厨房機器メーカーを選ぶ5つのポイント

厨房機器メーカーを決める際には、以下の5つのポイントが重要です。

• 製品ラインナップと品質
• メンテナンス・サポート体制
• 業務用厨房機器市場でのシェア・実績
• 厨房設計・施工との連携が可能か
• 必要なコスト（新品・中古・レンタルの選択肢）

業務用厨房機器には耐久性や性能が求められるため、家庭用機器ではなく、業務用に特化した高品質な製品を提供するメーカーを選びましょう。機器の導入に加えて、厨房全体の設計や施工までトータルでサポートできるメーカーを選ぶと、効率的な厨房環境の構築につながります。
また、予算に応じて、新品、中古、レンタルなどの選択肢を提供しているメーカーや販売店を選択すれば、初期投資を抑えることも可能です。
このようなポイントを踏まえた厨房機器メーカー選定により、効率的で信頼性の高い厨房環境を構築し、飲食店の運営を円滑に進められます。

【冷機器に強い】おすすめ厨房機器メーカー4選

ここからは、冷機器に強みのある厨房機器メーカー4選を紹介します。厨房機器メーカー選びの参考にお役立てください。

大和冷機工業株式会社

出典：大和冷機工業株式会社
大和冷機工業株式会社は、業務用冷蔵庫・冷凍庫、製氷機、冷蔵ショーケースなど冷熱機器を製造・販売する総合メーカーです。近年では、環境への配慮から自然冷媒(R600a、R290)を採用した厨房用冷蔵庫・冷凍庫、ショーケース、コールドテーブルの販売も開始しています。
お困りごとは近くの営業所に電話で相談できる体制があり、購入した顧客に対して24時間365日受付のサポート体制を整えている点も特徴です。業務用の機器が故障すると事業に大きな影響を与えかねないため、このような手厚いサポート体制は顧客の安心感につながります。

フクシマガリレイ株式会社

出典：フクシマガリレイ株式会社
フクシマガリレイ株式会社の特色は、業務用冷凍冷蔵庫を国内で初めて規格化・量産したメーカーであり、現在も日本国内の業務用冷凍冷蔵庫の約3台に1台を製造しているという高い国内シェアを誇る点です。製品の特徴としては、業務用冷凍冷蔵庫（タテ型、ヨコ型、プレハブ冷蔵庫）を基軸に、急速凍結・解凍機器、製氷機のほか、厨房関連の様々な製品を扱っています。
近年では、ノンフロン冷媒を採用した2段ドロワーテーブルを新製品として発表するなど、環境への配慮も進めているとのことです。また、2025年大阪・関西万博のEARTH MARTへ製品協賛として、録食技術（次世代の調理のデータ化技術）に対応した調理機の試作品展示にも協力しています。

パナソニック株式会社

出典：パナソニック株式会社
パナソニック株式会社は、多様なニーズに対応する店舗向けショーケースを始め、業務用冷凍・冷蔵庫、製氷機、プレハブ冷凍・冷蔵庫関連機器、屋外専用冷凍・冷蔵庫や蓄冷剤凍結庫などを取り扱う厨房機器メーカーです。
CO2冷媒採用のノンフロン冷凍機システムをショーケース向けに提供しており、環境意識の高まりに対応した製品開発も行っています。

ホシザキ株式会社

出典：ホシザキ株式会社
ホシザキ株式会社の特色は、製氷機器、冷凍冷蔵機器、液体急速凍結機、自然冷媒機器、洗浄機器など、幅広い厨房機器や業務用調理機器を製造・販売している総合メーカーである点です。特に製氷機器の分野で強みがあり、全自動製氷機はホシザキの主要な製品ラインナップの1つです。
また、機器・温度管理システムであるコネクトWi-Fi のように、IoTを活用した製品やサービスも提供しています。

