品質の均一化を実現します。チャーハン以外の炒め物や、煮込み料理に対応している機種があるのも特徴です。

 

手動でのチャーハン調理は、熟練した技術が求められ、作業者の負担も大きくなります。一方、自動調理器は、設定されたプログラムに従って攪拌や加熱を自動で行うため、誰でも一定の品質で調理が可能です。

業務用自動調理器は、チャーハンを効率的かつ安定して提供したい飲食店にとって、厨房業務の省力化と、調理品質の均一化によるリピーター増加や注文回転率の上昇による売上の最大化を支える設備といえるでしょう。導入を検討する際は、店舗の規模やメニュー・レシピに応じた機器の選定が重要です。

業務用チャーハン自動調理器には、以下3つの種類があります。

  • 自動かくはん式中華鍋
  • ロータリークッカー
  • 回転釜

それぞれの特徴や活用方法について説明します。

自動かくはん式中華鍋

「自動かくはん式中華鍋」は、手動調理に近い仕上がりを自動化し、少量から中量のチャーハン調理に適した機器です。自動かくはん式中華鍋には、以下の特徴があります。

  • ガス式や電気式の加熱方式
  • 鍋内部の攪拌機能により、均一な加熱と具材の混合を実現
  • 調理容量は一般的に10~30L程度。少量から中量の調理に対応
  • 無水調理や低温調理などの多様な調理モードがあり、メニューの幅を広げることも可能

自動かくはん式中華鍋は、少人数の店舗や多品種少量生産を行う厨房において、手軽に導入できる自動調理器といえます。

ロータリークッカー

「ロータリークッカー」は、大量調理と時短を両立させる、業務用厨房における高効率な自動調理器です。ロータリークッカーには、以下の特徴があります。

  • 回転する鍋と自動攪拌機能を組み合わせ、大量のチャーハンを短時間で均一に調理
  • 調理容量は50L以上の大型モデルが多い
  • 短時間で大量の調理が可能

ロータリークッカーはタイマー機能や温度調整機能も備えており、品質の安定を実現しながら、効率的な調理ができます。

回転釜

「回転釜」は、大量調理に特化した業務用自動調理器で、チャーハン以外の多様な自動メニューにも対応可能です。回転釜には、以下の特徴があります。

  • ガス式や電気式の加熱方式
  • 大容量の釜が回転しながら加熱
  • 均一な加熱と攪拌を実現
  • 調理容量は100L以上の大型モデルが多い
  • チャーハンだけでなく、煮込み料理やスープなど多様なメニューに対応可能

回転釜は多品種大量生産を行う大規模な厨房において、汎用性と生産性を兼ね備えた調理器としておすすめです。

チャーハンの業務用自動調理器の導入費用・価格の目安

チャーハンを作れる業務用自動調理器の価格は、機種や機能により20万円台~100万円を超えるものまで幅があります。

自動調理器の種類 おおよその導入費用
自動かくはん式中華鍋 20~40万円程度
ロータリークッカー 50万円前後
回転釜 70万円~100万円超

金額には、調理容量や自動化機能の違いが影響します。
ロータリークッカーは火力・攪拌制御が多機能なことから、容量や火力設定の自由度が価格に直結します。回転釜タイプになると100L以上の大容量調理が可能なモデルも多く、導入価格は高額になる傾向です。

チャーハン用自動調理器(業務用)を選ぶポイント4つ

業務用チャーハン自動調理器の選定には、以下4つのポイントがあります。

  • 攪拌速度や火力設定などの調理性能
  • 調理容量と厨房スペースのバランス
  • 掃除・手入れのしやすさ
  • 対応ガス種・電源を確認

上記の観点から自動調理器を比較・検討すれば、厨房の効率と調理品質の向上が期待できます。それぞれ見ていきましょう。

攪拌速度や火力設定などの調理性能

攪拌速度と火力調整の幅が広い調理器ほど、仕上がりの品質とメニュー対応力が高まります。
自動かくはん式中華鍋やロータリークッカーでは、回転速度や火力を細かく設定できる機種があり、このような機能の差はチャーハンのパラっとした食感や均一な火の通りに直結します。
火力調整の段階や自動プログラムの多さも仕上がりの一貫性を左右するため、そちらも確認しましょう。

調理容量と厨房スペースのバランス

調理器の容量と設置スペースのバランスを見極めることで、効率的な厨房運営が実現できます。
コンパクトな卓上型の自動調理鍋は小規模な店舗に適しており、必要な調理量との兼ね合いで導入する機種を判断するのは、自動調理器の選定においても不可欠です。回転釜は100L以上の大容量で大量調理が可能ですが、スペースを取るため、厨房の設計も関わってきます。厨房の寸法と導線を踏まえ、適正サイズを選ぶことが必要です。
厨房の規模や1日あたりの提供食数をもとに、無理のないサイズ選びを心がけましょう。

掃除・手入れのしやすさ

清掃性に優れた調理器を選ぶことは、衛生管理が容易になり、スタッフの負担軽減につながるため、意識しておきたい比較ポイントです。
自動調理器には、鍋の着脱が簡単なモデルや、撥水加工が施された内釜など、掃除がしやすい設計の製品が増えています。業務用では、パーツを分解して丸洗いできる機種や、食洗機対応の部品を備えた製品があるのも特徴です。清掃のしやすさは、清掃にかかる時間の短縮や洗浄剤・水道光熱費の削減にもつながります。そのため、導入前に日々の運営コストに直結する清掃のしやすさも確認し、衛生的な調理環境を維持しましょう。

