LINEミニアプリを導入しようと考えたとき、パッケージプランと機能開発のどちらを選ぶべきか迷う方もいるでしょう。
パッケージプランは導入費用が抑えられる反面、欲しい機能が備わっていない場合もあるため、開発をした方が良い場合もあります。
LINEミニアプリを独自開発することも可能ですが、専門的な知識がなければ難しいでしょう。
本記事では、LINEミニアプリの機能開発を検討中の方に向けて、独自開発の方法や開発を依頼する場合の費用目安、おすすめの開発会社を5選紹介します。
LINEミニアプリとは
LINEミニアプリとは、コミュニケーションアプリの「LINE」で知られる、LINE株式会社が提供しているアプリ機能サービスです。まずは、LINEミニアプリで具体的にどのようなことができるのか、導入方法の選択肢について解説します。
LINEミニアプリでできること
LINEミニアプリでは、スタンプカードや会員証・予約受付・呼び出し・モバイルオーダーなど、さまざまな機能が利用できます。
独自アプリを開発するのと比べてコストを抑えられる点が特徴で、パッケージプランで導入すれば大幅なコストカットにつながるのも魅力です。
独自の店舗アプリを導入するのと同様に、オリジナル機能を搭載するのには向いていませんが、LINEアプリ内で利用できるため、顧客にアプリを削除されにくいメリットもあります。
LINEミニアプリの導入方法は2種類
LINEミニアプリの導入方法は、パッケージプランの活用と独自開発の2パターンあります。
パッケージプランは、LINEミニアプリの基本機能を活用して導入できる点が特徴です。飲食店や美容サロン、クリニックなど、パッケージごとにそれぞれの業態に特化した機能が利用できます。
一方で、LINEミニアプリを独自開発する場合、自社開発と開発企業へ依頼する方法の2種類の開発方法があるため、開発スキルや予算に応じて決定すると良いでしょう。
参考記事:LINEミニアプリとは?導入するメリット・デメリットと機能について解説
LINEミニアプリの自社開発方法
ここからは、LINEミニアプリを独自に自社開発する方法について解説します。自社でLINEミニアプリの開発を行う場合、大まかには下記の流れで開発を進めていく方法が一般的です。
- LINE Developersに登録する
- ログインして新しいプロジェクト「LINEミニアプリ」を設定する
- 基本設定を入力する
- 開発ツール(APIキーの発行やデバッグツールなど)の設定と準備を行う
- LINEミニアプリの開発を行う
- 開発したLINEミニアプリの審査を受ける
- 「認証済み」になったらサービスの提供を開始する
LINE Developersは、開発者向けのポータルサイトです。LINEプラットフォームの開発者向けプロダクトとして、管理ツールなどが利用できるようになります。アカウントは、無料で作成することが可能です。
開発の知識がなければ、自社でLINEミニアプリを開発するのは困難です。自社内にアプリ開発できる人材がいない場合は、開発会社に依頼すると良いでしょう。
LINEミニアプリの開発を依頼する場合の費用目安
LINEミニアプリの開発を開発企業に依頼する場合、個別開発になるため費用は200万円~400万円程度必要になります。
簡単な機能であれば100万円~200万円で済むばあいもありますが、複雑になればなるほど開発コストが上がるため、500万円を超えてくるケースもあるでしょう。
パッケージプランで導入した場合、導入費用の目安は数万円~50万円程度です。ただし、月額利用料が発生するプランもあるので確認しておく必要があります。
パッケージプランで導入するのと比べて開発に費用はかかるものの、LINEミニアプリは1度の開発でiOSとAndroidの両方に対応できる点が特徴です。
オリジナルのネイティブアプリを開発する場合は、それぞれに開発費用がかかります。LINEミニアプリよりも開発費用が高くなるでしょう。
おすすめのLINEミニアプリ開発会社5選
ここからは、LINEミニアプリの開発を依頼できるおすすめの企業を5選紹介します。それぞれに特徴があるため、過去の開発実績なども比較しながら、依頼先を検討しましょう。
株式会社classmethod(クラスメソッド)
出典:株式会社classmethod
<クラスメソッドのおすすめポイント>
- LINEヤフーパートナープログラム認定企業
- LINEミニアプリリリース時から開発実績あり
- 開発実績4,000社以上
クラスメソッドは、LINEミニアプリのリリース当初からアプリ開発を行ってきた企業です。開発実績は、4,000社以上と圧倒的な実績を誇ります。
デジタル会員証やモバイルオーダーのほか、販促施策に役立つ機能なども搭載できる点が特徴です。
また、LINEヤフーパートナープログラムの認定を得ているため、公式認定を受けた企業にアプリ開発を依頼できる魅力があります。
参考サイト:classmethod公式サイト
株式会社iRidge
出典:株式会社iRidge
<iRidgeのおすすめポイント>
- パッケージ販売・スクラッチ開発の両方に対応
- アプリ運用のコンサルティングも手掛けている
