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2024/10/11

【機能別】LINEミニアプリの導入事例8選|機能を有効活用する導入のヒント

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【機能別】LINEミニアプリの導入事例8選|機能を有効活用する導入のヒント

LINEミニアプリを導入する際、どのような機能を搭載させるべきか、パッケージプラン・独自開発のどちらで導入すべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

LINEミニアプリをうまく活用するには、実際にLINEミニアプリを導入して活用している企業の事例を参考にするのもおすすめです。

本記事では、LINEミニアプリ導入のメリットや、実際に活用している企業の事例を活用しているLINEミニアプリの機能別で紹介します。

目次

LINEミニアプリを導入するメリット

LINEアプリのロゴマーク

LINEミニアプリを導入するメリットは、以下の3点です。

  • 顧客のスマホ容量を圧迫せずに済む
  • オリジナルアプリの開発と比べて導入コストが安い
  • LINEユーザーにアプローチできる

それぞれ、具体的にどのような効果が得られるのか、詳しく解説します。

顧客のスマホ容量を圧迫せずに済む

LINEミニアプリを導入するメリットは、顧客のスマホ容量を圧迫せずに済む点です。LINEミニアプリは、LINEアプリ内で利用できる機能のため、新たにアプリをダウンロードせずに利用できます。

一方で、店舗アプリなどの独自アプリを導入した場合、顧客にダウンロードしてもらわなければなりません。

顧客によっては、スマホ容量を気にしてダウンロードするアプリを絞っている場合があるため、顧客のスマホ容量を気にすることなく導入できるのはLINEミニアプリならではのメリットです。

また、コミュニケーションツールとしても定着しているLINEを利用できるため、アプリを削除される心配がなくなり、継続利用してもらいやすくなるでしょう。

オリジナルアプリの開発と比べて導入コストが安い

LINEミニアプリは、オリジナルアプリを開発するのと比べて導入コストが抑えられるメリットもあります。

独自開発する場合は数百万円単位の費用がかかる一方で、パッケージプランを活用すると数万円~50万円ほどで導入できるためです。

ポイントカードやクーポン券の発行ができれば良いなど、複雑な機能は必要ないという場合には導入コストを安く抑えられるでしょう。

また、LINEミニアプリを開発する場合、1度でiOSとAndroidの両方に対応できるため、開発を2度行う必要がなくなるのもコストカットにつながるポイントです。

LINEユーザーにアプローチできる

LINEユーザーにアプローチできるのも、LINEミニアプリを導入するメリットの1つです。LINEの月間アクティブユーザー数は、約9,700万人にのぼります。(2024年3月末時点)

参考サイト:LINE広告|LINEヤフー for Business

これほど利用者数の多いプラットフォームやSNSはほかになく、老若男女問わずさまざまなターゲット層にアプローチできる点が特徴です。

また、LINEミニアプリを利用しているユーザーが、ほかのLINEユーザーにシェアする機能もあるため、紹介で広めてもらえる可能性もあります。LINEミニアプリ経由での新たな顧客流入も狙える点が特徴です。

LINEミニアプリの導入事例【会員証機能】

スマホでQRコードを読み取るイメージ

LINEミニアプリにはさまざまな機能があるため、具体的にどのような機能を活用したいのかをイメージしながら、LINEミニアプリの導入方法を検討することが大切です。

ここでは、LINEミニアプリを導入している企業の中で、「会員証機能」を導入し、有効活用している事例を紹介します。

リユースショップ「ふるいち」

リユースショップのふるいちでは、LINEミニアプリを導入して会員証機能を有効活用しています。

入会金や年会費を無料にするなど、ポイントカードの利用者を増やすための工夫を取り入れている点が特徴です。会員にランク制度を設けて、ヘビーユーザーになるほどお得になる仕組みを取り入れるなど、既存顧客への対策も行っています。

また、ふるいちグループの「古本市場」「トレカパーク」などでも、ポイントを共通利用できるようになっており、ポイント経済圏としてグループ店舗の利用促進にもつなげている事例です。