対応ガス種・電源を確認

ガス種や電源仕様に合った調理器選びは、導入トラブルの回避と安全な運用に直結します。
業務用調理器には、都市ガス、LPガス、単相100Vや三相200Vなど、さまざまな仕様があります。既存の厨房インフラと合わない機器を導入してしまうと、追加工事が必要となり、初期費用や工期が増大しかねません。
メーカーの仕様欄でガス種・電力の情報を必ず確認しましょう。
導入前に厨房のガス・電気環境を把握し、対応機種を選定することで、スムーズな設置が可能になります。

 

参考記事:業務用厨房機器の販売店おすすめ5選|新品と中古のメリット&デメリット・販売店の選び方も解説

チャーハンの業務用自動調理器おすすめ商品・メーカー3選

チャーハンの自動調理に対応した業務用厨房機器は、さまざまなメーカーから販売されています。

  • ロボシェフ丨株式会社 エム・アイ・ケー
  • 電気式攪拌機付き回転釜ヴェスタ丨服部工業株式会社
  • ロータリークッカー丨株式会社マルゼン

上記の業務用自動調理器の特徴やおすすめの使い方を紹介します。

ロボシェフ丨株式会社 エム・アイ・ケー

ロボシェフ

出典:ロボシェフ丨株式会社 エム・アイ・ケー

業務用チャーハン自動調理器「ロボシェフ RCG560S」は、熟練の技術が必要とされる鍋振りをせずとも、本格的な炒め物を誰でも簡単に調理できる点が特徴です。

  • 「鍋振り3年 ロボシェフ1分!」を再現
  • 業界初の平面回転方式
  • 高い熱効率
  • タイマー機能による作業効率アップ

ロボシェフは熱源と鍋底の距離が一定に保たれるため、熱効率が良く、短時間での調理を実現します。チャーハンだけでなく、野菜炒め、焼きそばなど、さまざまな炒め物料理に活用することが可能です。

電気式攪拌機付き回転釜ヴェスタ丨服部工業株式会社

電気式攪拌機付き回転釜ヴェスタ丨服部工業株式会社

出典:電気式攪拌機付き回転釜ヴェスタ丨服部工業株式会社

自動大量調理機ヴェスタでは、強力で多様な攪拌機能により大量の米や具材をムラなく混ぜ合わせ、パラパラとした食感のチャーハンを効率的に調理できます。

  • 全自動調理による省力化
  • ダマになりにくく、程よく空気を含んだ綺麗な仕上がりを実現する高度な攪拌機能
  • 焦げ付きを防ぐ精密な温度管理
  • 食品の安全管理基準HACCPに対応

服部工業株式会社では、導入を検討している顧客向けに実機でのテスト調理の機会を提供しています。これにより、実際にチャーハンの調理を行い、その仕上がりや効率性を事前に確認することが可能です。

ロータリークッカー丨株式会社マルゼン

ロータリークッカー丨株式会社マルゼン

出典:ロータリークッカー丨株式会社マルゼン

マルゼンの業務用自動調理器「ロータリークッカー」は、特に炒め物調理に適した設計がされています。鍋が回転し、内部の攪拌アーム(取手付きの棒状の器具)が具材を攪拌することで、手動での鍋振りなしに自動で調理を行えるのが特徴です。

  • 多様な炒め物に対応
  • IH式とガス式
  • 調理品質の均一化

ロータリークッカーはチャーハン、焼きそば、野菜炒めなど、炒め物料理を頻繁に、かつ大量に提供する飲食店やセントラルキッチンにおいて、中核的な調理機器として活用することで、効率と品質を両立できます。

参考記事:【家庭用&業務用】自動調理器のおすすめ比較6選|ホットクック・ビストロ・電気圧力鍋を解説!

チャーハンの業務用自動調理器は新品と中古どちらが良い?

チャーハンの業務用自動調理器は、長期的な運用や安定性を重視するなら新品を選ぶ方が安心です。
中古の業務用厨房機器は価格の安さが魅力ですが、製品の使用履歴やメンテナンス状況が不明な場合が多く、トラブルのリスクも否めません。とくに回転釜や自動かくはん式中華鍋などの大型設備は、部品の摩耗や加熱ユニットの劣化が調理不良や故障の原因となることがあります。また、中古品は保証期間が短い、メーカー修理が受けられないといったケースも多く、運用コストが割高になりかねません。

 

一方、新品であれば、最新の「攪拌」「圧力調理」機能を搭載しているうえに、省エネ性能や安全装備も強化されており、厨房業務の効率化と品質向上に直結します。
初期費用を抑える意図で中古を選ぶ選択肢もあります。しかし、機器の安定性やサポート体制を考慮すると、新品の自動調理器を導入する方が、結果として安全で費用対効果も高くなる傾向にあります。
新品でも、助成金や補助金の利用により費用負担が少なく済むケースもあるため、以下の記事をチェックしてみてください。

参考記事:【2025年最新】厨房機器の導入で使える助成金・補助金5選|中小飲食店・個人事業主向け申請ガイド

「調理品質×労務効率」の両立にはチャーハンの業務用自動調理器がおすすめ

チャーハンの業務用自動調理器は、店舗規模や人員体制、メニュー数に応じて最適なタイプを選びましょう。
自動撹拌式中華鍋やロータリークッカー、回転釜など、それぞれの特徴と強みを把握すれば調理の効率化が実現できます。
厨房スペースや対応ガス種も確認し、総合的に比較検討することで、自店にとって最良の設備投資につながります。

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