【熱機器に強い】おすすめ厨房機器メーカー3選

続いて、熱機器に強みのある厨房機器メーカー3選を紹介します。

ニチワ電機株式会社

出典：ニチワ電機株式会社
ニチワ電機株式会社は、電気式の熱調理機器に特化し、コンサルティングを含む包括的なソリューションを提供している点が特徴です。主な熱機器には、電気スチームコンベクションオーブン ASCOシリーズ、赤外線連続フライヤー、電気自動餃子焼器、電気焼きいも器が挙げられます。
また、全国に展開する支店・営業所の中にテストキッチンを常設し、機器の導入前から導入後まで顧客のニーズに合わせたサポートを提供している点も、他のメーカーとの違いでしょう。

株式会社コメットカトウ

出典：コメットカトウ
株式会社コメットカトウは、業務用厨房機器の開発から営業、製造、メンテナンスまでのすべてを自社スタッフによるワンストップ体制でサポートしている厨房機器メーカーです。また、日本初・世界初の機能や高い調理性能をもつ加熱調理機器を設計・製造・販売していることも特色の1つです。
具体的に、スチームコンベクションオーブン、ガスフライヤー、電気フライヤー、ヘビーデューティーホテルレンジ、ガスレンジ、炊飯器、コンベクションオーブンといった幅広いラインナップを展開しています。
さらに、イベントやセミナーを積極的に開催し、スチームコンベクションオーブンの活用方法やアレルゲンフリーメニュー、再加熱調理におけるスチームコンベクションオーブンの活用術などの紹介も行っています。

タニコー株式会社

出典：タニコー株式会社
タニコー株式会社はガスレンジ、ガステーブル、ゆで麺器、オンデマンドフライヤー、グリドル・鉄板焼などを扱う厨房機器メーカーです。「第54回食品産業技術功労賞」受賞の実績があります。
厨房機器14品目の無償修理に加え、飲食店の開業に関する総合的なサポートサービスも提供しており、店舗運営者にとってのメリットです。

【トータルサポート可能】おすすめ厨房機器メーカー3選

飲食に関する業種のトータルサポートサービスも行っている厨房機器メーカー3選を紹介します。

株式会社フジマック

出典：株式会社フジマック
株式会社フジマックは業務用厨房機器の総合メーカーであり、単に厨房機器を製造するだけでなく、提案、開発、製造、施工、サポートまでを自社で担うトータルサポート体制を構築していることが特徴です。他社との違いとして、厨房システムの提案～施工まで行う点、海外展開やメニュー提案まで幅広い領域をサポートする点があります。
顧客から選ばれる理由としては、伝統、対応力、革新性、高品質が挙げられています。

日本調理器

出典：日本調理器
日本調理器は企画からレイアウト、施工までを手掛けるトータルサポート体制を構築している厨房機器メーカーです。創業から都内初の給食センターを手掛け、製作能力を強化してきた歴史があり、学校給食や医療施設など多岐にわたる分野での実績が公式サイトで紹介されています。サスティナビリティにも注力しており、2024年度省エネ大賞を受賞しています。

中西製作所

出典：中西製作所
株式会社中西製作所の特色としては、「TOTAL KITCHEN COORDINATOR」 を掲げ、学校給食、病院給食、福祉給食、弁当・惣菜、学生食堂・社員食堂、外食産業、海外事業、6次産業化・食品加工といった幅広い事業領域をトータルにサポートしている点が挙げられます。
トータルサポートでは、企画段階からだけでなく、それぞれの事業領域に特化したサポートを提供しています。例えば、学校給食においては、幼稚園から高等学校までの給食をトータルサポートしている点が特徴です。
また、海外事業を事業領域の一つとして明確に掲げている点も、グローバルな展開を視野に入れている部分で他の厨房機器メーカーとの違いと言えるでしょう。

自社の業態・予算にあった厨房機器メーカーを選ぼう

厨房機器メーカーの選定は、単に製品の性能だけでなく、サポート体制や厨房設計との連携性、さらにはコスト面も含めて総合的に判断することが重要です。
冷機器や加熱機器、洗浄機器など、業務用厨房機器の導入は、店舗の効率と品質を大きく左右します。信頼できるメーカーと長期的に付き合うことで、厨房環境の安定と事業成長にもつながります。
厨房機器選びの際は、資料請求・ショールーム見学も検討してみてはいかがでしょうか。自店舗に最適な選択肢を見つけ、後悔のない設備投資を実現しましょう。

 

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