参考サイト:ふるいち公式サイト

株式会社パル

「3COINS」でおなじみの、アパレル・生活雑貨ブランドを手掛ける株式会社パルでは、LINEミニアプリを導入してすぐに利用できるデジタル会員証サービスを提供しています。

LINE公式アカウントのリッチメニューから、会員証を表示させることは可能です。しかし、QRコードを読み込んで友だち追加をしたのち、リッチメニューから会員証を探さなければないなど、工程が多い点にデメリットがあります。

LINEミニアプリで会員証を導入したところ、QRコードを読み取って認証を行うと自動的に友だち追加され、スムーズに会員証登録ができるようになりました。個人情報の入力も必要なく、登録にかかる時間が短縮されたため、会員証の案内を行うスタッフの業務負担軽減にもつながっています。

参考サイト:LINEミニアプリで店舗顧客を囲い込み!新規会員数とEC売上をアップさせたパルのLINE活用

嘉穂無線ホールディングス株式会社

九州北部エリアを中心に、ホームセンターの「グッデイ」を運営する嘉穂無線ホールディングス株式会社でも、LINEミニアプリのデジタル会員証機能を活用しています。

もともと店舗独自の会員証機能をもっていなかったことから、顧客データをマーケティング戦略に活かすことを目的にLINEミニアプリの導入に踏み切りました。

LINE公式アカウントの友だち追加と、LINEミニアプリの会員登録をセットで声掛けを行い、販促につなげている事例です。会員は、非会員と比べて約120%の客単価になるほど、収益にも良い効果が出ています。

参考サイト:非会員と比較して会員の客単価120%!ロイヤリティーを高めるグッデイのLINEミニアプリ「デジタル会員証」活用

LINEミニアプリの導入事例【予約受付・呼び出し・順番待ち機能】

ここからは、LINEミニアプリの「予約受付・呼び出し・順番待ち機能」を活用している企業の事例を3選紹介します。

株式会社梅丘寿司の美登利総本店

株式会社梅丘寿司の美登利総本店では、順番待ちと呼び出し通知が利用できる「matoca」を活用しています。いわゆるLINEミニアプリのパッケージプランを活用している事例です。

導入後は、これまで電話やSMS通知などを通じて、呼び出しにかけていた費用のうち、年間約500万円の削減につながりました。ユーザーにとっても待ち時間を有効活用できるため、顧客満足度の向上にも役立てられています。

梅丘寿司のLINEミニアプリは、LINE公式アカウントと連携しているのも特徴です。友だち追加しているユーザーに対して、おせちの予約販売情報を発信したところ、2023年度には約2,000セットのおせちが15分で完売しました。

参考サイト:年間500万円の費用削減効果も!すしの美登利「順番待ち」のLINE ミニアプリ活用

株式会社Lond Holdings

美容サロンを運営する株式会社Lond Holdingsでは、美容業界向けのパッケージプラン「Saloriza(サロリザ)」を導入しました。

これまで紙で管理していた顧客情報をLINEミニアプリに移行し、各予約媒体から入る予約の管理と合わせて一元管理を実現しています。

セグメント配信を有効活用して長期間来店がない休眠顧客や、カルテ内容をもとにターゲットを絞ってアプローチを行った結果、美容ポータルサイト頼みにならない集客方法を確立しました。

参考サイト:指名予約の約20%がLINE経由の店舗も!LondのLINEミニアプリ活用

有限会社ひよこカンパニー

大江ノ郷自然牧場を運営する有限会社ひよこカンパニーでは、LINEミニアプリのパッケージプラン「matoca」を導入しています。

順番待ち以外のポイントカードなどの機能は、ネイティブアプリ(店舗アプリ)で導入しており、将来的にはLINEミニアプリとの連携も視野に入れて運用している事例です。

LINEミニアプリの利用開始と同時に、LINE公式アカウントの友だち追加ができるように設計されています。メッセージ配信を月に1~3回程度行い、平均70%もの開封率を実現しました。