- 導入実績は300アプリ以上
iRidgeは、アプリ開発を手掛ける企業で、LINEミニアプリのパッケージ販売やスクラッチ開発を行っています。
アプリ運用のコンサルティングも手掛けているため、運用しているアプリの成果向上につなげたい企業にもおすすめです。導入実績も300アプリ以上あり、デジタル会員証やデジタルクーポンも導入できます。
会員システムとAPI連携すれば、既存のオフラインデータや顧客情報を活用してLINEマーケティングを実施できるのも特徴です。
参考サイト:iRidge公式サイト
フォーグローブ株式会社
出典:フォーグローブ株式会社
<フォーグローブのおすすめポイント>
- 業種で選べる3つのサービス
- LINE公式アカウントの運用代行も依頼可能
- 短期導入も合わせると300アプリ以上の導入実績あり
フォーグローブは、業種に合わせて選べる3つのアプリ向けサービスを提供しています。
具体的には、LINEミニアプリ上でEコマースを展開できる「ミニEC」、飲食店向けには「モバイルオーダー」、来店予約に対応可能な「シンプル予約」の3種類です。
また、LINE公式アカウントの運用代行も依頼できるため、自社内にリソースがない場合や、成果につながる運用を依頼したい場合に適しています。
参考サイト:フォーグローブ公式サイト
株式会社ソニックムーブ
出典:株式会社ソニックムーブ
<ソニックムーブのおすすめポイント>
- 分析機能・管理機能が充実
- 店舗ごとのLINEアカウントを一元管理可能
- LINEヤフーパートナープログラム認定企業
株式会社ソニックムーブでは、LINEミニアプリの開発サービス「COMSBI(コムスビ)」を提供しています。
ステップアップ配信やスタンプカード機能、その場で抽選結果が分かるインスタントウィン機能なども追加できる点が特徴です。
ベーシックプラン・多店舗展開プラン・エンタープライズプランがあり、LINEミニアプリの開発を行いたい場合はエンタープライズプランを利用すると良いでしょう。
プランの料金詳細については、直接企業までお問い合わせください。
参考サイト:ソニックムーブ公式サイト
株式会社サイシード
出典:株式会社サイシード
<サイシードのおすすめポイント>
- 個別開発に対応している
- 外部サービスとの連携も可能
- 官公庁や金融機関の開発実績あり
サイシードでは「モンキーアプリ(MonkeyAPP)」という、LINEミニアプリ向けの個別開発サービスを提供しています。
公的機関や金融機関などの公的アプリを開発してきた実績が豊富にあるなど、セキュリティ面での信頼感があるのも特徴です。
また、個別開発が行えるため、パッケージプランにはないオリジナル機能を搭載したい方に適しています。
参考サイト:サイシード公式サイト
LINEミニアプリの開発会社を選ぶポイント
LINEミニアプリの開発会社を選ぶポイントは、以下の3点です。
- 過去の開発事例を見ておく
- 開発コストで比較する
- 導入・保守サポートの充実度で選ぶ
それぞれ、具体的に意識しておくべき点や、開発企業を選ぶ際の比較ポイントについて解説します。
過去の開発事例を見ておく
LINEミニアプリ開発の依頼先企業を選ぶときは、過去の開発事例を参照しておくことが大切です。
自社が求めるアプリのイメージに近い事例があれば、依頼する際にイメージを伝えやすくなります。
また、業種特化型の開発会社や、パッケージプランによる導入支援を行っている企業もあるため、過去の事例をチェックして作成されたアプリの傾向を把握しておきましょう。
開発コストで比較する
開発コストで比較するのも、LINEミニアプリの開発依頼先を比較する上で重要なポイントです。
企業によって開発ノウハウやリソース量が異なるため、同じような要望を出しても費用に大きな差があります。複数社に見積もりを出してもらい、費用で比較検討してみるのも良いでしょう。
ただし、費用だけで決定するのではなく、自社の求めるアプリのイメージが反映できそうか、サポートは充実しているかなどを総合的に判断することが重要です。
導入・保守サポートの充実度で選ぶ
LINEミニアプリの開発を依頼するときは、導入・保守サポートが充実しているかを比較するのも大切です。
アプリを開発してからリリースまで行ってもらえるのか、アプリに何らかのエラーやトラブルが発生した際に対応してもらえるか、確認しておくと良いでしょう。
また、将来に備えて追加の機能開発が依頼できるかを聞いておくのもおすすめです。LINEミニアプリを開発して完了ではなく、リリース後に安心して使い続けられる企業に開発を依頼しましょう。
まとめ
LINEミニアプリの開発方法は、パッケージプランの利用と個別開発の2種類あります。
パッケージプランは開発費用が抑えられる反面、独自機能を搭載したい場合には適していません。一方で、個別開発を行うと、店舗アプリを独自に開発するのと変わらない費用が必要になる可能性があります。
そのため、企業の状況や予算に合わせて、最適な開発方法を選択することが大切です。
独自のアプリを開発したい場合は、LINEミニアプリだけでなく店舗アプリの導入も比較検討してみると良いでしょう。