参考サイト:待ち時間が“楽しく”なる? LINEミニアプリの「順番待ち」でユーザーの利便性を向上させた牧場リゾートの取り組み

LINEミニアプリの導入事例【モバイルオーダー機能】

飲食店でモバイルオーダーをするイメージ

ここからは、LINEミニアプリの「モバイルオーダー機能」を有効活用している企業の事例を2選紹介します。

株式会社エー・ピーホールディングス

居酒屋「四十八漁場」を運営する株式会社エー・ピーホールディングスでは、LINEミニアプリでパッケージプランの「ダイニー」でモバイルオーダー機能を取り入れています。

顧客の混乱を防ぐために、既存のPOSシステムによるオーダーと、LINEミニアプリのモバイルオーダー機能を併用している点が特徴です。

店内利用者のうち約7割がモバイルオーダーの利用者となり、オーダー受注業務の負担軽減につながっています。結果的に、年末の繁忙期を従来よりも1~2名少ないスタッフで運営できるようになりました。

参考サイト:1ヵ月でスピード導入!マイナス2名体制で繁忙期を乗り越えた魚貝専門居酒屋の「モバイルオーダー」のLINEミニアプリ活用

ワイエスフード株式会社

九州地方を中心に「九州筑豊ラーメン山小屋」を展開するワイエスフード株式会社では、LINEミニアプリのパッケージプラン「funfo」を通じて、モバイルオーダー機能を導入しています。

導入によってオーダーを取りに行く負担が軽減されたため、ホールスタッフの新人教育にかかる負担も減り、新人スタッフでも即戦力として働けるようになりました。

モバイルオーダー機能を利用するのと同時に、LINE公式アカウントの友だち追加が行われるため、月に2回ほどのメッセージ配信・クーポン配信を通じて再来店を促す施策にも活用している事例です。

参考サイト:飲食店の業務効率化に貢献したLINEミニアプリのモバイルオーダーシステム

LINEミニアプリを導入する方法

LINEミニアプリを導入する方法は、以下の2通りの方法から選定しましょう。

  • パッケージプランで導入する
  • 独自機能開発を行う

それぞれのメリット・デメリットや、導入にかかる費用の目安について解説します。

パッケージプランで導入する

LINEミニアプリは、パッケージプランで導入する方法があります。パッケージプランは、既存機能や開発済みのパッケージを活用して開発なしで利用できる点が特徴です。

利用するパッケージプランによって費用は異なりますが、0円~50万円ほどで導入できます。ただし、月額利用料が発生するプランもあるので、事前に確認しておきましょう。

パッケージプランのメリットは、導入費用が安く抑えられる点にあります。一方で、独自機能開発のように自社の業務オペレーションに合わせて、オリジナル機能を搭載できないデメリットもあるため注意しましょう。

独自機能開発を行う

独自機能の開発を行い、LINEミニアプリとして導入する方法もあります。

LINEミニアプリの独自機能開発を行う際、自社開発する選択肢もありますが、自社にアプリ開発のノウハウがない場合は、開発会社に依頼して個別開発してもらう方法が一般的です。

LINEミニアプリ開発を行う場合、費用は200万円~400万円程度必要になります。費用が高額になるデメリットはありますが、パッケージプランにはない独自機能を盛り込める点がメリットです。

参考記事:LINEミニアプリの開発方法は?開発を依頼する場合の費用目安とおすすめの開発会社5選

まとめ

LINEミニアプリは、LINEのアプリ内で利用できる利便性の高い機能です。顧客も新たなアプリをダウンロードする必要がないため、利用者増につながりやすいメリットがあります。

一方で、LINEミニアプリでオリジナル機能を開発しようとすると、費用が高くなって独自の店舗アプリを導入するのと変わらないコストがかかる点には注意が必要です。

LINEミニアプリのメリット・デメリットと店舗アプリのメリット・デメリットを比較した上で、導入するアプリを決定しましょう。

参考記事:店舗アプリを導入するメリット・デメリットとは?効果を最大限に引き出すポイント